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2024/12/03

Behringer Ultracurve Pro DEQ2496



DEQ2496を入れ替えたDIY Horn Systemのセッティングを始めた。
DEQ2496のセッティングはDual Monoにして、音が悪くなるなんとかフィルターをOFFにして、それからオートGEQに行くという流れになる。

オートGEQの設定は今までフラットでやっていた。
しかし、同じではつまらないので今回は20Hzから20kHzにかけて7.5dBほどなだらかに減衰するターゲットカーブを設定してみた。
ハーマンのターゲットカーブが気になっていたのでやってみたのである。

ちなみにオートGEQの画面には"ROOM CORR"が選択できるようになっていて、これをONにすると1オクターブあたり1dB減衰してゆくそうである。
今回はOFFで手動でやってみた訳である。

両端の20Hzは3dBブースト、20kHzは4.5dBカットということになる。
31ポイントあるので、2ポイントづつ0.5dBカットしていった。
ちなみに315Hzと400Hzが0dBである。




さてその音はというと、予想通り迫力があるもの剛直で頂けない。
やっぱりこのままでは全然ダメなので、PEQでいよいよ本格的な調整だ。
先ほどのハーマンのターゲットカーブのグラフを見てもらうと分かるが、黒線の200Hzあたりがカットされているだろう。
これだけでも結構低音の姿がはっきりする。
最低域も低域の明瞭度の邪魔をするので適度にカットしよう。
それからこれは人によると思うのだが、3kHzから4kHzぐらいを少しカットすると高音のうるさい感じをおさえることができる。




オートGEQを実行している際に、160Hzちょっと下でチラチラ不自然なピークを観測することができた。
なんとなく気になったので、ウーファー帯域を担当するDCX2496のABC入力側で呼び出す入力用PEQで、135Hzをカットした。
ノッチフィルターとして働かせるためQ値は最大の10とし、7dBほどカットした。
すると今まで気になっていたボーカル帯域の下の方のモヤツキが見事解消したのである。
これは定在波の仕業だろう。

まあ、そんなこんなで新DEQ2496の導入は大変うまくいき、DIY Horn Systemの音はさらに良くなった。
DEQ2496のPEQの調整は、10素子中、9素子使ってしまった。
これが12素子ぐらいあると安心なんだが。



今日から旅行なのでしばらくお休みします。






2024/12/02

Behringer Ultracurve Pro DEQ2496



購入した3台のDEQ2496をDIY Horn Systemでテストした。
単にI/O等を設定してスルーで音出しをしてみたのである。
するとそのうち1台が2分程度問題なく音が出ていたのに、急に音が出なくなり、液晶パネルも表示されなくなった。
ベリンガー製品で今まで初期不良はなかったので、こういうのは今回が初めてだ。

これをamazonに返品し返金してもらい、新たに1台、注文した。
32091円だったので、1台だけはさらに安く入手することになった。
翌日、なぜか価格は5万円台に戻ってしまった。

3台の新しいDEQ2496は、V3.0(Utility画面1ページ目の右肩に表示される)である。
調べてみると、V1ハードウェアのファームウェアの最終バージョンはV1.4であり、V2ハードウェアのファームウェアの最終バージョンはV2.5だそうである。
今までのDEQ2496はV2.5であったので、ハードウェアがV3になり新しくなったようである。
予備機が4台になる訳だが、どんどん進化するようなら買いなおした方がいいかもね。




2024/11/26

Behringer Ultracurve Pro DEQ2496



DCX2496とDEQ2496の生産が再開されたようなので、とりあえずDEQ2496を3台購入した。
米国ではDCXもDEQも279ドルで販売されているが、amazonで35364円(ポイント354円)と為替レートを考えると安価に購入できた。
なお、その後、さらに価格は下がり、32091円になった。

Yellow Horn System、DIY Horn System、Remodeling Altec Systemに使用している3台のDEQ2496をすべて更新するのが目的である。
今までに使用してきた3台のDEQ2496のうち、1台は2011年9月にamazon経由でサウンドハウスから24500円で購入したことが分かっている。
他の2台も2011年の同時期に購入したものと思われるが、正確な時期や価格は不明である。
やはり、購入記録はきちんとブログに記載しておいた方がいいな。

購入から13年ほど経過したが、3台とも故障せずにここまで来た。
ちっとも壊れないものだから機材の買い替えができないのだが、他に良さそうなものもないので不満もない。
中古で安く入手した予備も1台あるので、今回購入した3台、退役した3台を含む予備機4台の計7台を保有することになる。

オーディオは機材だとは思うが、このDEQ2496からは、オーディオは機材だけではないことを教えてもらった。
だからなんだかとても好きというか、相性がいいんだ、きっと、いつまでも。





2024/08/02

Remodeling Altec System



オーディオの極意に至った過程を思い返してみると、JBL Professional 2360Aを入手したことがすべての始まりだったと言える。
2360Aは聴いたことがない鮮烈な音を持っていた。
それまでのオーディオ体験をすべて吹き飛ばすぶっ飛びの音だったのである。

この2360Aはイコライジングによる補正を前提とした業務用の大型定指向性ホーンであるため、必然的にイコライジングとも付き合うことになった。
この時点で今のオーディオスタイルが確立されてしまったのだと思う。
マルチアンプもそうだ。
2360Aは300Hzのクロスが可能だから、これはチャンネルディバイダーを使いたくなる。
オーディオスタイルと言えば、安価なアンプというか、シンプルなアンプを使用しているが、これはそうしたアンプでもぶっ飛びの音が出るから、強力なアンプにこだわっても仕方がない。

