2019/10/04

Yellow Horn System



PDN.2450の導入も無事終わり、黄色いホーンシステムにもイコライジングを試してみることにしました。
イコライジングを行わないもともとのグイグイサウンドはDCX2496にメモリし温存しました。
DEQ2496によるイコライジングの作業手順は以下の通りです。

まず、DEQ2496にECM8000を接続。
UTILITYの1ページ目でCHANNELをDUAL MONOにします。
これで準備完了。

I/Oの1ページ目でPINK NOISEを大型ダイヤルで選択、大型ダイヤルを押し込んで確定。
同ページでNOISE GAINをとりあえず-15dBに上げる。
2ページ目でGEQとPEQ経由を大型ダイヤルで選択、押し込んで確定。
同ページでNOISE SHAPER(点灯を消す)とDITHERをOFF。
3ページ目でRTA/MICを大型ダイヤルで選択、押し込んで確定。

RTAを押して、アンプのボリュームでピンクノイズの音量調整。
2ページ目、RATEをAVRGに、また、PEAKをOFFに。
3ページ目を表示、上下一対の小ダイアルでスケール(15dB幅、30dB幅、60dB幅の3種類が選べますが、30dB幅が使いやすいです)とレベルを調整して、周波数特性を見ることができます。
この状態で、DCX2496のレベル調整でなるべくフラットな特性を作りました。

次にAUTO EQ。
RTAの1ページ目でAUTO EQを選択。
GEQが表示されたら低域側を指定するため、上小ダイアルで周波数を選択、大型ダイヤルで0dBにして押し込んで確定、これを繰り返す。
2ページ目でSTART AUTOEQを選択。
頃合いを見て、3ページ目でDONE。
次に、RTAの1ページ目でAUTO EQを選択。
今度はRIGHTを選択し、LEFTと同様にAUTO EQの作業を行い、左右別に全帯域をフラット化。
そして、MEMORYボタンを押して"FLAT"という名前でメモリします。

最後に、"FLAT"の状態でPEQボタンを押し、パラメトリックイコライザで好みの特性を設定します。
"FLAT"はグラフィックイコライザに任せ、パラメトリックイコライザでサウンドコントロールをする訳です。
グイグイの"ORIGINAL"、レベル2の"LV2"、レベル3の"LV3"、クリアの"CLEAR"の4種類をメモリしました。
なお、PEQの2ページ目で6素子以上をOFFからPARAMに変更しないと5素子までしか使えません。
それからPEQの周波数は上小ダイヤルを押し込むと細かい調整ができます。
なお、音を出すときにはI/Oの1ページ目で入力端子を選択します。

DEQ2496は安価な機材ですが、プロ機材なので何度も練習して習熟しましょう。
RTAでは、表示された周波数特性をスマホで撮影しておくと検討が楽です。
AUTO EQも日を変えて何度もやってみましょう。
もし、訳が分からなくなったときは、COMPAREとMEMORYボタンを同時に押しながら電源を入れれば初期化できるので安心です。

イコライザーはプロセッサー類の基本です。
その中で、AUTO EQを備えたデジタルイコライザーは、最も高度なサウンドコントロールを可能とします。
イコライザーは音質が劣化するというような過去のしょんぼり機材の常識は現代のデジタル機材には通用しません。
プロ機材であるDEQ2496を使いこなしてオーディオのスキルアップをしましょう。




セットアップが完了したので、とりあえず、イコライジングを行わないもともとのグイグイサウンドと、DEQ2496の"ORIGINAL"を聴き比べてみました。
う~む、違いがわからん。
将来、違いがわかる男になるかもしれんから、その時までほっとこ、ってことになりました。
フラットを除く4種類のイコライジングを適宜呼び出すことで音量や様々なソースに対応できるため、DEQ2496を組み込んだ構成で当分いくことにしました。

あいかわらず黄色いホーンシステムは絶好調です。
オーディオもここまで来れば、趣味として立派なものではなかろうかなどと思ってしまいます。
テストドライブのあと、とりあえずあれを聴いてみるかと選んだのが、Star Wars Episode 3 シスの復讐。
以前、なくしたと思ったことがあり、amazonで中古のCD(国内盤)を購入。
1円でした。

聴くのは1曲目の"Star Wars and The Revenge of the Sith"と、5曲目の"General Grievous"です。
2360バイラジアルホーンはTHXスタンダードの認定を最初に受けた栄えある大型ホーンなので、THXと深い関係があるスターウォーズの曲が黄色いホーンシステムのテーマミュージックになっているわけです。
これを大音量でやると痛快この上なしなのです。




この手の大規模(大型、じゃないよ)スピーカーシステムを愛する人々を、ひそかに"野獣派"と呼んでいます。
野獣派って絵画の方ではフォーヴィスムになるのですが、wikiによるとそのいわれは、"1905年、パリで開催された展覧会サロン・ドートンヌに出品された一群の作品の、原色を多用した強烈な色彩と、激しいタッチを見た批評家ルイ・ボークセル(仏: Louis Vauxcelles、英: Louis Vauxcelles)が「あたかも野獣(フォーヴ、fauves)の檻の中にいるようだ」と評したことから命名された。"そうです。

野獣の檻の中にいる"ようだ"じゃないですよね。
まさに、野獣がそこにいる。
右に一匹、左に一匹。
JBLの咆哮、素晴らしいです。





2019/10/03

Yellow Horn System



黄色いホーンシステムの右CHのPD.2450をPDN.2450に交換しました。
実は、この61cmウーファー、輸送中に落下させたようで大入力になるとボイスコイルタッチを起こしていました。
納品時、包装箱に大きなダメージがあったのですが、その時にきちんとテストしなかったのが運の尽き。
気づいたのは納品からだいぶ経ってからです。
それからダマしダマし使い続けて11年も経ってしまいました。




今回購入したPRECISION DEVICES PDN.2450は、PD.2450のネオジム磁石バージョン。
PD.2450の重量が36kgに対して、PDN.2450は25.8kgと約10kg軽いです。
TSデータを見ていると、微妙に最低域側重視になっているようです。




このプレシジョンディバイセス社の61cmウーファーは、深く透明感のある低音です。
その深さと透明感にリアリィテイがあるという感じでしょうか。
この低音を比較的小さな箱(実効容積320L)で楽しめるというのもこのユニットのメリットだと思っています。