2023/06/22

Loudspeaker Systems Design



大学生のとき学園祭の野外ステージで白いコーンのキーボードアンプを見た。
その時は生き生きとした音に好感を持っただけだったが、後日、ヤマハのキーボードカタログでそれがKS100であることを確認し、これでオーディオができないだろうかと思うようになった。

1981年3月に発売されたKS100は、100Wのアンプを搭載した38cmウーファーとホーンによる2ウェイのキーボードアンプである。
キーボードアンプというのは、ギターアンプとは異なり音造りがされていないため、パワードのPAスピーカーと同じである。
当時の定価は1本12万円、2本で24万円。
大学生にとっては結構なお値段だが、JBL 4320のようなスピーカーシステムが新品でしかもアンプ付きで入手できるのだから安いと思った。
しかし、その時はオーディオシステムを持っていたので興味を持っただけで終わった。



このKS100はスピーカーシステムに対する認識を広げてくれた。
まず、楽器分野のスピーカーシステムやスピーカーユニットに興味を持ったことである。
高能率で音の鮮度が高く、しかも、大口径であってもあまり高価ではない。
また、楽器分野のメーカーの手によるものだから音質について信頼できる。

次に、アンプが付属している点である。
それも比較的ハイパワーアンプであり、割安である。
そもそもアンプに興味はないし、興味のないものに金を払うのは面白くない。
オーディオ三大鉄則にもあるように、金をかけるならスピーカー、だからである。




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