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2026/03/19

JBL FLIP7



こうした小さなポータブルスピーカーでもマルチアンプというのが少し驚いた。
各スピーカーユニットをDSPにより精密にコントロールし、小さな容積からでもなかなかの低音を再現し、また、ツィーターの実質的な耐入力を上げているのであろう。
"AI Sound Boost"が具体的にどのような技術なのかは分からないが、少なくとも音量に応じた理想的なイコライジングをリアルタイムで実現しているのかもしれない。
また、音量に応じた実質的な周波数特性の平坦化以外に、タイムアライメントも制御されているかもしれない。

オーディオはロクハンに始まりロクハンに終わるなどと言われてきたが、現代ではJBLのポータブルスピーカーに終わることになるのかもね。
このFLIP7の音は派手めだが、こうした技術により近い将来非常にまともな家庭用スピーカーも出現するような気がする。
スピーカーに関する基礎技術を長年開発してきたハーマングループの成果という訳だ。

JBLのコンパクトスピーカーは、コントロールLA以来の付き合いだ。
コントロールLAは今でもアンプ類のテスト用として現役で使用している。
何故かウーファーのサラウンドは加水分解していない。
それからペブルス2組、305PMK2は3組、308PMK2は1組とパソコンやデジタルピアノ等と組み合わせてすべて現役である。



2026/03/18

JBL FLIP7



amazonで15000円だった。
サイズは18.3x7.0x7.2cm、重さ560gと500ccのペットボトルのような感じである。
これも防水性能があり、また、2台のFLIP7をステレオペアリングしたり、さらに台数を増やせるそうだ。
それからJBL Portableというアプリで様々なコントロールができるそうだ。

45x80mmの長円形ウーファーと16mm径のツイーターによる2ウェイ構成であり、これに加えて両サイドに約45mm径のパッシブラジエーターを備えている。
ボトル型なのでウーファーは引き延ばしたような長円形、両サイドにパッシブラジエターと、よく考えられているが、この形式がJBLのオリジナルなのかどうかは知らない。
マルチアンプ方式であり、ウーファーは25W、ツイーターは10Wのアンプでそれぞれ駆動される。

特筆すべきは"AI Sound Boost"という技術が使われていることだ。
これは音楽信号をリアルタイムで解析・最適化し、音の歪みを最小限に抑えながら、迫力あるサウンドを実現するというもので、こうしたアプローチは今後のオーディオ技術を大きく変えてゆく可能性がある。

音はなかなかのものである。
低音にかなり迫力があり、公称60Hz-20kHzも納得できる。
音量をやや上げて聴くとそのコンパクトなサイズからは信じられないような音を聴ける。
屋外使用が前提なので派手な音造りになっているのかもしれない。
こちらもGO ESSENTIAL2と同様、かなり振動するので消しゴムなどで少し浮かせる感じがいいかもしれない。
興味本位で購入したのだが、FLIP7は旅先の宿でも楽しめるかもしれない。



2026/03/17

JBL GO ESSENTIAL2



amazonで3480円だった。
サイズは8.6x7.1x3.2cm、重さ180gと手のひらにのる。
アンプやバッテリー、Bluetooth受信部込みでこの値段だから、今後もJBL最安システムだと思う。
しかし、ミニチュア感というか精密感があり安物という感じはしない。
にもかかわらず防水性能を備え、浴室等でも使用できるそうだ。

40mm径のドライバーと長円形のパッシブラジエーター搭載と、1/10のオリンパス風というかなかなかマニアックな構成である。
内部構造等はYouTubeで視聴できる。
出力は3.1W RMSと、部屋で聴くのであれば十分だろう。

スッキリとした外観と同様、音もスッキリしている。
公称で180Hz–20kHzであり、低音が足らないのは仕方がないのだが、そんなに悪くない。
この低音不足、しばらく聴いていると気にならなくなる、かもしれない。
中高域には妙なクセもなく全体として素直で聴きやすいと思った。
箱全体がかなり振動するので、直接置くのではなく消しゴムなどで少し浮かせるといいかもしれない。
でもまあ、そんな使い方はしないか。



2026/03/16

JBL Portable Speakers



JBLのGO ESSENTIAL2とFLIP7を購入した。
四角くて小さい方がGO ESSENTIAL2、円筒形のがFLIP7だ。
FLIP7は持ちやすく、形からしてスピーカーという感じがしない。




部屋の中で聴いていても、気楽に場所を変更できるのが新鮮だ。
近づけたり遠ざけたりすることで聴きやすくなる。
それからモノラルの良さだ。
音楽を聴きたいだけなのでステレオである必要はない訳で、これも新鮮である。

何れもJBLのびっくりマークがアクセントになっており、GO ESSENTIAL2では背面にも同様のマークが刻印されている。
FLIP7のJBLのロゴの周りにはオレンジ色が配されており、レンズの色収差みたいな面白い配色だ。



2022/09/22

JBL Pebbles



ペブルスを購入した。
amazonで6727円だった。
2015年3月に購入したときは5745円だったので982円値上がりした。

DIY ARTの作業用の机がある部屋には古いパソコンがあるもののオーディオ装置がない。
隣の部屋には、DIYホーンシステムがある。
そして2つの部屋はドアでつながっており、そのドアを開け放って音楽を聴いていた。

しかし、音楽を聴きながら絵を描くわけであるから、これほどの大規模システムを稼働させる必要はなかろう。
それでペブルスである。
こういう用途にはぴったりではなかろうか。
なお、以前購入したペブルスは妻のノートパソコン用として健在である。




JBL濃度が高い生活のせいか、DIY ARTはすこぶる順調である。



 

2022/02/28

Audio-Technica ATH-M20x Professional Monitor Headphones (3)



一連のモニタースピーカーやモニターヘッドホンの音はとても良い参考になった。
「とても良い参考」とは、目標となる音を見つけたという意味ではなく、モニターとしての音は各社それぞれにあり、要するにモニターとしてきまった音などない、ということがよく分かったということである。

各社は、理想と考える周波数特性、すなわちターゲットカーブ(目標曲線)を設定し、それに準ずる製品を作っているわけで、それらは室内スピーカーの場合とヘッドホンの場合でもそれぞれ異なるということである。
ハーマンインターナショナルの"DEVELOPMENT OF HARMAN HEADPHONE TARGET CURVE, 14 APRIL 2016"によるとヘッドホンでは、"diffuse, modified diffuse, free-field"の3種類を検証している。
また、室内スピーカーに関し、下の黒実線のカーブ(20Hzから20kHzへかけておよそ10dB落ち)が平坦な緑破線よりも好ましいとし、また、この黒実線に近い赤の破線も好ましいとしている。






