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2024/12/16

Nara and Kyoto



聖林寺に行ったとき、国宝の十一面観音像のビデオによる説明を見た。
製法についての解説があり、木材を粗削りして観音様のおおよその形を作り、それから木粉と漆を混合したものを塗りたくり、それを形成して仕上げたとのこと。
この観音様、側方から見ると大変すらっとしており、お姿が非常に美しいのである。




お次は、興福寺の国宝館に行ったときのこと。
目玉の国宝が非常に有名な阿修羅像である。
こちらの製法は、ちょっと違う。
粘土でおおよその形を作り、それに麻布を貼り、その麻布に漆を塗って固める。
背中の部分のカチカチになった麻布をくりぬくように切断し、内部の粘土を掻き出す。
それから、強度を持たせるために内部から支柱や板で補強し、切り取った麻布部分を縫合して元に戻す。
最後に木粉と漆を混ぜたものを塗りたくり、それを形成して出来上がる。

阿修羅様の方は補強材を除けばがらんどうであり、だからかなり軽いと思う。
火災の際は担いで持ち出せたので今日にまで健在なのであろう。




DIY Horn Speakerでは、木や粘土で型を作らずにすむ方法を探した。
おかげで気楽に作れたような気がするが、ずいぶん失敗したよね。





2024/12/03

Behringer Ultracurve Pro DEQ2496



DEQ2496を入れ替えたDIY Horn Systemのセッティングを始めた。
DEQ2496のセッティングはDual Monoにして、音が悪くなるなんとかフィルターをOFFにして、それからオートGEQに行くという流れになる。

オートGEQの設定は今までフラットでやっていた。
しかし、同じではつまらないので今回は20Hzから20kHzにかけて7.5dBほどなだらかに減衰するターゲットカーブを設定してみた。
ハーマンのターゲットカーブが気になっていたのでやってみたのである。

ちなみにオートGEQの画面には"ROOM CORR"が選択できるようになっていて、これをONにすると1オクターブあたり1dB減衰してゆくそうである。
今回はOFFで手動でやってみた訳である。

両端の20Hzは3dBブースト、20kHzは4.5dBカットということになる。
31ポイントあるので、2ポイントづつ0.5dBカットしていった。
ちなみに315Hzと400Hzが0dBである。




さてその音はというと、予想通り迫力があるもの剛直で頂けない。
やっぱりこのままでは全然ダメなので、PEQでいよいよ本格的な調整だ。
先ほどのハーマンのターゲットカーブのグラフを見てもらうと分かるが、黒線の200Hzあたりがカットされているだろう。
これだけでも結構低音の姿がはっきりする。
最低域も低域の明瞭度の邪魔をするので適度にカットしよう。
それからこれは人によると思うのだが、3kHzから4kHzぐらいを少しカットすると高音のうるさい感じをおさえることができる。




オートGEQを実行している際に、160Hzちょっと下でチラチラ不自然なピークを観測することができた。
なんとなく気になったので、ウーファー帯域を担当するDCX2496のABC入力側で呼び出す入力用PEQで、135Hzをカットした。
ノッチフィルターとして働かせるためQ値は最大の10とし、7dBほどカットした。
すると今まで気になっていたボーカル帯域の下の方のモヤツキが見事解消したのである。
これは定在波の仕業だろう。

まあ、そんなこんなで新DEQ2496の導入は大変うまくいき、DIY Horn Systemの音はさらに良くなった。
DEQ2496のPEQの調整は、10素子中、9素子使ってしまった。
これが12素子ぐらいあると安心なんだが。



今日から旅行なのでしばらくお休みします。






2024/12/02

Behringer Ultracurve Pro DEQ2496



購入した3台のDEQ2496をDIY Horn Systemでテストした。
単にI/O等を設定してスルーで音出しをしてみたのである。
するとそのうち1台が2分程度問題なく音が出ていたのに、急に音が出なくなり、液晶パネルも表示されなくなった。
ベリンガー製品で今まで初期不良はなかったので、こういうのは今回が初めてだ。

これをamazonに返品し返金してもらい、新たに1台、注文した。
32091円だったので、1台だけはさらに安く入手することになった。
翌日、なぜか価格は5万円台に戻ってしまった。

