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2024/02/06

20th Blogging Anniversary





2004年2月6日に開始した幸せの黄色いホーンは20周年を迎えることになった。
沢山の方々に見て頂き大変感謝している。
これからもどうぞよろしく。

1996年の春に黄色いホーンシステムの前身となるJBL2155Hのシステムが完成し、それに黄色いホーンであるJBL2360A+2446Hを加えたのが2003年の夏の終わり。
その音があまりに鮮烈だったので完全に舞い上がり、ホームページを作ろうと思い立ったわけである。
その後、黄色いホーンシステムは発展し2008年4月に今の形になり、改造ALTECシステムは2008年11月末に完成する。
2010年の夏、DIYホーンシステムのプロジェクトが始動、そして2019年5月に完成した。

黄色いホーンシステムと改造ALTECシステムは16年、DIYホーンシステムはまだ5年ほどの付き合いなので、20年という長い時間が経過したことには今一つ実感が湧かない。
でもまあ、思い返してみると大変幸せな時間だったように思う。
これはインターネットのおかげだと思う。

小さいころからスピーカーユニットが好きだったわけだが、それは極めて個人的な世界だった。
しかし、ホームページを製作してインターネットに参加したことにより、その小さな世界はおおやけになってしまった。
そして、ただ単におおやけになってしまっただけではなく、多くの方がそれを見てくれた。
そうすると、なんだかうれしくなってスピーカー趣味に力が入ってしまったのである。

インターネットは、スピーカーに関して無限の情報をもたらしてくれた。
さらに円高というチャンスと重なり、インターネットを介して海外から珍しいスピーカーユニットを安価に入手することができるようになった。
こうしてスピーカーの世界がどんどん広がっていった。

50年以上もスピーカーユニットが好きというのはどうかしてると思うが、こんな具合に末広がりになるとは夢にも思わなかった。
まあ、好きなことを正直にやってゆくというのはとてもいいことかもしれない。
今後ものんびりふんわりブログを続けてゆこうと思う。





2023/04/12

ChatGPT



質問してみた。

"業務用のスピーカーユニットを使用して家庭用のスピーカーシステムを制作するメリットとデメリットを教えて下さい。"




お答えは以下のとおり。

"業務用のスピーカーユニットを使用して家庭用のスピーカーシステムを制作するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット:

1.高い品質と耐久性:業務用のスピーカーユニットは、耐久性が高く、高音質であることが特徴です。このため、家庭用スピーカーシステムでも、高品質で長期間使用することができます。
2.高い出力:業務用のスピーカーユニットは、大音量の再生に耐えることができるため、家庭用スピーカーシステムでも、大音量で音楽を楽しむことができます。
3.値段:業務用のスピーカーユニットは、高品質であるにも関わらず、家庭用スピーカーシステム用のスピーカーユニットよりも価格が安いことがあります。

デメリット:

1.大きさ:業務用のスピーカーユニットは、一般的に大きく、重たいです。これは、大音量再生や耐久性を確保するために必要な設計ですが、家庭用スピーカーシステムの設計には適さないことがあります。
2.音質:業務用のスピーカーユニットは、一般的にスタジオモニターやPAシステムなど、プロ用途に設計されています。これらは、音質の偏りや特定の音楽ジャンルに適応するよう設計されていることがあります。そのため、家庭用スピーカーシステムに使用する場合、適合しない場合があります。
3.難易度:業務用のスピーカーユニットを使用した家庭用スピーカーシステムは、組み立てや調整などが必要になる場合があり、一般的な家庭用スピーカーシステムよりも難易度が高いことがあります。

以上のように、業務用のスピーカーユニットを使用する場合は、メリットとデメリットを十分に考慮した上で、適切な設計を行う必要があります。"




おりこうさんである。
そして、とてもよく勉強していることが分かる。
でも、採点すると0点である、残念ながら。
とんでもない巨大なクソシステム「!」が狭い狭い部屋の中に押し込められていてそこでそのクソシステム「!」と共に生活しているキチガイの喜びや興奮が全く理解できていない。
無表情で退屈な部屋と感動と無縁の退屈な人生を吹き飛ばすクソシステム「!」。
そこんとこ、ちゃんと押さえておかないと。