という訳で、久々にイコライジングを見直すことにした。
見直すといってもイコライジングのカーブそのものではなく、イコライジングの作成方法を見直すことにしたのである。
オーケストラ用として開発したグイグイイコライジングは、オートEQでフラットにした特性から直接作り出したが、この方法を見直す。
新しい方法は、まず、オートEQでフラットにした特性をベースにオリジナルのターゲットカーブを作成する。
このターゲットカーブは、音楽のジャンルを問わない万能型の周波数特性である。
そして、このターゲットカーブをベースにオーケストラ用のグイグイイコライジングを作成しようという計画なのである。
要するに、フラット特性からターゲットカーブ、ターゲットカーブからグイグイという2段階の作成方法を試してみようということになったのである。

さらに、ターゲットカーブは、ラウドネス補正を加えた3種類を作成する予定である。
当然、グイグイ系も3種類になる。
今後一年ぐらいかけてのんびりやろうと思っている。




2022/02/25

Audio-Technica ATH-M20x Professional Monitor Headphones (2)



ATH-M20xを購入したのは2020年11月。
amazonで5800円だった。
安価なのとレビュー数が多かったので興味本位で購入したのである。
しかし、これを最初に聴いたときは驚いた。
ナチュラルで好みの音なのである。
MDR-CD900STよりも20xの方をよく使うようになった。

そして先日、JBLの308PMk2を購入し聴いてみると、音の方向性が20xと似ているなぁ、と思ったのである。
さらに購入した305PMk2は、これはこれで別の方向性を持っているように感じた。

さらにその後、サウンドハウスの7300ポイントでATH-M30xを購入した。
20xとの価格差はわずかなので音など違わないだろうと思ったら、これも違う。
どうやって作り分けているのだろう?
面白いものである。

フラットな特性自体は、オートEQやキャリブレーションソフトを使えば容易に手に入る。
昔は大変だったが、現代ではありがたがるようなものではない。
であるから、各社のモニタースピーカーやモニターヘッドホンの機種の様々な音の方向性は興味深い。

DIYホーンシステムは、ラージモニターに属するので小型スピーカーやヘッドホンとは異なる世界ではあるが、上記のような音の方向性は大変参考になった。
やはり、新しい機種で評価の高いものは時々入手して聴いてみるべきだと思った。




「どうだい、308PMk2を聴いてそのバカげた大型スピーカーシステムが嫌になったんじゃないの?」
ふっふっふっ、心配無用である。
マルチアンプの大型スピーカーが小型スピーカーに負けてしまうのは、位相管理ができていないからである。
各スピーカーユニットからリスニングポイントまでの距離を測ったって不思議なことに駄目なのである。
DCX2496などの業務用デジチャンのオートアラインを試すべきだ。
アキュでもいいが、あれは5mm単位なのでDCXの半分以下の精度しかない。
これでその大型スピーカーの前に置かれている小型スピーカーはいらなくなる。
もし、オートアラインの効果を知らないままだったら…考えただけでもゾッとする。



2022/02/23

JBL Professional 305P Mk2 (4)



スピーカーマニアならチャーミングな305で遊んでみたいなぁと思ったりするのではないか。
こういう気持ちにさせられるのである305は。




大昔、オーディオブームだったころにテクニクスのSB-7000が出現した。
結構インパクトがあり、次にSONY SS-G7が出た。
今見てもなかなか良いデザインだと思う。
こういうユニット構成をデジタル制御とマルチアンプで追及するとどうなるのだろうか。




15インチウーファーを格納した箱に305を挿入できるように四角いトンネルを設ける。
DCX2496で150Hz~300Hzぐらいでクロスを探る。
305への低域成分がカットされるとその分305のウーファーの負担が減り分解能が向上するので、これが楽しみだ。
なお、305のレイテンシーがどの程度なのか分からないからDCX2496のオートアラインを実行する。




SB-7000のようにウーファー箱の上に305を置くのが現実的かもしれない。
大昔のB&Wの801のように12インチウーファーでも良いかもしれない。
ならばEMINENCEのKAPPALITE 3012LFなんてどうだろう。
12インチは15インチに比べて箱が小さくても良いし、12インチというのはなんとなくマニアックだ。
こんな具合にノスタルジーに酔いつつ妄想が際限なく広がってゆく。
全く困ったものである。






2022/02/22

JBL Professional 305P Mk2 (3)



305PMk2をもう1ペア購入した。
妻のYAMAHA P515Bと組み合わせるためである。
サウンドハウスでモニタースピーカー用スタンドMST20のセットを購入した。
28800円で1440ポイントがついてくる。
このモニタースタンドは、305に似合っているし、三角の台座が面白いデザインだと思う。
(なお、MST20の天板のすべり止めシートは簡単にはがせる。)




308も305もキーボードアンプとして使用するため、オーディオとしては使用しない。
少し残念である。
これで全てのシステムがマルチアンプシステムになった。
慶賀の至りである。

308と305の音を知った上で、305をさらに選んだのはサイズと価格からである。
308は305より本格的な音が出るもののサイズが大きい。
キーボードアンプとしては305で十分だと思ったし、なにしろ価格が半分である。

オーディオとして使用するなら308の方だろう。
配置を工夫したり、イコライジングで詰めてゆくと素晴らしい音になると思う。
モニタースピーカーらしく変なクセがないためイコライジングの効き方が素直だ。
サブウーファーが必要かどうかは微妙なところだが、JBLが3シリーズ専用のLSR310Sを用意しているので試す価値はあろう。
さらにDEQ2496とECM8000を加えれば完璧かもしれない。

対して305はホームスタジオのモニタースピーカーとしてピッタリだ。
近距離での使用を前提に開発されているように思った。
305はモニター用ヘッドフォンを補完する役割を十分に果たす。

この3シリーズは好評なので今後も改良型が作られるだろうと思う。
できれば10インチウーファーとより大型のホーンを使った"310"をお願いしたい。





2022/02/21

JBL Professional 305P Mk2 (2)



305PMk2、第一印象は、サイズを超えた迫力のある低音とちょっときつ目の高音で元気がいいなと。
とりあえずHF Trimを0dBから-2dBへ変更し、高域をカット。
ここからスタート。

スピーカーの配置を変更、壁から離したり、左右の間隔を開けたり狭めたり。
内側に振ってみる、戻してみる。
なるほどなるほど。

BBE風の低音に気をよくして交響曲でオーケストラの厚みに挑戦。
イコライザーで300Hzから最低域にかけて徐々にブースト。
おおっ、これはなかなかいいではないか。

