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2024/02/20

Fender American Professional 2 Jazz Bass



やっぱりフェンダーのベースが欲しいとなり、アメプロ2のジャズベースを購入した。
サウンドハウスで218000円(17440ポイント付)だった。




ブラックの樹脂製ハードケースを開けるとシルバーのモフモフに包まれた大変美しいベースがあらわれた。
Mystic Surf Greenというカラー、パール塗装というのか光の具合で印象が変わる。
アンプをつながない生のE弦はコントラバスの音がする。
ヤマハやプレイテックとは大違いである。




フェンダーのベースと言っても、まず、プレシジョンベースとジャズベースの2種類があるのでいずれかを選ばなければならない。
今回はジャズベースを選んだが、かなり迷ったというか、本音で言えば両方欲しい。

さらに、フェンダーの量販ベースには大まかに4つのグレードがある。
1.プレイヤーシリーズ(フェンダージャパンの価格で103620円)
2.パフォーマーシリーズ(209440円)
3.プロフェッショナル2シリーズ(272910円)
4.ウルトラシリーズ(332860円)
この4つのグレードは順に、個人的に楽しむ、不特定多数の前でパフォーマンスをする、プロ用、プロ用を超えるグレード、とこんな具合なのだろう。

フェンダーに限らず、プロ用というか業務用の楽器というのは価格があまり高くない。
盗難や修理など、そういう場合に稼ぎがふっとんでしまうような高価な機材は困るのである。
デリケートなのも困る。
湿度や温度の変化、運搬時の衝撃等にも強く、ご機嫌をとらなくても調子を維持してくれなければ商売にならない。
それからたいていのプレーヤーの要求を満たしてくれるような仕様になっている。
例えば、プロフェッショナル2は裏通しも可能になっている。

キーボードはKAWAIのVPC1とMP9500、サックスはヤナギサワのA902とT-WO1を使用しているが、これらもプロ用のグレードだ。
やっぱり価格はそれほど高くなく、タフだし、それでいてコストダウンが感じられるような部分も無く、実にきちんと作られており、メーカーの良心というか本気が感じられるのである。




裏山の山焼き。
毎年、鹿さんが大慌てで逃げてゆく。
火がおさまると上空にどこからともなくトンビが多数あらわれる。
焼肉になっちまった野ネズミさんなどをみんなでおいしく頂くのかもしれない。




2024/02/06

20th Blogging Anniversary





2004年2月6日に開始した幸せの黄色いホーンは20周年を迎えることになった。
沢山の方々に見て頂き大変感謝している。
これからもどうぞよろしく。

1996年の春に黄色いホーンシステムの前身となるJBL2155Hのシステムが完成し、それに黄色いホーンであるJBL2360A+2446Hを加えたのが2003年の夏の終わり。
その音があまりに鮮烈だったので完全に舞い上がり、ホームページを作ろうと思い立ったわけである。
その後、黄色いホーンシステムは発展し2008年4月に今の形になり、改造ALTECシステムは2008年11月末に完成する。
2010年の夏、DIYホーンシステムのプロジェクトが始動、そして2019年5月に完成した。

黄色いホーンシステムと改造ALTECシステムは16年、DIYホーンシステムはまだ5年ほどの付き合いなので、20年という長い時間が経過したことには今一つ実感が湧かない。
でもまあ、思い返してみると大変幸せな時間だったように思う。
これはインターネットのおかげだと思う。

小さいころからスピーカーユニットが好きだったわけだが、それは極めて個人的な世界だった。
しかし、ホームページを製作してインターネットに参加したことにより、その小さな世界はおおやけになってしまった。
そして、ただ単におおやけになってしまっただけではなく、多くの方がそれを見てくれた。
そうすると、なんだかうれしくなってスピーカー趣味に力が入ってしまったのである。

インターネットは、スピーカーに関して無限の情報をもたらしてくれた。
さらに円高というチャンスと重なり、インターネットを介して海外から珍しいスピーカーユニットを安価に入手することができるようになった。
こうしてスピーカーの世界がどんどん広がっていった。

50年以上もスピーカーユニットが好きというのはどうかしてると思うが、こんな具合に末広がりになるとは夢にも思わなかった。
まあ、好きなことを正直にやってゆくというのはとてもいいことかもしれない。
今後ものんびりふんわりブログを続けてゆこうと思う。