また、2360Aの音を聴いてしまうとホームオーディオの音は退屈以外なにものでもなく興味が持てなくなってしまった。
ホームオーディオ用の雑誌の評論や議論も白けた気分で眺めるようになり、イコライジングやデジタルチャンネルディバイダーの使いこなしの真面目な話なども皆無であるから興味を持てと言われてもどうしようもない。

それはともかく、"マスキングされている音がない音"を作り出すこと、というもののスタート時点ではマスキングなどという発想がなく、単に、フラットな特性を追いかけるというものだった。
しかし、物理的にフラットにすると聴いていてピンとこないというか楽しくない音になってしまうことに気付き、少しづつイコライジングの世界に足を踏み入れていったわけである。
そして、オートGEQによる部屋の音響補正やオートアラインによる位相管理、電源環境の整備などにより、イコライジングが生きる環境を構築する必要があることも徐々に理解していった。

イコライジングには、耳の良さというか聴き分ける能力と、問題となる音に対する対処方法を知っていること、そして、最終的に全帯域の音をまとめ上げる力が必要になる。
そういう修練が必要とされることがオーディオの趣味としての面白さだと思っている。
さらに言えば、常軌を逸した巨大なホーンを部屋に運び入れてしまう決断をしてしまうこともオーディオの楽しさだと思っている。
こういう修練や決断が伴わない他人のオーディオなど端から全く興味はない。

まあ、2360Aとの出会いがあって、悪戦苦闘して、そして"納得の音"を出すことができる技量を身につけることができたのは運が良かったのかもしれない。
今は登頂を果たした晴れやかな気持ちであり、そしてオーディオとのかかわりは澄み渡ったものになった。




 

2024/07/31

Remodeling Altec System



こうしたテストドライブは黄色いホーンシステムやDIYホーンシステムでも時々行っているが、今回は特にうまくいった。
そのイコライジングは、匙加減が難しいとはいえ、わずか5素子のPEQのみで作成した250Hzと3kHzに谷がある単純な三つ山特性である。
800Hzというのは、2オクターブ下が200Hz、2オクターブ上が3.2kHzと、上記2つの谷の中間周波数である。

最近は"モノよりコト"という時代だそうである。
機材の買い換えではなく、イコライジングで音をまとめてゆく、というのが現代的な、いや、これからのオーディオなのかもしれない。
こういうのはいくら金を払っても理屈をこねても本を読んでも習得できないし、実際、地道に経験を積み上げてゆかないとうまくいかない。
楽器の練習と同じだ。

音がこもっていると感じるときは、高音が足りないのではなく、低音や中低音が過多であり、高音を覆い隠してしまっている、つまり高音がマスキングされて聴きづらくなってしまっていると考えた方がコントロールしやすい。
低音と高音が強調されているいわゆるドンシャリは、程度にもよるが基本的に悪い状態ではない。
イコライジングの入門としてはドンシャリから始めるのがいいかもしれないとも思っている。
低音をカットするのではなく、最低域や中低域をややカットすると低音の勢いはそのままに"ドン"と鈍く詰まった感じがなくなりすっきりする。
この場合、本来の低音が最低域や中低域によってマスキングされていたのである。
また、シャリついた高音は、PEQを最低2素子使って解決する。
1つは狭帯域にしてピンポイントでピークを潰す。
もう一つは広帯域にして高域全体のエネルギー量を調整するのに使う。
ピークにマスキングされ、本来の高域のエネルギーが不足している場合があるのでそれに対応するためだ。

また、機材から発生するノイズや部屋の外から聞こえてくる環境音もマスキングの一種であると拡大解釈してとらえることができる。
さらには、録音状態が悪いというのも、帯域バランスの崩れが原因でマスキングが発生し、それ故に低評価になっているものも多いと思う。

"マスキングされている音がない音"を作り出すこと、これがオーディオの極意である。



2024/07/25

Remodeling Altec System



3台体制のA-S301の音の第一印象は、PS3001とあまり変わらんなぁというものだった。
楽器の質感がやや向上し、低音側のエネルギー感が少し増えたように思ったぐらいだ。
この差異も気のせいというか微妙である。
もともと完成度が高い音だったので、当然と言えば当然なのかもしれないが、めざましい変化はなく、少しがっかりである。
まあ、部屋のリフォーム後、測定等を行っておらず再調整が必要なのだが、以前の設定のままなので本領発揮ではないのかもしれない。

とは言え、この音でもなかなかだ。
ALTECの最初期型のMR94、その個性がうまく生かせている。
音を聴かせるのではなく音楽を聴かせるALTEC。
繊細であるにもかかわらず深い抑揚があり音楽の情感のエネルギーがそのまま空間にあふれてゆく。

6万6千円も支払ったのに変わり映えしないというのはつまらないので、新システムのポテンシャルを計るべくワイルドなテストドライブを開始。
要するにラフに再設定をして遊ぼうというのである。
最近はマルチアンプのレベル調整やイコライジングに自信がつき、設定を全部まっさらにしても程なく音をまとめ上げることができるようになった。
昔は緊張の連続で大変だったが、今ではサクサク作業を進めることができる。

