ラベル Suntory Hall の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Suntory Hall の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2010/08/26

Suntory Hall The 529th Popular Series

読売日本交響楽団の第529回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。







指揮はテオドール・グシュルバウアーさん。
前半はシューマン/歌劇〈ゲノヴェーヴァ〉序曲とブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番。

ヴァイオリン協奏曲の独奏はジョセフ・リンさんです。
P席なのでオーケストラが手前になっておりそれが残念でしたが、それでもジョセフ・リンさんのヴァイオリンの音色の美しさと演奏の見事さに圧倒されました。
アンコールでのバッハの独奏も素晴らしかったです。

ゲノヴェーヴァ序曲のあとヴァイオリン協奏曲で演奏しない団員が引き上げ、オーケストラが小規模なものになりました。
この変化により、音の印象は鋭いものになりました。
小編成は音が鋭く薄くなる。
音数が減って、それぞれの音が主張するようになる。
スピーカーシステムも同じ傾向を持っている。





すっきりした低音が出ているというのは小編成の音楽ばかりを聴いているから。
そういうことはスピーカーシステムを聴かせてもらうとすぐ分かる。
こうした用途にはたいそうなスピーカーシステムは不要。
シンプルな38cm2ウェイ、3ウェイが好結果だ。

フルオーケストラのパワフルで重厚で深いうねりを出すような設定にすると、それ以外の音楽は聴けなくなる。
そして、これは大規模なスピーカーシステムでしか再現できない。
かくして巨大スピーカーシステムはうねり用になる。

フルオーケストラのうねり、これはもはや音楽などではない。
説明できるようなものでもなく、おそらく価値などない。
そんなものを相手にしている巨大なシステムは狂気の沙汰だ。
この世のものではないものを追いかける。
深夜、恐怖のあまり黄色いホーンシステムを聴いていられなくなることがある。
そう、くだらない人間、なのだ。
そんなことを知るために、くだらない金とくだらない時間をかけて、まったく実にくだらない…

すべての音楽に対応するなら他のシステムが必要。
おかしくなってしまったヒトにのみ許される、これが贅沢の極みというものだろう。






後半はドヴォルザーク/交響曲第8番。
丁寧でしっかりした演奏でした。
骨太な感じで聴き応えがありました。

ドヴォルザークは4月に7番を聴きました。
次は来年1月の9番です。
こういうペースでゆっくり聴いていくというのもなかなか。


 

2010/07/08

Suntory Hall The 528th Popular Series

読売日本交響楽団の第528回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。








指揮者はシルヴァン・カンブルランさん。

前半は、ハイドンのオラトリオ(天地創造)から序奏とヴァレーズの砂漠。
この2曲は連続して演奏されました。
指揮者のカンブルランさんのお話に よると「ハイドンの〈天地創造〉の序奏部分で、彼はカオスを描いていますが、そのカオスの後にヴァレーズの〈砂漠〉がやってきます。ハイドンの書法がいか に現代的なものであったかを聴くことは、聴衆の皆さんにとっても興味深いことだろうと思います。ハイドンが演奏されて、ヴァレーズが続きますが、ヴァレー ズがいつ始まったのか、はっきりとはわからないでしょう。どうぞ会場にいらして、皆様の耳で聴いて確かめてみてください。」とのことでした。

それはともかく、砂漠はどうも、などと思いながら出かけた訳です。
ところがCDで聴くのとは大違い!
緊迫感が別次元!!
特にサンダル(手に持って皮を張った木の台?に打ち付けて音を出す)まで動員した打楽器群の奏者の方々の緊張感が猛烈に伝わってくる。
リズムというか拍子がデタラメなのかと思いきやカンブルランさんの指揮を見ているとそんなことはなく、無機的なはずの砂漠が実に有機的に感じられる。
ティパニのズダダダンという非常に早く切れが良くダイナミックな鳴りが凄い!

