ラージモニターは、録音ブースでの突発的な過大入力によっても故障しない耐入力が必要である。
15インチダブルならそうそうウーファーが飛ぶこともなかろう。
また、ダイナミックレンジが広大である点も、同様に評価できる点であろう。
さらに、大口径ウーファーは空気感の再現に優れており、この能力に欠ける12インチ以下の小口径ウーファーは聴いていてつまらない。
演奏の迫真性、音楽の躍動感において重要な要素だと思う。
ラージモニターは、スイートスポットが広いという利点がある。
ミックスダウンではスモールモニターを使用するのが普通だが、映画音楽など多人数の聴衆を前提とする音楽の場合、ラージモニターがミックスダウンで使用される。
スイートスポットが広いというのは音楽制作現場であるスタジオでミュージシャンが仲間と音楽を検討する際にも重宝する。
厳密に中央に座らないと音の共通認識を得られないというのでは困るのである。
どうだろう、ラージモニターについての理解は深まっただろうか。
俺にとってのスピーカーって何よ、という問いに対して、生音の再現という点でラージモニターはかなり近いものを持っているように思う。