イコライザーを元に戻して、今度はスピーカーに近づいて聴いてみる。
やはり近距離の方が楽しい。離れるとやや薄くなってしまう。
しかしまあ、この性能をこのような価格とサイズで実現する現代のJBL Professionalの技術力の高さに感銘した。




先に入手した308PMk2とこの305PMk2を比較すると、両者は異なる個性を持つ。
まず、308はナチュラルでみずみずしい音だ。
セッティングなどを工夫してうまく鳴らすと、スピーカーの存在を綺麗に消すことができる。

対して305は、かなり元気である。
注目すべきはホーンの大きさである。
308の方がホーンの開口面積が広く、ホーンの深さ(ホーン長)もある。
このため、ツィーターの持ち帯域の全域で高音の拡散がうまく行われている印象がある。
対して305はホーン部分は小さく、やや刺激的な帯域が残っている。
それがチャームポイントなのかもしれない。

308ではHF Trimは-0dBのままだったが、305では-2dBに設定した。
305を-0dBのままで聴いていると、これは北米サウンド。
THの発音などを重視するアメリカ人用。
過去のJBL製品の遺伝子を感じる。
そして、この高域の性格に釣り合うように迫力ある低音を持ってきてバランスさせている。
決してドンシャリという訳ではなく、現代的スタジオモニターの正確さを維持しつつも上記のような絶妙な音造りがされている。
こんな具合に308と305は同じシリーズに属しているのに個性は異なる。

両者共に家庭内のスタジオモニターとしての性能は十分満たしている。
(305は、モニタースピーカーとしては若干痛快?すぎる感じはある。)
また、308の方が低音は余裕があるが、両者共に低音の満足感は高い。
サブウーファーを導入しなくてもこの低音なら十分楽しめると思う。

なお、305はその小ささゆえにミニチュアのような精密感がある。
デザイン的なまとまりが感じられ精悍な感じを受ける。
308PMk2と共に、この305PMk2、大変気に入った。






2022/02/17

JBL Professional 305P Mk2



pf70に使用していたDENONのミニコンポのスピーカーからノイズが出るようになってしまった。
これ幸いと305p MK2を購入した。
サウンドハウスでペア23600円(1180ポイント)。
スタンドはハヤミのNR-600T、amazonで8427円だった。




箱から出してみると思っていたよりも大きかった。
画像のようにペブルスよりもかなり大きい。








2021/07/11

Green Book

 

いい映画だった。
イタリア系アメリカ人の方とは会ったことがない。
もし話す機会があっても、こういう問題について尋ねるというのはできそうもない。





James Martini(James Bullough Lansing)氏はイタリア系。
だから、彼の設計による初期JBL製品は米国のというより実は隠れイタリアンデザイン、とは思っていた。
歴史に残るデザインは、おおむね血がそうさせている。
老舗のB&CやRCFに親近感をもつのもそういう共通点を感じるからかもしれない。

イタリア系であることを隠すというのは悲しいことだ。
たしか"バロー"が世話になった一家の名だったか、これもなんとなく悲しい。
そして、だからこそJBL社を大切にした。
マティーニ氏はそういう人だったのだ。

この映画を見て、しばらくたって、胸の奥が重くなった。




2020/10/06

JBL 4349 Studio Monitor


JBL社から4349スタジオモニターが発売となりました。
大型ホーンと30cmウーファーを組み合わせた2ウェイ構成。
サイズは736.6mmx444.5mmx317.5mm、重さ37.7kg。
かなり重いですね。

30cm2ウェイは、モニタースピーカーシステムのひとつの理想形というか、新旧問わず日米欧のスタジオモニターでは王道です。
メーカーの実力というかスピーカーセンス?が問われる構成なので、スピーカー好きには大変気になるところです。

30cmウーファーの利点としては、38cmウーファーに比べて箱の容積を小さくできること。
そして、コンパクトな箱でありながら大口径ウーファーの特徴である面で押し出すような迫力ある低音再生が可能です。
さらに、クロスオーバー周波数を比較的高く設定できるため、ネットワーク回路による低音再生への悪影響を小さくすることができます。

この高めのクロスオーバー周波数はツィーターの選定を楽にすることにもつながります。
30cm2ウェイに使用するツィーターとしては、コーン型、ドーム型、コンプレッションドライバーを問わず、そのダイアフラム直径は5cm以下。
これ以上ダイアフラム径が大きくなると高域端の再生が難しくなるからです。

高めのクロスオーバー周波数は、許容入力の点でも有利です。
ツィーターの焼損を防止、高耐入力のネットワーク回路を安価に実現してくれます。

ウーファーユニットのJW300PG-8は1200Fe系のユニットだと思います。
JW300PG-8のT/Sパラメータは不明ですが、4428に使用されている1200Fe-8のmmsは97gと非常に大きな値です。
ミドル級のハードパンチャーというキャラクターかもしれません。

コンプレッションドライバーのD2415Kは以前簡単にご紹介しました。
このD2415Kが従来の2インチダイアフラムのJBLコンプレッションドライバーの後継機種に納まったということです。

価格差があるとは言え、4349のライバルは4312Gではないかと思います。
4349と4312Gは、いずれもリビングルームに置ける最大サイズ。
そして、いずれもマルチアンプではなくプリメインアンプで楽しめるシステムです。
肝心のウーファーユニットが同系統ですし、4349はホーンキャラクターがないと思うので、4312Gがいい勝負をするのではないかと。
比較試聴したいものです。

それにしても、こんな風に感じてしまうのは何故なのでしょうか?
4349は4312Gに対して非常に高価ですが、その価格差を納得させるような斬新なデザインを持っていない。
JBLのスタジオモニターの伝統を感じさせるものの、あまりにも後ろ向きすぎる。
特別な形状を有するホーンも、M2の発売からかなり経っているので新鮮な感じがありません。

JBLの商標には「!」マークがくっついている。
この意味をもう一度考えてもらいたい。

4349を見た最初の印象が「手を抜いている」というのが正直なところです。
厳しいことを言うのは、DD67000に新たに搭載された877Beが、とあるメーカーのOEMに思えるからです。
プロ用スピーカーユニットの世界を知らないシロート衆ならダマせますが、これはあんまりではないかと。
JBLファンとして裏切られた気分というか、ほんと失望しました。
現在のJBLの製品開発担当者には、今までのJBL!の歴史を大切にしてほしいような気がします。


