2024/04/21

PRECISION DEVICES PD-124



プレシジョンデバイシズのPD-124は、同社の24インチウーファー、PD.24603BR用のエンクロージャー。


ユニットは横向きに配置されておりコーン正面と背面のそれぞれの音波が箱の正面から出ると。
しかし、背面側の容積の方が正面側よりも大きくなっており、正面側の容積は非常に小さい。
低音を叩きつけろ!で製作したので、この手の低音の性質を知っているが、まあ、大変なものである。


特性はかなり立派であり、スタイルも良くコンパクト。
さすがメーカー製である。






2024/03/29

Celestion Ten Squared Development Program



100周年を迎えたセレッション社からテンスクエアシリーズが発表された。
Ten Squared(10の2乗)という意味は、10個の新しい技術的要素が含まれており、それらが相乗的に効果を発揮するということだと思う。
10個の技術的要素の中で面白いと思ったのは、デュアルサスペンションの間にシリコンポリマーを充填していること。
そのサスペンションにはレーザーで穴をあけ、リード線をサスペンションに織り込んでいること。
さらに、内側/外側のボイスコイルが断面円形のコイルを使用していること。
断面円形のコイルにより表面積を増やし冷却能力を高めようという温故知新のアイディアだ。




TSQ1230、TSQ1535、TSQ1845、TSQ2145、TSQ2460の5機種で構成されており、フラッグシップのTSQ2460は6インチボイスコイルの24インチモデルだ。
スペックもずば抜けており、化け物ユニットの爆誕である。

TSQ2460

General Specifications
Nominal diameter 610mm / 24in
Power rating1 2400W
Continuous power rating2 4800W
Rated impedance 8Ω
Sensitivity3 98dB
Frequency range 20-200Hz
Chassis type Cast aluminium
Magnet type Neodymium
Voice coil diameter 152mm / 6in
Voice coil material Round copper
Former material Glass Fibre
Cone material Glass loaded cellulose, 
water-resistant coating front & back
Surround material Triple roll, cloth sealed
Suspension Triple, polysiloxane-laminated
Gap height (Hg) 15mm / 0.59in
VC winding height (Hvc) 45mm / 1.77in

Parameters
Sd 2239cm2 / 347in2
Fs 29Hz
Mms 530g / 18.69oz
Qms 10.30
Qes 0.31
Qts 0.30
Re 5.1Ω
Vas 404l / 14.26ft3
Bl 40.5Tm
Cms 0.057mm/N
Rms 9.1kg/s
Le (at 1kHz) 2.5mH
Xmax5 18.75mm / 0.73in
Xmech6 40mm / 1.57in
Efficiency η0 3.1%

Mounting Information
Overall diameter 627mm / 24.7in
Overall depth 280mm / 11in
Cut-out diameter 571mm / 22.5in
Mounting hole dimensions 8.5x9mm / 0.33x0.35in
Number of mounting holes 8
Mounting hole PCD 596.3-606mm / 23.47-23.86in
Flange & gasket thickness 21mm / 0.83in
Unit weight 22kg / 48lb

Packed Dimensions & Weights
Single pack size (WxDxH) 650mm x 650mm x 290mm
25.5in x 25.5in x 11.4in
Single pack weight 25kg / 55lb




 

2024/02/20

Fender American Professional 2 Jazz Bass



やっぱりフェンダーのベースが欲しいとなり、アメプロ2のジャズベースを購入した。
サウンドハウスで218000円(17440ポイント付)だった。




ブラックの樹脂製ハードケースを開けるとシルバーのモフモフに包まれた大変美しいベースがあらわれた。
Mystic Surf Greenというカラー、パール塗装というのか光の具合で印象が変わる。
アンプをつながない生のE弦はコントラバスの音がする。
ヤマハやプレイテックとは大違いである。




フェンダーのベースと言っても、まず、プレシジョンベースとジャズベースの2種類があるのでいずれかを選ばなければならない。
今回はジャズベースを選んだが、かなり迷ったというか、本音で言えば両方欲しい。