2022/06/15

Speakers with Behringer DEQ2496



スピーカーのキャリブレーションは手動で行うより自動(AUTO EQ)で行う方が断然良い結果を得ることができると思っている。
理由は分からないが、これは長年の経験から確実である。
ただし、これには2つの条件がつく。

まず、最低域や最高域の極端な修正結果(例えば20Hzで+10dB、20kHzで+10dB)が出た場合には、スピーカーの再生能力の不足が原因の異常値であるため、0dBに修正する必要がある。
無用な電力をスピーカーユニットに送り込めば、当然、何らかの悪い影響が出るのは必定である。




次に、定在波の影響による測定結果の修正が必要である。
例えば100Hzとか200Hzとかの特定の周波数だけでポーンと+10dBや-10dBなどの突出した修正結果が出た場合には、定在波を疑うべきである。
定在波はその振幅の腹と節があり、それぞれ異常値が出る。

突出した異常値はグラフの連続性を乱さないように手動で修正する。
「自動」を「完璧」と誤解してこの修正を行わないと、オートキャリブレーションは無意味なものになる。
異常値の周波数帯域(極端にブーストされた帯域)が悪さをしてまともな音にならない。





2022/04/15

Creative Sound Blaster Z SE



長らくSound Blaster Digital Music Premium HD SB-DM-PHD(2013年11月購入)とその改良型のHD r2の計4台を使用してきた。
動作が安定しており音についても特に不満はなかった。
DACとしてではなく、SPDIF光出力によるDDCとして使用していたからかもしれない。
とはいえ、ここらで新型に交代させようと。




1台目は2021年9月に、2台目をこの3月にいずれもamazonで購入。
1台目は10773円、2台目は10619円だった。
1台目はDIYホーンシステムに、2台目は改造ALTECシステムに配属した。

使用しているのは24bit/96kHzのSPDIF光出力だけである。
このZ SEに交換すると、音質がややクリアになったような気がした。
安定して動作しておりこの点でも特に問題はないようだ。




2022/04/05

CLASSIC PRO PDM/R AC LINE REGULATOR MODULE (3)



黄色いホーンシステム用に3台目を購入した。
3691ポイントを使用して、32109円で購入できた。
今回も底板がやや曲がってゐた。
うれしいものである。





2台目の配属先は改造ALTECシステムである。
DIYホーンシステムのときほど効果はないが、やっぱりすっきりした音になった。
PDM/Rの取説にはこんなことが書いてある。

"RFI/EMI 
RFI(無線周波妨害)もしくは EMI(電磁波妨害)のノイズは、スパイクに比べると電圧は低く、エネルギーも少量ですが、一時的なものではなく継続して起こります。
この現象によって物理的なダメージを受ける可能性は少ないものの、音声信号に雑音が入る、映像がちらつく等の問題を起こします。
そしてこのノイズは、近くの無線送信機や特定の照明機器、モーターなどを介してAC電源に混入します。
ACラインの50Hz、もしくは60Hzより高い周波数で起こるため、ローパスフィルターを使用することで効果的に軽減する事ができます。"

このローパスフィルターが効いているのだろう。
また、安定化電源も効いているのではないかと思う。
これには確証はないが金をかけずに検証する方法もない。
黄色いホーンシステムにつなぐのが楽しみである。




2019/12/28

2019 Audio Hobbies



今年のオーディオは色々ありました。
5月にDIYホーンシステムが完成。
M2タイプの2つのホーン(2451H、2431H)の音は、2360AやMR94の高い鮮度はそのままに、さらにくっきりすっきりした新しい音でした。
2360AやMR94は45年も前のホーンですから、これは仕方ないと思います。

M2タイプのラージフォーマットホーンは、JBLの技術者の方々も聴いたことがないかもしれません。
おそらく世界に一つの最新鋭大型ホーン。


大きい画像1
大きい画像2


8月には黄色いホーンシステムの残留ノイズを除去しました。
これがグイグイイコライジングに発展し、ついにDEQ2496のオートGEQとPEQを使用することによりオリジナルのイコライジングカーブを作ることができました。
さらに、この設定はソースや音量に対応できる4種類のカーブバリエーションに発展しました。

