2010/10/08

Suntory Hall The 531th Popular Series

読売日本交響楽団の第531回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。





指揮はロベルト・ミンチュクさん。

前半はR.シュトラウス/交響詩〈ドン・キホーテ〉でした。
チェロ独奏はヨハネス・モーザーさん、ヴィオラ独奏は鈴木康浩さん。

ドンキホーテの本は読んだことがないのです。
読んでみたい。
とはいえこちらも夢見がちな、というか現実感のないヒトなので、本当は読むのが怖くて読めない。

wikiによると…
「騎士道物語(当時のヨーロッパで流行していた)を読み過ぎて妄想に陥った郷士(下級貴族)の主人公が、自らを伝説の騎士と思い込み、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」(「ドン」は郷士より上位の貴族の名に付く。
「デ・ラ・マンチャ」はかれの出身地のラ・マンチャ地方を指す。
つまり「ラ・マンチャの騎士・キホーテ卿」と言った意味合い)と名乗り、痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを引きつれ遍歴の旅に出かける物語である。」

要するにオーディオ雑誌を読みすぎた男が、果てしのないオーディオ道楽にうつつをぬかし、人生をだいなしにしてしまうお話?

10の変奏曲があるのですが、その変奏の10が"The defeat of Don Quixote by the knight of the White Moon"、
そして、変奏10に続く最後の部分が"The death of Don Quixote"となります。
本を読んでいないので正確なことは分かりませんが、defeatの意味は敗北とか挫折、そして最後のdeathは死。
失意のうちに死ぬ、ことが描かれている。

大抵、何かに負けつつあるというか、逃げ始めるから夢の世界に入り込む。
そして、最後もやっぱり負けちゃう。
何と申しますか、アル中といっしょで救いようがない?
う~む。

R.シュトラウスさんはドンキホーテの人生をどのように評価していたのか?
ドンキホーテの主題は伸びやかでのんびりしていて好きだけど、否定的なあるいは嘲笑的な意味が込められているのかな。
そのR.シュトラウスさん、ドン・ファンの交響詩も作っている。
秘められているエネルギーは共通しますから、ということかいな。


後半はベートーヴェン/交響曲第7番。
素晴らしかったです。
第2楽章のホルン、滅茶苦茶にいい音でした。
こんな音は聴いたことがなかったのでびっくりした。
そして、ロベルト・ミンチュクさん、この方は凄い。


 

2010/10/03

DIY Speaker (15)

カーオーディオ用サブウーファーの製作の解説動画を見つけました。
形状を決める段階ではグラスファイバーでなくてもいいと。










内側をホーン面とするように製作すれば、この方法でホーンが作れます。

まず、電動工具のトリマーを試してみたいです。
正確な円切りができる。

それからFRPの製作も試してみたい。
伸縮する生地としてフリースを使用している。
レオタード用の生地はポリエステル83%、ポリウレタン17%なので、なんとなく心配でした。

このフリースに硬化剤を混ぜたポリエステル樹脂を塗っている。
調べてみるとフリースの材質はポリエステル100%。

トリマーもFRPも練習が必要だな。
ゆっくりやろう。






この方法なら四角形から円形へ徐々に変化する形状を作ることができます。
楕円から円形とか、8角形から円形とかも可能。
見たこともないようないろいろな形状のホーンを作れるかもしれません。

粘土の知識も無駄にはならないと思う。
フリースの伸縮が足らないような部分では粘土を使う予定。
また、ミッドベースホーンの場合、おそらくFRPだけでは重さが足らない。
防振材として粘土を使えるような気がします。






これは別のタイプのホーンスタンドです。
4本の支柱は直径90mmのアルミパイプです。
画像をクリックすると大きくなります。












下の画像は50mm径のアルミパイプを用いたタイプ。
こっちの開発はほぼ終わり。







この50mm径のアルミパイプを使用したホーンスタンドは、90mm径を使用したタイプよりもデザイン的には面白い。
しかし、ホーンを取り替える場合には結構大変ではないかという気がしています。

様々な形状のホーンを作れるだけの技術を開発できれば、90mm径のホーンスタンドを作成し、そうではなく一つのホーンを作るのがやっと、というような状況であれば50mm径のホーンスタンドを作ることになるのかもしれません。









レオタード用の生地のポリエステルとポリウレタンについて調べてみると、ポリウレタンはポリエステルよりも伸縮性に優れ、ストレッチ素材に用いられるのだそうです。
確かにフリースも伸縮しますが、レオタード用の生地に比べると全然ダメです。

さらに、フリースの表面はモコモコしているため、綺麗な表面にするためにはポリパテでがんばらなくてはならないような気がします。
レオタード用の生地ならそういうことはないのではないかと。

