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2011/01/20

QSC MHV-1090(3)

QSC社SC-424-8Fは、横型のプロポーションを持つシネマ用スピーカーシステム。
こういう形態のシネマスピーカーは珍しいです。
ウーファー部は4インチボイスコイル径の15インチウーファーのダブル。
ホーン部はHMV-1090を箱に収めたHMV-1090Fです。






下の画像はミッドホーンのフェイズプラグ周辺を拡大したもの。
フェーズプラグの形状がなんとなく分かります。















資料室の画像はクールピクスS5で撮影していた。
このS5が室内撮影であまりにも手ブレをする。
それでいちいち三脚を使用していた。





先日、その手ブレについて検索してみた。
すると、このシリーズはそういう場面でシャッタースピードが極端に遅くなってしまうという書込みを発見。
う~む、使い続ける意欲が消えてしまいました。

そこでクールピクスのP100というのを注文してみた。
下の画像をネットで見つけカッコいいなと思ったから。








ブログ用なのでデジタル一眼はいらない、というかそれは持っている。
正確には妻が持っている。
故に手が出せない…

広角側は35mm換算で26mm。
しかも広角側の樽型歪曲収差を補正してしまう。
ファインダーや背面モニターの画像も補正済みの画像なので、歪曲収差を見ることなく撮影ができる。
なんということだ。

考えてみれば歪曲収差をソフトで補正することなんて簡単なのかもしれない。
補正を前提として補正しやすい特性を持ったレンズを設計する。
レンズ枚数を減らして実質的に明るいレンズに設計することも可能になるだろう。
周辺減光、シフトやあおりなどもソフトでなんとかなると思う。

この「ゆがみ補正」は初期設定ではOFFになっている。
ONにしよう。

望遠側は678mm。
月、冬の山頂付近、鳥が撮れる。撮らないけど。

液晶のファインダーが付いている。
先ほど家電屋でそのファインダーをのぞいてきたが、ピントを合わせられるようなシロモノではない。
しかし、光の加減で全く見えなくなってしまうS5の液晶モニターに比べればずっと良い。

ダウンロードした取説によるとパノラマ画像を作成できるソフトが付属している。
フルハイビジョン動画も撮影できる。

そして小さい。
将来のプロ機は全部この大きさになるような気がする。

P100は、USBケーブルで充電と信号出力をし、miniHDMIケーブルで液晶テレビと接続する。
液晶テレビで静止画と動画を見ることができる。
静止画の画像サイズには3584×2016というテレビと同じ16:9が選択できる。

デジカメを使うようになってプリントはしなくなった。
動画の編集もしてみたい。
撮影した後の付き合いが変わりそうだ。







お値段は26000円弱。
同時に2000円程度のシリコンパワーの16GBのSDHC(SP016GBSDH006V10 (16GB))も購入した。
SDHCはP100で初期化した。

液晶のファインダーをのぞいてみるとそんなに荒くない。
にぎやかな感じがして面白い。
AFだし、慣れればこれで十分になるだろう。
(マニュアルフォーカスにすると中央部が拡大表示でき、正確にピント合わせができました。)

それから添付されていたPanaorama Maker 5 Proは驚異的なソフトでした。
但し、「vedframework.dllがありません。」という表示が出たら、こちらを
解決できました。

パノラマ、三脚で撮影してみようか。
手持ちので使えそうなのはマンフロットの410と055Cの組み合わせ。
これは67と大型双眼鏡用。
P100には大袈裟すぎる。
軽いのを探そうか。



ズームの位置、光学ズームバーの左端が35mm換算で26mm、そして右端が678mm。
光学ズームバーの真ん中(2分の1)になるようにズームして撮影すると、ViewNXのメタデータで23mmと出た。

35mm換算するためには、焦点距離を5.65倍すればいい。
だから23×5.65で約130mm。
これは中望遠、覚えやすい。

さらにワイド側の4分の1、要するに光学ズームバーの半分の半分は約10mmと出た。
だから55mmと覚えておけばいい。
ニコンのマクロだね。

テレ側の4分の1は約60mmと出た。
だから340mmだけど、覚えにくいから300mmだ。
かなりいい加減だけど、これでズームの位置が理解できた。

広角--標準--中望遠--望遠--超望遠、という5つの位置で光学ズームバーを4分割しているということだね。
すっきりした。

ズームレバーは少し動かすとズームの速度が遅く、大きく動かすと早くなる。
テレ側からワイド側へのズームはぎこちないから、ワイド側からテレ側へズームしよう。



P100のゆがみ補正はやっぱり凄い。
DISPボタンで方眼をファインダーやモニターに表示し、これと対比すると分かるけど本当に凄い。
この価格帯のカメラで歪曲収差がない、というのは驚異的だ。
ファインダーを覗くたびに感心してしまう。