最初にDCX2496の各chのレベルを0dB、DEQ2496のPEQをすべてフラットにする。
頭の中からも以前の設定に関する記憶をすっかり追い出すことにする。

次にDCX2496で3ウェイマルチのレベル調整を行う。
これで少しハイが強めのバランスを作る。
音の芯はMR94という大型ホーンで作る、ということだ。
本来はレベル調整でフラットな音を作ってから、ということなんだろうけど、高域のエネルギーを強めにしてPEQの調整に入った方が近道ということが長年の経験から分かっている。

MR94/291-16Kが全帯域への支配力を持つことを確認したら、今度はDEQ2496で80Hzをブーストしてゆく。
さらに50Hzをブーストし、かなりアグレッシブな感じになってきたら、250Hzをカット(減衰)して低音をクリアに。
今度は中高域の充実を図るため800Hzをブースト。
高域のエネルギー感を殺さないように3kHzを慎重にカットして強い高音を自然な感じに。
ここで再度DCX2496で3ウェイのレベルバランスをとり直し、18インチの最低域をやや増強。
それからDEQ2496でさらに微調整。
まあ、こんな具合に音をまとめるわけだ。
こうした調整には30分もあれば十分だ。

最後に少し聴いてからDCX2496のハイを0.2dB持ち上げたら納得の音になった。
3ウェイ程度のマルチアンプのレベル調整は広範囲に影響が及ぶので0.2dBでも効果が大きい。
PEQとマルチアンプのレベル調整を併用すると非常に複雑な操作になると思われがちだが、習熟すると操作の選択肢が増えて調整はかえってやりやすくなる。

ところで、"納得の音"というのは、不明瞭な音がない、つまり"他の音によってマスキングされている音がない"、ということである。

聴感上の帯域バランスが完璧にとれていると、オーケストラのすべての楽器群の表情がまんべんなく聴こえる。
満天の星空のような無限の音数、そして、生々しくアタックの芯がはっきりしており、見事な切れ味を感じさせる。
重厚で量感のある低域や中低域でさえも濁りを感じさせない。
余韻は深く美しく透明感をたたえ、コンサート会場の巨大な空間とその空気感が再現される。
そして、これらが18インチと15インチという大口径ウーファーと大型ホーンによる圧倒的なスケール感と躍動感を伴って迫ってくる。

期待以上の音に大満足である。
A-S301の実力についてはやや不安もあったのだが、これだけの音になったのだから悪くないのだろう。
さらなるピークを踏むべく、オートアライン、オートGEQをやり直し、本格的な調整に入るとしよう。




2024/07/12

Remodeling Altec System



テレビシステムで使用していたA-S301があったので、2台買い足した。
アバックWEBSHOPから1台32886円(税込み、送料無料)で購入。

御覧の通り、机の下の空いたスペースに設置した。
A-S301は標準的なサイズなので3台積み重ねると視覚的なボリューム感が結構あり、その存在感は改造ALTECシステムと釣り合っている。
このアンプはかってのヤマハCA1000のデザインを元にしており、シルバーのフロントパネルは清潔感があり美しい。
これがモダンなデザインの改造ALTECシステムのクリーンな印象とよくマッチしている。




テレビシステム用のがシルバーだったので3台同色にしたが、A-S301にはブラックフェイスもある。
早瀬文雄氏は、シルバーをやめてブラックフェイスを新たに購入している。
つまらんことを気にする男だなぁと思ったが、この際だから黒色の新品を3台揃えるというのはどうだろう、などとつい考えてしまった。
ヤマハのC1とかC2は妙にカッコよかったしなぁ。
金がもったいないのでもちろん却下であるが、こういう揺さぶりには結構弱いのである。

DEQ2496とDCX2496の耳を取りはずし、膝小僧と干渉しないようにした。
なお、DEQとDCXの足は、トンボ鉛筆のMONO消しゴムのブラックタイプ(PE-04AB)を使用した。
ブラックなので目立たないし、しばらくすると適度に貼り付いてくれると思う。

この部屋は4月にリフォームし、家具なども新調した。
明るくなって大変居心地が良い。
3台のA-S301は1つのリモコンでスイッチオン、ボリューム調整ができる。
モーター駆動のボリュームが3台一斉に回転するのが愉快だ。
また、リモコンのミュートボタンを押すと、CDランプが点滅し、これまた一斉にボリュームが回転して音量が低下してゆくのが楽しい。



2024/06/15

Remodeling Altec System



A-S301はシングルプッシュプルである。
シングルプッシュプルよりも3パラレルプッシュプルとか4パラレルプッシュプルのようにパワートランジスタがずらっと並んでいるアンプの方が力強い音が聴ける。
しかし、これはネットワークを使用した普通のスピーカーシステムを駆動した場合の印象であり、マルチアンプになると話が変わってくる。

業務用の大口径ウーファーや大型ホーンを用いた巨大なマルチアンプシステムの場合、そんなに凄いアンプを持ち出さなくても、力強いなどというレベルをはるかに超えた凄まじい音を聴くことができる。
マルチアンプは各アンプの負担が小さい上に、変換効率の高い業務用ユニットならこれはなおさらだ。
では、そんなマルチアンプシステムに凄いアンプを組み入れるとどんな音になるのか。
この音の感想は人によると思う。
さらに力強くなったと感じるか、それとも、やりすぎであってマルチアンプ特有のすっきり感が損なわれてしまっていると感じるかだ。
後者、である。
なお、こういう感想を持つ方は他にもいる。

こうしたことが生じる原因ははっきりとは分からない。
ただ、マルチアンプシステムではアンプやスピーカーユニットの素の音がもろに出るため、特性の揃ったパワートランジスタを厳選しても解消することができない"にごり"の一種を感知できてしまうのかもしれない。
温度環境や経年変化、複雑な動特性において一糸乱れずというのを期待するのは、どうなのか。
ともかくこうしたことは解像度の高い巨大システムで体験してみると一発で理解できる。

