パネルのシナ合板にジェッソを2度塗って戦闘開始である。
ほどなく頭部をざっと描くことができたのだが、下書きよりものんびりした感じで今一つ迫力がない。
背景をどうするか全然考えていなかったので、胴体を下辺と左辺に少し描いてバランスをとってみた。
しかし、これでおしまいというのも、殺風景な感じがして頂けない。
結局、12枚構成に拡張し手を描き足すことにした。
龍の絵など、そうそう描くものでもないから、描くからにはある程度は納得したい。
5mぐらいのパネルに描いてみたいというのが本音だ。
まあ、今回の龍をベースにしてパネルをどんどん継ぎ足し、拡張することは可能である。
手は最初のスケッチのとき、自分の左手を参考にして描いてみたのがある。
それをトレーシングペーパーを使い、線を整理した。
想像上の怪物というよりは自画像だよなぁと描きながら思う訳である。
こうしたことは鑑賞者としての立場だと気づかないと思うが、描いていると分かる。
これが非常に面白い。
今回の龍は、だから自画像かもしれないし、もしかすると黄色いホーンシステムの象徴でもある。
ともかくも、龍の絵を好んで描く、そして龍と共に暮らすというのはこういうことかと気づいた次第である。