3台の新しいDEQ2496は、V3.0(Utility画面1ページ目の右肩に表示される)である。
調べてみると、V1ハードウェアのファームウェアの最終バージョンはV1.4であり、V2ハードウェアのファームウェアの最終バージョンはV2.5だそうである。
今までのDEQ2496はV2.5であったので、ハードウェアがV3になり新しくなったようである。
予備機が4台になる訳だが、どんどん進化するようなら買いなおした方がいいかもね。




2024/11/26

Behringer Ultracurve Pro DEQ2496



DCX2496とDEQ2496の生産が再開されたようなので、とりあえずDEQ2496を3台購入した。
米国ではDCXもDEQも279ドルで販売されているが、amazonで35364円(ポイント354円)と為替レートを考えると安価に購入できた。
なお、その後、さらに価格は下がり、32091円になった。

Yellow Horn System、DIY Horn System、Remodeling Altec Systemに使用している3台のDEQ2496をすべて更新するのが目的である。
今までに使用してきた3台のDEQ2496のうち、1台は2011年9月にamazon経由でサウンドハウスから24500円で購入したことが分かっている。
他の2台も2011年の同時期に購入したものと思われるが、正確な時期や価格は不明である。
やはり、購入記録はきちんとブログに記載しておいた方がいいな。

購入から13年ほど経過したが、3台とも故障せずにここまで来た。
ちっとも壊れないものだから機材の買い替えができないのだが、他に良さそうなものもないので不満もない。
中古で安く入手した予備も1台あるので、今回購入した3台、退役した3台を含む予備機4台の計7台を保有することになる。

オーディオは機材だとは思うが、このDEQ2496からは、オーディオは機材だけではないことを教えてもらった。
だからなんだかとても好きというか、相性がいいんだ、きっと、いつまでも。





2024/02/20

Fender American Professional 2 Jazz Bass



やっぱりフェンダーのベースが欲しいとなり、アメプロ2のジャズベースを購入した。
サウンドハウスで218000円(17440ポイント付)だった。




ブラックの樹脂製ハードケースを開けるとシルバーのモフモフに包まれた大変美しいベースがあらわれた。
Mystic Surf Greenというカラー、パール塗装というのか光の具合で印象が変わる。
アンプをつながない生のE弦はコントラバスの音がする。
ヤマハやプレイテックとは大違いである。




フェンダーのベースと言っても、まず、プレシジョンベースとジャズベースの2種類があるのでいずれかを選ばなければならない。
今回はジャズベースを選んだが、かなり迷ったというか、本音で言えば両方欲しい。

さらに、フェンダーの量販ベースには大まかに4つのグレードがある。
1.プレイヤーシリーズ(フェンダージャパンの価格で103620円)
2.パフォーマーシリーズ(209440円)
3.プロフェッショナル2シリーズ(272910円)
4.ウルトラシリーズ(332860円)
この4つのグレードは順に、個人的に楽しむ、不特定多数の前でパフォーマンスをする、プロ用、プロ用を超えるグレード、とこんな具合なのだろう。

フェンダーに限らず、プロ用というか業務用の楽器というのは価格があまり高くない。
盗難や修理など、そういう場合に稼ぎがふっとんでしまうような高価な機材は困るのである。
デリケートなのも困る。
湿度や温度の変化、運搬時の衝撃等にも強く、ご機嫌をとらなくても調子を維持してくれなければ商売にならない。
それからたいていのプレーヤーの要求を満たしてくれるような仕様になっている。
例えば、プロフェッショナル2は裏通しも可能になっている。

キーボードはKAWAIのVPC1とMP9500、サックスはヤナギサワのA902とT-WO1を使用しているが、これらもプロ用のグレードだ。
やっぱり価格はそれほど高くなく、タフだし、それでいてコストダウンが感じられるような部分も無く、実にきちんと作られており、メーカーの良心というか本気が感じられるのである。




裏山の山焼き。
毎年、鹿さんが大慌てで逃げてゆく。
火がおさまると上空にどこからともなくトンビが多数あらわれる。
焼肉になっちまった野ネズミさんなどをみんなでおいしく頂くのかもしれない。




2024/02/06

20th Blogging Anniversary





2004年2月6日に開始した幸せの黄色いホーンは20周年を迎えることになった。
沢山の方々に見て頂き大変感謝している。
これからもどうぞよろしく。

1996年の春に黄色いホーンシステムの前身となるJBL2155Hのシステムが完成し、それに黄色いホーンであるJBL2360A+2446Hを加えたのが2003年の夏の終わり。
その音があまりに鮮烈だったので完全に舞い上がり、ホームページを作ろうと思い立ったわけである。
その後、黄色いホーンシステムは発展し2008年4月に今の形になり、改造ALTECシステムは2008年11月末に完成する。
2010年の夏、DIYホーンシステムのプロジェクトが始動、そして2019年5月に完成した。