菅原正二さんはJBL SE400Sを使い続けておられる。
これもシングルプッシュプルというか、そのご先祖様だ。
まあA-S301からSE400Sを連想するのはかなりのオーディオ歴、いや、かなりのオーディオ的想像力、いやいや、かなりのオーディオ的ユーモア力が必要になろう。
すっきり系の音がお好みだった早瀬文雄氏がA-S301を愛用されていたのも心強い。




オーディオ高原駅から先はベテランクライマーの世界。
各々独自のアプローチで異なるピークを目指すことになる。



2024/06/02

Remodeling Altec System



気になっているアンプは2つある。
一つ目はデジタルアンプである。
JBL Professionalの305PMK2と308PMK2を聴いたとき、DSPのセッティングもさることながら内蔵のデジタルアンプもいいのかもしれないな、と思ってしまった。
すっきりとした素性の良さみたいなのが感じられたからである。

二つ目はヤマハのA-S301である。
テレビシステムで使用しているヤマハの普及型プリメインアンプである。
SONYのSS-F6000という格安のフロア型と組み合わせて使用しており、時々いい音を聴かせてくれる。
そういう時の手柄はアンプかスピーカーかということになるのであるが、A-S301の手柄だろうと思っている。
スピーカーが良い場合の音と、アンプが良い場合の音というのは性質が違うので判別がつく。




さて、どうしたものか。
第一希望はデジタルアンプである。
色々検討してみたのだが、どうもピンとくるものがない。
CrownのCT875がいいかなと思ったが、もうちょっと待てばDSPが付いたりさらにはDante対応になりそうで手が出ない。
安価な中華モデル等は信頼性やマルチアンプでの使い勝手を考えると、やはり踏み切れない。

じゃあ、A-S301にするのかというと、これもなんだかなぁという感じだ。
だいたい改造ALTECシステムとは格が違い過ぎる。

みんなが乗り込んだのはオーディオ登山鉄道である。
誰でも金さえ払えば終点のオーディオ高原駅までなら行ける。
このオーディオ高原駅にふさわしいスピーカーシステムとは何か。
JBLならパラゴン、4350、アルテックならA5、タンノイならオートグラフといったところか。
ちょっと古いか、まあ最近のことはよう分らんのでテキトーに考えてくれたまえ。
同格の改造ALTECシステムのお相手が始発の入門駅が似合うA-S301では、がっかりだろう。



2024/05/23

Remodeling Altec System



アナログ入力タイプのDSP付きモデルは48kHzのAD変換なのでなんとも残念な感じがつきまとう。
そんなこんなでDCX2496をしばらく継続して使ってみてもいいかもしれないと思うようになった。
DCX2496もDEQ2496もブラインドタッチで操作できるほど慣れ親しんだし、その多様なパラメーターの調整を通じてオーディオに関する様々な技術要素を教えてもらった。
かってベリンガーはブランドとしては三流という印象もあったが、今や大企業に発展し、傘下にLab Gruppenやタンノイを抱えている。
清貧なイメージが好きだったので、つまらんなぁ、とちょっと思ってしまう。




DCX2496は発売されてから20年以上たっており、ソフトウェアも何回か更新されている。
業務用機種は寿命が長いものが珍しくはないが、それでもデジタル機材で20年というのは大したものである。
思えばこいつがあったから懐をあまり傷めずに巨大なマルチアンプシステムを構築できたわけだし、何と言ってもオートアラインが本当に素晴らしい。
DEQ2496は、例えばソナーワークスのリファレンスで代用できるが、DCX2496の代わりはDBXの高いのを買わなければならないので、なんだか癪である。




しかし、DCX2496を使い続けるとなると、システム更新というワクワク感が宙ぶらりんになり不愉快である。
それならアンプを交換するかという話になった。
現在使用しているのは、これも16年間使用し続けてきたマランツのPS3001である。
あのころは金欠だったしなぁと懐かしい気持ちになる。
そして、こんなものを16年も愛用するとは、ケチにもほどがあるだろうとしみじみ思うが、こういうのはおそらく一生治らん。

話を戻すとPS3001はAVアンプである。
それの6ch分のアンプで3ウェイマルチをやっているわけである。
当初からAVアンプでマルチアンプをやるのはどうなんだろうと思っていたが、DEQ2496のイコライジングなどで調整を重ねると、まだいけるまだいけると夢中になり、気づいてみれば16年が経過していたのである。
そのおかげというかなんというか10素子のPEQを自在に使えるようになってしまった。
で、現在、PS3001から出ている音に不満があるのかと言えば、不満らしい不満はない。





2024/05/14

Remodeling Altec System



少し前にDCX2496からブツブツとノイズが出るようになり、予備のと交換した。
16年も使用してきたからこれはしょうがない。
しかし、このあたりで次の一手を考えてもいいかもしれないと思うようになった。

デジタルチャンネルディバイダーを再考するのもいいが、これといって魅力的な機種はない。
一方、その機能を内蔵したパワーアンプが流行っているようだ。
デジタルミキサーが普及してきたのでDante等のデジタル入力対応機種が増えてきている。
AES/EBUは分枝の問題やワードクロック用の別配線が必要なので廃れていくと思う。