2019/11/05

JBL 4315 Studio Monitor



グレッグティンバース氏のDIYスピーカーシステムについては以前触れました
これはL250以降に製作されたシステムだと思います。
15インチウーファーに12インチのミッドベースの組み合わせ。
帯域分割について最低域と中低域の分離にはっきりした意識を持っていると、口径が近いものでも組み合わせることができます。
達人のなせる業。





このDIYシステムはマルチアンプ駆動です。
70HzでクロスさせていたL212は、若き日のグレッグ氏がそういう意味では本音で作ったシステムだったのだと思っています。
現在のグレッグ氏は、先のインタビュー記事によるとフルマルチアンプ駆動のDD67000を使用しているようです。
こうしてみると、8インチミッドベースの4315とL212とL250、10インチの4345、12インチのDIYシステム、そして変則的ではありますが15インチのDD67000と、ミッドベースに関してはすべての口径を試したことになります。

どの口径が適切だったのかは、グレッグ氏にきいてみたいような気がしますが、これは難しい質問だと思います。
マーケティングを考慮に入れるなら、例えば、18インチのシングルウーファー部や15インチダブルのウーファー部なら、12インチになるのでしょう。
そうしたウーファー部を望む人々は、そもそも低音の存在感を重視しているからです。

そうではなく、本音だと8インチになるのかな。
でも、10インチで2108のような70Hzぐらいまで使えるウーファー的要素も兼ね備えた強力なミッドベースは、比較的最近の2261H(FF)までなかったので、これは試しようがなかったのかもしれません。
それから2020Hというミッドベース専用の12インチもありました。
これなんかも面白そうなユニットだと思っています。
ユニットの口径と特性、そして、クロスーバー周波数、この2つの要素だけでもスピーカーシステムを構築する上での悩みというか闇?の深さは大変なものです。






2019/11/02

JBL 4315 Studio Monitor



グレッグティンバース氏の4345についてのコメントを読んでみると、市販のスピーカーシステムの開発は大変だなぁと思います。
最大のネックはパッシブクロスオーバーを使用して大口径ユニットをまとめるという点でしょう。
そうするとクロスオーバー周波数はせいぜい300Hzまでしか落とせません。
そうすると問題になるのがミッドベースユニットの性格を300Hz以上に絞って開発してしまうこと。
2122Hから2123Hにアップグレードした時に、その傾向が強くなります。

2360Aなどのラージフォーマットホーンと付き合っていると、100Hz以上300Hz未満をどうするか、という問題に突き当たります。
この帯域のみを再生すると、かすれたような歪っぽい音しかしませんが、この帯域が15インチから出ているか、それとも10インチから出ているかで、かなり違うのです。
10インチという口径が持つ明瞭さは、PAの世界で少しづつ広がっていきます。
JBL Professionalでは、キャバレーシリーズの10インチ4発という形で現れたのが最初ではなかったと思っています。





10インチという魅力のない、意味のない、ステルス性能抜群のこの口径は、その本当の姿をJBL大型モニターシリーズでも知ることができませんでした。
マルチアンプ用のスイッチを切り替えても 、バックチャンバーの容積が小さすぎて100Hzぐらいのクロスを試すことはとても無理です。









2019/10/30

JBL 4315 Studio Monitor




ランシングヘリテッジにグレッグティンバース氏の4345についての記述があったので翻訳してみました。
ご存じのように、4345の開発責任者もグレッグ氏です。



私はこの30年前のシステムに対する関心の高さを信じることができません。(4345スレッドの多数の書き込みに対しての謝意)
4345は、主にその大きなサイズのために、全生産期間にわたりあまり商業的には成功しませんでした。
たいていの人はもっと小さなスピーカーを購入すると思いますし、低音の分解能が十分ではないという評判もありました。
この点については、エンクロージャーの容積が十分に大きくなかったからではないかと思っています。
長い間、私はこのスレッドで取り上げられているようなことについて考えていませんでしたが、何度かコメントを求められているので、ここに私の意見を書いてみましょう。

JBLの大型の4ウェイシリーズの伝統的なサウンドをお好みならば、このシステムは今でも素晴らしいパフォーマンスを発揮すると思います。
その基本設計において、良い点と悪い点があります。
良い点は、非常にダイナミックな再生を得意としており、それはどのようなタイプの競合製品とも混同されるようなものではない点です。
あまりパワーを必要としませんが、必要に応じて高出力アンプによるハイパワードライブを余裕でこなします。
問題点は、いくつかあります。
最初の問題点は、10インチユニットとHL92ホーンとの間のタイムアラインに大きなずれがあることです。
これは、両ユニット間において、軸上の周波数レスポンス、指向性パターン、そして、ドライバーブレンディングの均一性にあらわれます。
二つ目の問題点は、ウーファの高域側と10インチユニットの低域側にパッシブクロスオーバーを使用している点です。
500Hz以下で設定されたパッシブクロスオーバーは、ウーファーユニットとエンクロージャーの組み合わせによる動的インピーダンスと作用し合い、好ましくない結果をひきおこします。
その結果、100Hzぐらいに相当なゲインを与えてしまいます。
パッシブシステムからゲインが生じることは、一般的に良くないこととされています。
ハイパスフィルターの場合、動的インピーダンスの極めて大きなピーク帯域に渡りパッシブネットワークを動作させることになります。
この動的インピーダンスのピークは、ウーファーのエンクロージャー内に設けられた10インチユニットの基本共振に起因してひきおこされます。
これは、10インチユニットの端子間に生じる実電圧が理想値よりも小さいことを意味します。
さらに、当時のマーケティング担当者はバイアンプ駆動を可能とするスイッチを要求したため、ネットワーク回路がより複雑なものになってしまいました。
このスイッチには、誤った設定を行った場合でもアンプやスピーカーに損害を与えてはならないという要求があったのです。
このような小さなことが積み重なり、ウーファーに追加的な挿入損失と、ダンピングコントロールのロスをもたらしました。
上記のような問題点の指摘は非常に厳格なものであり、ご存知のとおり、4345が正常に動作しないわけではありません。

最後の4344MkIIを含む大型4ウェイシリーズの私の印象は、それらが楽々とダイナミックに鳴り、色付けが極めて小さく、生き生きと鳴るということです。
正確なステレオイメージングという点については今日の標準的なシステムに比べると少し曖昧です。
また、混変調歪みは非常に小さいのですが、4ウェイ未満のよくできたスピーカーシステムに比べるとデティールの表現で劣ります。
もっとも、このような問題を一挙に解消するようなシンプルな解決策はなく、最高の結果をもたらすような設計手法も存在しません。
スピーカーの設計は妥協の連続とも言え、4345はそういう意味において、大変よくできた妥協の産物と言えると思います。