黄色いホーンシステムと改造ALTECシステムは16年、DIYホーンシステムはまだ5年ほどの付き合いなので、20年という長い時間が経過したことには今一つ実感が湧かない。
でもまあ、思い返してみると大変幸せな時間だったように思う。
これはインターネットのおかげだと思う。

小さいころからスピーカーユニットが好きだったわけだが、それは極めて個人的な世界だった。
しかし、ホームページを製作してインターネットに参加したことにより、その小さな世界はおおやけになってしまった。
そして、ただ単におおやけになってしまっただけではなく、多くの方がそれを見てくれた。
そうすると、なんだかうれしくなってスピーカー趣味に力が入ってしまったのである。

インターネットは、スピーカーに関して無限の情報をもたらしてくれた。
さらに円高というチャンスと重なり、インターネットを介して海外から珍しいスピーカーユニットを安価に入手することができるようになった。
こうしてスピーカーの世界がどんどん広がっていった。

50年以上もスピーカーユニットが好きというのはどうかしてると思うが、こんな具合に末広がりになるとは夢にも思わなかった。
まあ、好きなことを正直にやってゆくというのはとてもいいことかもしれない。
今後ものんびりふんわりブログを続けてゆこうと思う。





2023/07/25

Loudspeaker Systems Design



スピーカーシステムの設計には、決まったやり方などない。
黄色いホーンの場合は、4インチボイスコイルにこだわっていたような気がする。

2402H05    1.75inch
DE500       2inch
2451H       4inch
2446H       4inch
2490H       4inch
1008-8HE   4inch
1808-8HPS  4inch
PD.2450      6inch

1008-8HEはダブルだから、4インチボイスコイルだらけだ。
2451Hは、のちに3インチボイスコイルの2431Hに交代した。
やっぱり、帯域によって適切なボイスコイル径というのはあるのかもしれない。




一方、DIYホーンシステムの場合は、こんなかんじ。
こっちは、1508-8ALCPがダブルだ。

2407H       1.5inch
2431H       3inch
2451H       4inch
1008-8HE   4inch
1508-8ALCP   4inch
1808-8HPS  4inch

市販のスピーカーシステムで4インチボイスコイルだらけというのは、なかなか無いというか、4350ぐらいか。
口径ではなくボイスコイル径にこだわる、これは一つのやり方かもしれない。




2023/07/20

Loudspeaker Systems Design



DIYホーンシステムの下の画像のアクセス数が異常に伸びている。
その書き込みをGoogle翻訳を使って読んでみると、かなり興奮気味で、そのせいかあまり紳士的とは思えないコメントもある。




メトロポリタン美術館の元館長であるトマス ホービング氏は、美術品の贋作をテーマにしたNHKの番組でこんなことを語っていた。
"本物の芸術はあなたを興奮させ、考えさせ、笑わせ、眉をひそめさせる。
あなたの想像力をかきたてます。
でも贋作は「死体」です。
何も言わないし、何も問いかけない。"

という訳で、facebookの諸君はDIYホーンシステムが芸術品であることを間接的に証明してくれた訳である。
まあ、そんなことはどうでもいいが、優れたスピーカーシステムのデザインは芸術的側面を持つことを誰も否定できまい。
せっかく苦労して製作するなら、どこかで見たことがあるようなスピーカーだなぁ、と思えるようなデザインはできれば避けたいものである。





2023/07/16

Loudspeaker Systems Design



Axi2050は大型ホーンと組み合わされ、KLIPSCHのJUBILEEに搭載されている。
ジュビリーはクリプシュホーンを備えた12インチ2発と、300Hz以上を受持つホーンによる2ウェイ構成。
技術的なトピックスとしては、Axi2050のスロート口に指向性を改善するためのプラグを設けたこと、3本のバスレフダクトをフロントロード内部に開口した点である。
また、DBR15のようにDSPにより制御されるが、残念ながらアンプは付属しない。

