2023/05/25

Loudspeaker Systems Design



1971年だと思う。
オーディオに興味を持ったのは。

以前にも書いたが小学生のころ電気部品が好きで秋葉原をぶらぶら散歩していた。
豆電球やソケット、スイッチや電池ボックス。
それら部品には様々なデザインのバリエーションがあって見ていて飽きない。
それ以外にも様々な部品が無数にあり、その中の一つがスピーカーユニットだった。




スピーカーユニットに興味を惹かれたのは、それが電気部品にもかかわらず機械的な要素に満ちた部品であり、小学生にも理解しやすかったからだろう。
また、"男の子は大きいのが好き"という欲望をそのまま満たすような大型のユニットもあり、見ているだけで楽しかった。




秋葉原の部品店は専門化しており、スピーカーユニットばかり扱う店が数店あった。
そうしたスピーカーユニットの専門店では、スピーカーユニットと名のつくものであれば分け隔てなくなんでも販売していた。
JBLやALTEC、エレクトロボイスをはじめとする業務用スピーカーユニット。
パイオニアやオンキョー、フォスターやコーラル、ナショナルや三菱(ダイヤトーン)、YL音響、そのほか無名の日本のメーカーもいろいろあった。
タンノイ、グッドマン、リチャードアレン、ラウザー、バイタボックス、ジョーダンワッツなど海外メーカーのスピーカーユニットもごくごく普通に並べられていた。
そういえば、価格も、それがたとえ海外製ユニットであっても、大きさや重さに応じてリーズナブルであり、理解不能なプライスタグをつけているものは一つもなかった。
そういう店で様々なデザインのスピーカーユニットを眺めているだけで幸せであり、それらがオーディオの部品だということを意識していなかったように思う。





2023/05/18

ARTCISE AS85C



三脚で一番重視するのは信頼性である。
これは感覚的なことなので説明しづらいのだが信頼性が感じられないものは結局は使わなくなってしまう。
その点、このAS85Cの2021年モデルは合格である。

脚部の伸縮用の各ノブは節度があって扱いやすい。
脚部の回動部分はやや固めであるが、簡単に調整できる。
付属の2本の六角レンチを脚の取付け部分の対向する2つのボルトの頭にそれぞれ差し込み、それぞれ反時計回り(画像の矢印方向)に同時にひねれば緩む。
緩めすぎたときには、それぞれ時計回りに同時にひねれば固くなる。




脚部各パイプの剛性は十分であり、しなりとは無縁である。
2段目まで伸長し2段階目に開いた状態で上から押さえつけても全くしならない。
その剛性は055CやG328よりもかなり高く、これらアルミ三脚ではとても太刀打ちできない。
他にもNEEWERの8層カーボンの三脚を持っているのだが、この10層カーボンに比べると残念な三脚に思えてくる。

雲台は滑らかに動き、しっかり止まる。
ボールの締め付けはレバー式ではなくダイヤル式であり、こちらの方が好みだ。
また、クイックシューの部分と雲台底部がそれぞれ回転可能となっており、これはダブルパノラマと呼ばれている。

付属品として、三脚バック、ステンレスのスパイク、予備のクイックリリースプレート、スマートフォン用の保持部材とアーム、六角レンチが3本入っていた。
三脚バックはパットが入っているしっかりとした作りでポケットもついており、このメーカーの良心を感じる。