私は、このスレッドの最初の方にある2122Hに関するコメントに気付きました。
このユニットは本当に良い音声変換器です。
これまでもそうだったし、これからもそうだと思います。
このユニットの再生音は、極めてナチュラルに聴こえます。
2123は、2122Hよりももう少し優れていると思います。
スムースさという点ではやや劣りますが、ボーカルの再現に関しては2122Hよりもよりリアルな描写を行うことができます。
どちらのユニットも数百Hzから1500Hzあたりの重要な帯域の再現能力は大変優れていると言えます。

皆さんはシステムを最大限に活用するために多くのことについて話し合い、様々なことを試してきたと思います。
私が自宅にメインシステムとしてこのスピーカーシステムを持っていたと仮定した場合、私が行うであろういくつかの対策についてお話ししましょう。
・バイアンプスイッチを取り外します。
選択したモードの状態で実配線してください。
スイッチはそれほど良くないです。
・バイアンプ駆動ができるなら、そうしてください。
2245Hと2122Hの音は驚くほど変化するはずです。
2245Hのパッシブネットワークはオマケであり、標準仕様ではないということです。
2245Hと2122Hのクロスオーバー周波数付近のレスポンスはフラットではないので、バンドパスフィルターを適切にするために、チャンネルディバイダーの出力電圧を調整する必要があります。
・ネットワークの部品を新しいものにすることは、なかなか難しいと思います。
すべてのコンデンサーはフィルムコンデンサーに交換すべきだと思いますし、可能であれば空芯コイルを使用したいと思います。
たしか、4345はタップ付きの鉄心を使っていたと思います。
空芯コイルに交換すると、インダクタンスが変化してしまうので、ネットワーク全体を再設計しなければならなくなります。
あなたがネットワークに十分に精通していない限り、コイルに関してはそのままにしておくことをお勧めいたします。
・もしあなたが思い通りに改造できるなら、バッテリーバイアスドネットワークに変更すべきです。
その違いは信じられないほどです。
・リングラジエータ(2405H)は、パッシブネットワークを嫌います。
最高域における最大の改善は、2405を専用の小出力アンプで駆動することです。
必要な駆動電圧は3V乃至4V rms程度です。
2405は2.83 vで110dBを示します。
ネットワークでは、かなり減衰されて使用されています。
いずれにせよ、このような周波数帯域では実際のパワーはとても小さいのです。
アンプの電圧出力を知るだけでよく、パワーアンプの最大出力は無関係だと思ってください。
2405は約12オームで、電流をあまり必要としません。
私なら前段に二次または三次のハイパスフィルターを備えた小出力のオペアンプを使用します。
パッシブネットワークからリングラジエータ(2405H)を切り離し、2405に電流を直接送り込みます。
このため、使用するアンプのオン/オフ時においてDCの突入電流が生じないかを確認してください。
それはダイアフラムの金属疲労をひきおこします。
また、使用するアンプは、極めてローノイズのものでなければなりません。
そうしなければヒスノイズは極めて耳につくような大きな音量で再生されることになります。
以前、私は古いマランツの1030プリメインアンプで2405を駆動していたことがあります。
パワーアンプを分離することができ、そのツィーターの音はいつも素晴らしかったです。
・L型可変抵抗もそれほど難しくはありません。
好みのバランスが取れたら、抵抗の各脚部を測定し、固定抵抗に交換するのはかなり簡単です。
・多くのの写真から、スピーカーシステムがブロックなどで持ち上げられて配置されていることに気付きました。
ミッドベースのぜい肉を最小限にするために、2245を床から持ち上げることは非常に良い対策です。
将来売却することを考慮するなら、上記のような改造は可能な限り復元可能に行った方がよいと思います。

最後に、L250と4345の比較について簡単に言及します。
率直に言えば、私はL250の方が好きです。
LE14ウーファの低音の音質が好きです。
これまでもそうだったし、これからもそうでしょう。
2245は、専用のサブウーファーとして使用するのなら、これまでで最も音質の良いウーファーの一つと言えると思います。
スピード感、音程、パンチ力が見事に調和しています。
したがって、そういう観点からは、18インチの方が14インチよりも優れています。
しかし、残念なことに、18インチユニットはパッシブネットワークによる悪影響を14インチよりも受けやすいのです。
私は、L250の中域と高域の方がスムーズな音質で、ずっと見通しの良い感触を持っていますが、楽々とダイナミックなサウンドで鳴る点では4345の圧勝です。
上記の変更をすべてL250システム(UHFの独立アンプ駆動を除く)に施しましたが、その改善は非常に大きなものです。
4345についてはそのような変更をしたことはありませんが、L250よりも4345の方がこれらの変更によるメリットが大きいと思います。
もし両システムがほぼ同じレベルに調整されていたら、全体的な勝者を明確に決めるのは非常に難しいと思います。
しかし、私はより大きな可能性を持っているとして4345に傾くかもしれないと思います。

私の仕事に関心を持ってくれてありがとうございます。
私は非常に長い間私を優遇してくれた本当に素晴らしい職業に恵まれていました。
音や音楽を楽しむことは非常に個人的なことであり、あなたを幸せにすることは、他人を喜ばせるかもしれないし、そうでないかもしれないことを忘れないでください。
他人のことはほっといて、あなたが幸せで誰も傷つけないのなら、思うとおりにやってみなさい。
スピーカーシステムは虚構世界における存在ですから、解釈の余地は十分にあるということです。




I can't belive all the interest in this 30 year old system. It was never very successful during its life time primarily due to its size. Most people would get something smaller. It also had a reputation for less than detailed bass, which I have always thought was due to the enclosure not being quite large enough. I haven't thought about these things in years but since I have received a few requests for comments - here goes.

 The system was and probably still is a stellar performer if you like the inherent sound of the traditional big JBL 4-ways. There is good news and bad news in the basic design. Good in that they are dynamic as hell and never get confused with intermodulation products of any type. They don't take much power to run and can swallow up a really big amp should you wish to do so. The weak areas of that type of design are several. First, there is a large time off-set between the 10" driver and the HL92 horn. This shows up in both the on-axis response, the directivity pattern and the homogeneity of the driver blending. The second problem is the use of a passive crossover between the top of the woofer and the bottom of the 10". Passive crossovers set to frequencies below about 500 Hz react badly with the motional impedance of the woofer/box combination and give substantial gain around 100 Hz. Gain out of a passive system is generally a bad thing. In the case of the High Pass, we have to work the passive network through a really large motional impedance peak resulting from the 10" fundamental resonance in the sub enclosure. This means that the actual voltage drive that occurs at the terminals of the 10" is less than ideal. There was the added complexity that the Marketing folks of that time required switchable bi-amp capabilities in which the incorrect setting of the switch was not allowed to hurt anything. These little things all add up to additional insertion loss for the woofer and loss of damping control. Now all of this sounds pertty bleak, but as you have no doubt noticed, no one told the 4345 that it can't work correctly so it does anyway.