Dante対応機種を検討してみると、まず、高出力に過ぎる。
Powersoft、Crown、Lab Gruppen等では1kw超えは珍しくない。
Danteネットワークは大規模PAにおいて多数のアンプを使用するためのものだからこれは仕方がない。
そうした中では比較的常識的なヤマハPC406-Dでも600Wx4なのだから恐れ入る。

廉価なものになると、DSP機能がしょぼいのがあるので注意が必要だ。
例えば、Bose ProfessionalのPS404Dは4chのうち2chはディレイ機能が省かれている。
 

では、アナログ入力モデルはどうか。
アナログミキサー用の小規模PA用のアンプであり、安価で出力も常識的だ。
CrownのXtiシリーズは、Band Manager2というソフトでコントロールできる。
ダウンロードして操作してみるとディレイは2mm以下で設定できるようだ。
実際に接続して動作させてみないと本当の所は分からないが。
このXtiシリーズはAB級アンプとスイッチング電源の組み合わせであり、Crown最後のAB級なのかもしれない。
しかし、どうせ買うならデジタルアンプがいいなと思ってしまう。




ヤマハのPXシリーズはデジタルアンプだ。
ソフトの更新でPX3とPX5のファンノイズは低減されたが、静音ファンへの交換は必要だと思う。
ヤマハに問い合わせてみるとディレイは7mm単位とのこと。
なお、このPXシリーズはラックマウント用の耳が取りはずせる。
パワーアンプ3台ぐらいならYケーブルで分枝しても良いと思うが、ベリンガーのDS2800等のディストリビューターで分枝する方がカッコいいかもしれない。




2024/02/06

20th Blogging Anniversary





2004年2月6日に開始した幸せの黄色いホーンは20周年を迎えることになった。
沢山の方々に見て頂き大変感謝している。
これからもどうぞよろしく。

1996年の春に黄色いホーンシステムの前身となるJBL2155Hのシステムが完成し、それに黄色いホーンであるJBL2360A+2446Hを加えたのが2003年の夏の終わり。
その音があまりに鮮烈だったので完全に舞い上がり、ホームページを作ろうと思い立ったわけである。
その後、黄色いホーンシステムは発展し2008年4月に今の形になり、改造ALTECシステムは2008年11月末に完成する。
2010年の夏、DIYホーンシステムのプロジェクトが始動、そして2019年5月に完成した。

黄色いホーンシステムと改造ALTECシステムは16年、DIYホーンシステムはまだ5年ほどの付き合いなので、20年という長い時間が経過したことには今一つ実感が湧かない。
でもまあ、思い返してみると大変幸せな時間だったように思う。
これはインターネットのおかげだと思う。

小さいころからスピーカーユニットが好きだったわけだが、それは極めて個人的な世界だった。
しかし、ホームページを製作してインターネットに参加したことにより、その小さな世界はおおやけになってしまった。
そして、ただ単におおやけになってしまっただけではなく、多くの方がそれを見てくれた。
そうすると、なんだかうれしくなってスピーカー趣味に力が入ってしまったのである。

インターネットは、スピーカーに関して無限の情報をもたらしてくれた。
さらに円高というチャンスと重なり、インターネットを介して海外から珍しいスピーカーユニットを安価に入手することができるようになった。
こうしてスピーカーの世界がどんどん広がっていった。

50年以上もスピーカーユニットが好きというのはどうかしてると思うが、こんな具合に末広がりになるとは夢にも思わなかった。
まあ、好きなことを正直にやってゆくというのはとてもいいことかもしれない。
今後ものんびりふんわりブログを続けてゆこうと思う。





2023/04/12

ChatGPT



質問してみた。

"業務用のスピーカーユニットを使用して家庭用のスピーカーシステムを制作するメリットとデメリットを教えて下さい。"




お答えは以下のとおり。

"業務用のスピーカーユニットを使用して家庭用のスピーカーシステムを制作するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット:

1.高い品質と耐久性:業務用のスピーカーユニットは、耐久性が高く、高音質であることが特徴です。このため、家庭用スピーカーシステムでも、高品質で長期間使用することができます。
2.高い出力:業務用のスピーカーユニットは、大音量の再生に耐えることができるため、家庭用スピーカーシステムでも、大音量で音楽を楽しむことができます。
3.値段:業務用のスピーカーユニットは、高品質であるにも関わらず、家庭用スピーカーシステム用のスピーカーユニットよりも価格が安いことがあります。

デメリット:

1.大きさ:業務用のスピーカーユニットは、一般的に大きく、重たいです。これは、大音量再生や耐久性を確保するために必要な設計ですが、家庭用スピーカーシステムの設計には適さないことがあります。
2.音質:業務用のスピーカーユニットは、一般的にスタジオモニターやPAシステムなど、プロ用途に設計されています。これらは、音質の偏りや特定の音楽ジャンルに適応するよう設計されていることがあります。そのため、家庭用スピーカーシステムに使用する場合、適合しない場合があります。
3.難易度:業務用のスピーカーユニットを使用した家庭用スピーカーシステムは、組み立てや調整などが必要になる場合があり、一般的な家庭用スピーカーシステムよりも難易度が高いことがあります。

以上のように、業務用のスピーカーユニットを使用する場合は、メリットとデメリットを十分に考慮した上で、適切な設計を行う必要があります。"




おりこうさんである。
そして、とてもよく勉強していることが分かる。
でも、採点すると0点である、残念ながら。
とんでもない巨大なクソシステム「!」が狭い狭い部屋の中に押し込められていてそこでそのクソシステム「!」と共に生活しているキチガイの喜びや興奮が全く理解できていない。
無表情で退屈な部屋と感動と無縁の退屈な人生を吹き飛ばすクソシステム「!」。
そこんとこ、ちゃんと押さえておかないと。




