2010/11/13

DIY Speaker (19)

作業が難航しているのではなく、このまま円形ホーンを作っていいのかという迷いが出てきてしまった。
Trioの評判を調べていたら、どうもあまりよろしくない。
離れて聴くべき、という話が気になる。
こういう感想が出るようなホーンはクセが強い場合が多い。
確かに円形のホーンでクセのない音を聴いたことがない。

ホーンの広がり形状において完璧なものが存在しない以上、円形のホーンは究極の形状ではない。
円形ホーンはどの放射方向においても単一の広がり形状であるためクセが強く出てしまうのではないか。
楕円や四角形状のホーンは、放射方向によって広がり形状が異なる。
こうしたホーンの方ががクセが分散し目立たなくなるのかもしれない。






今回の伸縮性のある生地で作るやり方は、様々なホーン形状を可能にする。
もう少し形状について考えてみたい。




気持ちの悪いスケッチばかり。
オカルトというよりホラーだね…







ハイドンエディション(150CD)とモーツァルト作品大全集(170CD)の中古をアマゾンから購入。
中古と言っても未開封新品、但し箱の角がつぶれているというもの。

ハイドンの交響曲6、7、8番について調べているうちに、このセットに行き当たった。
アダム・フィッシャーのオーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団による交響曲全集。
録音場所はウィーンの南50kmにあるエステルハージ宮殿のHaydnsaal(下の画像)である。
ホールトーンがうまく録音されており、何よりも演奏が格調高い。
チェンバロがオーケストラに入っていない手持ちのCD(古楽器使用が売りだという)に比べると雲泥の差である。
さらに、デジタル録音だそうである。
BRILLIANT CLASSICS、素晴らしい。




こうしたセットものは全部聴く必要などない。
1枚でも気に入れば、それでいいのである。
要するに320枚の中から1枚だけしか気にいらなければ、その1枚は29400円ということだ。
そして、ありえないことだが全部を同じように気に入れば1枚が92円になるというだけのことである。
気に入った音楽の値段など考えて、それが一体何になるというのだ?







将来、年に1ヶ月ぐらいはウィーンに滞在しようと思っている。









シャフベルク頂上駅の見晴らしの良い草原でイギリス人の夫婦と話した。

”日本人か?
日本人なら何故団体で行動しないんだ?
そうだ、我々はイギリス人だ。
オーストリアの田舎だと言葉が通じないな。
英語が通じる相手と話したくなるな。
なんだか似ているな。”

…これではいけない。









こんな天気だった。
動画の最初に出てくる急坂はもう頂上付近だ。



オーストリアと言えば、塩坑で有名なハルシュタットも大変美しかった。
町(といってもとても小さい)の人に宿はないかと尋ねると、湖に突き出した部屋に泊まれた。
朝靄の光景が幻想的だった。




2010/10/25

Classic Pro DCP2000

DCP1100に続き、DCP1400DCP2000が発売されました。






DCP2000
■タイプ:パワーアンプ
■ステレオ出力
・650Wx2 / 8ohms
・1100Wx2 / 4ohms
■ブリッジ出力
・2200W / 8ohms
■入力端子:XLRx 2
■出力端子:スピコン
■周波数特性:20Hz~20kHz 
■消費電力:820W
■入力インピーダンス:20kΩ(バランス)、10kΩ(アンバランス)
■ダンピングファクター:200
■寸法、重量:48.2W×30.1D×4.4h cm 6kg




アンプとスピーカーユニットの関係はとても深い。
真空管アンプの時代にはそれに応じたスピーカーユニットが設計された。
トランジスタによるハイパワーアナログアンプが出現すれば、それに対応したユニットが生み出された。
WEの真空管アンプで、ネオジム磁気回路を搭載した最新の21インチウーファーを鳴らそうと考える者はいない。
その時代時代のアンプの特徴を理解しなければスピーカーユニットは語れない。

アンプとスピーカーユニットの歴史は表裏一体。
それこそがオーディオの歴史の根幹とも言える。
だからアンプとスピーカーユニットは同じ時代のものを使いたい。
設計年代が古いユニットを設計年代の新しいアンプで駆動するというなんでもありの姿勢は賛同できない。
そんなことではオーディオを深く理解することなどできはしない。
オーディオに対する姿勢が問われているということだ。

チャンネルディバイダーも同じこと。
古いユニットや古いホーン、フルレンジユニットにデジタルチャンネルディバイダーなんか使っちゃダメだ。
調整の自由度が少なかった時代のユニットの持ち味や設計思想を損なってしまう。
そういうユニットの音は生のままで拝聴すべきだ。
新しいものや複雑なものは頑なに拒否し、趣味人としての矜持を保つべきだ。




振り返ってみると、2000年から2010年にかけての10年間、スピーカーユニットはずいぶん変わった。
こうした新しいユニットをアナログアンプで駆動する気にならない。
新しいユニットには新しいアンプを使わなければならない。
オーディオに対する謙虚な姿勢、そして趣味人としての矜持を保つためである。

普及品クラスにもかかわらずブリッジで2kw級。
こんなデジタルアンプが当たり前になってゆく時代。
スピーカーユニットはどう進化するのだろう。










同じ価格帯のVESTAX VDA-1000 MK2
USBによるデジタル入力が可能とのこと。

デジタルアンプに望むことはデジタル入力ができること。
そうすればPCとデジタルアンプとスピーカーだけの構成が可能となる。

スピーカーユニットのボイスコイルからのフィードバックをPCで処理。
音声周波数を遥かに超える高周波のパルスを流し、その変調をフィードバックとして利用。
フィードバックの処理パラメータもPCで制御可能、これで群遅延問題を解決。

MFBは群遅延を減少させることはできても消滅させることはできない。
パワーアンプとウーファーユニットの間でのみ適用されているからだ。
これを制御系を含めたフィードバックにする。

デジタル技術の利点は時間軸の制御が可能であるという点だ。
全帯域の時間軸をフィードバックにより揃えることができる。
そういう時代を待っている。


<AUDIO SECTION>
■Slew Rate (8W) : 50V/Us
■Gain : 32 dB
■S/N比 : 105 dB/A
■Distortion : <0.5%(THD, DIM, SMPTE)
■Bandwidth : 10 Hz - 30KHz
■インピーダンス : 10 K ohm.
■ダンピングファクター:500Hz/8 ohm > 500


<パワーアンプ>
■Bridged 8ohm = 1000W 16 ohm = 520 W
■Power EIAJ, both channels drivin
・4 ohm= 2× 500W
・8 ohm= 2× 270W
■Power continuous, both channels driven
・4 ohm= 2× 390W(1KHz, 0.5% THD)
・8 ohm= 2× 240W(1KHz, 1% THD)