このジュビリー、高さ175㎝、幅127㎝、奥行76㎝と恐ろしく巨大である。
現代的なスピーカーシステムとしては例外的なサイズである。
往年のクリプシュホーンが化けて出てきたような感じだ。
DIYホーンシステムと同じぐらいの大きさは、正直、驚きである。









京都に妻と二人で行ってきた。
11日午後に建仁寺に行き、風神雷神図屛風(複製)等を見た。
12日は鞍馬山に登り、貴船に抜けて川床料理を食べた。
帰りに北野天満宮に行きお礼をし、夕食は鱧会席をいただいた。
13日は三十三間堂、それから智積院に行き、長谷川等伯を堪能した。
宝物館の本物は素晴らしい。夕食は開陽亭。
14日は嵐山の天龍寺、篩月で精進料理をいただく。
竹林を抜けて大河内山荘庭園に行った。
それから福田美術館で竹久夢二展を見た。めなみで夕食。
15日は養源院に行かず、そのままS550で引き揚げた。









2023/04/12

ChatGPT



質問してみた。

"業務用のスピーカーユニットを使用して家庭用のスピーカーシステムを制作するメリットとデメリットを教えて下さい。"




お答えは以下のとおり。

"業務用のスピーカーユニットを使用して家庭用のスピーカーシステムを制作するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット:

1.高い品質と耐久性:業務用のスピーカーユニットは、耐久性が高く、高音質であることが特徴です。このため、家庭用スピーカーシステムでも、高品質で長期間使用することができます。
2.高い出力:業務用のスピーカーユニットは、大音量の再生に耐えることができるため、家庭用スピーカーシステムでも、大音量で音楽を楽しむことができます。
3.値段:業務用のスピーカーユニットは、高品質であるにも関わらず、家庭用スピーカーシステム用のスピーカーユニットよりも価格が安いことがあります。

デメリット:

1.大きさ:業務用のスピーカーユニットは、一般的に大きく、重たいです。これは、大音量再生や耐久性を確保するために必要な設計ですが、家庭用スピーカーシステムの設計には適さないことがあります。
2.音質:業務用のスピーカーユニットは、一般的にスタジオモニターやPAシステムなど、プロ用途に設計されています。これらは、音質の偏りや特定の音楽ジャンルに適応するよう設計されていることがあります。そのため、家庭用スピーカーシステムに使用する場合、適合しない場合があります。
3.難易度:業務用のスピーカーユニットを使用した家庭用スピーカーシステムは、組み立てや調整などが必要になる場合があり、一般的な家庭用スピーカーシステムよりも難易度が高いことがあります。

以上のように、業務用のスピーカーユニットを使用する場合は、メリットとデメリットを十分に考慮した上で、適切な設計を行う必要があります。"




おりこうさんである。
そして、とてもよく勉強していることが分かる。
でも、採点すると0点である、残念ながら。
とんでもない巨大なクソシステム「!」が狭い狭い部屋の中に押し込められていてそこでそのクソシステム「!」と共に生活しているキチガイの喜びや興奮が全く理解できていない。
無表情で退屈な部屋と感動と無縁の退屈な人生を吹き飛ばすクソシステム「!」。
そこんとこ、ちゃんと押さえておかないと。




2022/09/22

JBL Pebbles



ペブルスを購入した。
amazonで6727円だった。
2015年3月に購入したときは5745円だったので982円値上がりした。

DIY ARTの作業用の机がある部屋には古いパソコンがあるもののオーディオ装置がない。
隣の部屋には、DIYホーンシステムがある。
そして2つの部屋はドアでつながっており、そのドアを開け放って音楽を聴いていた。

しかし、音楽を聴きながら絵を描くわけであるから、これほどの大規模システムを稼働させる必要はなかろう。
それでペブルスである。
こういう用途にはぴったりではなかろうか。
なお、以前購入したペブルスは妻のノートパソコン用として健在である。




JBL濃度が高い生活のせいか、DIY ARTはすこぶる順調である。



 

2022/07/13

Audio Asylum "My New Washer and Dryer"



かなり以前(よくは覚えていないのだが20年以上前か?)、Audio Asylumの様々なスレッドからいろいろなオーディオの知識を学ばせてもらった。
海外のレベルの高いオーディオマニアの考え方が学べて楽しかった。