2022/06/15

Speakers with Behringer DEQ2496



スピーカーのキャリブレーションは手動で行うより自動(AUTO EQ)で行う方が断然良い結果を得ることができると思っている。
理由は分からないが、これは長年の経験から確実である。
ただし、これには2つの条件がつく。

まず、最低域や最高域の極端な修正結果(例えば20Hzで+10dB、20kHzで+10dB)が出た場合には、スピーカーの再生能力の不足が原因の異常値であるため、0dBに修正する必要がある。
無用な電力をスピーカーユニットに送り込めば、当然、何らかの悪い影響が出るのは必定である。




次に、定在波の影響による測定結果の修正が必要である。
例えば100Hzとか200Hzとかの特定の周波数だけでポーンと+10dBや-10dBなどの突出した修正結果が出た場合には、定在波を疑うべきである。
定在波はその振幅の腹と節があり、それぞれ異常値が出る。

突出した異常値はグラフの連続性を乱さないように手動で修正する。
「自動」を「完璧」と誤解してこの修正を行わないと、オートキャリブレーションは無意味なものになる。
異常値の周波数帯域(極端にブーストされた帯域)が悪さをしてまともな音にならない。





2022/04/15

Creative Sound Blaster Z SE



長らくSound Blaster Digital Music Premium HD SB-DM-PHD(2013年11月購入)とその改良型のHD r2の計4台を使用してきた。
動作が安定しており音についても特に不満はなかった。
DACとしてではなく、SPDIF光出力によるDDCとして使用していたからかもしれない。
とはいえ、ここらで新型に交代させようと。




1台目は2021年9月に、2台目をこの3月にいずれもamazonで購入。
1台目は10773円、2台目は10619円だった。
1台目はDIYホーンシステムに、2台目は改造ALTECシステムに配属した。

使用しているのは24bit/96kHzのSPDIF光出力だけである。
このZ SEに交換すると、音質がややクリアになったような気がした。
安定して動作しておりこの点でも特に問題はないようだ。




2022/04/05

CLASSIC PRO PDM/R AC LINE REGULATOR MODULE (3)



黄色いホーンシステム用に3台目を購入した。
3691ポイントを使用して、32109円で購入できた。
今回も底板がやや曲がってゐた。
うれしいものである。





2台目の配属先は改造ALTECシステムである。
DIYホーンシステムのときほど効果はないが、やっぱりすっきりした音になった。
PDM/Rの取説にはこんなことが書いてある。

"RFI/EMI 
RFI(無線周波妨害)もしくは EMI(電磁波妨害)のノイズは、スパイクに比べると電圧は低く、エネルギーも少量ですが、一時的なものではなく継続して起こります。
この現象によって物理的なダメージを受ける可能性は少ないものの、音声信号に雑音が入る、映像がちらつく等の問題を起こします。
そしてこのノイズは、近くの無線送信機や特定の照明機器、モーターなどを介してAC電源に混入します。
ACラインの50Hz、もしくは60Hzより高い周波数で起こるため、ローパスフィルターを使用することで効果的に軽減する事ができます。"

このローパスフィルターが効いているのだろう。
また、安定化電源も効いているのではないかと思う。
これには確証はないが金をかけずに検証する方法もない。
黄色いホーンシステムにつなぐのが楽しみである。




2019/12/28

2019 Audio Hobbies



今年のオーディオは色々ありました。
5月にDIYホーンシステムが完成。
M2タイプの2つのホーン(2451H、2431H)の音は、2360AやMR94の高い鮮度はそのままに、さらにくっきりすっきりした新しい音でした。
2360AやMR94は45年も前のホーンですから、これは仕方ないと思います。

M2タイプのラージフォーマットホーンは、JBLの技術者の方々も聴いたことがないかもしれません。
おそらく世界に一つの最新鋭大型ホーン。


大きい画像1
大きい画像2


8月には黄色いホーンシステムの残留ノイズを除去しました。
これがグイグイイコライジングに発展し、ついにDEQ2496のオートGEQとPEQを使用することによりオリジナルのイコライジングカーブを作ることができました。
さらに、この設定はソースや音量に対応できる4種類のカーブバリエーションに発展しました。

オーディオとは趣味人が各自好みの虚構空間を創出し、その虚構空間の中で展開する音楽を楽しむ趣味ですが、この"好みの虚構空間を作る"というのがなかなか大変です。
虚構空間のどこかに気になるところがあると、そればかりに意識がいって、いつまでたっても音楽を堪能できません。

もし、虚構空間をうまく作ることができても、ソースや音量によって帯域バランスの修正が必要です。
大規模なマルチアンプシステムは非常にデリケートで機動性に欠けるため、そういう帯域バランスの即応的な修正は本質的に苦手です。
しかし、4種類のバリエーションカーブを適宜選択し帯域バランスの迅速な修正が可能となったため、虚構空間の可否についてあれこれ意識することがなくなりました。
オーディオを気にせず音楽に集中できるというか、透明な美音に満ちた虚構空間に体が溶け出してしまいそうです。
これは大規模マルチアンプシステムと付き合い始めてから現在に至るまでに生じた最大のパラダイムシフトというか、極めて画期的な出来事でした。


