2011/01/07

Suntory Hall The 534th Popular Series

読売日本交響楽団の第534回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。







指揮はカルロス・カルマーさん。
スメタナ/ 交響詩〈モルダウ〉(連作交響詩〈わが祖国〉から)、グリーグ/ピアノ協奏曲、ドヴォルザーク/交響曲第9番〈新世界から〉の3曲です。
3曲とも大変ダイナミックで素晴らしい演奏でした。






ピアノ協奏曲のピアノ独奏は河村尚子さんです。
かわいらしい方なのですが堂々としたゴージャスな演奏。
感動しました。

wikiによるとグリーグのピアノ協奏曲は初期版から400ヶ所以上の変更点があるそうです。
何度何度も再検討して曲を育て練り上げてゆく。
こうした努力が時空を超えた名曲を生み出すのですね。









"JBL AUDIO ENGINEERING FOR SOUND REINFORCEMENT"を買ってみた。
コンピューターに溜め込んであるJBL社の資料を見ていると、2002年6月12日付けでこの本の発売を告げるNews Releaseを見つけた。
執筆に2年かかったそうなので2000年ごろの技術水準で書かれていることになる。






10年前だけあり、ミッドレンジ コンプレッション ドライバーの項ではJBL2490HCommumityのM4ドライバーが紹介されていた。
ふ、古いなぁ…

しかし、2490Hの断面図を初めて見れたのでうれしかった。
2490Hの解説として、"a 4-inch titanium diaphragm is loaded by a 4-to-1 phasing plug and exits through a 3-inch opening."との記載がある。
まるでエキパイの説明文だね。
それはともかく、このフェーズプラグ、実物の外観はかなり迫力があります。







まだ、黄色いホーンの2360A+2446Hを入手する以前の話である。
2490Hのことを最初に知ったのはプロサウンド誌だった。
十数年前、立ち読みで見たプロサウンド誌の新製品紹介の欄に5000番シリーズが掲載されていた。
1.5インチスロートと3インチスロートのコンプレッションドライバーを使用していることが書かれており、これは衝撃だった。

何故1.5インチや3インチなのだろうか。
2インチスロートというのはJBLがJBLであるための伝統的なフォーマットではなかったのか。
それに1.5インチというのはALTECの1.4インチに近い大きさではないか。
今までの2インチスロートのホーンが使えないではないか、などと考えてしまった。

当時は2インチスロートのラージフォーマットのホーンやドライバーが夢だった。
JBLはこれを破棄せよというのか。
夢を捨てろと。
スロート径の変更という無意味なことは止めてほしいと切に願ったことを覚えている。

2インチが1.5インチに小さくなるのは残念だ。
一方、3インチになってもダイアフラム径は4インチのまま。
フォーマットを変更する意味は何だろう…

この事件がすべての始まりだったような気がする。
不変と信じていたフォーマットが変更されたことについてオーディオ雑誌はフォローしなかった。
このことがオーディオ雑誌に対する信頼感を不信感に変えていった。
そして当時一般的になりつつあったインターネットから情報を集めるようになった。

しかし、そのインターネットにも2490Hに関してはほとんど情報がなかった。
情報がないことが想像力をかきたてる。
集めた画像を眺めてみたり、CADで図面を描いてみたりと、そんなことをしても音は聴こえてこないのに。

黄色いホーンの2360A+2446Hを購入する際にも候補にあがった。
そのときは2360A+2446Hを購入すればその熱も冷めると思うことにした。
結局、熱は冷めることなく続いた。

付き合い始めて5年。
未だに本領を発揮させていないような、そんな気がしている。








 

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