2022/02/22

JBL Professional 305P Mk2 (3)



305PMk2をもう1ペア購入した。
妻のYAMAHA P515Bと組み合わせるためである。
サウンドハウスでモニタースピーカー用スタンドMST20のセットを購入した。
28800円で1440ポイントがついてくる。
このモニタースタンドは、305に似合っているし、三角の台座が面白いデザインだと思う。
(なお、MST20の天板のすべり止めシートは簡単にはがせる。)




308も305もキーボードアンプとして使用するため、オーディオとしては使用しない。
少し残念である。
これで全てのシステムがマルチアンプシステムになった。
慶賀の至りである。

308と305の音を知った上で、305をさらに選んだのはサイズと価格からである。
308は305より本格的な音が出るもののサイズが大きい。
キーボードアンプとしては305で十分だと思ったし、なにしろ価格が半分である。

オーディオとして使用するなら308の方だろう。
配置を工夫したり、イコライジングで詰めてゆくと素晴らしい音になると思う。
モニタースピーカーらしく変なクセがないためイコライジングの効き方が素直だ。
サブウーファーが必要かどうかは微妙なところだが、JBLが3シリーズ専用のLSR310Sを用意しているので試す価値はあろう。
さらにDEQ2496とECM8000を加えれば完璧かもしれない。

対して305はホームスタジオのモニタースピーカーとしてピッタリだ。
近距離での使用を前提に開発されているように思った。
305はモニター用ヘッドフォンを補完する役割を十分に果たす。

この3シリーズは好評なので今後も改良型が作られるだろうと思う。
できれば10インチウーファーとより大型のホーンを使った"310"をお願いしたい。





2022/02/21

JBL Professional 305P Mk2 (2)



305PMk2、第一印象は、サイズを超えた迫力のある低音とちょっときつ目の高音で元気がいいなと。
とりあえずHF Trimを0dBから-2dBへ変更し、高域をカット。
ここからスタート。

スピーカーの配置を変更、壁から離したり、左右の間隔を開けたり狭めたり。
内側に振ってみる、戻してみる。
なるほどなるほど。

BBE風の低音に気をよくして交響曲でオーケストラの厚みに挑戦。
イコライザーで300Hzから最低域にかけて徐々にブースト。
おおっ、これはなかなかいいではないか。

イコライザーを元に戻して、今度はスピーカーに近づいて聴いてみる。
やはり近距離の方が楽しい。離れるとやや薄くなってしまう。
しかしまあ、この性能をこのような価格とサイズで実現する現代のJBL Professionalの技術力の高さに感銘した。




先に入手した308PMk2とこの305PMk2を比較すると、両者は異なる個性を持つ。
まず、308はナチュラルでみずみずしい音だ。
セッティングなどを工夫してうまく鳴らすと、スピーカーの存在を綺麗に消すことができる。

対して305は、かなり元気である。
注目すべきはホーンの大きさである。
308の方がホーンの開口面積が広く、ホーンの深さ(ホーン長)もある。
このため、ツィーターの持ち帯域の全域で高音の拡散がうまく行われている印象がある。
対して305はホーン部分は小さく、やや刺激的な帯域が残っている。
それがチャームポイントなのかもしれない。

308ではHF Trimは-0dBのままだったが、305では-2dBに設定した。
305を-0dBのままで聴いていると、これは北米サウンド。
THの発音などを重視するアメリカ人用。
過去のJBL製品の遺伝子を感じる。
そして、この高域の性格に釣り合うように迫力ある低音を持ってきてバランスさせている。
決してドンシャリという訳ではなく、現代的スタジオモニターの正確さを維持しつつも上記のような絶妙な音造りがされている。
こんな具合に308と305は同じシリーズに属しているのに個性は異なる。

両者共に家庭内のスタジオモニターとしての性能は十分満たしている。
(305は、モニタースピーカーとしては若干痛快?すぎる感じはある。)
また、308の方が低音は余裕があるが、両者共に低音の満足感は高い。
サブウーファーを導入しなくてもこの低音なら十分楽しめると思う。

なお、305はその小ささゆえにミニチュアのような精密感がある。
デザイン的なまとまりが感じられ精悍な感じを受ける。
308PMk2と共に、この305PMk2、大変気に入った。