「ヴァ レーズ自身が、砂漠とは、砂、海、山といった物理的な砂漠を意味するだけではなく、大都会の人気のない通りのことでもあり、人間の奥深くにある内的宇宙を も意味している、という意味深長な言葉を残していることを忘れてはならないだろう」と読売日響の7月号小冊子に解説がありました。
しかし、この演奏からは、そうした絶望、不安、孤独、虚無感も命があるからこそ感じられる、というような、何と申しましょうか、生命感というか前向きな?力強さが感じられたのです。
すっかり砂漠のファンになってしまいました。

休憩時間に打楽器群がどんどん片付けられていくのを見て、なんだか大変残念な気持ちになりました。
もう少し見ていたかったなぁ…

後半はマーラーの交響曲(大地の歌)。
アルトはエカテリーナ・グバノヴァさん、テノールはミヒャエル・ケーニッヒさんです。
P席ですから、背中側で聴くわけでして、これも期待できないなぁと思ってました。
しかし、舞台に現れたグバノヴァさんもケーニッヒさんも背が高く体格も立派であり声量があるため、ちゃんと聴こえました。
いやぁ、これはよかったです。

漢詩というのは酒に酔う話が多く苦手です。
だってあんまり飲まないからそういう気持ちが分からないのと、酒でおかしくなってしまった連中が回りにいっぱいいるから。
頭が変になって死んだのもいる。
飲んで騒いだり嘆いたりというのは信楽焼の狸が躁鬱病にかかっているようなもんですね。
みっともない。

帰りの電車の中で大地の歌というか漢詩のことを考えてみると…
当時は巨大スピーカーやDCX2496がなく、酒ぐらいしか楽しみがなかったのではないか。
そして、人生に想いを巡らすには詩人自身が幼すぎたように思う。
何故って平均寿命が短かかったから。
現代では… 想いを巡らすのにあきて、どうでもよくなる。
だから詩もできん。
何という珍解釈、こんなの初めて聞きましたぁ。

読売日響の7月号小冊子と、会員特典で今日もらってきたカンブルランさん指揮の運命と、けいおん!りっちゃん隊員のキャラソンCD。
これは世界だ?









PLAYTECHのLP-500 PREMIUM F-Hole Cherry Burstなのだっ!
なぜかギー太は、ぷれみあむ、なのだっ!








いいなぁ…
ほしいなぁ…








じつはギー太は子供用なのだった!
お父さんは、がまん、なのだ…






amPlug AC30、どんな音なんだろう。

LP-500 Fホール付は完璧でした。
どこも悪い部分が無く、とても弾きやすく、音色が素晴らしい。
ちゃんと響きがある。
塗装も見事。
これで2万円は驚異的。

AC30もノイズはなく、TONEとGAINの2つのダイヤルで音作りができる。
さらに、プレイテックのベースベース用マルチエフェクターを注文しました。
エリザベ~ス、早くこないかな。









ついでにギター用のマルチエフェクターも注文。
デジタル機材はついつい買ってしまうのだ。









JBL 2407H or 2408H + PEAVEY CH-1
PEAVEY RX-22 + PEAVEY CH-1
PEAVEY 1508-8 HE BWX ×4
ベースが届かないので落書きだけが増えてゆく。




…と、届いた。
早速、箱から出してみると…

木目が気になって仕方なかった。
木目がデザインの要になっているような製品を現物を見ずに買う、というスリル。
こんなにドキドキしたのは久しぶりです。

箱から出してみると、おおっ、これは素晴らしい木目!
画像のような白木ではなく薄茶色。
実物は画像よりもずっと渋い。
梨地仕上げのつまみも渋い…
機能的な問題もないです。

マルチエフェクターのZOOMのB1は、とりあえずリズム機能が面白い。
これに合わせて好き勝手に弾く。
いきなりノリノリになってしまいました。







楽器を買うと思い出すのは、漱石の猫に出てくる寒月先生のバイオリンの話。
金善という雑貨屋にバイオリンが吊るしてある。
お値段、五円二十銭。
「おいそんな安いヴァイオリンがあるのかい。おもちゃじゃないか」
というのですから、それはそれは安いものなのでしょう。

寒月の説明によると「(バイオリンは)二三梃いっしょに店頭へ吊るしておくのです。それがね、時々散歩をして前を通るときに風が吹きつけたり、小僧の手が障ったりして、そら音を出す事があります。」

で、寒月は「その音を聞くと急に心臓が破裂しそうな心持で、いても立ってもいられなくなる」と言います。
これに対し、美学者の迷亭は「危険だね。水癲癇、人癲癇と癲癇にもいろいろ種類があるが君のはウェルテルだけあって、ヴァイオリン癲癇だ」と冷やかすと、東風が「いやそのくらい感覚が鋭敏でなければ真の芸術家にはなれないですよ。どうしても天才肌だ」と感心する。

くすくすくす。














2色ホーンシステムのV字型バッフルのデジタル制御は大変難しかった。
しかし、長い間の苦しい格闘の末、何とかものにできた。
もっともっと気難しくて手に負えないようなシステムを作ってみたいな。