デジタルで収差補正が可能であることを知ったのはハッブル宇宙望遠鏡の1回目の修理(1993年12月)が成功したとき。
これは樽型歪曲収差ではなく完全なるピンボケであり、補正光学系を取付け、さらにソフトウェアにより主鏡の収差を完全に補正した。
こうした技術が民生用に降りてくるとは思わなかった。






上の画像はそのファーストサービスミッションの成功を報告する記者会見で発表されたM100の画像。
M100といえばセファイド変光星を思い出します。





kiirojblのyoutubeの動画は画像が荒いし、音声も最悪で本当に酷かった。申し訳ない。
現在、6つの動画は総計14400回以上、世界中の方に見ていただいている。
今回のリニアトラッキングアームのように動作するのがにわかに信じ難いものには、動画は効果的な表現手段だった。
もし動画をUPしなければ、信じてもらえなかったような気がする。

P100なら1920×1080/30fpsのフルハイビジョン動画の撮影/再生が可能だから綺麗な動画をUPできるようになるだろう。
しかも録音はステレオであり、フラッシュの後方にステレオマイクを備えている。
さらに、取説を見ていたらハイスピード撮影ができる。
動画撮影の練習をしよう。











先週は、来訪者数(アクセス数ではなく)が587名の日がありました。
多くの方に支えられている気持ちになりました。
ありがとうございます。



夕方、仕事場の近くで東京タワーを撮ってみました。
パノラマの試し撮りというか、試し合成です。
8枚を縦に並べて合成。
焦点距離は35mm換算で106mm。
露出とピントはマニュアルです。
日もかげり手持ちなのでダメかなと思いましたが、とても綺麗に撮れました。
しかし、UPするときに画像を縮小、画質も落ちてしまいました。
残念。






下の画像は、上の画像(パノラマ合成後の画像)のクローズアップです。
広角をトリミングしたのとは解像度が全然違います。
何か使えないかな、この特長。





なんだか暗いですが、アンダーなのではなく、日がかげってしまいこの程度の暗さでした。




2011/01/18

QSC MHV-1090(2)

QSC SC-414のユーザーマニュアルを見ていると、MHV-1090には面白い仕掛けがあることが分かりました。
ミッドホーンの上縁に小さな穴があり、コンプレッションドライバーを支えている太いステーの側方にも小穴があります。
2つの穴を照準器として使用し、ホーンの水平方向と垂直方向を目標点に正確に合わせることができる、というわけです。
う~ん、これは賢い。






ユーザーマニュアルには、映画館等の典型的な使用例として、目標点は後列中央席にすることや、スクリーンのパーフォレーション(スクリーンにあけてある無数の小穴)を通して、目標点で点灯した懐中電灯の明かりを導入することが記載されています。






黄色いホーンシステムは移動式であるため、このような照準器は役に立つかもしれない。
しかし、リスニングポイントがその目標点になるのかは、やってみないと分からない。
実際の作業は、少し外側に振った方が、いやいや、極端に内側に向けるべき、などと様々なホーンの角度を試すため、このHMV-1090の照準器はあまり役に立たないかもしれない。

ふと思ったのだが、照準器ではなく、ホーンに固定した光源からリスニングポイント側へスポット光を照射するのはどうか。
照射範囲が比較的狭いLEDの懐中電灯をホーンタワーの軸線に沿うように取付けて、リスニングポイント側を照らす。
照らされた場所がホーンの正面になるというわけ。
こちらの方が現実的かもしれない。

しかし、ホーンタワーをジワジワと移動して懐中電灯で薄暗い部屋のあちこちを照らす作業、これはかなり不気味。
細野晴臣さんが言うようなやってみなくちゃ分からない大科学実験だとしても。
ここまでくると、ここまできてしまいました、という異常行動というか頭のおかしさが際立ちます。
う~む。