 My sonic memory of the big 4 ways, the last of which was the 4344MkII, is that they are effortless, dynamic, pretty low in coloration and really "alive". They are a little vague by today's standards in terms of precise imaging and although they are very low in intermodulation effects, they are not as detailed as really good lesser way designs. There is no simple answer to any of this and no one design statement that is best. Everything is a series of compromises, and the 4345 has a very good set of complimentary compromises.

 I noticed a comment earlier in this string regarding the 2122H. It is a really good voice transducer. It always has been and always will be. Things just sound really natural through it. Another one that might be slightly better is the 2123. It is a little less smooth but perhaps a little more realistic on voice. Either are really good for that critical range from a few hundred Hz to about 1500 Hz.

 I imagine you guys have talked about and tried lots of things to get the most out of the system. I will mention a few things that I would do if I had a pair at home for my primary system.
•Get rid of the bi-amp switch. Hardwire it in which ever mode you want it. The switch is not that great.
•If you can work out bi-amping do so. The difference in the 2245H and 2122H will be amazing. The crossover will have to be non standard. Neither driver is flat around crossover so the voltage drives will need to be adjusted to get proper acoustic bandpasses.
•The network components should be updated and this isn't easy. All the capacitors should be polypropylene and you would want to use air core inductors where ever possible. I believe the 4345 used some tapped iron cores. Those are hard to replace with aircores because the surrounding network topology would have to change and all of the values have to be re-engineered. I would suggest leaving them alone unless you are really good at this stuff.
•If you can swing it, go to a biased network. The difference is unbelievable.
•The ring radiator hates passive networks. A major improvement in the upper range would be to drive the 2405 from its own little amp. You only need 3 or 4 v rms. The 2405 does 110 dB for 2.83v. It is padded way down in the system. There is little real power at those frequencies anyway. You only need to know the voltage output of the amp, power is irrelevant. The 2405 is about 12 ohms and won't draw much current. I would use some little chip amp with a 2ond or 3rd order low level highpass in front of it. Take off the passive network to the ring and just feed it straight. Make sure the amp doesn't make a DC thump on turn on or turn off. That will fatigue the diaphragm. The amp will also have to have really low noise characteristics as any hiss will be really loud directly into the ring. I used to use an old Marantz 1030 integrated amp to run my rings. I could separate out the power amp section and the tweeters always sounded really good.
•The L-pads aren't so hot either, particularly after all of these years. Once you have your preferred balance, it is fairly easy to measure each leg of the L-pad and replace it with fixed resistors.
•I notice from many of the pictures that the system is elevated on blocks. It is very good to get the 2245 up off of the floor to minimize midbass fatness.
For resale reasons, you should be very careful about doing as much of this as possible reversibly.

 Before closing I should comment briefly about the 250 - 4345 comparison. Simply put, I prefer a 250. I like the bass quality of the LE14 woofer. Alway have and always will. The 2245 when used as a dedicated sub is one of the best sounding woofers ever. It has an amazing blend of speed, pitch and punch. So does the 14" but the 18" is better. Unfortunately the 18" dislike for passive networks hurts it more than the 14" is hurt by a passive network. I think the mid and high range on the 250 is smoother and much more open however the 4345 wins by a bunch in terms of effortless dynamic sound. I have made all of the above changes to 250 systems (except for separate amp on UHF) and the improvement is huge. I have not done so on the 4345 but I suspect that that system will benefit from theses changes more than a 250 would. If both systems were tweaked out to about the same level, I suspect it would be very hard to come up with a clear overall winner, but I think I might lean towards the 4345 as having the greater potential.

 Thank you all for the interest in my work. I must admit I have been blessed with a really nice profession that has treated me well for a very long time. Remember that sound and music enjoyment are very personal things and that what makes you happy may or may not please others. Screw them. If you are happy and no one is geting hurt then go for it. No loudspeaker system even approaches real life so there is plenty of room for interpretation.












2019/10/27

JBL 4315 Studio Monitor



4350のプロトタイプとして有名な"Texas Bookshelf"(テキサスブックシェルフ)は、1971年のAESで展示されました。
2216が2発、2130、2392と2440、2405という4ウェイ。
サイズ等はわからないので、例の魚眼レンズで撮影された画像から描き起こしてみました。




Mr. Don McRitchieと、Mr. Steve Schellは、"The History and Legacy of JBL"の38ページ右欄に以下のようにこのスピーカーシステムについて説明しています。

Market Dominance of JBL Studio Monitors

If one looks carefully at the fisheye photograph at bottom left, one can spot a huge, unique loudspeaker system con-taining two 15" bass drivers mounted along a vertical axis, with a top section containing a 12" driver, horn/lens and slot radiator.
This was a seminal prototype that laid the founda-tion for JBL’s rise to market dominance in the studio moni-tor industry by the mid 70s.

The prototype was the brainchild of Walter Dick, the head of JBL’s Transducer Engineering Department.
This depart-ment title was a bit of a misnomer, since it had responsibil-ity for engineering all aspects of loudspeaker systems, both professional and consumer, including transducers, networks, enclosures, and overall system parameters.
In 1971, Walter decided that JBL needed a showcase to present at the up-coming Audio Engineering Society (AES) convention.
He set the parameters for a professional loudspeaker with an unparalleled combination of output and accuracy.

The system illustrated above utilized two 2216 bass drivers, which were the professional equivalents of the LE15B de-veloped for the L200.
The mid-bass unit was a 2130, while the mid- and high-frequency drivers were the 2440 and 2405, respectively.
The system was bi-amplified with sepa-rate amplifiers for the bass section and mid/high module and was affectionately nicknamed the “Texas Bookshelf.”

As intended, the system generated a high level of attention at the AES convention.
Walter Dick recognized that there was enough interest to develop the prototype into a production model.
While the prototype was not targeted at any specific market, he realized that a studio monitor developed from that concept made the most sense. As previously mentioned, rock music was at the center of the popular culture in the 1970s.
This genre placed ever increasing demands on playback levels for which the still widely-used Altec 604, and even the JBL 4320, were inadequate.