CH-1ホーンは、ネジ込み式の1インチスロートだ。
そのスロート口には取外しが可能な大きなナットが挟み込まれており、これにドライバーのスロートをねじ込むようになっている。
この大きなナットを取り外し、スロート部を改造すると1.5インチ程度のスロート口を確保することができそう。
安価なPEAVEYの44XTは付属のスロートアダプタを取り外すと1.6インチスロート。
これをCH-1に取り付けたらどうだろうか。

ウーファー部はバックロードも考えてみたい。
ちなみにバックロードという呼び方は日本だけ。
普通はスクープ(scoop/ひしゃく、大さじ)、スクーパー、リアローディッド。








ギー太とエリザベス。



2010/06/24

Suntory Hall Organ Promenade Concert

お昼のオルガンコンサートに行ってきました。
1階最前列中央で聴きました。






オルガン奏者:小島弥寧子さん
ヴァレンテ(c.1520~c.1581):5つの変奏によるロマネスカ
グリニ(1672~1703): 讃歌『来たれ、創り主なる精霊よ(ヴェニ・クレアトール)』から
「テノール声部の定旋律による5声のプラン・ジュ」「5声のフーガ」「グラン・ジュの対話」
近藤岳(1973~): 薄紅の刻(うすくれないのとき)〔2010年本願寺築地別院委嘱作品〕
ラングレ(1907~91): 『グレゴリオ聖歌による3つのパラフレーズ』op. 5 から
第3番 感謝の祈りの讃歌「テ・デウム」








MR94Aのホーンスタンドは苦労しました。
ノーマルのスロートとY字型スロートの両方に対応するように作ったから。
ノーマルスロートには2451Hを装着。
でも、これはお遊び。
将来的にはBMSの同軸ドライバーである4594NDを使いたいなぁ。

Y字型スロートは、2451Hと1インチスロートのドライバーの組み合わせ。
JBL MTA-1 (1インチ/1.5インチアダプタ)を片側に使用。
1インチスロートのドライバーは、2407H、2408H、RX22を使います。
これもお遊び。
DCX2496で精密に制御しても、おそらくうまくいかないだろう。

昨夜、4つのスロートとホーンスタンドの塗装完了。
やれやれと思ってここを見たら「色、塗りまくり」なんて書いてあった。
う~む。







「1.4インチスロート径のホーンに1.5インチスロート径のドライバーを取り付ける、そんなことしたことある?」
というランシングヘリテッジのフォーラムの書き込みを見つけた。
でも、やりました!というレスはつかなかった。

しかし、こんなデータもネット上にはある。

B&C Speakers DE700 + ME90
B&C Speakers DE1000 + ME90

B&CのME90は1.4インチスロート径のホーン。
DE700と1000は1.5インチスロート径のドライバー。

比較データとしては、
BMS 4555 + ME90
BMS 4554 + ME90

4555は1.5インチスロート径のドライバー。
4554は4555と同様の構成を有する1.4インチスロート径のドライバー。

他にもデータがあるが、残念ながら?影響を指摘することはできない。
当たり前か。

定指向性ホーンの場合には、スロート口に段部が形成されたり、スロート面積が狭くなっているものがある。
JBL2360と2360Bのスロート口は円形。
JBL2360Aには左右両側が狭まった小判型のものがある。
MR94は上下が狭まった小判型
スロート口の奥はさらに急激に狭くなっている。
机上の計算式ではなく実際の測定によって形状が決定されているからだ。

という訳で遠慮はいらない。
直付けでやってみることにした、というよりY字型スロートの購入時にはすでにそれを決めていました。











ALTECのホーン/ドライバーのスロートの口径は1.4インチ。
最近のJBLのは1.5インチ。
どうして?は、こちらを










6/25 音だし。
うわぁ、困ったな、これ…







ごめん、縦置きなんだ。 




JBL 2408H / SELENIUM HM17-25
JBL 2451H / ALTEC MR94A
PEAVEY 1508-8ALCP PRORIDER
PEAVEY 1808-8HPS LOWRIDER






上の画像は2451Hとノーマルスロートの組み合わせ。
逆下駄状のアタッチメントの交換と、支柱位置の移動によりY字型スロートにも対応。







アダプタにはRX22。
それから、Y字型用の逆下駄状のアタッチメント。

ALTECの灰色には様々な濃さの灰色ペンキが使われている。
ペンキの濃度を管理していないというか、大雑把なんだよね。
さらに、このY字型スロートのスロート径は約38mmもある。
約38mmの「約」というのは、その直径の寸法にばらつきがあるのです。
1.4インチは35.6mm、1.5インチは38.1mmだから、もはや1.4インチスロート径とは呼べないです。














黄色いホーンシステム








白色ホーンシステム






となると、2色ホーンシステムあらためバナナ色ホーンシステムということになるのだろうか?