レオタードの生地を表面に、そして、裏面側にポリエステルのフリースの生地というのはどうだろう。
フリースの生地をはり込み、その上からレオタードの生地をはり込む。
これなら繊維層の厚さを確保しつつ綺麗な表面に仕上げられるのではないか。
また、ポリエステル樹脂でポリウレタン繊維が溶けるなら、エポキシ樹脂で固めて、そのあとポリエステル樹脂を塗り重ねるとか。

それから生地を重ねるとき、スプレーのりを使用してみる。
タッカーで針を打ち込む位置とか、無限に考えることがあります。





2010/10/02

DIY Speaker (14)

買い物に行ったら文具コーナーのすみにwoodyという粘土を発見。
550gで315円。





パッケージの裏面にはこんなことが記載されています。
「パルプねんどに木粉を配合したユニークなタイプの粘土です。
色ののりに優れているのでおちついた風合いの作品に仕上がります。
木・ビン・紙・針金・プラスチックなどの芯材によく付きます。
乾燥後は、木彫りの様な質感で彫れ、布や竹べらなどでみがくと独特のしっとりとした艶が出ます。」

また、石粉、木粉、合成糊剤、保水剤、パルプ、水、防腐防カビ剤が材質として表示されていました。





これもテストピースと円盤状の板を作成。
やや水分が多く、はりつけてから1、2分待って丸棒を使用しないと丸棒の表面にくっつきます。

重さは石塑粘土である京粘土と同じぐらい。
水分が多いので乾燥するとどうなるか。


























粘土をいじっていると4WDに乗りたくなるね。


2010/10/01

DIY Speaker (13)




こんな具合に張り渡してある布をベースに形状を作れないものか?
二つの異なる直径の穴を利用して円錐状にはり渡したレオタード用の生地FRP用の樹脂を含浸させて硬化する。
硬化後、裏側からガラス繊維を貼り付けFRP層を積層してゆく。
粘土より簡単かもしれない。
う~む。







2010/09/29

Suntory Hall The 530th Popular Series

読売日本交響楽団の第530回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。






指揮は下野竜也さん。
前半は岡坂慶紀/哀歌、R.シュトラウス/オーボエ協奏曲。

哀歌はショスタコーヴィチの交響曲を連想させる雰囲気がありましたが、独特の間があり、また弦楽器だけという編成もあいまって個性的な曲でした。
作曲家の岡崎氏が客席におられ喝采をうけていました。

オーボエ協奏曲の独奏はフランソワ・ルルーさんです。
素晴らしかったです。
涙がでそうなほど美しい音。
オーボエから零れた音楽が聴衆のひとりひとりの心に触れていく様が見えるようでした。

後半はベートーヴェンの英雄。
オーボエ協奏曲のあとというとこもあってか一本調子に聴こえてしまいました。
ちょっと残念。


 

2010/09/28

DIY Speaker (12)

PeaveyのCH-6。
Constant directivity typeのCircular horn。
定指向性ホーンは、やはりエッジが立ったスタイルがカッコいいです。



車ならこんなイメージ。






















板取りの前にホーンスタンドを設計してみたけど、これが難航。
直径50mmのアルミパイプを使用。







2010/09/26

DIY Speaker (11)

できるかどうかは…









設計だけでも結構大変。
作るのはもっと大変。

これから板取りなどを考えてゆきます。
設計変更がたくさんありそうです。

デザインコンセプトは「コンパクトホーンタワー」。
奥行き58cm。
これは部屋のドアから出入りできるようにするため。
奥行きを除けば全体の大きさはトリオと似たようなものです。






ミッドベースホーンは、直径880mm、ホーン長442mm。
ミッドホーンは、直径620mm、ホーン長490mm。
ハイホーンは、直径200mm、アダプター込みのホーン長は125mm。

ちなみにトリオのミッドベースホーンは、直径950mm、ホーン長650mm。
ミッドホーンは、直径570mm、ホーン長430mm。
ハイホーンは、直径180mm、ホーン長85mm。

ミッドベースホーンのホーン長が大きく異なるのは、トリオが8インチを使用し100Hzまで受持たせているため。
こちらは10インチでせいぜい200Hz~300Hz。
ホーンシステムの設計思想はそれぞれ。
デザインは参考になっても中身は別物。







作りやすさを考えてホーンは分割構造にしていますが、一体型でもいいのではないか。

ツィーター用のホーンは作り直します。







形式は定指向性ホーン。
キール氏の論文を参考にしました。

カットオフ周波数は不明です。
興味ないです。
そういうのは卒業してしまいました。

 

2010/09/23

DIY Speaker (10)

100本(膳)で198円の割り箸を購入。
16本を使用したテストピース用フレームです。
木工ボンドで貼りあわせてあります。





箸の大きさは、長さが203mm、太い方の幅13mm、狭い方の幅8mm、厚さは4mm。
このフレームの上に粘土をのせて、丸棒でならすと粘土の厚さは4mmになります。