オーディオとは趣味人が各自好みの虚構空間を創出し、その虚構空間の中で展開する音楽を楽しむ趣味ですが、この"好みの虚構空間を作る"というのがなかなか大変です。
虚構空間のどこかに気になるところがあると、そればかりに意識がいって、いつまでたっても音楽を堪能できません。

もし、虚構空間をうまく作ることができても、ソースや音量によって帯域バランスの修正が必要です。
大規模なマルチアンプシステムは非常にデリケートで機動性に欠けるため、そういう帯域バランスの即応的な修正は本質的に苦手です。
しかし、4種類のバリエーションカーブを適宜選択し帯域バランスの迅速な修正が可能となったため、虚構空間の可否についてあれこれ意識することがなくなりました。
オーディオを気にせず音楽に集中できるというか、透明な美音に満ちた虚構空間に体が溶け出してしまいそうです。
これは大規模マルチアンプシステムと付き合い始めてから現在に至るまでに生じた最大のパラダイムシフトというか、極めて画期的な出来事でした。


大きい画像3


10月には改造ALTECシステムにツィーターを加えました。
4ウェイになったこのシステムに上記のイコライジングカーブを設定し、大変満足できる仕上がりになりました。
今年一番改善されたシステムは、この改造ALTECシステムだったように思います。

上記のイコライジングカーブを黄色いホーンシステム、DIYホーンシステム、改造ALTECシステムに適用したところ、それぞれのシステムの個性がはっきりしたのも驚きでした。
新しい音とオリジナルデザインのDIYホーンシステム、壁、床、天井を吹き飛ばし巨大な虚構空間を創出する黄色いホーンシステム、ノスタルジーの衣を被った狼的な改造ALTECシステムと、なんだかとても楽しいです。


大きい画像4


昨年の今頃、とある海外のサイトで黄色いホーンシステムがトップになっていることに気付きました。
ホーンシステムに関する海外のスレッドなどにはよく登場する黄色いホーンシステムですが、これはうれしかった。
うむむ、これはもしかしたら黄色いホーンシステムは世界一、もとい学園都市230万人の頂点に立つレベル5ということだね、と愉快に解釈。
冗談はさておき、このシステムの何が彼らの興味を惹くのか訊いてみたいような気がします。

今年のオーディオ趣味はやりすぎの感なきにしもあらず。
来年はオーディオ休止、他のことで遊ぼう。





2019/10/25

Lansing Heritage DIY Forum



改造ALTECシステムはなかなか面白いシステムですし、興味をお持ちの方に参考になればと、例のスレッドに書き込んでおくことにしました。
ランシングヘリテッジの管理人さんのMr. Widgetさんにレスをいただきました。
うれしいな。




10-21-2019, 04:08 AM
kiirojbl

Hi,
I made this Remodeling Altec System 11 years ago.
Since then, the system and I have been getting along well.
I recently added Selenium HM17-25 and JBL 2408H to the system.


The Remodeling Altec System is controlled using Behringer DCX2496, DEQ2496 and ECM8000.
The systems are driven by 3 way multi amp system.
I uses AUTO ALIGN function of DCX2496 and AUTO EQ function of DEQ2496 to flatten the frequency response from 25Hz to 20kHz, and the following parametric equalization settings of DEQ2496 are made.





10-21-2019, 06:31 AM
kiirojbl

I like classical music, especially orchestras, so I like speakers that can make dynamic expressions in a wide range.
This Remodeling Altec System meets this demand with an 18 inch woofer and ALTEC MR94 Large Format Horn and 291-16K.

The 828B cabinet is divided into upper and lower chambers by a partition plate.
The lower chamber containing the PEAVEY LOMAX 18 inch woofer has a capacity of 8.0 cubic feet/225 L.
The enclosure volume recommended by PEAVEY are 4.0cf a small volume enclosure (44Hz/-3dB), 6.0cf a medium volume enclosure (37Hz/-3dB), 8.0cf a large volume enclosure (31Hz/-3dB).
Therefore, the volume of this lower chamber is ideal for this woofer unit.
The vent dimensions are 4.7inch/12cm x 5.5inch/14cm for the opening and 11inch/28cm for the length.