2010/06/21

Suntory Hall The 527th Popular Series

読売日本交響楽団の第527回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。











今夜の曲目は盛り沢山。
モーツァルト/歌劇〈フィガロの結婚〉序曲
ドヴォルザーク/スラブ舞曲集 第2集から第2番、第1集から第3番
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
J.シュトラウスⅡ/皇帝円舞曲
ヴァインベルガー/歌劇〈バグパイプ吹きシュヴァンダ〉から“ポルカ”と“フーガ”
ビゼー/歌劇〈カルメン〉から4つの前奏曲
ボッケリーニ(ベリオ編曲)/マドリードの夜の帰営ラッパ(ボッケリーニの4つのオリジナル版による)
ファリャ/歌劇〈はかない人生〉間奏曲と舞曲第1番
グラナドス/歌劇〈ゴエスカス〉間奏曲
ヒメネス/サルスエラ〈ルイス・アロンソの結婚〉間奏曲
という訳です。
指揮はラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスさん。

抑揚に富む力強い演奏でした。
大満足。
特に皇帝円舞曲はタメが効いていて大変見事でした。
この演奏のCDがほしいぐらいです。

"歌劇〈バグパイプ吹きシュヴァンダ〉からポルカとフーガ"では、パイプオルガンの演奏台の前にバンダ(トランペット4名)が登場。
P席ですから至近距離で楽しめました。
また、今回はトライアングルの出番が多く、その音色がとても美しかったです。
非常に印象的。
カスタネット、タンブリンもスペイン風で面白かったです。
ハープが2台、さらにチェレスタもあって豪華な演奏会でした。




2010/05/23

Suntory Hall The 526th Popular Series

読売日本交響楽団の第526回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。
曲目は、プロコフィエフ交響曲第5番変ロ長調op.100、エルガー創作主題による変奏曲「エニグマ」op.36。
指揮はユーリ・テミルカーノフさん。







楽しみにしていたプロコフィエフの5番。
これは本当に素晴らしかった。
それにタムタムをはじめとして打楽器が充実、ピアノやハープもあって見ていて面白かった。

エニグマ変奏曲のトロイトは、ティンパニがいいのでよくCDで聴く曲。
しかし、何故かティンパニの音色が違った。
CDのは大きな音が出るティンパニを余裕で叩いている感じ。
今回のは無理やり叩いたような音。
生ではこんなものなのかな。

透明の反射板は、照明の少し下まで降ろされていた。
その反射板の位置にオーケストラが浮かび上がる。
くっきりとした初期反射。
まるで鏡像のようでした。









今日のMR94A。
まずは下塗り。
ぬりぬりぬり。
うははははっ!






白ホーンシステムのはMR94。
金属製。
構造はALTECのマルチセルラと非常に似ている。
おそらく塗布されている制振材も同じだと思う。

一方、MR94Aは樹脂製。
樹脂製と言っても、内部に埋め込まれた大きな金属板?とグラスファイバーで強化してある。
94Aの方が強度が高いし鳴かない。






セメダインの穴うめパテ(ホワイト)を使用して小傷を綺麗に修正。
ペンキを塗る前にサンドペーパーで軽く表面を荒らします。
縁が厚いためか、ムラがなくなるにつれ素焼きのような印象に。
アサヒペンのインテリアカラー、ピュアホワイト。
水性ツヤ消しです。







ホーン塗りの話をのせたら、アクセス数が跳ね上がってて…
ちとこわい。







水で薄めて、薄く薄く何度も何度も塗り重ねてゆく。
ドライヤーでバンバン乾かすから、塗り重ねるテンポが早い早い。
これもアサヒペンのインテリアカラー、ヨーロピアンイエロー。
水性ツヤ消しです。
黄色というよりバナナ色。
落ち着いた色、重量感のある仕上がりになりました。







このMR94Aは昨年の3月末に99ドルで購入したもの。
行動開始まで約1年。
CADの作図は数知れず。
うん、いつものペースだ。







 どんどん画像が大きくな~る。









これは白ホーン(MR94)の塗りたて状態のときの画像。
MR94Aは縁に厚みがあるし、実際にホーン全体が肉厚。
こうして比べてみると雰囲気がかなり違うのが分かります。











