2023/08/26

Loudspeaker Systems Design



デザインの方法として温故知新というやり方がある。
古きをたずねると、そこからインスピレーションを得ることが多い。
であるからして、古いシステムを徹底的に調べ、それらシステムの設計者たちが何を考えていたのかということに思いをはせることがスピーカービルダーとしては最低限必要だ。

5インチボイスコイルの次は、ウーファーの数をどうするのか、という問題になる。
シングルウーファーがダブルウーファーか、という選択肢しかないという訳ではない。
温故知新の例をここで示そう。

まずはALTEC A1の初期モデルである。
一般的なオーディオマニアならA4あたりで思考停止だが、それではオリジナルデザインの世界を切り開くことはできない。
やはり、誰でも知っているようなシステムでは"古き"としては役不足である。
A1は6発だが、ここはその片側3発ウーファーに心を奪われてみよう。




3発と言えばこのシステム、WEのワイドレンジシリーズだ。
32㎝ウーファーだが、オープンバッフルの3発である。
A1のような横一列の配置ではないことや、ウーファー部に比べホーン部の規模が不釣り合いに大きいことに注目したい。







2023/08/21

Loudspeaker Systems Design



スピーカーユニットの口径ではなくボイスコイル径こだわるとしたら、CelestionのAxi2050が出現したことだし、これはもう5インチが旬ではなかろうかと。

組み合わせる5インチボイスコイルのウーファーは色々考えられるが、口径は何がいいか。
KLIPSCHのJUBILEEは12インチだったのだけれども、ジュビリーよりも大型のホーンを組み合わせたいので、ここは15インチにしたい。




15インチで5インチボイスコイルとなると選択肢はあまりない。
Precision DevicesのPD.155NR1がいいだろう。
ネオジムマグネットを搭載した現代的ユニットでAxi2050にお似合いだ。
PD.155NR1は"BASS/LOW-MID RANGE DRIVER"用ということなので、さらに18インチから24インチのサブウーファーを加えることもでき、大規模システムの中低域用ウーファーとしてもってこいだ。
箱の推奨容積は75Lから200Lであり、使いやすそうなユニットである。




PD.155NR1 BASS/LOW-MID RANGE DRIVER

Radial neodymium motor structure
Vented cast aluminium chassis for improved thermal control of voice coil
Forced air cooling vented voice coil gap
Aluminium demodulation ring
5″ High temperature copper voice coil
For two way ported applications and bass reinforcement in bass reflex / horn loaded enclosures
Rear aluminum heat sink

GENERAL SPECIFICATIONS
Type Bass / Low-Mid Range Driver
Available Impedance 4 Ω/ 8 Ω/ 16 Ω
Nominal Diameter 15" / 381 mm
Voice Coil Diameter 5.0" / 127 mm
Peak Power (6 dB Crest Factor) * 4000 W (A.E.S.)
Power Rating 1 2 * 1000 W (A.E.S.)
Sensitivity (1W/ 1m) * 98.5 dB
Frequency Range 45 Hz - 2 kHz
Resonance 37 Hz
Voice Coil Winding Depth 1.20" / 30.50 mm
Recommended Enclosure Volume 75 - 200 Litres
Flux Density 1.18 Tesla
Magnet Material Neodymium
Magnet Gap Depth 13.00 mm / 0.51"
Former Material Glass Fibre
Dust Dome Material Solid Paper
Voice Coil Material Copper
Cone Material Paper
Suspension Material Poly Cotton
Surround Material M Roll Poly Cotton

THIELE SMALL PARAMETERS
Fs 37 Hz
Re 5.4 Ω
Qms 6.1
Qes 0.237
Qts 0.228
Le (@ 1 kHz) 2.350 mH
Vas 140 Litres
Mms 154.00 g
Sd 895 cm2
Cms 123.20 µm/N
BL 28.60 T/m
Xmax 12 mm
Vd 0.980 Litres
Ref. Efficiency 2.77%
EBP 156.12 Hz

DIMENSIONS & MOUNTING
Overall Diameter 408.30 mm
Width Across Flats 395
Flange Height 11.00 mm
Depth (Excl. Flange) 190.00 mm
Magnet Diameter 168 mm
Chassis Shoulder Diameter 356.00 mm
Outer Bolt Circle x6 M6 on 395 mm PCD
Inner Bolt Circle N/A

SHIPPING INFORMATION
Nett Weight 10.00 Kg / 22.05 lb
Shipping Weight 11.00 Kg / 24.25 lb





2023/08/05

DIY ART "Thunder God"



横雷神が完成してから、毎夜眺めることができて幸せである。
照明を落として薄暗い部屋に浮かぶのは、寺院等で見る襖絵と同様の雰囲気を持つ。
こういう鑑賞スタイルだと金地でも全く派手と言うことはない。

横雷神を描いた動機は、部屋でじっくりと味わいたいと思ったからだ。
だから私淑というのはちょっと違うかもしれない。
風神雷神図屛風は数年に一度しか公開されないし、やっぱり画像では味気ない。
描く楽しさと鑑賞する楽しさを手に入れることができた。










製作の参考にした画像はwikiで入手した。
それら画像に明度調整などを行って色を探っていった。
クローズアップでは塗膜の剥離状態がはっきりとわかる。
特に雷神の左腕や、風神の眉毛などがひどい。
これだけ傷んでいるとちょっと動かしただけで塗膜があちこち崩れそうだ。





こうして比べてみると、意外と似ていないものだなぁと思う。
まあ、自分の意図やクセがちらちら見えているので、これはこれで面白い。
しかし、こうした模写はしばらくはやめておこう。
描くのはとても楽だし、楽しくてやめられなくなりそうだ。




2023/08/02

DIY ART "Thunder God"



横雷神が完成した。
横265cm、縦159cmは御覧の通り、部屋の壁面いっぱいである。
この下にDIY ARTの作業机を置くので、下側5cmぐらいが机で隠れてしまう。
そして頭上に横雷神様をいただきながら、せっせと画業にいそしむのである。




横にしたのは理由がある。
俵屋宗達の雷神は、愛嬌がある。
しかし、横にするとその愛嬌みたいなものが消えることに気づいた。
雷神の真剣さのみを描きたかったので、横雷神様になってもらった次第である。
それに上から下へ打ち下ろすみたいなのは好きではないので、横方向へぶっ飛ばすんだぁと、まあこれが21世紀的ではなかろうかと。

まわりの雲は描かなかった。
金色の背景がうまく塗りあがり、きれいだからだ。
この金地は、7回塗り重ね、うち2回は金と銀を1対1で混ぜたものを使用した。
使用した塗料は金、銀を含め、すべてニューサクラカラーである。




予想していたよりも楽しめたしいろいろと学べた。
私淑である。
面白いもので、途中から丸筆ばかり使用するようになった。
丸筆はぺんてるのネオセーブルの細いのや太いのである。
そして、たらし込みの技法は雷神のあらゆる部分で使用した。

なお、雷神様は本来青い肌らしいので、やや青みを入れた。
また、右手親指の爪は風神の爪を参考にして再現した。
妻は雷神様の尖った爪がお気に入りなのだ。