This Remodeling Altec System succeeded in efficiently storing an 18 inch killer woofer.
And this system with excellent space factor is a very compact system for me.


One of my other systems is Yellow Horn System which driven by 8 way multi amp system.


My other system is DIY Horn System which driven by 7 way multi amp system.


These systems are also controlled using Behringer DCX2496 and DEQ2496.


This Remodeling Altec System is a very small system compared to the Yellow Horn System and the DIY Horn System, but I like it because it sounds great despite being compact.




10-21-2019, 07:06 PM
Mr. Widget

Pretty spectacular looking systems! Not sure they would fit in very many homes, but it looks like you’ve made them work.

Widget




10-21-2019, 10:12 PM
kiirojbl

Thank you Mr. Widget
The Lansing Heritage site brings me a lot of knowledge and fun.
Thank you very much.

I'm sure my speaker systems are a little big and my wife says so too.
The next day after listening to the orchestra in the concert hall, I don't want to be disappointed when I listen to the same CD on the audio device.
I believe the size of the speaker should be reflected in its height.
I think a height of about 6feet/180cm is desirable.
I expect the Texas Bookshelf is a speaker system built on the same idea.

I don't like the muddiness of the mid-low range sound of the woofer during high-power playback.
Many classical music fans are delighted to hear the muddiness as an expression of the depth of strings section of orchestra, but I don't think so.
After all, I think that the woofer which reproduces the lowest range and a unit which reproduces the mid-low range should be different units.
I totally agree with a 4-way concept that Mr. Greg Timbers pioneered in the 4315 monitor.

The Remodeling Altec System is not intended to add an 18-inch woofer to get the lowest range, but rather to remove the lowest range sound from the ALTEC 3156 woofer.
Therefore, the crossover frequencies of DCX2496 of the system are 90Hz and 500Hz, and the slope types are LR-48dB/oct.

Large speaker systems, such as the yellow horn system, naturally have some disadvantages.
The most serious problem is that 7-way or 8-way mluti amp systems are difficult to organize, that is, it is very difficult to adjust the out put levels of DCX 2496.
However, by using the AUTO ALIGN function of DCX2496 and AUTO EQ function of DEQ2496 to flatten the frequency response, I can easily obtain extremely accurate phase and balance.
Furthermore, sound that lacks musicality due to its flatness can be revived by performing parametric equalization of DEQ2496.





10-22-2019, 10:48 PM
kiirojbl

Mr. Don McRitchie and Mr. Steve Schell wrote the following in the right column on page 30 of "The History and Legacy of JBL".

"The mid 1960s saw JBL take one more run at Altec’s stran-glehold on the cinema market, and it resulted in the same resounding lack of success. The Altec Voice of the Theatre (VOTT) was an industry standard because it had become a reference and not because it represented the pinnacle of accuracy—which it did not. Sonic limitations such as the uneven response of its horn/reflex enclosure and restricted high-frequency extension were well-known in the industry."


My impression of VOTT is as follows.
The good news is that VOTT gives a fresh expression when JAZZ is played at high volume, and has a cool appearance, and can talk about history and legend.
And the bad points are everything else.
In particular, compared with a modern speaker system, the low frequency reproduction capability is extremely low, and the high frequency is not worthy of evaluation unless a large format Manta Ray horn is used.

Why did I get VOTT?
It was an offer from my friend, and at that time I responded lightly without thinking too much.
If I don't like it, I just put it in the warehouse.
I knew that I couldn't get very good results using VOTT as it was, so I decided to install a subwoofer.

The lower chamber of the 828 has a volume of 8 cf, so it can hold almost any 18 inch woofer.
Another idea was to use a 15 inch woofer.
Enclose the circumference of the woofer unit like Electro Voice MTL-4, and place the woofer unit in a recessed position.
I thought that there is enough volume of lower chamber even if a recess is provided, and that a bass with a punch might be obtained.