2023/07/25

Loudspeaker Systems Design



スピーカーシステムの設計には、決まったやり方などない。
黄色いホーンの場合は、4インチボイスコイルにこだわっていたような気がする。

2402H05    1.75inch
DE500       2inch
2451H       4inch
2446H       4inch
2490H       4inch
1008-8HE   4inch
1808-8HPS  4inch
PD.2450      6inch

1008-8HEはダブルだから、4インチボイスコイルだらけだ。
2451Hは、のちに3インチボイスコイルの2431Hに交代した。
やっぱり、帯域によって適切なボイスコイル径というのはあるのかもしれない。




一方、DIYホーンシステムの場合は、こんなかんじ。
こっちは、1508-8ALCPがダブルだ。

2407H       1.5inch
2431H       3inch
2451H       4inch
1008-8HE   4inch
1508-8ALCP   4inch
1808-8HPS  4inch

市販のスピーカーシステムで4インチボイスコイルだらけというのは、なかなか無いというか、4350ぐらいか。
口径ではなくボイスコイル径にこだわる、これは一つのやり方かもしれない。




2023/07/20

Loudspeaker Systems Design



DIYホーンシステムの下の画像のアクセス数が異常に伸びている。
その書き込みをGoogle翻訳を使って読んでみると、かなり興奮気味で、そのせいかあまり紳士的とは思えないコメントもある。




メトロポリタン美術館の元館長であるトマス ホービング氏は、美術品の贋作をテーマにしたNHKの番組でこんなことを語っていた。
"本物の芸術はあなたを興奮させ、考えさせ、笑わせ、眉をひそめさせる。
あなたの想像力をかきたてます。
でも贋作は「死体」です。
何も言わないし、何も問いかけない。"

という訳で、facebookの諸君はDIYホーンシステムが芸術品であることを間接的に証明してくれた訳である。
まあ、そんなことはどうでもいいが、優れたスピーカーシステムのデザインは芸術的側面を持つことを誰も否定できまい。
せっかく苦労して製作するなら、どこかで見たことがあるようなスピーカーだなぁ、と思えるようなデザインはできれば避けたいものである。





2023/07/16

Loudspeaker Systems Design



Axi2050は大型ホーンと組み合わされ、KLIPSCHのJUBILEEに搭載されている。
ジュビリーはクリプシュホーンを備えた12インチ2発と、300Hz以上を受持つホーンによる2ウェイ構成。
技術的なトピックスとしては、Axi2050のスロート口に指向性を改善するためのプラグを設けたこと、3本のバスレフダクトをフロントロード内部に開口した点である。
また、DBR15のようにDSPにより制御されるが、残念ながらアンプは付属しない。

このジュビリー、高さ175㎝、幅127㎝、奥行76㎝と恐ろしく巨大である。
現代的なスピーカーシステムとしては例外的なサイズである。
往年のクリプシュホーンが化けて出てきたような感じだ。
DIYホーンシステムと同じぐらいの大きさは、正直、驚きである。









京都に妻と二人で行ってきた。
11日午後に建仁寺に行き、風神雷神図屛風(複製)等を見た。
12日は鞍馬山に登り、貴船に抜けて川床料理を食べた。
帰りに北野天満宮に行きお礼をし、夕食は鱧会席をいただいた。
13日は三十三間堂、それから智積院に行き、長谷川等伯を堪能した。
宝物館の本物は素晴らしい。夕食は開陽亭。
14日は嵐山の天龍寺、篩月で精進料理をいただく。
竹林を抜けて大河内山荘庭園に行った。
それから福田美術館で竹久夢二展を見た。めなみで夕食。
15日は養源院に行かず、そのままS550で引き揚げた。









2023/04/12

ChatGPT



質問してみた。

"業務用のスピーカーユニットを使用して家庭用のスピーカーシステムを制作するメリットとデメリットを教えて下さい。"




お答えは以下のとおり。

"業務用のスピーカーユニットを使用して家庭用のスピーカーシステムを制作するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット:

1.高い品質と耐久性:業務用のスピーカーユニットは、耐久性が高く、高音質であることが特徴です。このため、家庭用スピーカーシステムでも、高品質で長期間使用することができます。
2.高い出力:業務用のスピーカーユニットは、大音量の再生に耐えることができるため、家庭用スピーカーシステムでも、大音量で音楽を楽しむことができます。
3.値段:業務用のスピーカーユニットは、高品質であるにも関わらず、家庭用スピーカーシステム用のスピーカーユニットよりも価格が安いことがあります。

デメリット:

1.大きさ:業務用のスピーカーユニットは、一般的に大きく、重たいです。これは、大音量再生や耐久性を確保するために必要な設計ですが、家庭用スピーカーシステムの設計には適さないことがあります。
2.音質:業務用のスピーカーユニットは、一般的にスタジオモニターやPAシステムなど、プロ用途に設計されています。これらは、音質の偏りや特定の音楽ジャンルに適応するよう設計されていることがあります。そのため、家庭用スピーカーシステムに使用する場合、適合しない場合があります。
3.難易度:業務用のスピーカーユニットを使用した家庭用スピーカーシステムは、組み立てや調整などが必要になる場合があり、一般的な家庭用スピーカーシステムよりも難易度が高いことがあります。

以上のように、業務用のスピーカーユニットを使用する場合は、メリットとデメリットを十分に考慮した上で、適切な設計を行う必要があります。"




おりこうさんである。
そして、とてもよく勉強していることが分かる。
でも、採点すると0点である、残念ながら。
とんでもない巨大なクソシステム「!」が狭い狭い部屋の中に押し込められていてそこでそのクソシステム「!」と共に生活しているキチガイの喜びや興奮が全く理解できていない。
無表情で退屈な部屋と感動と無縁の退屈な人生を吹き飛ばすクソシステム「!」。
そこんとこ、ちゃんと押さえておかないと。




2022/09/22

JBL Pebbles



ペブルスを購入した。
amazonで6727円だった。
2015年3月に購入したときは5745円だったので982円値上がりした。

DIY ARTの作業用の机がある部屋には古いパソコンがあるもののオーディオ装置がない。
隣の部屋には、DIYホーンシステムがある。
そして2つの部屋はドアでつながっており、そのドアを開け放って音楽を聴いていた。

しかし、音楽を聴きながら絵を描くわけであるから、これほどの大規模システムを稼働させる必要はなかろう。
それでペブルスである。
こういう用途にはぴったりではなかろうか。
なお、以前購入したペブルスは妻のノートパソコン用として健在である。




JBL濃度が高い生活のせいか、DIY ARTはすこぶる順調である。



 

2022/07/13

Audio Asylum "My New Washer and Dryer"



かなり以前(よくは覚えていないのだが20年以上前か?)、Audio Asylumの様々なスレッドからいろいろなオーディオの知識を学ばせてもらった。
海外のレベルの高いオーディオマニアの考え方が学べて楽しかった。

この経験から国内のオーディオ雑誌的な考え方を相対化することができ、気楽になれた。
もとより自らの感性をしっかりと保持するタイプであるから、常識の相対化は己を押し通す推進力?に変換された、ホントだってば。
そして、DIYホーンスピーカープロジェクトはそうした得体のしれない奇妙な推進力のおかげで完成に漕ぎつけた、という次第である。




DIYホーンについては、どうだろう、まあ、大方の関心を惹かないのではないかと思っていた。
CWホーン(Constant Width)のバックロードホーンならばともかく、同じホーンでもミッドホーンやハイホーンを作るとなると大抵は尻込みするだろう。
それが、小型のホーンではなく大型ホーンとなるとなおさらだ。
特に様々なホーンと親しんできた者なら、そうしたホーンの自作を無謀と感じるのは仕方がない。
かって自分もそうだったからだ。

DIYホーンスピーカーは、さらに7ウェイマルチアンプシステムであり、コントロールが難しく失敗して当然のシステムだと思われている、と思っている。
そんなシステムに対して、Audio Asylumにユーモアあふれる好意的なスレッドをたてて頂いたことを光栄に思い、また、深く感謝している。




2022/06/15

Speakers with Behringer DEQ2496



スピーカーのキャリブレーションは手動で行うより自動(AUTO EQ)で行う方が断然良い結果を得ることができると思っている。
理由は分からないが、これは長年の経験から確実である。
ただし、これには2つの条件がつく。

まず、最低域や最高域の極端な修正結果(例えば20Hzで+10dB、20kHzで+10dB)が出た場合には、スピーカーの再生能力の不足が原因の異常値であるため、0dBに修正する必要がある。
無用な電力をスピーカーユニットに送り込めば、当然、何らかの悪い影響が出るのは必定である。




次に、定在波の影響による測定結果の修正が必要である。
例えば100Hzとか200Hzとかの特定の周波数だけでポーンと+10dBや-10dBなどの突出した修正結果が出た場合には、定在波を疑うべきである。
定在波はその振幅の腹と節があり、それぞれ異常値が出る。

突出した異常値はグラフの連続性を乱さないように手動で修正する。
「自動」を「完璧」と誤解してこの修正を行わないと、オートキャリブレーションは無意味なものになる。
異常値の周波数帯域(極端にブーストされた帯域)が悪さをしてまともな音にならない。





2022/04/15

Creative Sound Blaster Z SE



長らくSound Blaster Digital Music Premium HD SB-DM-PHD(2013年11月購入)とその改良型のHD r2の計4台を使用してきた。
動作が安定しており音についても特に不満はなかった。
DACとしてではなく、SPDIF光出力によるDDCとして使用していたからかもしれない。
とはいえ、ここらで新型に交代させようと。




1台目は2021年9月に、2台目をこの3月にいずれもamazonで購入。
1台目は10773円、2台目は10619円だった。
1台目はDIYホーンシステムに、2台目は改造ALTECシステムに配属した。

使用しているのは24bit/96kHzのSPDIF光出力だけである。
このZ SEに交換すると、音質がややクリアになったような気がした。
安定して動作しておりこの点でも特に問題はないようだ。




2022/04/05

CLASSIC PRO PDM/R AC LINE REGULATOR MODULE (3)



黄色いホーンシステム用に3台目を購入した。
3691ポイントを使用して、32109円で購入できた。
今回も底板がやや曲がってゐた。
うれしいものである。





2台目の配属先は改造ALTECシステムである。
DIYホーンシステムのときほど効果はないが、やっぱりすっきりした音になった。
PDM/Rの取説にはこんなことが書いてある。

"RFI/EMI 
RFI(無線周波妨害)もしくは EMI(電磁波妨害)のノイズは、スパイクに比べると電圧は低く、エネルギーも少量ですが、一時的なものではなく継続して起こります。
この現象によって物理的なダメージを受ける可能性は少ないものの、音声信号に雑音が入る、映像がちらつく等の問題を起こします。
そしてこのノイズは、近くの無線送信機や特定の照明機器、モーターなどを介してAC電源に混入します。
ACラインの50Hz、もしくは60Hzより高い周波数で起こるため、ローパスフィルターを使用することで効果的に軽減する事ができます。"

このローパスフィルターが効いているのだろう。
また、安定化電源も効いているのではないかと思う。
これには確証はないが金をかけずに検証する方法もない。
黄色いホーンシステムにつなぐのが楽しみである。




2022/03/22

CLASSIC PRO PDM/R AC LINE REGULATOR MODULE (2)



PDM/Rの2台目を購入。

汚れつちまつた電源に
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた電源に
今日も風さへ吹きすぎる

1790ポイントも降り積もる。

汚れつちまつた電源は
たとへば狐の革裘(かはごろも)
汚れつちまつた電源は
小雪のかかつてちぢこまる




可変抵抗による調整は表示電圧のみ。
出力電圧の調整ではなかった。

汚れつちまつた電源は
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた電源は
倦怠(けだい)のうちに死を夢む

なんだこんどは底板は曲がってない。

汚れつちまつた電源に
いたいたしくも怖気(おぢけ)づき
汚れつちまつた電源に
なすところもなく日は暮れる……

ああ読みにくい。
わずらわしい。




2022/03/19

CLASSIC PRO PDM/R AC LINE REGULATOR MODULE



最近、DIYホーンシステムの調子がおかしい。
15インチウーファーから小さくジィーというノイズが出ているのに気付いた。
それに音に精彩がない。
艶も粘りもなく奥深さが感じられない。
おかしいおかしいと思いながらクロイツェルソナタを聴いた。
なんだこのよそよそしさは。
そして確信した。これは完全におかしいと。




もしかすると電源が汚染されているのではないか?
最近、近所に新しい家ができたり、移り住んでくる方も増えている。
そこでクラシックプロのパワーディストリビューターなどを検討し、PDM/Rを購入した。
これは単なるディストリビューターではなく、安定化電源。
電圧の低下にも対応できるし、コンセントがフロント2口、リア8口の計10口あるからだ。
DIYホーンシステムの構成機材(PCを除く)は10台なのでコンセントは10口でぴったりだ。
PDM/Rはサウンドハウスで35800円(1790ポイント)だった。

箱から取り出すと、底板が波を打っている。
さすがクラシックプロである。
このぐらいでないと困る。
入力電圧が100Vで出力電圧が97Vと表示されている。
うむ、このぐらいでないと面白くない。
天板にある2つのゴムキャプの内、右側のを外し、内部の可変抵抗を反時計回りに1/8回転。
数時間すると、入力電圧が97V、出力電圧が102Vとあいなった。

音は劇的に改善された。
もちろんジィーというノイズも消えた。
やはり電源が汚染されていたのだ。
黄色いホーンシステムや改造アルテックシステムにも導入しようと思う。
転ばぬ先の杖というわけだ。



2022/02/28

Audio-Technica ATH-M20x Professional Monitor Headphones (3)



一連のモニタースピーカーやモニターヘッドホンの音はとても良い参考になった。
「とても良い参考」とは、目標となる音を見つけたという意味ではなく、モニターとしての音は各社それぞれにあり、要するにモニターとしてきまった音などない、ということがよく分かったということである。

各社は、理想と考える周波数特性、すなわちターゲットカーブ(目標曲線)を設定し、それに準ずる製品を作っているわけで、それらは室内スピーカーの場合とヘッドホンの場合でもそれぞれ異なるということである。
ハーマンインターナショナルの"DEVELOPMENT OF HARMAN HEADPHONE TARGET CURVE, 14 APRIL 2016"によるとヘッドホンでは、"diffuse, modified diffuse, free-field"の3種類を検証している。
また、室内スピーカーに関し、下の黒実線のカーブ(20Hzから20kHzへかけておよそ10dB落ち)が平坦な緑破線よりも好ましいとし、また、この黒実線に近い赤の破線も好ましいとしている。






という訳で、久々にイコライジングを見直すことにした。
見直すといってもイコライジングのカーブそのものではなく、イコライジングの作成方法を見直すことにしたのである。
オーケストラ用として開発したグイグイイコライジングは、オートEQでフラットにした特性から直接作り出したが、この方法を見直す。
新しい方法は、まず、オートEQでフラットにした特性をベースにオリジナルのターゲットカーブを作成する。
このターゲットカーブは、音楽のジャンルを問わない万能型の周波数特性である。
そして、このターゲットカーブをベースにオーケストラ用のグイグイイコライジングを作成しようという計画なのである。
要するに、フラット特性からターゲットカーブ、ターゲットカーブからグイグイという2段階の作成方法を試してみようということになったのである。

さらに、ターゲットカーブは、ラウドネス補正を加えた3種類を作成する予定である。
当然、グイグイ系も3種類になる。
今後一年ぐらいかけてのんびりやろうと思っている。




2022/02/25

Audio-Technica ATH-M20x Professional Monitor Headphones (2)



ATH-M20xを購入したのは2020年11月。
amazonで5800円だった。
安価なのとレビュー数が多かったので興味本位で購入したのである。
しかし、これを最初に聴いたときは驚いた。
ナチュラルで好みの音なのである。
MDR-CD900STよりも20xの方をよく使うようになった。

そして先日、JBLの308PMk2を購入し聴いてみると、音の方向性が20xと似ているなぁ、と思ったのである。
さらに購入した305PMk2は、これはこれで別の方向性を持っているように感じた。

さらにその後、サウンドハウスの7300ポイントでATH-M30xを購入した。
20xとの価格差はわずかなので音など違わないだろうと思ったら、これも違う。
どうやって作り分けているのだろう?
面白いものである。

フラットな特性自体は、オートEQやキャリブレーションソフトを使えば容易に手に入る。
昔は大変だったが、現代ではありがたがるようなものではない。
であるから、各社のモニタースピーカーやモニターヘッドホンの機種の様々な音の方向性は興味深い。

DIYホーンシステムは、ラージモニターに属するので小型スピーカーやヘッドホンとは異なる世界ではあるが、上記のような音の方向性は大変参考になった。
やはり、新しい機種で評価の高いものは時々入手して聴いてみるべきだと思った。




「どうだい、308PMk2を聴いてそのバカげた大型スピーカーシステムが嫌になったんじゃないの?」
ふっふっふっ、心配無用である。
マルチアンプの大型スピーカーが小型スピーカーに負けてしまうのは、位相管理ができていないからである。
各スピーカーユニットからリスニングポイントまでの距離を測ったって不思議なことに駄目なのである。
DCX2496などの業務用デジチャンのオートアラインを試すべきだ。
アキュでもいいが、あれは5mm単位なのでDCXの半分以下の精度しかない。
これでその大型スピーカーの前に置かれている小型スピーカーはいらなくなる。
もし、オートアラインの効果を知らないままだったら…考えただけでもゾッとする。



2021/08/25

MODARTT Pianoteq 7 Standard



Pianoteq 7 Standardのダウンロード版を購入した。
物理モデル音源は初めてだ。
セールだったので24000円だった。

また、add on音源も同時に6つ購入した。
これもセールだったので1つ3900円で購入できた。
(下の画像はパッケージ版)





入手した音源は以下の通り。

1 ベヒシュタイン D 282 コンサートグランドピアノ
2 グロトリアン コンサートロイヤルグランドピアノ
3 ブリュートナー Model 1 コンサートグランドピアノ
4 ニューヨーク スタインウェイ D コンサートグランドピアノ
5 ハンブルク スタインウェイ D コンサートグランドピアノ
6 ハンブルク スタインウェイ B

クラムセックコレクション 1

7 ドーナル(1795) ピアノフォルテ
8 ベーゼンドルファー(1829)
9 エラール(1849)
10 シュトライヒャー(1852)

クラムセックコレクション 2

11 ブロードウッド(1796)
12 プレイエル(1835)
13 フレンツェル(1841)
14 ベヒシュタイン (1899)

15 ハンスラッカーズ 2 ルジェンヌ(1624) ハープシコード

16 プレイエル(1926)
17 エラール(1922)
18 ベヒシュタイン(1896)

19 ヤマハ CP-80

20 グリマルディ(1697) ハープシコード
21 ブランシェ(1733) ハープシコード

22 ワルター(ヴァルター) シュフストス ピアノフォルテ
23 シュミット ハンマーフルーゲル(1790年頃) ピアノフォルテ
24 シャンツ(1790年) ピアノフォルテ
25 グラーフ(1826) ピアノフォルテ

26 ツィンバロン(1970)

27 ベル
28 チューブラーベル
29 クラヴィコード

30 K2 グランドピアノ



このVer.7から加わったニューヨーク スタインウェイ Dの音は素晴らしいし、CDで聴いたことがあるブロードウッドなどもよく再現されていると思った。
エラールやプレイエルは年代の異なる2種類を弾ける。
シュトライヒャー、ワルターやグラーフなどは音楽史を理解しようとする者には避けては通れない名品だ。
ハープシコードのCDも一時集めていたが、これを機会に聴きなおしてみよう。





2021/07/01

Native Instruments KOMPLETE 13



セレクトと無印へのアップグレードのパッケージを購入した。
イケベ楽器店からamazon経由で購入。
49500円でamazonの4950ポイントがついてきた。
業界標準サンプラーとシンセサイザーがこの価格。




THE GIANTのLarger Than Lifeを妻と二人で交互に弾いてみた。
DIY HORN SPEAKER SYSTEMによる雄大かつ深淵な再現力。
楽しい! 素晴らしい!!




THE GIANTは、Klavins Piano Model 370i(高さ3.7m)からのサンプリング音源。
なお、現在は後継モデルのM450i(高さ4.5m 重さ約1.1t)になっている。












2020/09/30

Kawai VPC1 (3)



VPC1と同時に購入したデスクトップパソコンは、パソコン工房のSTYLE-M1B4-R53G-VHS。
メモリ8GB追加、ケースファンを山洋製にカスタマイズ、送料/税込で70114円でした。

ミニタワー/microATX
Windows10 Home 64ビット
Ryzen 5 3400G 4コア/8スレッド 3.7GHz
グラフィックス Radeon RX Vega 11 Graphics
メモリ規格 DDR4-2666 DIMM (PC4-21300)
メモリ容量 16GB(8GB×2)
メモリ枚数(空きスロット) 4(3)
1stストレージ Serial-ATA SSD
1stストレージ容量 240GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
チップセット AMD B450
オーディオ機能 High Definition Audio subsystem
電源 350W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源
拡張スロット1 PCI Express3.0 [x16] ※x8動作
拡張スロット2 PCI Express2.0 [x1]
拡張スロット3 PCI Express2.0 [x1]
拡張ベイ(空きベイ数) 5.25インチベイ×2(1) ,3.5インチベイ×1(1) ,3.5インチ内蔵ベイ×2(2) ,3.5/2.5インチ兼用内蔵ベイ×1(0) ※基本構成時のベイ数となります
外部端子 PS/2コネクタ×2(キーボード×1/マウス×1) ,アナログ2ch(ライン出力×1/ライン入力×1/マイク入力×1) ,USB 3.1×2(背面×2) ,USB 3.0×6(前面×2/背面×4) ,1000BASE-T LANポート×1 ,ディスプレイ出力(miniD-sub15Pin×1/DVI-D×1/HDMI×1)
内部端子 M.2×1(Key ID:M/Type:2242/2260/2280/22110対応) ,SATA 6Gbps×6 ,内部USB 3.0(×2ポート分/20Pin×1) ,内部USB 2.0(×4ポート分/10Pin×2) ※M.2 SSD使用時、SATA5_6ポートは使用できません。
TPM TPM2.0(AMD fTPM)
主な付属品 電源ケーブル ,各種マニュアル ,保証書
添付ソフトウェア DVD・CDライティングソフトウェア
サイズ 約幅175mm×奥行387mm×高さ360mm ※最大突起物除く


これに2ndストレージとしてWD 内蔵HDD Blue 3.5" 6TB SATA(6Gb/s) 5,400rpm(Amazonで11393円)を組み込みました。
さらに、Ivory2 American Concert Dのライブラリーデータを格納するためにI-O DATAの外付けSSD 480GB SSPH-UA480NV/E(Amazonで7485円)を購入。
この外付けSSDは、USB3.1(Gen1)で接続しています。
ちなみに カンタービレのメモリはLarge、同時発音数は500で設定しています。
下の画像ではリアルタイムで表示される実際の同時発音数が291になっています。


マザーボードのASUS PRIME B450M-AのHDMIは1.4b、4k60Hzに対応しているため、今回はグラボを増設しませんでした。
ディスプレイは、ハイセンスの65型4kテレビ、65E6000です。
Amazonで税込み89800円、運搬だけではなく設置作業までしてくれました。
インターネット上の美術館等でダウンロードした絵画を鑑賞するので、大画面を導入した次第です。
とは言え、画面寸法は142.8×80.4cm、幅はキャンバスの80号クラスですが、縦寸法がちと小さいです。
それでも、なかなか画質が良いので満足しています。


2020/08/27

Kawai VPC1 (2)


VPC1の鍵盤の感触は、押し込んだ感じが深く、強弱がつけやすいです。
MP9500の鍵盤に比べると雲泥の差。
さらに、Ivory2 American Concert Dは弱音が大変美しく、VPC1の鍵盤とあいまってpやppが楽しく演奏できます。

ヤマハCP4と比べたいところですが、ここ数年、CP4は子供に独占され独立したときに持っていってしまったので、その感触を忘れてしまいました。
VPC1やCP4はかなりピアノの鍵盤の感触に近いところまできましたが、いずれもあと一歩という点では同じだと思います。

Ivory2 American Concert Dを選んだのは、価格がリーズナブル、PCM音源、驚異の20レイヤーというのもありますが、なんと言ってもスタインウェイのDモデルだからです。
なんでDなのかというと、そりゃDだからです、って答えるしかないでしょう。
パラメータをいじらず素のままで弾いても、スピーカーが尋常ではないせいもあるのかもしれませんが、ものすごく生々しい音で鳴ります。
というかこれはもしかするとナマ以上なのかもと誤解させてくれるほどです。




ピアノ以外の音を弾きたくなったときには、VPC1にMOX6をMIDIケーブルでつなぎます。
そして、DEQ2496のI/OボタンでMOX6のアナログ入力を選択します。
MOX6で使用する音色はハープシコードやパイプオルガンが多いですが、懐かしいDX系の音色もよく弾きます。

大昔の話ですが、DX7の音を初めて聴いたときは、その華やかさというか鮮やかさに唖然としました。
そして、これがデジタルの音なんだ!と強烈な印象を持ちました。
その後CDが出現し、CDの音の悪さを体験することになりますが、DX7の音というかデジタルの本来の力を信じていたため、デジタル全否定にはならずにすみました。
悪戦苦闘しながらも最後まであきらめずデジタル機器を使いこなして8ウェイマルチアンプや7ウェイマルチアンプシステムをまとめることができるようになったのも、こうした経験が大きいと思っています。

DX系というと、購入できそうな価格だったTX81Zを思い出します。
結局手に入れることはできなかったけど、デジタルには価格があまり関係ないなって思わせてくれた最初の機種でした。
ベリンガーの2496シリーズを信頼しているのはTX81Zの好印象の影響?
いや、単に1U機材に対する偏愛のような気もします。






2020/07/31

Kawai VPC1 (1)



購入したキーボードはカワイのVPC1です。
MIDIキーボードの豪華版、サウンドハウスで137500円(税込)でした。

音源はソフト音源です。
サウンドハウスで13750円分のポイントがもらえたので、それを使用してSynthogy社のIvory2 American Concert Dを購入しました。
20680円-13750円というわけで、6930円(税込)で購入できました。




こういう本格的なソフト音源は初めてです。
ピアノの単一音色に対して49GBのデータ量があります。
また、このデータ量を扱えるPCが廉価になってきたことと、大型ディスプレイを導入するためにデスクトップPCを購入する予定があったため、今回のソフト音源導入となりました。

キーボードスタンドの自作の次の作業は、ソフト音源のセットアップです。
Ivory2 American Concert DのUSBインストーラーには、VST2.5.2という最新バージョンが入っていました。
インストール作業を行い、国内ユーザー登録やiLokの登録(フリー)を済ませたのですが、なんと、ソフトのカンタービレが起動しません。
モニターに一瞬カンタービレの画像が表示されるのですが、すぐに消えてしまいます。
インストール作業をやり直してもダメ。
結局、国内代理店の(株)メディア・インテグレーションにアドバイスを求めることになりました。
アドバイスは以下のとおり。

"Windowsアカウント制御設定の変更
下記ページをご参考の上、Windowsアカウント制御設定を[通知しない]へ変更します。
Windows"ユーザーアカウント制御設定"と"管理者として起動"設定について
https://www.minet.jp/support/none/windows-user-account-settings/
合わせてIvory Cantabileアプリケーションのプログラム(.exeまたはショートカット)を右クリック、プロパティを開き、互換性タブにて「アプリケーションを管理者として起動する」設定にチェックを入れ、適用>OKでプロパティウィンドウを閉じます。
また、セキュリティ関連のソフトウェアをインストールされている場合は、こちらも一時停止をお願い致します。

続いて、下記よりIvory最新バージョンアップデータのダウンロード、インストールをお願いいたします。
Ivory II Windows Updates
http://www.synthogy.com/index.php/support/updates/pc

アップデータインストール後、下記よりASIO4ALL ドライバをダウンロード、インストールします。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/asio4all/

Cantabileを起動、起動中にCtrl+Alt+Shiftを押したままにし、Quick Configureダイアログ画面を表示します。
ドライバにASIO4ALLを設定の上、起動をお試しくださいませ。"

というわけで、無事カンタービレは起動しました。
カンタービレが起動するとASIO4ALLも起動するので、緑のマークをクリックし、そのコントロールパネルでUSB Sound Blaster HDを指定。
カンタービレのSETUPタブのAudio Engine OptionでASIO4ALLを指定、96000Hz、512samplesにするとApproximateは5.3msと表示されます。
演奏してみると確かに違和感はありませんでした。

USB Sound Blaster HDの96kHzの光出力は、DEQ2496,SRC2496、3台のDCX2496の順にデジタル信号のまま受け継がれてゆきます。
昔のことになりますが、キーボードもデジタルでの展開ができないものかと思っていました。
ですから、音が出たときはすごくうれしかったです。