この経験から国内のオーディオ雑誌的な考え方を相対化することができ、気楽になれた。
もとより自らの感性をしっかりと保持するタイプであるから、常識の相対化は己を押し通す推進力?に変換された、ホントだってば。
そして、DIYホーンスピーカープロジェクトはそうした得体のしれない奇妙な推進力のおかげで完成に漕ぎつけた、という次第である。




DIYホーンについては、どうだろう、まあ、大方の関心を惹かないのではないかと思っていた。
CWホーン(Constant Width)のバックロードホーンならばともかく、同じホーンでもミッドホーンやハイホーンを作るとなると大抵は尻込みするだろう。
それが、小型のホーンではなく大型ホーンとなるとなおさらだ。
特に様々なホーンと親しんできた者なら、そうしたホーンの自作を無謀と感じるのは仕方がない。
かって自分もそうだったからだ。

DIYホーンスピーカーは、さらに7ウェイマルチアンプシステムであり、コントロールが難しく失敗して当然のシステムだと思われている、と思っている。
そんなシステムに対して、Audio Asylumにユーモアあふれる好意的なスレッドをたてて頂いたことを光栄に思い、また、深く感謝している。




2022/06/15

Speakers with Behringer DEQ2496



スピーカーのキャリブレーションは手動で行うより自動(AUTO EQ)で行う方が断然良い結果を得ることができると思っている。
理由は分からないが、これは長年の経験から確実である。
ただし、これには2つの条件がつく。

まず、最低域や最高域の極端な修正結果(例えば20Hzで+10dB、20kHzで+10dB)が出た場合には、スピーカーの再生能力の不足が原因の異常値であるため、0dBに修正する必要がある。
無用な電力をスピーカーユニットに送り込めば、当然、何らかの悪い影響が出るのは必定である。




次に、定在波の影響による測定結果の修正が必要である。
例えば100Hzとか200Hzとかの特定の周波数だけでポーンと+10dBや-10dBなどの突出した修正結果が出た場合には、定在波を疑うべきである。
定在波はその振幅の腹と節があり、それぞれ異常値が出る。

突出した異常値はグラフの連続性を乱さないように手動で修正する。
「自動」を「完璧」と誤解してこの修正を行わないと、オートキャリブレーションは無意味なものになる。
異常値の周波数帯域(極端にブーストされた帯域)が悪さをしてまともな音にならない。





2022/04/15

Creative Sound Blaster Z SE



長らくSound Blaster Digital Music Premium HD SB-DM-PHD(2013年11月購入)とその改良型のHD r2の計4台を使用してきた。
動作が安定しており音についても特に不満はなかった。
DACとしてではなく、SPDIF光出力によるDDCとして使用していたからかもしれない。
とはいえ、ここらで新型に交代させようと。




1台目は2021年9月に、2台目をこの3月にいずれもamazonで購入。
1台目は10773円、2台目は10619円だった。
1台目はDIYホーンシステムに、2台目は改造ALTECシステムに配属した。

使用しているのは24bit/96kHzのSPDIF光出力だけである。
このZ SEに交換すると、音質がややクリアになったような気がした。
安定して動作しておりこの点でも特に問題はないようだ。




2022/04/05

CLASSIC PRO PDM/R AC LINE REGULATOR MODULE (3)



黄色いホーンシステム用に3台目を購入した。
3691ポイントを使用して、32109円で購入できた。
今回も底板がやや曲がってゐた。
うれしいものである。





2台目の配属先は改造ALTECシステムである。
DIYホーンシステムのときほど効果はないが、やっぱりすっきりした音になった。
PDM/Rの取説にはこんなことが書いてある。

"RFI/EMI 
RFI(無線周波妨害)もしくは EMI(電磁波妨害)のノイズは、スパイクに比べると電圧は低く、エネルギーも少量ですが、一時的なものではなく継続して起こります。
この現象によって物理的なダメージを受ける可能性は少ないものの、音声信号に雑音が入る、映像がちらつく等の問題を起こします。
そしてこのノイズは、近くの無線送信機や特定の照明機器、モーターなどを介してAC電源に混入します。
ACラインの50Hz、もしくは60Hzより高い周波数で起こるため、ローパスフィルターを使用することで効果的に軽減する事ができます。"

このローパスフィルターが効いているのだろう。
また、安定化電源も効いているのではないかと思う。
これには確証はないが金をかけずに検証する方法もない。
黄色いホーンシステムにつなぐのが楽しみである。




2022/03/22

CLASSIC PRO PDM/R AC LINE REGULATOR MODULE (2)



