2010/03/26

BMS 4580ND (1)

4580NDは、2010年3月22日に発表されたドイツBMS社の1.4インチ径スロートのコンプレッションドライバー。
ネオジム磁気回路、77mm径ボイスコイルを有する環状ダイアフラムを備えています。
ダイアフラムの材質はポリエステル。



マルチウェイを推し進め受持ち帯域を限定してゆくとドライバーは別の表情を見せはじめる。
荒れた雰囲気が消え落ち着いた力強さが出てきたり、逆に弱さがなくなり精緻でかっちりとした音に変化する場合もある。
300Hz以上を5つの帯域で分割するとドライバーに関する世評はほとんど参考にならない。

この4580NDは通常の4インチダイアフラムと3インチダイアフラムの中間的な口径だと思う。
リング状ダイアフラムだから、ダイアフラムは3インチ径ボイスコイルの外側にも広がっている。
JBL2446HとJBL2431Hの間の帯域を受持たせてはどうか。
ホーンはGPAのMRⅡ594AB&CのME90がいいかなぁ。
またもや悩ましいドライバーが出現してしまった。



4580ND Specification

Throat diameter: 1.4" (36 mm)
Nominal impendance: 8 or 16 Ohm
Power capacity (AES): 120 W
Peak Power: 400 W

Sensitivity
CD Horn 90° x 75°, 1 W / 1 m: 113 dB
Frequency Range: 500 - 19000 Hz
Recommended Crossover: 700 Hz
Voice Coil Diameter: 3" (77 mm)
Magnet Material: Neodymium
Voice Coil Material: Copper Clad Aluminum
Voice Coil Former: Kapton TM
Diaphragm Material: Polyester


JBL 5732 & 5742 (1)

JBL 5732 & 5742 (2)
JBL 5732 & 5742 (3)


2010年3月16日に発表されたJBLの新しいシネマシステム。
従来のスクリーンアレイシリーズの上位シリーズになり5000番台の型番が与えられています。
構成機種は3ウェイの57324ウェイの5742の2機種。

5732(上の画像)は15インチ(2226HPL)をダブルで搭載。
なお、HPLの"PL"はProtector Lessの略であり、磁気回路の磁石の周囲を覆うカバーを備えていない。
ミッドは8インチCMCDに採用されている2169H。
いわずと知れたネオジムディファレンシャルドライブの3インチ径ボイスコイルを搭載した化け物ユニット。
ハイは4インチチタンダイアフラムの2452H-SL。
2451Hの高域特性を改善し19kHzまで±3dBという特性を持つ。
クロスは250Hzと1.3kHz。

2169Hによるミッドの許容入力が700Wと強化されており、このシリーズをしてJBLがHigh Powered Screen Arraysと呼んでいる理由が分かる。
また、JBLの2226Hに対する信頼は厚く、2010年のこの新製品にも採用するほどだ。
2226Hには、他に4ΩのGタイプと16ΩタイプのJタイプがあるが、3機種ともにパラメータが厳密に一致しているところが凄い。
2226というシリーズ全体として金がかかっている。

5742(上の画像)は18インチ(2242HPL)をダブルで搭載。
この2242Hと箱の組み合わせは5749と呼ばれている。
サブウーファー用として開発されたものか。

ミッドは、2169Hを4発使用しているが、これはミッドローとミッドハイの2つのレンジに分けられている。
すなわち、下方の2発の2169Hがミッドローであり、上方の2発がミッドハイである。
ミッドローとミッドハイのクロスは550Hzと表示されているが、実際にはスタガードライブのような態様である。
下の画像は米国特許7027605号のもの。
506Lがミッドロー、504Uがミッドハイ、502Cがミッドローとミッドハイの合成特性。



このシステムの場合には、デジタルチャンネルディバイダーで制御されるため、この米国特許に掲載されているようなネットワークは搭載していないと思われる。
なお、この手のネットワークをどうしても作りたいのであれば4732に似たようなのが搭載されている。
ハイは2452H-SL。
クロスは220Hz、550Hz、1.3kHz。

この5742はサブウーファーを組み合わせるのだろうか。
もしかしたら21インチをJBLが開発中とか。
また、デジチャンの設定値を知りたい。
ミッドのスタガー風クロスのテクニックを学びたい。


上の画像、2452H-SLじゃなくて、2432Hが搭載されているような。
それにしても、またもや悩ましいミッド部の登場。
5742-M/HFのお値段が気になるなぁ。







ランシングヘリテッジから
廃物利用というか隙間家具
密閉の方が似合うような。
本物を半分にしなくてもDIYで作れそうだね。




21インチウーファーやMR94と組み合わせるとこんな具合。
210のホーン開口高さは150cm 、ホーン長は75cm、横幅を半分にするとホーン幅は40cmもあればいいのでサブロクで作りやすい。
米松合板ならDIY店で格安で入手できる。
おそらく1万円もかからないのでは。
奥行きが足りない場合は、ユニットのお尻とぶつからないように、背板の取り付け方や形状(磁気回路とぶつからないような逃げを作る等)を工夫すればいい。


ホーン開口高さを160cmにして、21インチのダクトスペースとのバランスをとってみた。
役割としてはミッドローなのでホーン長は短めにして奥行きをやや浅くしてもいいね。
補強は少なめにして箱鳴りを楽しみたい。




MR94のドライバーはBMSの4594NDを使用し4ウェイにしたい。
同軸ドライバーなので外観がうるさくならないし、300Hzから使える。










 片目っていうのもなかなかカッコいいな。



 21インチダブルにしてみた。
迫力ありそうだけど工夫がなくてつまんないな。


V字型バッフルはどうか。
う~ん。