2022/02/24

Audio-Technica ATH-M20x Professional Monitor Headphones



現在、3つのヘッドホンを使用している。
SONYのMDR-CD900ST、あとはオーディオテクニカのATH-M20xとATH-M30xだ。




音楽制作環境を考えた場合、モニタースピーカーやヘッドホンに求められる要素は何だろう。
まず、モニターとしての正確性、フラットな特性が必要だ。
次に、長時間の作業でも疲れないこと。
そして、音楽を楽しく聴けることだ。
上記の3つの要素は相反するものであり、これらすべてを単一の機材でカバーすることは不可能だ。
また、モニターとしての正確性やフラットな特性はミックスダウンやシンセ等のボイスエディットの際は必要だが、それ以外の場面ではそれほどでもない。

そこで役割分担だ。
モニターとしての正確性やフラットな特性はスピーカーよりもヘッドホンの方が実現が容易だ。
この役割にはMDR-CD900STなどを使う。
次に、深夜に及ぶような長時間に渡る作業の場合は、刺激的ではない音のヘッドホンが必要だ。
これはATH-M20xを使用する。
そして音楽を楽しく聴くためには元気のいい小型のモニタースピーカーがピッタリだ。
それにはJBLの305PMk2が好適であろう。
こんな具合に、シチュエーションに応じて使い分けることにより、ストレスなく音楽制作を行うことができる。

ATH-M20xはナチュラルな感触を重視して作られており、モニター用途としては割り切りの良さを感じる。
この20xをベースにMDR-CD900STのような本格的なモニターヘッドホンの方向へ少し振って作ったのがATH-M30xだと思う。
長時間の作業で使用するのであれば、これは20xであろう。
20xがナチュラルと言っても周波数特性が崩れているわけでもなく、細部の描写がいい加減ということでもない。
考え抜かれた絶妙のバランスの音造りだと言える。

ATH-M20xや305PMk2を、従来のモニターシステムを補完するように使用すれば、音楽制作環境はより充実するだろう。
そして近い将来、こうした機種がモニターシステムの新しい音の方向性を作っていくように思えてならない。




2022/02/23

JBL Professional 305P Mk2 (4)



スピーカーマニアならチャーミングな305で遊んでみたいなぁと思ったりするのではないか。
こういう気持ちにさせられるのである305は。




大昔、オーディオブームだったころにテクニクスのSB-7000が出現した。
結構インパクトがあり、次にSONY SS-G7が出た。
今見てもなかなか良いデザインだと思う。
こういうユニット構成をデジタル制御とマルチアンプで追及するとどうなるのだろうか。




15インチウーファーを格納した箱に305を挿入できるように四角いトンネルを設ける。
DCX2496で150Hz~300Hzぐらいでクロスを探る。
305への低域成分がカットされるとその分305のウーファーの負担が減り分解能が向上するので、これが楽しみだ。
なお、305のレイテンシーがどの程度なのか分からないからDCX2496のオートアラインを実行する。




SB-7000のようにウーファー箱の上に305を置くのが現実的かもしれない。
大昔のB&Wの801のように12インチウーファーでも良いかもしれない。
ならばEMINENCEのKAPPALITE 3012LFなんてどうだろう。
12インチは15インチに比べて箱が小さくても良いし、12インチというのはなんとなくマニアックだ。
こんな具合にノスタルジーに酔いつつ妄想が際限なく広がってゆく。
全く困ったものである。