PDM/Rの2台目を購入。

汚れつちまつた電源に
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた電源に
今日も風さへ吹きすぎる

1790ポイントも降り積もる。

汚れつちまつた電源は
たとへば狐の革裘(かはごろも)
汚れつちまつた電源は
小雪のかかつてちぢこまる




可変抵抗による調整は表示電圧のみ。
出力電圧の調整ではなかった。

汚れつちまつた電源は
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた電源は
倦怠(けだい)のうちに死を夢む

なんだこんどは底板は曲がってない。

汚れつちまつた電源に
いたいたしくも怖気(おぢけ)づき
汚れつちまつた電源に
なすところもなく日は暮れる……

ああ読みにくい。
わずらわしい。




2022/03/19

CLASSIC PRO PDM/R AC LINE REGULATOR MODULE



最近、DIYホーンシステムの調子がおかしい。
15インチウーファーから小さくジィーというノイズが出ているのに気付いた。
それに音に精彩がない。
艶も粘りもなく奥深さが感じられない。
おかしいおかしいと思いながらクロイツェルソナタを聴いた。
なんだこのよそよそしさは。
そして確信した。これは完全におかしいと。




もしかすると電源が汚染されているのではないか?
最近、近所に新しい家ができたり、移り住んでくる方も増えている。
そこでクラシックプロのパワーディストリビューターなどを検討し、PDM/Rを購入した。
これは単なるディストリビューターではなく、安定化電源。
電圧の低下にも対応できるし、コンセントがフロント2口、リア8口の計10口あるからだ。
DIYホーンシステムの構成機材(PCを除く)は10台なのでコンセントは10口でぴったりだ。
PDM/Rはサウンドハウスで35800円(1790ポイント)だった。

箱から取り出すと、底板が波を打っている。
さすがクラシックプロである。
このぐらいでないと困る。
入力電圧が100Vで出力電圧が97Vと表示されている。
うむ、このぐらいでないと面白くない。
天板にある2つのゴムキャプの内、右側のを外し、内部の可変抵抗を反時計回りに1/8回転。
数時間すると、入力電圧が97V、出力電圧が102Vとあいなった。

音は劇的に改善された。
もちろんジィーというノイズも消えた。
やはり電源が汚染されていたのだ。
黄色いホーンシステムや改造アルテックシステムにも導入しようと思う。
転ばぬ先の杖というわけだ。



2022/02/28

Audio-Technica ATH-M20x Professional Monitor Headphones (3)



一連のモニタースピーカーやモニターヘッドホンの音はとても良い参考になった。
「とても良い参考」とは、目標となる音を見つけたという意味ではなく、モニターとしての音は各社それぞれにあり、要するにモニターとしてきまった音などない、ということがよく分かったということである。

各社は、理想と考える周波数特性、すなわちターゲットカーブ(目標曲線)を設定し、それに準ずる製品を作っているわけで、それらは室内スピーカーの場合とヘッドホンの場合でもそれぞれ異なるということである。
ハーマンインターナショナルの"DEVELOPMENT OF HARMAN HEADPHONE TARGET CURVE, 14 APRIL 2016"によるとヘッドホンでは、"diffuse, modified diffuse, free-field"の3種類を検証している。
また、室内スピーカーに関し、下の黒実線のカーブ(20Hzから20kHzへかけておよそ10dB落ち)が平坦な緑破線よりも好ましいとし、また、この黒実線に近い赤の破線も好ましいとしている。






という訳で、久々にイコライジングを見直すことにした。
見直すといってもイコライジングのカーブそのものではなく、イコライジングの作成方法を見直すことにしたのである。
オーケストラ用として開発したグイグイイコライジングは、オートEQでフラットにした特性から直接作り出したが、この方法を見直す。
新しい方法は、まず、オートEQでフラットにした特性をベースにオリジナルのターゲットカーブを作成する。
このターゲットカーブは、音楽のジャンルを問わない万能型の周波数特性である。
そして、このターゲットカーブをベースにオーケストラ用のグイグイイコライジングを作成しようという計画なのである。
要するに、フラット特性からターゲットカーブ、ターゲットカーブからグイグイという2段階の作成方法を試してみようということになったのである。

さらに、ターゲットカーブは、ラウドネス補正を加えた3種類を作成する予定である。
当然、グイグイ系も3種類になる。
今後一年ぐらいかけてのんびりやろうと思っている。