Electro Voice MTL-4





Yesterday, 09:03 AM
kiirojbl

I was at a loss between the 18-inch plan and the 15-inch plan with a recess, but eventually adopted the 18-inch plan.
At that time, 18-inch woofers with "mms" of about 200g began to become popular, so I wanted to try the 18-inch plan.
This prospect was successful and I was able to get a deep and transparent bass.

I am fascinated by the appearance of vintage products, but the sound of these products is many problematic.
I listened to the large multicell horns and sectoral horns of ALTEC, huge horns of Western Electric, and front loaded horns or scoop with 15 inch woofer(s), but I was disappointed.

By understanding the weaknesses of vintage products well, remodeling the weaknesses and using the automatic adjustment capability of digital equipment, you can extend the life of vintage products and deepen your understanding of audio technology.
I often hear stories of people who notice the poor sound of his vintage products and throw away everything.
I recommend you to take some measures before that happens.

http://kiirojbl.blogspot.com/
My Gallery








2019/10/16

Remodeling Altec System



ツィーターの接続作業を完了し、とりあえず音出しです。
コンデンサーの容量や291-16Kと2408Hの能率差などが気になっていたのですが、どうやら大丈夫みたいです。
さあ、作業開始。

最初に、ECM8000のマイクセッティング。
DCX2496のオートアラインでディレイの設定を行いました。
DCX2496のオートアラインは2㎜単位なのですが、これが左右共に280mm(3156)となり、ぴったり一致してしまったのには笑ってしまいました。
やっぱり厳密にマイクセッティングをおこなうとこういうことも起こるのかと。

オートアラインが終わると、ECM8000をDCX2496から初期化したDEQ2496につなぎ変えます。
DEQ2496にピンクノイズを発生させ、RTAで監視しながらDCX2496でマルチアンプのレベル調整を行いました。
低域端と高域端がやや落ちているので帯域別のイコライジングを使いそれぞれブースト。
左右別にほぼフラットな特性を作ります。

今度はDEQ2496のAUTO EQを使用して左右別に全帯域をフラット化しました。
これで25Hzから20kHzまでフラットになりました。
最後に"ORIGINAL"、"LV2"、"LV3"、"CLEAR"の4種類のPEQ設定をメモリしました。

やっぱりツィーターがあるとないのとでは雲泥の差です。
マンタレイホーンとバイラジアルホーンの夢のコラボレーション。




これで黄色いホーンシステム、DIYホーンシステム、そしてこの改造ALTECシステムの3つのシステムは、同じPEQ設定になりました。
同じバランスで鳴っているのに音は違います。
各システムの規模の差や個性が感じられて本当に面白いです。

改造ALTECシステムとの暗闘は2018年の11月ごろから始まり、これで一応の完結をみました。
素晴らしい音に仕上がり、文句のつけようがありません。
寝っ転がって聴いていても音楽が素直に体に入ってきて、オーディオのことを意識しないですみます。
ヨッフムのベートーヴェンの一番と二番、それからベートーヴェンエディションのDisc12、コリオラン序曲やオルガン曲を楽しみました。












2019/10/15

Remodeling Altec System



改造ALTECシステムは、一か月前にDEQ2496のオートEQでフラット化した後、パラメトリックイコライザでグイグイイコライジングを行いました。
しかし、291-16Kは13kHz以上の高域を再生する能力はありませんので、高域のレスポンス低下が気になるようになってきました。
そこで、Selenium HM17-25とJBL2408Hを改造ALTECシステムに加えることにしました。




例によってアサヒペンの水性インテリアカラーの艶消し白で塗ったあと、L字型金具を取り付けました。




2408Hはフィルムコンデンサーを介して291-16Kと並列で接続します。
なお、コンデンサーは0.47μと1.0μFをパラって1.47μFにしました。




L字型金具の底面には耐震用ジェルマットを貼り、しっかりと固定しました。




291-16Kの雄姿。
2431Hは284ドライバーの、291-16Kは285ドライバーの末裔。
いずれも長い時間をかけて多くの技術者により改良されてきた由緒正しいコンプレッションドライバーです。