大きい画像3


10月には改造ALTECシステムにツィーターを加えました。
4ウェイになったこのシステムに上記のイコライジングカーブを設定し、大変満足できる仕上がりになりました。
今年一番改善されたシステムは、この改造ALTECシステムだったように思います。

上記のイコライジングカーブを黄色いホーンシステム、DIYホーンシステム、改造ALTECシステムに適用したところ、それぞれのシステムの個性がはっきりしたのも驚きでした。
新しい音とオリジナルデザインのDIYホーンシステム、壁、床、天井を吹き飛ばし巨大な虚構空間を創出する黄色いホーンシステム、ノスタルジーの衣を被った狼的な改造ALTECシステムと、なんだかとても楽しいです。


大きい画像4


昨年の今頃、とある海外のサイトで黄色いホーンシステムがトップになっていることに気付きました。
ホーンシステムに関する海外のスレッドなどにはよく登場する黄色いホーンシステムですが、これはうれしかった。
うむむ、これはもしかしたら黄色いホーンシステムは世界一、もとい学園都市230万人の頂点に立つレベル5ということだね、と愉快に解釈。
冗談はさておき、このシステムの何が彼らの興味を惹くのか訊いてみたいような気がします。

今年のオーディオ趣味はやりすぎの感なきにしもあらず。
来年はオーディオ休止、他のことで遊ぼう。





2019/10/25

Lansing Heritage DIY Forum



改造ALTECシステムはなかなか面白いシステムですし、興味をお持ちの方に参考になればと、例のスレッドに書き込んでおくことにしました。
ランシングヘリテッジの管理人さんのMr. Widgetさんにレスをいただきました。
うれしいな。




10-21-2019, 04:08 AM
kiirojbl

Hi,
I made this Remodeling Altec System 11 years ago.
Since then, the system and I have been getting along well.
I recently added Selenium HM17-25 and JBL 2408H to the system.


The Remodeling Altec System is controlled using Behringer DCX2496, DEQ2496 and ECM8000.
The systems are driven by 3 way multi amp system.
I uses AUTO ALIGN function of DCX2496 and AUTO EQ function of DEQ2496 to flatten the frequency response from 25Hz to 20kHz, and the following parametric equalization settings of DEQ2496 are made.





10-21-2019, 06:31 AM
kiirojbl

I like classical music, especially orchestras, so I like speakers that can make dynamic expressions in a wide range.
This Remodeling Altec System meets this demand with an 18 inch woofer and ALTEC MR94 Large Format Horn and 291-16K.

The 828B cabinet is divided into upper and lower chambers by a partition plate.
The lower chamber containing the PEAVEY LOMAX 18 inch woofer has a capacity of 8.0 cubic feet/225 L.
The enclosure volume recommended by PEAVEY are 4.0cf a small volume enclosure (44Hz/-3dB), 6.0cf a medium volume enclosure (37Hz/-3dB), 8.0cf a large volume enclosure (31Hz/-3dB).
Therefore, the volume of this lower chamber is ideal for this woofer unit.
The vent dimensions are 4.7inch/12cm x 5.5inch/14cm for the opening and 11inch/28cm for the length.

This Remodeling Altec System succeeded in efficiently storing an 18 inch killer woofer.
And this system with excellent space factor is a very compact system for me.


One of my other systems is Yellow Horn System which driven by 8 way multi amp system.


My other system is DIY Horn System which driven by 7 way multi amp system.


These systems are also controlled using Behringer DCX2496 and DEQ2496.


This Remodeling Altec System is a very small system compared to the Yellow Horn System and the DIY Horn System, but I like it because it sounds great despite being compact.




10-21-2019, 07:06 PM
Mr. Widget

Pretty spectacular looking systems! Not sure they would fit in very many homes, but it looks like you’ve made them work.

Widget




10-21-2019, 10:12 PM
kiirojbl

Thank you Mr. Widget
The Lansing Heritage site brings me a lot of knowledge and fun.
Thank you very much.

I'm sure my speaker systems are a little big and my wife says so too.
The next day after listening to the orchestra in the concert hall, I don't want to be disappointed when I listen to the same CD on the audio device.
I believe the size of the speaker should be reflected in its height.
I think a height of about 6feet/180cm is desirable.
I expect the Texas Bookshelf is a speaker system built on the same idea.

I don't like the muddiness of the mid-low range sound of the woofer during high-power playback.
Many classical music fans are delighted to hear the muddiness as an expression of the depth of strings section of orchestra, but I don't think so.
After all, I think that the woofer which reproduces the lowest range and a unit which reproduces the mid-low range should be different units.
I totally agree with a 4-way concept that Mr. Greg Timbers pioneered in the 4315 monitor.

The Remodeling Altec System is not intended to add an 18-inch woofer to get the lowest range, but rather to remove the lowest range sound from the ALTEC 3156 woofer.
Therefore, the crossover frequencies of DCX2496 of the system are 90Hz and 500Hz, and the slope types are LR-48dB/oct.

Large speaker systems, such as the yellow horn system, naturally have some disadvantages.
The most serious problem is that 7-way or 8-way mluti amp systems are difficult to organize, that is, it is very difficult to adjust the out put levels of DCX 2496.
However, by using the AUTO ALIGN function of DCX2496 and AUTO EQ function of DEQ2496 to flatten the frequency response, I can easily obtain extremely accurate phase and balance.
Furthermore, sound that lacks musicality due to its flatness can be revived by performing parametric equalization of DEQ2496.





