2026/05/03

Nikon Z7Ⅱ



この雨の日の智積院は印象的だった。
家族は他の用事があって単独行動だったし、他の観光客もおらず、1時間以上、この庭園と大書院には自分だけだったからだ。
今までこういう経験をしたことがない。




生老病死の四苦は仏様に引き受けてもらい、欲を遠ざけ頭を丸めて敵意が無いことを示せば襲われることも無い。
そういう状態に置かれれば不安からも逃れられるだろう。
不安は野生の必然だから、それから逃れた状態になると果たして人間はどう変わるのか。
ベリャーエフの実験をDNAではなく環境でやってみたのが宗教ということかもしれない。
雨音以外は聴こえぬ静まり返った寺院でそんなことを考えた。



2026/05/02

Nikon Z7Ⅱ



講堂の廻縁。
毎日早朝、この廊下を修行僧の方々が磨き上げるそうだ。




智積院は真言宗智山派の三千もの寺をまとめる総本山である。
根来寺の時代、真言宗を学ぶための学問所であり、当時学僧は六千人もいたそうである。
この学僧達が巣立ち真言宗智山派として全国に広がっていったのだと思う。
京都に移ってからも多数の学僧が学び、朝粥を啜る音が七条大橋まで聞こえたそうである。
金堂のすぐ裏手には予想を超える規模の学侶墓地があり、志半ばで亡くなった学僧が葬られている。