2019/09/08

JBL 2155H



Yahooブログが終了するとのことで、ヨハネスさんの"マンハッタンの夜"の文章と画像の保存作業をおこなっているわけだけれど、こんな記述があります。

「ホーンによるミッドバス 2005/3/26(土)

コンプレッションドライバーと、ホーンによるミッドバスの第一印象は、ずいぶんすっきりしたな~というもの。
私が一番嫌な、中低音のくぐもった感じは、まったく払拭された。
これで、自分の向かった方向が、間違っていなかったと、狂喜するわけだけど、ちょっと待てよ・・。これでは、やせっぽちすぎないか?
でもこれは、ミッド部のホーンの音になれてなかったせいだとすぐに気がつく。
音量と、エネルギー量とを慎重に聞いて、バランスをとっていく。
すると、以前より、エネルギーを持った中低音が得られることがわかってくる。
自分的に嫌な中低音じゃないので、嫌な部分を絞ったような、痩せた中低音にはならないんですね。
しっかりエネルギーを出しても、いやな感じにならない。
結果として、変に痩せた音じゃなく、エネルギー的にもピラミッド型のバランスが得やすいんですね。
自分は、細身の音が好きだと思っていたんですが、これが実は違うことがわかった。
自分は、くぐもった中低音が、極端に嫌いなだけで、決して細身の音が好きなわけじゃないようです。
ミッドバスホーンと、ウーハー部のクロスの話は次回。

余談ですが、以前、偶然知り合ったPA屋さんと話をする機会がありました。
その人曰く ホーンはでかいほうが正解。
ただ、現実問題として、設置、チューニング時に、ホーンの大きさや重さが負担になることがあるので、現在は小型の軽いホーンが主流になってしまった、らしい。
小型の軽いホーンを使って、後は、イコライジングでごまかす(?)らしい。
さらに、、昔、中高音にJBLを使った仲間では、2482+2402派と2440+2405派に大別できた、らしい。
ミッドバスとして2482を使う私には、あまり関係ないかもしれませんが、2482の音を聞いていると、非常に理解できる話なんですね。」




コンプレッションドライバーと、ホーンによるミッドバスとは、2482と2360の組み合わせのこと。
この組み合わせを300Hzからお使いになっていた。

この余談でPA屋さんのお話にイコライジングのことが出てきます。
イコライジングでごまかすというのは、正しい表現ではないかと。
そんなことしても小さなホーンが大きなホーンと同じように鳴るわけではないからです。
なんとかバランスをとる、あるいは、辻褄を合わせるという感じかな。






 

2019/09/07

JBL 2155H



イコライザの設定についてググってみると、"Eargasm Explosion"(お耳の快感大爆発)というiTunes用の設定が有名であることがわかりました。
1kHz、4kHz、16kHzと、2オクターブ毎にカットしてます。




例の縦軸を圧縮したラウドネス曲線と比べてみると、"お耳の快感"の何らかの普遍的習性?を暗示しているような気がします。
それにしても、2オクターブ毎というのも不思議ですよね。




気をとり直して2155Hで新しいイコライジングをもう一度聴いてみました。
まず、中低域の厚みが足らないです。

これは、2155Hのホーンがボイスコイル周辺を覆っているからだと思います。
JBL C222HPのアコーステックアパチャーテクノロジーの逆になっちゃってるのよね。
で、224Hzを+1dBにしてみました。

また、中高域が弱い。
1002Hzを+1dB、それから4477Hzの-0.5dBをはずしました。






おお、だいぶ良くなった。
悪くない、悪くないです。
低音はまだまだですが、全体的にはナチュラルな感じになりました。
イコライジングを楽しみつつ、スピーカーの性質をより深く理解するのも一興ですね。







 

2019/09/05

JBL 2155H



改造ALTECシステムでDEQ2496のパラメトリックイコライザをさらに調整しました。
低域は厚く、中高域はより自然な感じになりました。
グイグイくるパラメトリックイコライザの新しい設定はこんな具合です。