Google Translateで翻訳してください。




1971年のAESの大会に展示した時点では、このシステムは特定の使用目的を持っていませんでした。
しかし、このシステムはAESで注目を集めたため、これをベースにしてスタジオモニターである4350が開発されることになります。
スピーカーシステムの開発は、グレッグティンバーズ氏がインタビューで答えているように、技術者主導で行われているわけではないそうです。
"誰かのアイディア"をみんなで検討することからスピーカーシステムの開発が始まり、そのアイディアというのは、おそらく企業戦略やマーケティングや販売店で聞いた顧客の要望のようなものだと思います。

テキサスブックシェルフは、4320や604のような貧弱な低音の時代から新たな力強い低音の時代の到来を告げるためのデモ用であったため、低音を強調したシステム構成を持っています。
12インチや15インチのコーン型ユニットは、迫力と厚みのある音、すなわち"ウーファーの音"をそのキャラクターとして持っています。
この"ウーファーの音"は、8インチや10インチからは聴くことができません。
テキサスブックシェルフは新たな低音の時代をアピールする目的があったので、10インチではなく12インチのミッドベースが選ばれているように思います。

同じ4ウェイ構成ながら、すべての帯域に適切なユニットを分配した改造ALTECシステムに比べると、この4350のプロトタイプは低音を偏重した構成であることがよくわかります。
12インチのミッドベースは、"ウーファーの音"を感じされるので、このような構成の15インチシステムのミッドベースとしてはあまり適切ではありません。
そういう観点から同程度の低音再生能力を持つシステムで10インチのミッドベースを備えるモニタースピーカーを眺めてみると、4345モニターやWest Lake AudioのBBSM-15の意図がわかると思います。




West Lake Audio BBSM-15







2019/10/20

JBL 4315 Studio Monitor



ランシングヘリテッジの4430/4435を紹介するページに4315のことが記載されています。

「当時のJBLには、4350、4343、および4315(私が賞賛した製品)を含む、優れたスタジオモニター群がありました。
4343や4350は、特に4350は非常に大きかったこともあり、皮肉を交えて「日本のブックシェルフスピーカー」と呼ばれることもありました。」

"At the time JBL had a good line of studiomonitors including the 4350, the 4343 and the 4315 (a product I much admired).
The 4343, and especially the 4350, were very large and were sometimes referred to ironically as "Japanese bookshelf speakers"."

この文章を書いた人は、4430と4435の開発責任者だったDavid Smith氏です。
"the 4350, the 4343 and the 4315 (a product I much admired)."で、"products I much admired"という複数形にしていないことから、デヴィッドさんが、4315を気に入っていたことがわかります。

さらに、"2, 3 or 4 way?"というコラムを翻訳してみると、

「4430/35以前のスタジオモニターの多くは、3ウェイまたは4ウェイでした。
8インチの中低域用ユニットを追加すると、パワーハンドリングが確実に改善されると共に、ウーファーのエクスカーション(コーンの可動域における振幅運動)が顕著になるハイパワー駆動時でのサウンドもクリーンアップされます。」

"A lot of the systemsthat preceded the 4430/35 were 3 or even 4 way designs.
Adding an 8” lower midrange would certainly improve power handling and also clean up the sound at high levels where the woofer’s excursion gets significant."

という文章が出てきます。
10インチや12インチではなく、わざわざ"8インチ"と記載していることからも、4430/35の開発にあたりデヴィッドさんの念頭にあったのは4315だったのでしょう。



2019/10/11

JBL 4315 Studio Monitor



4315の"意味のないミッドベース"というのは、12インチウーファーと5インチミッドハイの間に挟まれた8インチの2108のことです。
2108は4315のために開発されたユニットなのですが、12インチクラスのウーファーの磁気回路をそのまま8インチに適用したようなユニットです。
当時は、15インチ、12インチ、10インチ、8インチの各口径のユニットの特徴を把握していなかったので、この8インチというミッドベースユニットがどういう役割を持っていたのかが理解できませんでした。
この疑問がきっかけになり、口径による音の違いに注意しながらスピーカーと接していくようになります。

当時のJBLの8インチといえば、LE8Tが代表作。
比べてみるとこんな感じです。




2108は、3インチ径の銅ロングボイスコイル。
このユニットは、比較的小さな箱に入れると低域側がフラットになるように設計されているように思います。
ちなみに4315では2.83Lの密閉箱に入れられていました。

一方、LE8Tは、2インチ径のアルミショートボイスコイル。
当時のフルレンジのお手本というべきユニットで、密閉なら28L、バスレフ箱なら85L(ダクトは8平方インチ、長さ4インチ)がカタログ(LE8TH)で推奨されています。

LE8Tに比べると、2108の化け物ぶりが理解できます。
グレッグティンバーズ氏の狙いがどのようなものであったかは想像するしかないのですが、おおむねこんな感じだったのではなかろうかと思っています。

"4315は小型モニターであるから、12インチウーファーでいく。
12インチウーファーはウーファーとしては小口径だけれども、"ウーファーの音"がするから、ミッドベースが必要。
ミッドベースとしては10インチと8インチが候補になるけれど、12インチウーファーなら400Hzまでカバーできるので、8インチでいこう。
この8インチはキラーユニットでなければならない。
クロスオーバー回路もきっちり作りこむ…"

L212に搭載するために、2108は手直しされて民生版の112Aが誕生します。
4315での2108の受け持ち帯域は400Hzから2kHzでしたが、L212の112Aは70Hzから800Hzになりました。
TSデータを見ると、低域側の再生能力を重視したパラメーターになっていますが、基本的な性格はあまり変わらないようにも思います。




これも想像の域を出ないのですが、4315を開発して後、もっとクロスを低くした方が良いのではないか、それならマルチアンプだ、というような思惑があったように思います。
しかし、この思惑通りにはいかなかった。JBLらしい"ウーファーの音"を失ってしまったから。
結局、L250では400Hzクロスに戻しています。
なお、SFG磁気回路に変更された2108Hと112Hは、型番のみ異なる同一ユニットです。









2019/10/09

JBL 4315 Studio Monitor



4315に"新しいプロフェッショナル用"を感じたのは、三菱の2S-305のイメージがあったからだと思います。
プロフェッショナルというより仕事用というか"裏方用"。
見ていて全く面白くないというか、魅力がない。
でもまあ、そういうものなんだと、仕方がないことなんだと、それは理解できた。
だから、4320はスタジオモニターとしてストンときたけど、4341や4350は違和感があって無理だった。