2010/05/20

Suntory Hall Organ Promenade Concert

お昼のオルガンコンサートに行ってきました。
1階最前列中央で聴きました。
やはりオルガンの正面でなるべく近い席で聴きたい。









オルガンの定位?は、かなりしっかりしているように思います。
あれだけ巨大な楽器なのに中央にしっかりと主旋律が立つ。
変な言い方ですが、主旋律がオルガン中央前方の空間に堂々と存在します。
左右に低音用の太いパイプが振り分けられており、パイプが細くなるほど中央に配置されているので、当然といえば当然ですね。

また、低音部では左右から交互に発音することがあり、これも面白い。
そういう効果を狙って作曲されているのでしょうか。



オルガン奏者:永瀬真紀さん
J. S. バッハ(1685~1750):前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
J. S. バッハ:われら悩みのきわみにありて BWV641
ヴィドール(1844~1937):オルガン交響曲第9番「ゴシック」op.70 から第2楽章 アンダンテ・ソステヌート
ギルマン(1837~1911): ソナタ第1番 ニ短調 op.42 から第1楽章 イントロダクションとアレグロ








angeloさんのウェブ上の自作スピーカーシステムの紹介ページ
以前ご紹介しましたが、また増えてます。
56の次は55という具合にクリックして先のページへ進んでください。






こういう巨大スピーカーシステムを集めて「巨大スピーカーオリンピック」をやったらどうか。
世界的なオフ会。
冗談はさておき、自作システムを見ていると、どうしてこんなシステムになったのだろうか、という想像が楽しい。

下の画像のシステムは、JBL2220を80Lの4つの箱に入れたもの。
ごさ丸さんのバスレフ箱の考察を思い出すね。
小さめの容積をwinISDなどで計算させると、意外な結果が表示されることがあります。







オリジナリティにあふれ、奇妙なデザインのものを見ると、見入ってしまいます。
もとはA7の箱だと思うけど、もはや何がなんだか分からないシステムとなっている。
バスレフの音が邪魔だったから、なんて話から始まったのではなかろうか。








床上の低音ホーン。
これは時々あたまのなかでもやもや。



 

2010/04/15

Suntory Hall Organ Promenade Concert

サントリーホールのお昼のオルガンコンサート(無料)に行ってきました。
1曲目はJ. S. バッハのシャコンヌをブゾーニがピアノ用に編曲したものをさらに本日のオルガン奏者である伊藤順子さんがオルガン用にアレンジしたもの。
2曲目はショパンの幻想ポロネーズをやはり伊藤順子さんが編曲したもの。










もともとヴァイオリンやピアノ用の曲を持続音系の楽器であるオルガン用にしたため曲の雰囲気が変わり驚きました。
興味深く聴けましたし、楽しかったです。







席は2階C席の中ほど。
ホール全体を見渡すような感じがとても気持ちいい。
今回はステージ中央に引き出された無線コントロール鍵盤台での演奏。
巨大なパイプオルガンが世界最大のMIDI楽器のように思えました。
2階C席で聴けたホールの響きは厚みがあり素晴らしかった。
なお、ステージ上方の透明な反射板は、照明器具の上方まで引き上げられていました。










ムローバさんによるシャコンヌ。
教会の残響は心地よいです。










アナログ機材はつなぎかえての機材比べだけですが、デジタル機材は使い方のノウハウが重要。
そして、他社製品のマニュアルからでも使い方のノウハウを得ることができるます。
お金がかからず、音についての理解が深まる。

上の画像はデジタル入出力ができるYAMAHAのSPX2000
但し、AES/EBUのみでSPDIFには対応していないようです。

SPX2000のマニュアルにはリバーブについて以下のような説明があります。
"残響を付加するエフェクトです。残響は部屋の大きさや、壁の材質などによって複雑に変化します。このエフェクトを使えば、その変化をシミュレートして、さまざまな残響を創り出すことができます。
残響は初期反射音と残響音の2 種類に分けられます。初期反射音は残響のうち、最初に一度だけ壁や天井に反射して耳に届く音、残響音は初期反射音が他の壁や天井に反射を繰り返してから耳に届く音です。
SPX2000のリバーブには、初期反射音と残響音を別々にコントロールできるものと、まとめてコントロールするものの2 種類があります。"