素子が一つ増えました。




ピアノモニターに使用しているJBL 2155HでまれにCDデータを再生することがあります。
その場合には、改造ALTECシステムのDEQ2496をつなぎ変えて音出しします。
DEQ2496には2155H用のオートEQでフラットにしたGEQデータと、2155H用のパラメトリックイコライザの設定もメモリされてます。
新しいパラメトリックイコライザの設定を2155Hで聴いてみようと試してみました。
2155H用のオートEQでフラットにしたGEQデータに、この新しいパラメトリックイコライザの設定を加え、さあ試聴。




なんだろう、この残念な音は…
低域の透明感や中高域の鮮やかさがまるで感じられない。
こりゃダメだ。
MR94と2155Hの小さなホーンの差がもろに出てしまいました。

先日、ダリのスピーカーとマランツのアンプ(だったかな?)を使用している友人に改造ALTECシステムを聴かせたところ、「これハイレゾなの?」って言われました。
そのときは妙なことを訊くなぁと「CDをリッピングして96kHzにアップサンプリングしただけだからハイレゾではないんじゃないかな。」と答えました。
後日、MR94のような大型ホーンを聴いたことがない人はそういう感想を持つのか、と気づいた次第。

同じイコライジングでもスピーカーの能力が違うと出てくる音は全然違う。
そういう意味では、改造ALTECシステムは黄色いホーンシステムに結構近いシステムなんだと、ちょっと見直しました。
2155Hには退役しているDCX2496をあてがい、すこし頑張ってもらおうかなと考えています。



 

2019/09/03

Remodeling Altec System



先日の黄色いホーンシステムから出たグイグイくる音を分析、改造ALTECシステムで再現してみました。
まず、黄色いホーンシステムのグイグイ音をDEQ2496とECM8000で測定。
次に、改造ALTECシステムをDEQ2496のオートEQとECM8000により全帯域をフラット化。
最後に、DEQ2496のパラメトリックイコライザで黄色いホーンシステムの周波数分布を再現しました。
パラメトリックイコライザの設定はこんな具合です。




パラメトリックイコライザの各素子のデータはこんな具合。




なんとなくラウドネス曲線に似てませんか?って調べてみると、こんなグラフがありました




このグラフの縦軸を圧縮するとこんな具合です。




1kHz、4kHz、10kHzのくぼみ方が似てるなぁ。
これね、2446Hの受け持ち帯域が、897Hzから4.02kHzで、偶然の一致なんだ。
コンデンサをかましたので、そのあたりのレスポンスが低下したわけだ。
同様に、DE500が8.5kHz以上、2402H-05が10.1kHz以上なので、同様のレスポンス低下が生じた。

低域側の盛り上がりは、40Hz以下の最低域と、80Hzを中心とした低域に分けて設定しているので、この辺りはドーンと出すのが好き。
ただし、80Hz辺りは部屋の特性でディップができやすく、また160Hz辺りで定在波によるピークが出やすいので、オートEQ後でも部屋のクセは残る場合が多いでしょう。
ディップはほっておいても、ピークについては臨機応変に対応しないとね。

低域特性は部屋の音響特性のほか、音量によってもずいぶん違います。
音量は中音量です。
前傾姿勢で虚空をにらむような大音量ではないです。
かと言って、蚊の鳴くような小音量でもない。
リラックスして普通に聴ける音量。

それで改造ALTECシステムの音がどうなったかというと、黄色いホーンシステムと同様、今までで一番いいような。
でも、システムの規模が黄色いホーンシステムよりも全然小さいのでミニチュアみたいな感じになってしまいました。
それはともかく、これが当面のマイブーム特性ということになると思います。
これから時間をかけて何がどうなっているのか細かく設定を探っていこう。



 

2019/07/10

Remodeling Altec System



久しぶりにgoogleで検索をかけてみると、フランス語のスレッドで似たような議論を見つけました。
これは最近のものですね。
その中に、肯定的なご意見の方の画像があり、これが素晴らしい。




天板部分が開放されているのは、ちょっと考えつかないなぁ。
スピーカーに関する固定概念を打ち破るだけの造詣の深さというか創造力。
また、これがデザインとしても美しい。