さらに、フェンダーの量販ベースには大まかに4つのグレードがある。
1.プレイヤーシリーズ(フェンダージャパンの価格で103620円)
2.パフォーマーシリーズ(209440円)
3.プロフェッショナル2シリーズ(272910円)
4.ウルトラシリーズ(332860円)
この4つのグレードは順に、個人的に楽しむ、不特定多数の前でパフォーマンスをする、プロ用、プロ用を超えるグレード、とこんな具合なのだろう。

フェンダーに限らず、プロ用というか業務用の楽器というのは価格があまり高くない。
盗難や修理など、そういう場合に稼ぎがふっとんでしまうような高価な機材は困るのである。
デリケートなのも困る。
湿度や温度の変化、運搬時の衝撃等にも強く、ご機嫌をとらなくても調子を維持してくれなければ商売にならない。
それからたいていのプレーヤーの要求を満たしてくれるような仕様になっている。
例えば、プロフェッショナル2は裏通しも可能になっている。

キーボードはKAWAIのVPC1とMP9500、サックスはヤナギサワのA902とT-WO1を使用しているが、これらもプロ用のグレードだ。
やっぱり価格はそれほど高くなく、タフだし、それでいてコストダウンが感じられるような部分も無く、実にきちんと作られており、メーカーの良心というか本気が感じられるのである。




裏山の山焼き。
毎年、鹿さんが大慌てで逃げてゆく。
火がおさまると上空にどこからともなくトンビが多数あらわれる。
焼肉になっちまった野ネズミさんなどをみんなでおいしく頂くのかもしれない。




2024/02/06

20th Blogging Anniversary





2004年2月6日に開始した幸せの黄色いホーンは20周年を迎えることになった。
沢山の方々に見て頂き大変感謝している。
これからもどうぞよろしく。

1996年の春に黄色いホーンシステムの前身となるJBL2155Hのシステムが完成し、それに黄色いホーンであるJBL2360A+2446Hを加えたのが2003年の夏の終わり。
その音があまりに鮮烈だったので完全に舞い上がり、ホームページを作ろうと思い立ったわけである。
その後、黄色いホーンシステムは発展し2008年4月に今の形になり、改造ALTECシステムは2008年11月末に完成する。
2010年の夏、DIYホーンシステムのプロジェクトが始動、そして2019年5月に完成した。

黄色いホーンシステムと改造ALTECシステムは16年、DIYホーンシステムはまだ5年ほどの付き合いなので、20年という長い時間が経過したことには今一つ実感が湧かない。
でもまあ、思い返してみると大変幸せな時間だったように思う。
これはインターネットのおかげだと思う。

小さいころからスピーカーユニットが好きだったわけだが、それは極めて個人的な世界だった。
しかし、ホームページを製作してインターネットに参加したことにより、その小さな世界はおおやけになってしまった。
そして、ただ単におおやけになってしまっただけではなく、多くの方がそれを見てくれた。
そうすると、なんだかうれしくなってスピーカー趣味に力が入ってしまったのである。

インターネットは、スピーカーに関して無限の情報をもたらしてくれた。
さらに円高というチャンスと重なり、インターネットを介して海外から珍しいスピーカーユニットを安価に入手することができるようになった。
こうしてスピーカーの世界がどんどん広がっていった。

50年以上もスピーカーユニットが好きというのはどうかしてると思うが、こんな具合に末広がりになるとは夢にも思わなかった。
まあ、好きなことを正直にやってゆくというのはとてもいいことかもしれない。
今後ものんびりふんわりブログを続けてゆこうと思う。