SPX2000のマニュアルを読んでみると、このSPX2000の"REV-X"というエフェクトタイプがリバーブの主力のようです。
でも、初期反射と残響をそれぞれ制御できない。
そこで"リバーブ"というエフェクトタイプを選択(これはもしかするとモノラルなのかもしれないけれど)するとパラメータが増えます。

初期反射のパラメータは"INI. DLY(イニシャルディレイ)"。
"0.0~500.0ms、原音に対する初期反射音の遅れです。この値は残響音が発生するまでの遅れにも影響します"と説明されています。
"CONCERT HALL"ではこのイニシャルディレイは112ミリ秒となっています。

残響のパラメータの"REV TIME(リバーブタイム)"。
"0.3~99.0s、 残響音の長さです。1kHz の残響音が60dB減衰するまでの時間を表しています"と説明されています。
"CONCERT HALL"では3.4秒。

初期反射音に対する残響音の遅れは"E/R DLY"。
"原音から残響音の始まるまでの遅れは、INI.DLY+E/R DLYとなります"と説明されています。
"CONCERT HALL"では4ミリ秒。





初期反射と残響についてググッてみると、以下のような説明がありました。

"初期反射音は表現したい音場(コンサートホール、スタジアムなどの音場モード)を特徴付ける重要な要素となります。
音場の雰囲気を醸し出すのは初期反射音であり、残響音は味付けと言っても良いかもしれません。

ラージホール:初期反射音が長め、残響音が長い。
壁や天井が乱反射するように設計されているため、綺麗で密度の高い反射音になる。

スタジアム:初期反射音は、距離があるため長め。
形状は、円形など等距離の壁も多く、音が回りやすく、やや特徴のある残響音。

ルーム:初期反射音は短く、壁も少ない形状(長方形)が一般的なので、特定の周波数で共振に近い特徴の残響音。
残響音のレベルを高く、減衰を長くすると反響の大きいバスルームのような音になる。"






火山灰の雲に突っ込んだブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故についてのwikiの説明はこちらを。
エイヤフィヤットラヨークトル氷河についてはこちらを。



2010/04/12

Suntory Hall The 525th Popular Series

読売日本交響楽団の第525回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。
曲目は、ブラームスのピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.83と、ドヴォルザークの交響曲第7番ニ短調op.70。
指揮は下野竜也さん、ピアノはアンドレアス・ヘフリガーさんでした。







ドヴォルザークの交響曲第7番が素晴らしかった。
オーケストラが一体となってビシッと引き締まり、且つ、迫力があった。
ブラームスは第3楽章のチェロのソロが良かったです。







席はP席上段の中央より。
中低域がファットなRA席とはやや異なり全域のバランスはとれていた。
なお、このP席の上段の高さは、2階C席最前列と略同じ高さです。

ステージ上方の透明の反射板は、ステージと天井の中間ぐらいの高さになっていました。
客席は7割~8割が埋まった状態。
満席ではないので残響時間が長くなっているはずです。

コンサートの生の音はマルチアンプの設定に役立ちそう。
マルチアンプで多くの設定を経験し、設定による音のコントロールがやや可能になってきています。
帰りの電車で今度はこんな設定にしてみようなどと考えたりしました。

残念なことにピアノの蓋の角度(1階席側を向いている)のせいで、こちら(P席側)にピアノの直接音が来ない。
そのためピアノを遠くに感じる。
ワインヤード形式のコンサートホールの音響に合致するようなグランドピアノを開発できないものか。
鍵盤楽器はいつの時代でも最新のテクノロジーによって進化してきたのだから。





2010/03/28

Suntory Hall Openhouse Concert

家族でサントリーホールのファミリー向けコンサートに行ってきました。
エデュケーションプログラムのため無料。







オーケストラもオルガンも素晴らしかったです。
家族ともども大変満足しました。
公開リハーサルも見ることが出来ました。
コントラバス群の直上の至近距離(RA席)で聴くオーケストラはやはり凄い。
そして、スピーカーは巨大でなければならないという想いを新たにしました?
ホールから出ようとすると妻が昔の知人にばったり会いました。
その方はなんとサントリーホールの支配人なのでした。








オーケストラ・コンサート
指揮:大河内雅彦さん
演奏:慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ
演奏曲目
ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
アンダーソン:プリンク・プランク・プルンク
ビゼー:オペラ『カルメン』第1幕への前奏曲
チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』から「花のワルツ」


オルガン・コンサート
オルガン奏者:浅井美紀さん
演奏曲目
J.S.バッハ:小フーガ ト短調 BWV578
C.フランク:天使のパン
アラン:リタニー