上に載置したホーンとの兼ね合いも考慮されている。
なによりその載置されているホーンがつくる影がいい。
複雑な造形美を感じさせてくれます。

ダクトが縦スリットひとつというのも、ノスタルジーを微妙に織り込んでいてクールです。
クラシックな部分をちょっとだけ残すというのがいいですね。

さらに、このカラーリング。
木肌?を生かしつつ、モダンで清潔な印象。
ALTEC828をベースモデルにしつつ、ここまでそのデザインを発展させるとは、おそれいりました。

DIYホーンスピーカーのデザインコンセプトのところで少し触れましたが、やはり海外には優れたデザイン感覚を持つ方が多く、見ているだけでオーディオの楽しさを満喫できます。
まさに自作スピーカー万歳!ですね。




木工技術も秀逸です。
 
 
 
 




 

2019/06/24

Remodeling Altec System



海外のホーンスピーカーのスレッドでこんなのがありました。
"til pc-bruk"は、ノルウェー語で"PC用"だそうです。




あはは、なるほどこれは世界最大のPC用かもね。
実際にこのPC(現在は43インチモニター)でこの椅子に座り動画を見る際に改造ALTECシステムから音声を出すこともあります。
ホーンの直近側方でも音声はとても自然に聴こえます。定指向性ホーンならではの離れ業。

また、Lansing Heritageでもいつのまにかスレッドがたって、いろんなご意見を拝見させて頂きました。
最低域からしっかり再生、というのが家訓になっておりまして、などと言っても、おそらく話があわないでしょうから、黙っておりますが。
それにしても18インチウーファーだけでもあれなのに、そのユニットがJBLやALTECではなくPEAVEYのその名も"LOW MAX"ですから…まったくもって申し訳ございません。

そんなこんなでも改造ALTECシステムは可愛いものです。
世界中に無数にあるALTEC A7/A5の中でも、もしかするとしなくてもかなり有名な個体かもしれないとひそかに思っております。
Lansing Heritageのギャラリーでも多くの方々に見ていただいております。





昨年の11月に再調整を行ったのですが、DIYホーンシステムの初期調整を終えて聴いてみると、う~む、これはもう少し頑張らないと、と思いまして再々調整を行いました。
DCX2496の今回の設定は以下の通りです。

INPUT
A and B: -3.0dB
 EQ1 BP 100Hz +3.0dB Q3.2
 EQ2 BP 3.18kHz -6.0dB Q10.0

1. LOW  LOW MAX 18 -3.5dB -90Hz(LR48), 逆相接続, DLY OFF
 EQ1 BP 30Hz +6.0dB Q1.8
2. MID LEFT   3156 -2.0dB 90Hz(LR48)-499Hz(LR48), 正相接続, DLY 270mm
 EQ1 BP 316Hz -6.0dB Q2.2
 EQ2 BP 148Hz +7.5dB Q2.5
2. MID RIGHT  3156 -3.0dB 90Hz(LR48)-499Hz(LR48), 正相接続, DLY 270mm
 EQ1 BP 316Hz -6.0dB Q4.0
 EQ2 BP 130Hz -6.3dB Q4.5
3. HIGH  291-16K  -10.0dB 499Hz(LR48)-, 逆相接続, DLY OFF
 EQ1 BP 13.0kHz +6.0dB Q1.4
 EQ2 BP 1.00kHz -5.0dB Q4.5
 EQ3 BP 620Hz   -3.0dB Q3.5

入力のEQ2はフラッターエコーを消すためのものです。
音楽を聴いていて耳につく音を見つけたら、それを再生しながらDEQ2496のRTAで表示させ、どの帯域の音なのかを特定します。
そして、バンドパスのQ10.0という狭小フィルターでその中央周波数をカットすると大抵解決します。

それから291-16Kが逆相接続になっているのは、何度か配線をやり替えていてどこかで逆相接続にしてしまっているせいだと思います。
そのうち接続を確認することにしましょう。





再々調整により、深みと透明感のあるナチュラルな感じに、力強さが加わってきました。
黄色いホーンシステムやDIYホーンシステムにはおよびませんが、サイズなりの安定感のある押出の強さがあります。