2020/08/27

Kawai VPC1 (2)


VPC1の鍵盤の感触は、押し込んだ感じが深く、強弱がつけやすいです。
MP9500の鍵盤に比べると雲泥の差。
さらに、Ivory2 American Concert Dは弱音が大変美しく、VPC1の鍵盤とあいまってpやppが楽しく演奏できます。

ヤマハCP4と比べたいところですが、ここ数年、CP4は子供に独占され独立したときに持っていってしまったので、その感触を忘れてしまいました。
VPC1やCP4はかなりピアノの鍵盤の感触に近いところまできましたが、いずれもあと一歩という点では同じだと思います。

Ivory2 American Concert Dを選んだのは、価格がリーズナブル、PCM音源、驚異の20レイヤーというのもありますが、なんと言ってもスタインウェイのDモデルだからです。
なんでDなのかというと、そりゃDだからです、って答えるしかないでしょう。
パラメータをいじらず素のままで弾いても、スピーカーが尋常ではないせいもあるのかもしれませんが、ものすごく生々しい音で鳴ります。
というかこれはもしかするとナマ以上なのかもと誤解させてくれるほどです。




ピアノ以外の音を弾きたくなったときには、VPC1にMOX6をMIDIケーブルでつなぎます。
そして、DEQ2496のI/OボタンでMOX6のアナログ入力を選択します。
MOX6で使用する音色はハープシコードやパイプオルガンが多いですが、懐かしいDX系の音色もよく弾きます。

大昔の話ですが、DX7の音を初めて聴いたときは、その華やかさというか鮮やかさに唖然としました。
そして、これがデジタルの音なんだ!と強烈な印象を持ちました。
その後CDが出現し、CDの音の悪さを体験することになりますが、DX7の音というかデジタルの本来の力を信じていたため、デジタル全否定にはならずにすみました。
悪戦苦闘しながらも最後まであきらめずデジタル機器を使いこなして8ウェイマルチアンプや7ウェイマルチアンプシステムをまとめることができるようになったのも、こうした経験が大きいと思っています。

DX系というと、購入できそうな価格だったTX81Zを思い出します。
結局手に入れることはできなかったけど、デジタルには価格があまり関係ないなって思わせてくれた最初の機種でした。
ベリンガーの2496シリーズを信頼しているのはTX81Zの好印象の影響?
いや、単に1U機材に対する偏愛のような気もします。






2020/07/31

Kawai VPC1 (1)



購入したキーボードはカワイのVPC1です。
MIDIキーボードの豪華版、サウンドハウスで137500円(税込)でした。

音源はソフト音源です。
サウンドハウスで13750円分のポイントがもらえたので、それを使用してSynthogy社のIvory2 American Concert Dを購入しました。
20680円-13750円というわけで、6930円(税込)で購入できました。




こういう本格的なソフト音源は初めてです。
ピアノの単一音色に対して49GBのデータ量があります。
また、このデータ量を扱えるPCが廉価になってきたことと、大型ディスプレイを導入するためにデスクトップPCを購入する予定があったため、今回のソフト音源導入となりました。

キーボードスタンドの自作の次の作業は、ソフト音源のセットアップです。
Ivory2 American Concert DのUSBインストーラーには、VST2.5.2という最新バージョンが入っていました。
インストール作業を行い、国内ユーザー登録やiLokの登録(フリー)を済ませたのですが、なんと、ソフトのカンタービレが起動しません。
モニターに一瞬カンタービレの画像が表示されるのですが、すぐに消えてしまいます。
インストール作業をやり直してもダメ。
結局、国内代理店の(株)メディア・インテグレーションにアドバイスを求めることになりました。
アドバイスは以下のとおり。

"Windowsアカウント制御設定の変更
下記ページをご参考の上、Windowsアカウント制御設定を[通知しない]へ変更します。
Windows"ユーザーアカウント制御設定"と"管理者として起動"設定について
https://www.minet.jp/support/none/windows-user-account-settings/
合わせてIvory Cantabileアプリケーションのプログラム(.exeまたはショートカット)を右クリック、プロパティを開き、互換性タブにて「アプリケーションを管理者として起動する」設定にチェックを入れ、適用>OKでプロパティウィンドウを閉じます。
また、セキュリティ関連のソフトウェアをインストールされている場合は、こちらも一時停止をお願い致します。

続いて、下記よりIvory最新バージョンアップデータのダウンロード、インストールをお願いいたします。
Ivory II Windows Updates
http://www.synthogy.com/index.php/support/updates/pc

アップデータインストール後、下記よりASIO4ALL ドライバをダウンロード、インストールします。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/asio4all/

Cantabileを起動、起動中にCtrl+Alt+Shiftを押したままにし、Quick Configureダイアログ画面を表示します。
ドライバにASIO4ALLを設定の上、起動をお試しくださいませ。"

というわけで、無事カンタービレは起動しました。
カンタービレが起動するとASIO4ALLも起動するので、緑のマークをクリックし、そのコントロールパネルでUSB Sound Blaster HDを指定。
カンタービレのSETUPタブのAudio Engine OptionでASIO4ALLを指定、96000Hz、512samplesにするとApproximateは5.3msと表示されます。
演奏してみると確かに違和感はありませんでした。

USB Sound Blaster HDの96kHzの光出力は、DEQ2496,SRC2496、3台のDCX2496の順にデジタル信号のまま受け継がれてゆきます。
昔のことになりますが、キーボードもデジタルでの展開ができないものかと思っていました。
ですから、音が出たときはすごくうれしかったです。