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2025/03/19

DIY ART "Four Eyes Dragon"



パネルのシナ合板にジェッソを2度塗って戦闘開始である。
ほどなく頭部をざっと描くことができたのだが、下書きよりものんびりした感じで今一つ迫力がない。

背景をどうするか全然考えていなかったので、胴体を下辺と左辺に少し描いてバランスをとってみた。
しかし、これでおしまいというのも、殺風景な感じがして頂けない。
結局、12枚構成に拡張し手を描き足すことにした。

龍の絵など、そうそう描くものでもないから、描くからにはある程度は納得したい。
5mぐらいのパネルに描いてみたいというのが本音だ。
まあ、今回の龍をベースにしてパネルをどんどん継ぎ足し、拡張することは可能である。

手は最初のスケッチのとき、自分の左手を参考にして描いてみたのがある。
それをトレーシングペーパーを使い、線を整理した。




陳容の九龍図巻というのがあって、曽我蕭白俵屋宗達などはこれを参考にしたのだろうと思う。
想像上の怪物というよりは自画像だよなぁと描きながら思う訳である。
こうしたことは鑑賞者としての立場だと気づかないと思うが、描いていると分かる。

これが非常に面白い。
今回の龍は、だから自画像かもしれないし、もしかすると黄色いホーンシステムの象徴でもある。
ともかくも、龍の絵を好んで描く、そして龍と共に暮らすというのはこういうことかと気づいた次第である。






2025/02/26

DIY ART "Four Eyes Dragon"



京都旅行で龍の日本画をたくさん見た。
それで描きたくなったのである。
鳥の絵は長期戦になるような気がするので先送りである。

龍の絵をいつ描けるようになったのか。
中学生のころ美術の授業で絵皿を製作することになりその皿に龍を描いたのが最初、とずっと思いこんでいた。
しかし、今になってよくよく考えてみると、その時は大きく翼を広げた鷹を描いたのである。
どうして龍と思い込んでいたのだろう、分からん。

何故"龍の絵を描ける"などという表現をするのかというと、手本など何も見ずにスケッチブックにさらさらと3分程度で描いてしまったからである。
昔はよく描いたよな、と思いつつシャープペンを走らせた訳であるが、その"昔"とは一体いつのことなのか、さっぱり思い出せない。
それに、京都で見た龍の絵のほとんどは、どれもこれも似たり寄ったりで実につまらん、としか思えなかったのである。




スケッチブックの絵の無駄な線を整理したり形を整えたりするためトレーシングペーパーに写し、さらにスクエアの構成にするために左右にトレーシングペーパーを継ぎ足した。
セロテープで貼り合わせる位置がずれてしまった。
これで10号パネル9枚でいこうと思ったわけである。




2025/01/14

Nara and Kyoto



福田美術館の円山応挙(1733-1795)の牡丹孔雀図である。
安永3年(1774年 42歳)の作品である。
随所に使われている美しい青色が印象的だった。




D800  28-300  ISO 6400  1/40sec  f/5.6  50mm  hand-held



作品の制作にとりかかった。
今度は鳥である。




2023/08/05

DIY ART "Thunder God"



横雷神が完成してから、毎夜眺めることができて幸せである。
照明を落として薄暗い部屋に浮かぶのは、寺院等で見る襖絵と同様の雰囲気を持つ。
こういう鑑賞スタイルだと金地でも全く派手と言うことはない。

横雷神を描いた動機は、部屋でじっくりと味わいたいと思ったからだ。
だから私淑というのはちょっと違うかもしれない。
風神雷神図屛風は数年に一度しか公開されないし、やっぱり画像では味気ない。
描く楽しさと鑑賞する楽しさを手に入れることができた。










製作の参考にした画像はwikiで入手した。
それら画像に明度調整などを行って色を探っていった。
クローズアップでは塗膜の剥離状態がはっきりとわかる。
特に雷神の左腕や、風神の眉毛などがひどい。
これだけ傷んでいるとちょっと動かしただけで塗膜があちこち崩れそうだ。