頭のおかしさと言えば、今どき大型スピーカーと付き合うことも含まれるのかもしれない。
大型スピーカーが部屋にあると部屋の光景は一変する。視覚的な圧迫感が凄い。
ある日、その頭のおかしな光景に愕然として大型スピーカーを処分してしまうのかもしれない。
しかし、部屋の隅やらクロゼットの中にスピーカーを移動できるようにしておけば、そういう悲劇を避けられる。

視覚的な圧迫感を解決するためにはトールボーイ型スピーカー(死語だね)を選択するというのも手だ。
8インチ程度のユニットを3つぐらい縦に並べたハイエンド系ばかりではなく、長岡教のネッシーなんかもそうだ。
しかし、こういうスピーカーでオーディオがなんとかなるとも思えない。

もう一つのやり方として広い部屋をリスニングルームにするという手がある。
しかし、視覚的な圧迫感は減るものの、スピーカーから遠ざかって聴くことになるのが面白くない。
視野角から言えばスピーカーから離れれば離れるほどスピーカーが小さくなってしまうのだ。
これでは何のための巨大スピーカーなのか分からない。

聴きたいときには眼前に巨大スピーカーが迫ってきてほしい。
しかし、うっとうしくなったときには隠れてもらいたい。
こんな風に考えるようになってから、広大なリスニングルームを望まなくなった。

オーディオをやるためのスピーカーとしてはJBL4344程度の大きさがほしい。
すると部屋の大きさは6畳が理想的だ。
それ以上大きな部屋ではスピーカーの存在感が小さくなってしまう。

4344程度ならクロゼットにでも収納できると思うし、スピーカーの上にアンプ類をのっけたまま移動できる。
家族が出かけるとショータイムの始まりだ。
帰ってきたらそそくさと片付ける。
これで十分だと思いますね。







先日、有名な趣味の獄道のホームページを読んでいると、池田圭さんの「音の夕映え」の抜粋が出ていました。
世代が違うこともあって池田圭さんのことはよく知らないのですが池田圭さんのことが好きです。
好きだから「音の夕映え」を入手して読むのがすこし怖い…

下界を眺める可からず
僕なども時々堕つることがあってオーディオ雑貨の批評を頼まれたりする。
その装置は普通のサラリーマンかなんかので、いわゆる趣味としてやっている程度のものである。
そういう人の多くはオーディオの他に自動車とかカメラ、或いはゴルフもやれば山登りもする、
いわゆる趣味がいろいろあって、女も好きである。
その上お酒も嗜むとあって僕の伺った家のリスニング・ルームなるものには必ずといっていい位飾棚の中に洋酒の瓶が置いてあった。
何時でも何処でも誰にでも買える程度の品を、何も飾るまでもないではないかと時には不憫の情を催すことがある。
女の子が好きでステレオが好きで、その他いろいろ名誉も地位も権力もお金も欲しい、隙があらば他人を蹴落としてでも出世がしたい。
こういう人の人生は一体どうなっているのだろうと思う。 
僕などはご存知の通りよる年波で、近頃はもう10年も若ければとよくそう思うようになった。
昔ならばさし詰め蘭でも育てている歳であろう。
よく人に60,70位はまだ若僧ですヨと言われるが、いずれにせよ僕などは昨日もオーディオ今日もオーディオ、日毎夜毎ハイファイ録・再を追求して休む暇もない。中略

いわゆる「趣味のオーディオ」の装置など聞いている暇は全くない訳である。
そうは言ってもこちらの方も音作りに半生を賭けて来たが、
ただそれだけのことで学識経験ともに豊かな斯界の権威者でもなんでもない。
レコードという皿を廻してその音を聞き続けてきただけの話である。
それをよく承知の上で喋るのだから、
気にくわぬ装置などに無駄な時間をとられると毒舌暴論その尽くるところを知らずという状態になる。
相手の方は雑誌などを読み漁って一応オーディオ知識なるものを身に着け、己の美的感覚から部品を選び出しているつもりである。
リスニング・ルームなども何かの雑誌のカラー写真に出てくるのによく似ているのが多い。
デザインだとかインテリアと言う言葉だ浮かんでくる。
まあ、そんなことは音に関係無いから好き勝手で、僕がとやかく言う条はない。
ところで音の方であるが、全く気に入らないのは殆どのオーディオ愛好家と称する人達が、最低域を無視していることである。後略