もともと秋葉原の街は、キラキラした要素がない地味な街だった。
整然と分類された目立たない部品が、店を違えても全く同じように並べられており、その得体のしれない整列がそれこそ無限に続くという訳の分からない街だったから。

その街で育った感覚は、"裏方用"を嗅ぎ分けることができた。
地味なら裏方用、というわけでもない。
フォスターのユニットなど論外だった。技術のないメーカーの単なる安物という印象しかなかった。

4315は、"意味のないミッドベース"を備えていた。
2S-305は2ウェイで、4315は4ウェイ。
どちらも3ウェイではない理由が"裏方用"であるから、それを無言のうちに語っていた点で共通するものがあった。

閑話休題。XPL200との比較で4315についてグレッグ氏自身が語っている文章がランシングヘリテッジにあったので翻訳してみました。


"4315 vs XPL200

両スピーカーを熟知しているだろうから、このスレッドについてコメントしてほしいとGiskard氏に依頼されました。

4315は、非常にコンパクトでハイパワーの4ウェイスタジオモニターです。
このスピーカーシステムは、実際にそうされることは非常にまれですが、スタジオの壁に埋設することを前提として設計されました。
4315の長所は、非常に強力で速い(けれども深い音はちょっと苦手な)ウーファーと、素晴らしいミッドベース(killer midbass unit)を備えていることです。
LE5は少し攻撃的な感じもしますが、非常に生々しい表現をします。
また、LE5と2405のボイスコイルアライメントがほぼ完璧であるため、ホーンドライバーと共に使われる際に2405が発生するコーミング(ツィーターを並列配置すると発生する干渉のこと)が発生しません。

4315では、HFおよびUHFのアッテネータを「0」設定よりかなり下げないと、システム全体の音が明るくなりすぎます。
とは言え、4315は非常にダイナミックであり、かつ、克明な描写をし、さらに、非常に音楽的な表現に長けたスピーカーシステムです。
今でも私のお気に入りのスピーカーの1つです。

一方、XPL 200は、091や093という素晴らしいミッドレンジを備えています。
ミッドレンジとツィーターは同一平面上に配置され、かつ、ダイアフラムが同じ素材で作られているため、両ユニットの音はててもよくブレンドされています。
2214Hは最低域側の再生帯域の拡張を目的に採用されたましたが、残念なことに4インチ径ボイスコイルを備えている2203と比べると、キックやダイナミクスが感じられません。
そして、XPL200の最大の弱点は、そのミッドベースユニットです。
このユニットは、ビニール製のサラウンドを有するポリプロピレンコーンを使用しており、基本的には非常に滑らかな音を特徴としています。
しかし、駆動中にポリプロピレンが分割振動を生じ、生暖かくて「ふわふわ」したサウンドになってしまいます。
さらにXPL200の問題点として、ウーファーとミッドベース間のパッシブクロスオーバーの位相管理があります。
このクロスオーバー回路は、トグルスイッチの切り替えだけでバイアンプドライブ用に切り替えることができました。
一方、4315のクロスオーバー回路は、高次の遮断特性を持ち、より複雑な切り替え用回路を備えていました。
これは、XPLの開発においてコストの制限が私に課せられていたからです。

2.83vの入力で1dBから1.5dB程度、4315の方が能率が高いと思います。
両システムのツィーターのレベルを同程度に調整した場合、すなわち、4315の方のレベル調整を少し下げると、全体的な特性は次のようになると思います。
4315は、800Hzから1000Hz以下において、よりダイナミックかつ克明な描写を行います。
XPL200は、そこから上の帯域では優れた描写を行います。
XPLは、狭まったバッフルとネオプレーン製のカバー素材により、かなり3次元な描写を行います。
両システムのどちらを選ぶかは難しいと思います。
それは、両者ともに優れている一方、違いもあるからです。
XPLをバイアンプで駆動すると2214への経路からローパスフィルターが除去されるのでクロスオーバーの問題が解決し、XPLの音に命が吹き込まれます。
しかし、そうするためには専用のスロープ特性を与える必要があります。
DX1は理想的であり、その目的のために開発されました。 4315のバイアンプ駆動でも同様の利点が認められます。

両スピーカーシステムがいまだに多くの方々に使われており、喜びをもたらしているのを見てうれしいです。



"4315 vs XPL200

Giskard asked me to comment on this thread as I come from a position of knowing both speakers very well.

The 4315 is a very compact, high power 4 way studio monitor.
It was designed around in-wall mounting although they are very rarely used that way.
Its strong points are a very powerful and fast woofer (doesn't go real deep however) and a killer midbass unit.
The LE5 is a little aggressive but quite lively.
The good news here is that the VC alignment on the LE5 and the 2405 is nearly perfect so none of the combing that usually occurs with the 2405 used with horn drivers happens.

The 4315 requires that the HF and UHF L-Pads be turned down considerably below the "0" setting or the system is too bright.
With that said, it is very dynamic, detailed and quite good tonally.
It is still one of my favorite spaekers.

The XPL 200 has a killer midrange in the 091 or 093.
The blend between the HF and UHF is really good as they are in the same plane and identical materials.
The 2214H was chosen to give good bass extension and it does just that.
Unfortunately compared to a 4" VC 2203, it doesn't have the kick or dynamics.
The biggest weak link inthe XPL 200 is the mid bass unit.
It uses a filled polypropylene cone with a vinyl surround.
It is very smooth but it is too warm and "fluffy" sounding due to the poly collasping under drive.
Another weak point is the LF/MF passive crossover topology.
It was done to allow bi-amping with a simple toggle switch.
The 4315 crossover uses a higher order crossover at that point and has a much more complicated switching circuit.
That means money which I didn't have in the XPL.

I would only expect about 1-1.5 dB difference in 2.83v sensitivity in favor of the 4315.
If both systems are adjusted to similar HF response (i.e. turn down the 4315 a little) and overall sensitivity I would expect the following:

The 4315 should be more dynamic and detailed below 800 Hz - 1000 Hz.
The XPL200 should kick butt above that.
The XPL will be considerably more 3-dimensional due to the narrower baffle and neoprene covering.
It could be hard to choose between them as they are both quite nice but just different.
Bi-amping the XPL really brings it to life by fixing the crossover problem and taking the LF inductor out of the path for the 2214, but a special drive slope is required to do the job correctly.
The DX1 is ideal and was developed exactly for that purpose.
The 4315 benefits substantially from bi-amping as well.

I'm pleased to see that both are still around and bringing pleasure to people. "