2024/02/02

YAMAHA XSR900GP



目に心地よい。
ヤマハの歴代のレプリカ風の中でもトップクラスの出来だと思う。
素晴らしい。







YZR500というよりはTZ750を連想する。
重戦闘機のイメージ。
悠々とワインディングを舞いたい。










2024/01/27

Ampeg RB108



ちょっとしたベースの練習にDIYホーンシステムを起動するのは大げさすぎる。
そこで、アンペグの小さなベースアンプを購入した。
サウンドハウスで24500円(2450ポイント)だった。




ベースアンプを購入するのは初めてである。
以前はZOOMの初代B1のヘッドホン出力で改造ALTECシステムを鳴らしていた。
このため、ベースアンプは必要なかったのである。

箱から出してみると厚手のサランネットが銀色に光り、なかなかカッコいい。
"Ampeg"の大きくてピカピカのバッチといい、ビンテージ感が満載である。
スピーカーユニットは4Ωの8インチ1発。
デジタルアンプで出力は30Wだそうだ。

サランネットの下方に2つリボンが出ていたので、引っ張ってみるとベルクロテープがはがれ、サランネットが外れた。
ごくごく平凡な顔つきのユニットが顔を出した。
その両下方にバスレフダクトが開いていた。
MDFの板厚は15mmであり、ダクト長はだから15mmである。




アンペグのSVT810E等の上級機種はポプラ合板の15mm厚であり、その板厚だけは踏襲している。
箱を鳴らすと低域の指向性が広がるかもだし、おそらく聴感上の帯域バランスも低域よりになるのだろうと思う。
このあたりがアンペグのキャビネットの個性を作っているのだろう。

RB108とRB110のスピーカーユニットはどこのメーカーなのか分からないが、それ以上のロケットベースシリーズはLavoce製である。
ちなみにアンペグの上級機種のスピーカーユニットはだいたいEminence製である。

調べてみると、1961年にMagnavoxのケンタッキー州のスピーカー工場をCTSが買い取り、Magnavoxから移籍したBob Gault氏がCTSのチーフエンジニアになったそうだ。
初期のSVT810にはこのCTSのユニットが搭載されており、1966年にBob Gault氏はEminenceを設立した。
Eminence Legend B810 32Ωや、Ampeg 86-032-01なんかを入手して遊んでみたいなぁ、と思ったりするのだが本気になるととんでもないことになるのでやめておこう。





2024/01/13

3 Types of Instruments



ピアノ、サックスに加え、年末にベースが復活した。
二兎どころか三兎を追う者になった。
しかし、まあ何と言うか、兎達に翻弄されているというのは楽しいものである。

楽器との接し方だけど、練習用の時間と自由時間の2つに大きく分かれる。
練習は、基礎練習が10~15分、曲の練習が20~30分ぐらいだ。
メトロノームを使い、かなり緊張して練習するので短時間だ。
毎日頑張るというほどでもないので、この程度の時間なら楽器が一つ二つ増えても問題ないのである。
しかも、短時間なので練習は楽しいうちに終えることができる。

長時間の練習はあまり気が進まない。
だいたい集中力を切らして演奏しても進歩しないし、体を壊す。
ピアノだと腱鞘炎に注意、アレクサンダーテクニークは必読。
サックスなら顎関節症や頸椎をやられる。
ストラップは首ではなく、肩で保持するタイプを選択しよう。
音量もデカいので耳栓やイヤーマフで耳を守る。
ベースも腱鞘炎とか腰痛とかいろいろありそうだ。
ずっと座っていると体に悪そうなので、姿勢を変えたり立奏を交えたりしてみよう。

一方、自由時間は文字通り自由に演奏したり、耳コピしたり、テキトーに作曲したり、デジピならパラメーターをいじったり、サックスならマウスピースを交換したり、ベースならエフェクターをいじったりする。
基礎練の課題や次の曲を検討したりもする。
その他に、楽器の掃除とメンテナンスもある。
自由時間は大変楽しいのだけれども、練習用の時間に比べると頻度は少ない。

マーカスミラー超えやソニーロリンズ超えを目標とする日が来るまでは、こういうスタイルは変わらないような気がする。