すぐに組み立ててしまえば良いのですが、完成させるまで半年以上もかかってしまいました。
まず、2360Aの塗装から始めました。中古ですが汚れておらず、このままでも問題はなかったのです。しかし、大きくて真っ黒なので、部屋に置くにはちょっと不気味。大きさの方はどうにもなりませんから、グラスファイバー製のベル部分を塗装することにしました。
最初に、青色に塗装しクリアまでかけたのですが、仕上がってみると、その色が思っていたよりも暗めなので気に入りません。再考。ALTECグリーンのようなきれいな色がいいとか、あれこれ考えました。結局、ウーハーの箱がシナ材の薄い黄色なので、色を合わせるために黄色に塗ることにしました。いつものように「刷毛塗りシロート塗装仕上げ」です。スタンドは少し錆があったので、スプレー缶で再塗装しました。
ところで、黒色や暗めの青色の時には気付かなかったのですが、この黄色い塗装のおかげで2360Aの思わぬ「真実」が明かになったのです。なんと、2本の2360Aは、ベル部分の形状が異なっていたのです。これにはアゼン。シリアルナンバーは、それほど離れていないのに。一方のスリットの開口部は、シャープな切り口で、他方は丸味を帯びています。資料を調べてゆくと、確かに、昔のパンフレットと最近のパンフレットでは、ベル部分の形状が異なっています。結局、シャープな切り口になっているのが初期型、丸味を帯びているのが後期型ということのようです。左右が違うという悲しさと、初期型と後期型をいっぺんに入手できたうれしさ?で複雑な心境になりました。
次に、横型にするために箱の改造をしました。もとのデザインが気に入っていたので、すこし残念な気持ちで、旧バッフルの不要部分を電動ジグゾーで切り欠きました。それから、箱の背面にスピーカー端子を新設しました。また、新バッフルでは、ダクト面積をすこし増やしました。ダクト面積は100×100mmでダクト長は75mm。これが2つです。また、2155Hの取付け方法を木ネジから、ボルト+T型ナットで取付ける方法へ変更しました。最後に、水性ウレタンクリアで仕上げました。
2402H-05をインラインに配置すると、2360Aと2155Hが離れすぎるため、2155Hの側方に配置することにしました。各2155Hの外側に配置すべきか内側に配置すべきか迷ったのですが、広がりが欲しいので外側配置でいくことにしました。
2402H-05を接続するために用いるコンデンサは、以前2155Hを購入したヒノオーディオさんで0.47μF、1.0μF、2.0μFの3種類を購入しました。最初はエージングを効率よく進めるために、それらを並列に接続し3.47μFとしました。この容量だとカットオフ周波数は5~6kHzぐらいになるはずです。
そのほか、アンプ類が増えたためデンオンのオーディオラックも購入しました。自作してもよかったのですが、スモークのガラス扉が好きなのです。
そして、どうでもいいようなことを、あれこれ詰めてゆきながら作業を進めました。結局、こうした作業が面白いからオーディオをやっているのでしょう。好きなのはオーディオよりも日曜大工なのかもしれません。
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