こうして比べてみると、意外と似ていないものだなぁと思う。
まあ、自分の意図やクセがちらちら見えているので、これはこれで面白い。
しかし、こうした模写はしばらくはやめておこう。
描くのはとても楽だし、楽しくてやめられなくなりそうだ。




2023/08/02

DIY ART "Thunder God"



横雷神が完成した。
横265cm、縦159cmは御覧の通り、部屋の壁面いっぱいである。
この下にDIY ARTの作業机を置くので、下側5cmぐらいが机で隠れてしまう。
そして頭上に横雷神様をいただきながら、せっせと画業にいそしむのである。




横にしたのは理由がある。
俵屋宗達の雷神は、愛嬌がある。
しかし、横にするとその愛嬌みたいなものが消えることに気づいた。
雷神の真剣さのみを描きたかったので、横雷神様になってもらった次第である。
それに上から下へ打ち下ろすみたいなのは好きではないので、横方向へぶっ飛ばすんだぁと、まあこれが21世紀的ではなかろうかと。

まわりの雲は描かなかった。
金色の背景がうまく塗りあがり、きれいだからだ。
この金地は、7回塗り重ね、うち2回は金と銀を1対1で混ぜたものを使用した。
使用した塗料は金、銀を含め、すべてニューサクラカラーである。




予想していたよりも楽しめたしいろいろと学べた。
私淑である。
面白いもので、途中から丸筆ばかり使用するようになった。
丸筆はぺんてるのネオセーブルの細いのや太いのである。
そして、たらし込みの技法は雷神のあらゆる部分で使用した。

なお、雷神様は本来青い肌らしいので、やや青みを入れた。
また、右手親指の爪は風神の爪を参考にして再現した。
妻は雷神様の尖った爪がお気に入りなのだ。





2023/03/15

DIY ART "Wind God and Thunder God"



雷神の下塗りが終わった。
下塗りは明るい色、これに塗り重ねて暗くしてゆく。
下の画像のように雷神の左手左足は描かない。
はみ出したのだ。
描こうにも描けないのだから仕方がない。




S10号パネル10枚を15枚に増強。
縦3枚横5枚になり、サイズは縦159㎝、横265㎝になった。
そして、この作品は横置きである。
吊り金具が画像の奥にわずかに見える。
横になっているのは、部屋の壁に縦方向に配置できないのだ。
だから"横雷神"と呼ぶことにした。




大きいため床に置いた状態では広角レンズを使わざるを得ず、手前が大きく奥が小さく写ってしまう。
まるでデッサンが狂っているように見えるが、実物は全く正常である。

塗膜が剥離した様子を取り入れることにした。
宗達の風神雷神図の場合、"時代"も芸術の一部だと考える。
いい味を出してくれている。








2023/02/07

DIY ART "Wind God and Thunder God"



雷神風神図をどうするかということに結論が出た。
雷神は持てるパワーをすべて叩きつけている、ように見える。




wikiの「悪」の解説にはこんなことが書いてある。

"日本語における「悪」という言葉は、もともと剽悍さや力強さを表す言葉としても使われ、否定的な意味しかないわけではない。
例えば、源義朝の長男・義平はその勇猛さから「悪源太」と、左大臣藤原頼長はその妥協を知らない性格から「悪左府」、江戸時代初期に権勢を振るった以心崇伝はその強引な政治手法により「大欲山気根院僭上寺悪国師」と評された。
鎌倉時代末期における悪党もその典型例であり、力の強い勢力という意味である。

本来「悪」は「突出した」という意味合をもつ。突出して平均から外れた人間は、広範囲かつ支配的な統治、あるいは徴兵した軍隊における連携的な行動の妨げになり、これゆえ古代中国における「悪」概念は、「命令・規則に従わないもの」に対する価値評価となった。
一方「善」概念は、「皇帝の命令・政治的規則に従うもの」に対する価値評価である。"




雷神は上記の意味の悪の象徴であろう。
仁王のような守護神ではなく、雷神は鬼の形相として描かれているのだから、まあ、この解釈で良いと思う。

一方、風神は雷神を面白がっている。
これは作者の宗達が悪を好意的にみていることを風神の表情を通して表現したということなのだろう。
そして、雷神の悪を理解するには風神のように悪と呼べる力を持つ者でなければならないということだ。
そうでなければ恐れおののき逃げ回るだけだ。