2022/02/25

Audio-Technica ATH-M20x Professional Monitor Headphones (2)



ATH-M20xを購入したのは2020年11月。
amazonで5800円だった。
安価なのとレビュー数が多かったので興味本位で購入したのである。
しかし、これを最初に聴いたときは驚いた。
ナチュラルで好みの音なのである。
MDR-CD900STよりも20xの方をよく使うようになった。

そして先日、JBLの308PMk2を購入し聴いてみると、音の方向性が20xと似ているなぁ、と思ったのである。
さらに購入した305PMk2は、これはこれで別の方向性を持っているように感じた。

さらにその後、サウンドハウスの7300ポイントでATH-M30xを購入した。
20xとの価格差はわずかなので音など違わないだろうと思ったら、これも違う。
どうやって作り分けているのだろう?
面白いものである。

フラットな特性自体は、オートEQやキャリブレーションソフトを使えば容易に手に入る。
昔は大変だったが、現代ではありがたがるようなものではない。
であるから、各社のモニタースピーカーやモニターヘッドホンの機種の様々な音の方向性は興味深い。

DIYホーンシステムは、ラージモニターに属するので小型スピーカーやヘッドホンとは異なる世界ではあるが、上記のような音の方向性は大変参考になった。
やはり、新しい機種で評価の高いものは時々入手して聴いてみるべきだと思った。




「どうだい、308PMk2を聴いてそのバカげた大型スピーカーシステムが嫌になったんじゃないの?」
ふっふっふっ、心配無用である。
マルチアンプの大型スピーカーが小型スピーカーに負けてしまうのは、位相管理ができていないからである。
各スピーカーユニットからリスニングポイントまでの距離を測ったって不思議なことに駄目なのである。
DCX2496などの業務用デジチャンのオートアラインを試すべきだ。
アキュでもいいが、あれは5mm単位なのでDCXの半分以下の精度しかない。
これでその大型スピーカーの前に置かれている小型スピーカーはいらなくなる。
もし、オートアラインの効果を知らないままだったら…考えただけでもゾッとする。



2021/08/25

MODARTT Pianoteq 7 Standard



Pianoteq 7 Standardのダウンロード版を購入した。
物理モデル音源は初めてだ。
セールだったので24000円だった。

また、add on音源も同時に6つ購入した。
これもセールだったので1つ3900円で購入できた。
(下の画像はパッケージ版)





入手した音源は以下の通り。

1 ベヒシュタイン D 282 コンサートグランドピアノ
2 グロトリアン コンサートロイヤルグランドピアノ
3 ブリュートナー Model 1 コンサートグランドピアノ
4 ニューヨーク スタインウェイ D コンサートグランドピアノ
5 ハンブルク スタインウェイ D コンサートグランドピアノ
6 ハンブルク スタインウェイ B

クラムセックコレクション 1

7 ドーナル(1795) ピアノフォルテ
8 ベーゼンドルファー(1829)
9 エラール(1849)
10 シュトライヒャー(1852)

クラムセックコレクション 2

11 ブロードウッド(1796)
12 プレイエル(1835)
13 フレンツェル(1841)
14 ベヒシュタイン (1899)

15 ハンスラッカーズ 2 ルジェンヌ(1624) ハープシコード

16 プレイエル(1926)
17 エラール(1922)
18 ベヒシュタイン(1896)

19 ヤマハ CP-80

20 グリマルディ(1697) ハープシコード
21 ブランシェ(1733) ハープシコード

22 ワルター(ヴァルター) シュフストス ピアノフォルテ
23 シュミット ハンマーフルーゲル(1790年頃) ピアノフォルテ
24 シャンツ(1790年) ピアノフォルテ
25 グラーフ(1826) ピアノフォルテ

26 ツィンバロン(1970)

27 ベル
28 チューブラーベル
29 クラヴィコード

30 K2 グランドピアノ



このVer.7から加わったニューヨーク スタインウェイ Dの音は素晴らしいし、CDで聴いたことがあるブロードウッドなどもよく再現されていると思った。
エラールやプレイエルは年代の異なる2種類を弾ける。
シュトライヒャー、ワルターやグラーフなどは音楽史を理解しようとする者には避けては通れない名品だ。
ハープシコードのCDも一時集めていたが、これを機会に聴きなおしてみよう。