2021/10/28

Nikon Z9



D800以来の衝撃を感じる。













ミラーレスの時代が来たことをやっと実感した。
















2021/10/16

JBL Professional 308P Mk2



30年以上前になると思うが、ヤマハMS101というアンプ内蔵型スピーカーシステムがあった。
楽器屋に行くと店頭のシンセサイザーのモニター用としてよく使われていた。
音を聴かせるだけだから当然1台だけでの使用だ。

この小さなパワードモニターは音が良かった。
家庭用のスピーカーにはない元気の良さがあり、4インチフルレンジなのに低音感もあった。
また、入力端子が沢山設けられており、どのような用途でも対応できる柔軟性があった。
小さく軽量で可搬性に優れ、値段も安く、若い音楽制作者や演奏者のための軍需品だったのだ。




このMS101は、シンセサイザーやシーケンサーの時代からDTMの黎明期にかけて、MK2、MK3と改良されながら長期にわたり作られ続けた。
当時のパワードモニターの理想像に近かったからだと思う。

そしてこのJBL 308P MK2である。
ヤマハのMS101に比べるとサイズが大きく重い。
保護ネットもなく、可搬性など全く考慮されていない。
アンプ内蔵型スピーカーは、転がして使うパワードモニターから、家庭内とは言え、スタジオモニターへと昇格したのだ。

308P MK2は、周波数特性、位相、指向性がきちんと管理されている気持ちの良い音であり、家庭内のスタジオモニターとして十分以上の出来だと思う。
MS101のような元気の良さはないが、モニターとしての正確性を持つ一方、ナチュラルで聴きやすい。
長時間の使用でも疲れにくいと思う。

全体に非常に練られた音という印象である。
初代のLSR308から2代目となるが、細かいところまで改善されたいかにも2代目という音だ。
特に、磁性流体入りとなったツィーターの音に荒れたところがない。
受持ち周波数帯域全域に渡り良好な指向性が維持されているとこういう傾向の音になる。

ウーファーユニットもリニアリティが改善されたそうで、ツィーターとウーファーのつながりが素晴らしい。
両ユニットのキャラクターが見事に揃えられている。
さすがJBLである。
なお、308P MK2は、画像のようにKAWAI MP9500とPianoteqとの組み合わせるために購入した。




以下、DIYホーンシステムとの比較。
システムの規模からくる差異については無視する。

音の傾向は全く同じだ。
308P MK2とDIYホーンシステムは、いずれも斬新なホーン形状(Image Control Waveguide Horn)を持ち、優秀な指向性を実現するとともに、ホーン特有のクセを持たない。
この斬新なホーンの音の傾向を知りたかったというのも308P MK2を購入した理由のひとつである。
ともかく、バイラジアルホーンなど過去の遺物だと言えるほど、素晴らしいホーンである。

そして、オートEQによるフラットな周波数特性や、オートアラインによる位相整合によるデジタル制御によるこれら効果は、こうした優秀な指向性とクセがないホーンにより初めて生きるといえよう。

言い換えると、ホーンの設計が古く、望ましくない指向性やホーンのクセがある場合、フラットな周波数特性や位相管理などを行っても、どこか不自然な疑問の残る音になってしまうということである。

他の共通点としては、両者ともにマルチアンプシステムならではのクリアーな印象を持つ。
もちろん、DIYホーンシステムは-48dB/octの7ウェイマルチであるため、この印象は308P MK2のそれのはるか延長線上に存在する。

音の差異点としては、やはりスピーカーユニットの構造によるものが大きい。
コンプレッションドライバーは、イコライザとダイアフラムにより挟まれた限定的な空間内の空気をダイアフラムが叩く構造になっているため、ダイアフラムという固体の運動エネルギーが空気に伝搬しやすく、より精密な粗密波を形成することができる。
これと1インチのソフトドームの音とを比較するのは酷というものである。
また、大口径ウーファーユニットは、いわゆる空振り現象が抑えられており、より正確な低音再生が可能である。
これも比較するのは酷というものである。




しかし、上記のような差異があったとしてもそれは軽く無視できる。
何故なら、308P MK2は家庭内のスタジオモニターという仕事を立派にやり遂げる素晴らしい性能を持つからだ。
また、巨大なシステムと比較試聴するのではなく、308P MK2単体で聴くのならば大きな不満はないと思われる。
ともかくポンと置いてここまでの音が出るというのは驚異的だ。

背面の切替えスイッチにより、低音域と高音域をそれぞれ3段階に調整できるため、9通りのバランスを選択することも可能だ。
最初に感じたナチュラルでみずみずしい印象は聴きこんでいっても変わらず、陶然とするほど音楽の美しさを描ききる。
さらに外観のデザインが良い。
ホーンが一体に形成されたバッフルは、立体感のある造形になっている。
JBL PROFESSIONALのバッチに小さく点灯するLEDランプも明るすぎなくてよい。

オーディオ用のスピーカーとしても、身近な価格帯でこれだけ健闘するシステムは他にはないだろう。
なお、開封する際には開封した箱ごとひっくり返して、箱を引き上げること。