このように考えてゆくと、この一対の屏風の主役は雷神であろう。
無我夢中の雷神には風神など眼中にない。
風神どころか、ありとあらゆることが全く気にならない。
全身全霊で叩きつけるとはこういうことである。
そして、こうでないと困る。

という訳で雷神のみを描くことにした。




2022/10/30

DIY ART "Peony A"



完成したので玄関に飾った。
DIY ARTプロジェクトの最初の作品である。




気になるところを少しづつ修正していったので今のところ気になる部分がない。
下塗りが終わっているピンクの方にとりかかろう。





2022/10/22

DIY ART "Wind God and Thunder God"



牡丹の花の製作と並行して俵屋宗達の風神雷神図を描くことにした。
ややコンパクトにS10号パネル10枚で縦2枚横5枚の計10枚で計画した。
縦106㎝、横265㎝なので結構大きいように思ったのだが。




とりあえず風神だけシャープペンで描いてみるとなんだかこじんまりしていてちゃちだ。
つまらんものを描くのは意味がない。
計画を変更しなければならない。

2022/10/02

DIY ART



牡丹の花のもう一方である。
下塗りはとうに完了し、さらに塗り進めている。
牡丹の花に見えるかどうかは牡丹を知っているか知らないかにかかっている。




使用している絵の具はニューサクラカラーの白と空色の二色だけである。
空色なのにずいぶんと濃い色だ。
ほとんど青である。
で、ニューサクラカラーの青色も持っているが、かなり派手なというかキツイ青なのでこれは不採用である。




どんな具合に仕上げてゆくかはまだ決めていない。
これから先、色数を増やしてゆくことも考えられる。
しかし、白と空色の二色のみで仕上げるというものありかな、とは思っている。




2022/09/22

JBL Pebbles



ペブルスを購入した。
amazonで6727円だった。
2015年3月に購入したときは5745円だったので982円値上がりした。

DIY ARTの作業用の机がある部屋には古いパソコンがあるもののオーディオ装置がない。
隣の部屋には、DIYホーンシステムがある。
そして2つの部屋はドアでつながっており、そのドアを開け放って音楽を聴いていた。

しかし、音楽を聴きながら絵を描くわけであるから、これほどの大規模システムを稼働させる必要はなかろう。
それでペブルスである。
こういう用途にはぴったりではなかろうか。
なお、以前購入したペブルスは妻のノートパソコン用として健在である。




JBL濃度が高い生活のせいか、DIY ARTはすこぶる順調である。



 

2022/08/10

DIY ART



じっくりと進めているDIY ART。
何度か塗り重ね、ようやく姿が明らかになってきた。
あいかわらず白とピンクと黄色の3色しか使用していない。
下塗りの段階だが、まあまあの出来だ。




パネル工法である。
S10のシナ合板の木製パネルを6枚使用している。
S10のサイズは53cmx53cmなので、6枚で159cmx106cmになる。
M100号と同じぐらいだ。
これは風神雷神図のような一対の作品の片方である。
もう片方も同様のサイズなので、縦に並べると159cmx212cmになるわけだ。





2021/11/13

DIY ART



DIY SPEAKERが一段落したあと、2020年4月から開始したのがDIY ARTというプロジェクト。
その開始からすでに1年半が経過した。
のんびりとしたペースで「牡丹の花」の絵を描いている。
もっとも「牡丹」を描こうという意思はないのだが。




DIY SPEAKERで使用した壁用の白ペンキを塗った木製のパネルを使用。
油彩のキャンバスよりも安価で丈夫だ。

絵の具はサクラクレパスのニューサクラカラーである。
そのラベルには「アクリル系エマルジョンを配合した耐水性ポスターカラー」との表示がある。
水で薄めると水彩絵の具のようになり、薄めないと油彩のような表現になる。
amazonで1本(420mL)1000円ぐらいだった。

筆は2号から12号までの6本セットで約1800円というものと、タミヤのモデリングブラシHFスタンダードセット約500円というものをamazonで購入した。
パレットは花型のプラ製のものをダイソーで購入した。