2004/03/04

幸せの黄色いホーン 24話 音出し



いよいよ音出しです。4作目のスピーカーは、およそ、幅80cm、高さ150cm、奥行き95cmという大きさ。2枚の小さな鼓膜を動かすだけなのに、これ明かに「やりすぎ」です。さあ、苦労が報われる瞬間がきました(くるはず)。たいてい裏切られるけど。

最初に、第1系統の2360Aを中心とした3ウェイシステムから聴いてみました。2155Hのウーハー部と2446Hとのクロスオーバーは、500Hz(18dB/oct)です。2446Hと並列に接続されている2402H-05のフィルムコンデンサの容量は、3.47μFです。ロー、ミッド、ハイは全てアブソリュートでの正相接続。ディレイやEQ等は設定していません。サブウーハーのYSTはON。

おそるおそる小音量で全てのユニットから音が出ていることを確認、とりあえずロー側のアンプであるA501とハイ側のアンプである222ESJの各ボリュームを調整して、ざっとバランスをとります。そして、D1000のボリュームで音量をぐっと上げました。

言葉を失いました。リアルで圧倒的です。スピーカーシステム全体が音を押し出してきます。開放的に音が広がり、その一方、とても深い音がします。それから、今まで聴こえなかった細かい音や雰囲気が出ており驚きました。

これは大成功。エージングも済んでいないのに、最初から自分の希望を遥かに越える音が出てくれました。ともかく、2360A+2446Hの威力は凄いものでした。低音も正確でしっかりしたものに変わっていました。これはマルチアンプの効用なのでしょう。

落ち着いてから、第2系統の2155Hの同軸スピーカーシステムを聴いてみました。2155Hのウーハー部と2416Hとのクロスオーバーは1200Hz(18dB/oct)です。ローとハイは正相接続。YSTはON。

バイラジアルホーンの「高域だら下がり特性」がそのまま出ているものの、音が出ているので一安心。すぐに、第1系統に切り換えて聴きつづけました。このときは、第1系統の音が凄くて、第2系統どころではなかったからです。

オーディオをやっていてよかったとしみじみ思いました。2003年8月24日の夕方のことでした。






2004/03/03

幸せの黄色いホーン 23話 準備(2)



すぐに組み立ててしまえば良いのですが、完成させるまで半年以上もかかってしまいました。

まず、2360Aの塗装から始めました。中古ですが汚れておらず、このままでも問題はなかったのです。しかし、大きくて真っ黒なので、部屋に置くにはちょっと不気味。大きさの方はどうにもなりませんから、グラスファイバー製のベル部分を塗装することにしました。

最初に、青色に塗装しクリアまでかけたのですが、仕上がってみると、その色が思っていたよりも暗めなので気に入りません。再考。ALTECグリーンのようなきれいな色がいいとか、あれこれ考えました。結局、ウーハーの箱がシナ材の薄い黄色なので、色を合わせるために黄色に塗ることにしました。いつものように「刷毛塗りシロート塗装仕上げ」です。スタンドは少し錆があったので、スプレー缶で再塗装しました。

ところで、黒色や暗めの青色の時には気付かなかったのですが、この黄色い塗装のおかげで2360Aの思わぬ「真実」が明かになったのです。なんと、2本の2360Aは、ベル部分の形状が異なっていたのです。これにはアゼン。シリアルナンバーは、それほど離れていないのに。一方のスリットの開口部は、シャープな切り口で、他方は丸味を帯びています。資料を調べてゆくと、確かに、昔のパンフレットと最近のパンフレットでは、ベル部分の形状が異なっています。結局、シャープな切り口になっているのが初期型、丸味を帯びているのが後期型ということのようです。左右が違うという悲しさと、初期型と後期型をいっぺんに入手できたうれしさ?で複雑な心境になりました。

次に、横型にするために箱の改造をしました。もとのデザインが気に入っていたので、すこし残念な気持ちで、旧バッフルの不要部分を電動ジグゾーで切り欠きました。それから、箱の背面にスピーカー端子を新設しました。また、新バッフルでは、ダクト面積をすこし増やしました。ダクト面積は100×100mmでダクト長は75mm。これが2つです。また、2155Hの取付け方法を木ネジから、ボルト+T型ナットで取付ける方法へ変更しました。最後に、水性ウレタンクリアで仕上げました。

2402H-05をインラインに配置すると、2360Aと2155Hが離れすぎるため、2155Hの側方に配置することにしました。各2155Hの外側に配置すべきか内側に配置すべきか迷ったのですが、広がりが欲しいので外側配置でいくことにしました。

2402H-05を接続するために用いるコンデンサは、以前2155Hを購入したヒノオーディオさんで0.47μF、1.0μF、2.0μFの3種類を購入しました。最初はエージングを効率よく進めるために、それらを並列に接続し3.47μFとしました。この容量だとカットオフ周波数は5~6kHzぐらいになるはずです。

そのほか、アンプ類が増えたためデンオンのオーディオラックも購入しました。自作してもよかったのですが、スモークのガラス扉が好きなのです。

そして、どうでもいいようなことを、あれこれ詰めてゆきながら作業を進めました。結局、こうした作業が面白いからオーディオをやっているのでしょう。好きなのはオーディオよりも日曜大工なのかもしれません。