この文章を読んでいると頭のおかしいオーディオというのは意外と悪くないかもしれない。
そして、池田圭さんも眼前に迫ってくるのが好きだったのかもしれない。









15Aホーンの白い鎖線は、上の画像のようにsound axis、音の軸線を示しています。




2011/01/15

QSC MHV-1090(1)

MHV-1090はアンプで有名なQSC社のCINEMAスピーカーシステム用の中高域ホーン部です。
下の画像は15インチウーファー部のLF4115とMHV-1090を組み合わせたSC-414というシステム。
3ウェイに見えますが、HMV-1090がBMS社の4595NDを搭載しているため4ウェイシステムです。






MHV-1090のミッドユニットはフェーズプラグ付きの10インチコーン型。
SC-414の場合、クロスは250Hz、1700Hz、6000Hz。
1700Hzのクロスがフェーズプラグ付きの強みというか、このミッドユニットの素性の良さを示しているように思います。
コーン型のフェーズプラグに関してはこちらを。







上の画像からはホーン面に弱いカーブがあるように思えます。









上の画像、ホーンの上方が狭くなっているのは遠方の放射エリアに合わせてホーン上方の指向性を狭くするため。
下方は近距離の放射エリアをカバーするために指向性が広くなっています。
ミッドホーンの四隅がえぐれているのは、おそらく放射エリアが楕円ではなく矩形になるようにするためだと思います。














ハイホーン、ミッドホーン共にホーン軸が下方を向いています。
スクリーン裏の設置場所から下方の客席方向が放射エリアになるからだと思います。
なお、HMV-1090の指向性は水平90度、垂直上方20度、垂直下方30度です。

ミッドホーンのホーン長は短いです。
軸上の周波数特性とか音響インピーダンス変換というような単純な話ではなく、ホーンがカバーする帯域の高域側の指向性制御、低域側は徐々にダイレクトラジエターの放射パターンに近づけるという設計なのでしょう。
ホーン面のカーブが弱くほとんど平面に近いのもこうした設計目的に沿うものだと思います。




などと書いてみたものの、以前もこのHMV-1090について書いたような気がする。
調べてみると・・・ううっ、あった。
ごめんすまん。

冷静に分析すると、要するにSC-414を見て興奮したということではなかろうか。
それで前後の見境がなくなったと。
15インチシングルウーファー萌え、という奇妙な病気かもしれない。
いつだったかヨハネスさんに「頭おかしいの自分で分かってる?」ときかれたことがある。
そういうのを余計なお世話という。

JBLの5671とか3731、そしてSC-414。
素晴らしいではないか。
うははははっ!








2011-2012年度は東京都交響楽団の定期演奏会Bシリーズの年間会員になった。
またもやサントリーホールP席である。
年間17600円、8回分。
1回当たり2200円。
格安なのである。

エリアフ・インバルさん指揮のマーラーは第731回定期演奏会で亡き子をしのぶ歌と大地の歌を聴くことができる。
また、会員はゲネプロを2回無料で見学できるそうである。




2010/03/31

QSC SB-1521 Subwoofer

QSC社のSB-1521は、Digital Cinema Speaker Seriesのサブウーファー
21インチユニットを搭載しています。
ユニットは、6インチ径ボイスコイル、インピーダンスが4Ω、そしてこの外観。
これではないかと。
ざっとですが実効容積は400Lぐらいだと思います。
解説には、聴くことはできないが感じることが出来る最低域までも再生する、と記載されています。






箱の四隅にダクトを設ける場合、ユニットはバッフルの中央に正確に配置。
このような配置によりユニットの背面にかかる圧力を均一化することができる。
このためハイパワー再生時において磁気ギャップの中央からコイルがずれるのを防止できる、とのこと。

大口径ユニットと巨大な箱、目に心地よいです。
なんとなくこのスピーカー、ニコニコ笑っているように見える。
そろそろ危ないかもね、というか手遅れぴょん…







読売日本交響楽団の名曲シリーズ年間会員券を購入しました。
サントリーホールでの1年間12公演分。
お値段は28000円(1公演分2333円)と格安。
席はオーケストラ背面のP席(podium席)です。