2010/08/26

Suntory Hall The 529th Popular Series

読売日本交響楽団の第529回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。







指揮はテオドール・グシュルバウアーさん。
前半はシューマン/歌劇〈ゲノヴェーヴァ〉序曲とブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番。

ヴァイオリン協奏曲の独奏はジョセフ・リンさんです。
P席なのでオーケストラが手前になっておりそれが残念でしたが、それでもジョセフ・リンさんのヴァイオリンの音色の美しさと演奏の見事さに圧倒されました。
アンコールでのバッハの独奏も素晴らしかったです。

ゲノヴェーヴァ序曲のあとヴァイオリン協奏曲で演奏しない団員が引き上げ、オーケストラが小規模なものになりました。
この変化により、音の印象は鋭いものになりました。
小編成は音が鋭く薄くなる。
音数が減って、それぞれの音が主張するようになる。
スピーカーシステムも同じ傾向を持っている。





すっきりした低音が出ているというのは小編成の音楽ばかりを聴いているから。
そういうことはスピーカーシステムを聴かせてもらうとすぐ分かる。
こうした用途にはたいそうなスピーカーシステムは不要。
シンプルな38cm2ウェイ、3ウェイが好結果だ。

フルオーケストラのパワフルで重厚で深いうねりを出すような設定にすると、それ以外の音楽は聴けなくなる。
そして、これは大規模なスピーカーシステムでしか再現できない。
かくして巨大スピーカーシステムはうねり用になる。

フルオーケストラのうねり、これはもはや音楽などではない。
説明できるようなものでもなく、おそらく価値などない。
そんなものを相手にしている巨大なシステムは狂気の沙汰だ。
この世のものではないものを追いかける。
深夜、恐怖のあまり黄色いホーンシステムを聴いていられなくなることがある。
そう、くだらない人間、なのだ。
そんなことを知るために、くだらない金とくだらない時間をかけて、まったく実にくだらない…

すべての音楽に対応するなら他のシステムが必要。
おかしくなってしまったヒトにのみ許される、これが贅沢の極みというものだろう。






後半はドヴォルザーク/交響曲第8番。
丁寧でしっかりした演奏でした。
骨太な感じで聴き応えがありました。

ドヴォルザークは4月に7番を聴きました。
次は来年1月の9番です。
こういうペースでゆっくり聴いていくというのもなかなか。


 

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