2010/12/21

RCF MB15N407

MB15N407RCF社の15インチ、ミッドベース用ユニット。
2010年後半に発売されました。






RCF社には15インチのミッドベースユニットとして、すでにMB15N401があります。
今回のMB15N407とMB15N401は、どちらもネオジム磁気回路、4インチ径サンドイッチ型ボイスコイルを搭載しており、あえて2機種必要なのでしょうか?
RCF社はミッドベース用の15インチが好きなのでしょう。

15インチのミッドベース、意外といいのではないかと思っています。
下を切って、上だけ使う。
白ホーンシステムでは100Hzから450Hzまでを15インチのALTEC3156に任せています。
100Hz以下はPeavey社のLomax18。
中低域は厚みがあって混濁せず、そして最低域はどこまでも深く足元がぐらりときます。








上の画像は今回のMB15N407、下の画像がMB15N401です。
ご覧の通り、MB15N407の方が華奢な感じです。
重さもMB15N407が4.9kg、MB15N401が7.5kgと2.6kgも軽量になっています。





RCF社とB&C社、何れもイタリアのメーカー。
どちらもスピーカーユニットのデザインが素晴らしい。
トスカニーニ、アバド、ムーティ、シノーポリ、ジュリーニの国、そう考えるといっそう興味が湧きます。



MB15N407

Features
4-inch , fibreglass inside-outside copper voice coil
1700 Watt continuous program power handling
99.5dB Sensitivity
40Hz –2.5KHz Frequency range
Dual-forced air ventilation for minimum power compression
Triple-roll surround and exponential cone geometry
Ultra lightweight 4"

General Specifications
Nominal Diameter: 380 / 15 mm/inch
Rated Impedance: 8 Ω
Program Power: 1700 W AES
Power handling capacity: 850 W AES
Sensitivity: 99.5 dB
Frequency Range: 40 Hz ÷ 2500 Hz
Effective Piston Diameter: 340 / 13.4 mm/inch
Max Excursion Before Damage (peak to peak): 40 / 1.57 mm/inch
Minimum Impedance: 6.4 Ω
Voice Coil Diameter: 100 / 4.0 mm/inch
Voice Coil Material: Copper
Voice Coil Winding Depth: 19 / 0.75 mm/inch
Number of layers: 2
Kind of layer: inside / outside
Top Plate Thickness: 12 / 0.47 mm/inch
Cone Material: No pressed pulp
Cone Design: Curved
Surround Material: Polycotton
Surround Design: Triple roll

Thiele/Small Parameters
Resonance frequency: 45 Hz
DC resistance: 5.0Ω
Mechanical factor: 7.7
Electrical factor: 0.21
Total factor: 0.20
BL Factor: 26.8 T · m
Effective Moving Mass: 106 g
Equivalent Cas air load: 120 liters
Effettive piston area: 0.091 m²
Max. linear excursion (mathematical): 6.5 mm
Voice - coil inductance @ 1kHz: 1.6 mH
Half-space efficiency: 5.05%

Mounting information
Overall Diameter: 388 / 15.3 mm/inch
Bolt Circle Diameter: 369-373.5 / 14.5-14.7 mm/inch
Bolt Hole Diameter: 5.5 / 0.22 mm/inch
Front Mount Baffle Cut-out: 364 1 / 14.33 mm/inch
Rear Mount Baffle Cut-out: 360 / 14.17 mm/inch
Depth: 150 / 5.91 mm/inch
Volume occupied by the driver: 3.4 / 0.12 liters/ft³
Net Weight: 4.9 / 10.80 kg/lbs

Shipping information
Shipping weight: 5.9 / 13.01 kg/lbs















2010年12月9日、上杉佳郎氏が死去されました。
心よりご冥福をお祈りいたします。


「結論から申し上げると、私が考えるマルチアンプシステムの魅力は前述のように「歪み感のない透明度の高い爽快な音」にある。
簡単に言えば「清潔な音」ということになろう。
その理由は簡単だ。
電力信号を扱い、かつ負荷インピーダンスが周波数の変動によって刻々と変化する部分に、コイルとかコンデンサー、そしてアッテネーターといったものが介在しないからだ。」


「マルチアンプシステムは、一般的に大変むずかしい、と言われている。
しかし、私はそのようには思っていない。
つながりのよいユニット群を探し出すことは、正直にいってむずかしいが、それにめぐり会えればその後は簡単である。」


「マルチアンプシステムの場合、位相調整とレベルの調整を行わなければならない。
これには、私はヴォーカルをテストソースに多用する。

まず、自然な音となるようにレベルを調整し、ついで位相を調整する。
これには、前述の位相反転スイッチと、低音用スピーカーの前後位置調整とを組み合わせて行う。
ピタリと定位がきまり、自然な音、自然な歌い方となるように調整するのである。

この調整作業に焦りは禁物だ。
レベル調整と位相調整を交互に行っていけば、自然にベストポイントに収斂していくはずである。

さらに、これらの調整に関しては、記録をとっておくと便利である。
これらの調整は、部屋を含めてのトータルでの調整であるので、どのような測定器よりも最終的には自分自身の耳で決定を下すことになるのはいうまでもない。」

(別冊STEREO SOUND マルチスピーカー・マルチアンプ大研究 上杉佳郎氏の解説より)




 

0 件のコメント: