DIYホーンシステムへ導入した21インチウーファーである。
このTSQシリーズのウーファーは、下の図のようにダブルサスペンションの間にポリシロキサン樹脂が充填されている。
ただし、TSQ2145とTSQ2460はダブルサスペンションではなく、トリプルサスペンションであるため、アッパー、ミドル、ロワーの3枚のサスペンションの間に2層のポリシロキサン樹脂があるのではないかと思う。
なお、サスペンションというのは、昔はダンパーとかスパイダーとか呼ばれていた部材である。
サスペンションは、サラウンド(昔はエッジと呼ばれていた)と共に振動板であるコーンを弾力的に支持している。
この弾力は、コーンが磁気回路の内側方向へ移動する場合と、外側方向へ移動する場合において、対称的であることが望ましい。
要するに、コーンの変位は、中央位置から対称に変位することが望ましく、その際の復元力も対称的にスムーズに増減することが好ましい。
下のグラフ図はTSQ2145のKms(X)であり、対称性と復元力のスムーズな増減に優れていることが理解できる。
このKmsはサスペンションの復元力を示し、(X)はコーンの変位した距離を示している。
比較として、Scan-Speak社のEllipticor 21WE/4542T00 midwooferのKms(X)を掲載しておこう。
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