10-22-2019, 10:48 PM
kiirojbl

Mr. Don McRitchie and Mr. Steve Schell wrote the following in the right column on page 30 of "The History and Legacy of JBL".

"The mid 1960s saw JBL take one more run at Altec’s stran-glehold on the cinema market, and it resulted in the same resounding lack of success. The Altec Voice of the Theatre (VOTT) was an industry standard because it had become a reference and not because it represented the pinnacle of accuracy—which it did not. Sonic limitations such as the uneven response of its horn/reflex enclosure and restricted high-frequency extension were well-known in the industry."


My impression of VOTT is as follows.
The good news is that VOTT gives a fresh expression when JAZZ is played at high volume, and has a cool appearance, and can talk about history and legend.
And the bad points are everything else.
In particular, compared with a modern speaker system, the low frequency reproduction capability is extremely low, and the high frequency is not worthy of evaluation unless a large format Manta Ray horn is used.

Why did I get VOTT?
It was an offer from my friend, and at that time I responded lightly without thinking too much.
If I don't like it, I just put it in the warehouse.
I knew that I couldn't get very good results using VOTT as it was, so I decided to install a subwoofer.

The lower chamber of the 828 has a volume of 8 cf, so it can hold almost any 18 inch woofer.
Another idea was to use a 15 inch woofer.
Enclose the circumference of the woofer unit like Electro Voice MTL-4, and place the woofer unit in a recessed position.
I thought that there is enough volume of lower chamber even if a recess is provided, and that a bass with a punch might be obtained.

Electro Voice MTL-4





Yesterday, 09:03 AM
kiirojbl

I was at a loss between the 18-inch plan and the 15-inch plan with a recess, but eventually adopted the 18-inch plan.
At that time, 18-inch woofers with "mms" of about 200g began to become popular, so I wanted to try the 18-inch plan.
This prospect was successful and I was able to get a deep and transparent bass.

I am fascinated by the appearance of vintage products, but the sound of these products is many problematic.
I listened to the large multicell horns and sectoral horns of ALTEC, huge horns of Western Electric, and front loaded horns or scoop with 15 inch woofer(s), but I was disappointed.

By understanding the weaknesses of vintage products well, remodeling the weaknesses and using the automatic adjustment capability of digital equipment, you can extend the life of vintage products and deepen your understanding of audio technology.
I often hear stories of people who notice the poor sound of his vintage products and throw away everything.
I recommend you to take some measures before that happens.

http://kiirojbl.blogspot.com/
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2019/10/16

Remodeling Altec System



ツィーターの接続作業を完了し、とりあえず音出しです。
コンデンサーの容量や291-16Kと2408Hの能率差などが気になっていたのですが、どうやら大丈夫みたいです。
さあ、作業開始。

最初に、ECM8000のマイクセッティング。
DCX2496のオートアラインでディレイの設定を行いました。
DCX2496のオートアラインは2㎜単位なのですが、これが左右共に280mm(3156)となり、ぴったり一致してしまったのには笑ってしまいました。
やっぱり厳密にマイクセッティングをおこなうとこういうことも起こるのかと。

オートアラインが終わると、ECM8000をDCX2496から初期化したDEQ2496につなぎ変えます。
DEQ2496にピンクノイズを発生させ、RTAで監視しながらDCX2496でマルチアンプのレベル調整を行いました。
低域端と高域端がやや落ちているので帯域別のイコライジングを使いそれぞれブースト。
左右別にほぼフラットな特性を作ります。

今度はDEQ2496のAUTO EQを使用して左右別に全帯域をフラット化しました。
これで25Hzから20kHzまでフラットになりました。
最後に"ORIGINAL"、"LV2"、"LV3"、"CLEAR"の4種類のPEQ設定をメモリしました。

やっぱりツィーターがあるとないのとでは雲泥の差です。
マンタレイホーンとバイラジアルホーンの夢のコラボレーション。




これで黄色いホーンシステム、DIYホーンシステム、そしてこの改造ALTECシステムの3つのシステムは、同じPEQ設定になりました。
同じバランスで鳴っているのに音は違います。
各システムの規模の差や個性が感じられて本当に面白いです。

改造ALTECシステムとの暗闘は2018年の11月ごろから始まり、これで一応の完結をみました。
素晴らしい音に仕上がり、文句のつけようがありません。
寝っ転がって聴いていても音楽が素直に体に入ってきて、オーディオのことを意識しないですみます。
ヨッフムのベートーヴェンの一番と二番、それからベートーヴェンエディションのDisc12、コリオラン序曲やオルガン曲を楽しみました。












2019/10/15

Remodeling Altec System



改造ALTECシステムは、一か月前にDEQ2496のオートEQでフラット化した後、パラメトリックイコライザでグイグイイコライジングを行いました。
しかし、291-16Kは13kHz以上の高域を再生する能力はありませんので、高域のレスポンス低下が気になるようになってきました。
そこで、Selenium HM17-25とJBL2408Hを改造ALTECシステムに加えることにしました。




例によってアサヒペンの水性インテリアカラーの艶消し白で塗ったあと、L字型金具を取り付けました。




2408Hはフィルムコンデンサーを介して291-16Kと並列で接続します。
なお、コンデンサーは0.47μと1.0μFをパラって1.47μFにしました。




L字型金具の底面には耐震用ジェルマットを貼り、しっかりと固定しました。




291-16Kの雄姿。
2431Hは284ドライバーの、291-16Kは285ドライバーの末裔。
いずれも長い時間をかけて多くの技術者により改良されてきた由緒正しいコンプレッションドライバーです。