反りを防止するために一定の間隔で溝を作りました。





しかし、ご覧のように反ってしまいました。
これは表面が裏面よりも先に乾燥し収縮したため。




そこでもう一つテストピースを作成。
湿ったタオルを表面にのせて乾燥速度を遅らせてみました。





今度は反りません。




裏側にはやや粘土がはみ出します。
昨日届いた2431Hと記念撮影。






2010/09/21

DIY Speaker (9)

京粘土は乾燥すると非常に硬くなりました。
ホーンの隣の白い円板は厚さ4mm程度の京粘土の残りを乾燥させたものです。
かなり力を入れても折れません、というか素手では折ることができません。
これ以上の強度は必要ないです。




しかし新たな問題が発生。
それは粘土の乾燥による収縮です。
ホーンの軸方向におけるホーン面の収縮によりスロート口の厚紙と粘土の間に2.5mmから3mm程度の隙間ができています。
なお、この画像のホーンはひびが少ないため壊さなかった方のホーンです。







さらに、ホーンの円周方向におけるホーン面の収縮によりホーン面が内側に若干膨らんでいます。
円周方向の収縮が、ホーンの円周方向のサイズを小さくしてしまったのでしょう。
下の画像の赤線で示したようなホーン面の変形が生じています。





乾燥に伴う収縮への対応策としては、粘土が乾燥する前に一定の間隔を隔てて複数の溝を形成しておき、乾燥後、広がった溝を液状の粘土で埋める、という方法が考えられます。











粘土について調べていると、京粘土のような石粉粘土(正確には石塑粘土)は様々な種類があることが分かりました。
例えば、PADICOというメーカーからは、プルミエ、ラドール、ラドールプレミックスの3種類の石塑粘土が発売されています。






500gと一番重いラドールは収縮率が4.0%、一番軽い(300g)プルミエは収縮率が6.1%だそうです。
ラドールとプルミエの混合であるプレミックスは4.6%、重さも中間の400gです。

試してみないと分かりませんが、京粘土はラドールと似たような特性を持っていると思います。
重量は軽い方が良いのですが、京粘土は乾燥すると軽くなるため(おそらくラドールも)、それほど重量は問題にならないような気がしています。









石塑粘土に関しては人形製作のサイトが詳しく、下地としてクロスクレイという液状の粘土に4割ほど木工用ボンドを混ぜたものを塗布することが説明されていました。



2010/09/17

DIY Speaker (8)

京粘土はまだ完全に乾燥していませんが、一方が酷くひび割れてしまいました。
ネットで検索してみると、粘土をよく練らないとひび割れをしてしまうそうです。
確かに、ひび割れをおこしている方は、粘土を全く練らずにはりつけていました。






ひび割れ補修の練習でもしようかと思いましたが、ひび割れの酷い方を壊し、その内部を調べてみることにしました。
粘土をはがすと、カチカチに乾燥していた紙粘土と軽石の混合物までもが湿って柔らかくなっています。
う~む、湿気が抜けにくいというのはひび割れよりもかなり深刻。





そこで、紙粘土と軽石の混合物をやめにし、楊枝をバスケット状に並べてみました。
楊枝の両端は木工用ボンドで接着しています。





意外と手間はかかりません。
30分程度の作業です。




楊枝に京粘土を直接はりつければ、楊枝の隙間から湿気が外に逃げられる。





楊枝のほか、大きなホーンには業務用の割り箸なども使えそうな気がしています。
調べてみると、業務用の割り箸、5000本で5000円、1本1円ぐらい。
5000本の割り箸、さぞかし壮観なことでしょう。




2010/09/15

DIY Speaker (7)

スロート口のボール紙の穴の縁を保護するためにカバーをつけました。
カバーはプラ板の2枚重ね。
中央にボール紙と同じように直径38mmの穴があけてあります。
このカバーはセロテープで貼り付けてあるだけです。









紙粘土と軽石の混合物はカチカチに固まったのですが、量が足らないように思えました。
そこで、紙粘土だけをその混合物の表面に被せてゆきました。





紙粘土が乾燥した後、いよいよ京粘土(石粉粘土/stone powder clay)をその上に塗りつけてゆきます。
京粘土の厚さは、約3mmから5mmです。







仕上げには直径30mmの木の棒(画像の太い方)を使用しました。
厚紙の38mmの穴の縁と円板の120mmの穴の縁に軽く押しあて、粘土の表面が放射方向に平らになるように転がしてゆきます。
これは思いのほかうまくゆき、正確なホーン面を形成できました。
なお、円板側の縁の周囲では粘土層が薄いので、その部分を強化するために木工用ボンドを上から少量塗りました。


2010/09/12

DIY Speaker (6)








使用する部材です。
手前の円板は直径200mm、厚さ12mm、中央の穴の直径は60mm。
その奥の円板も直径200mm、厚さ12mm、穴の直径は120mm。
四角い板は、全部で16個。
サイズは横40mm、縦55mm、厚さ12mmです。






隙間ができてしまいました。
紙粘土で封鎖しよう。






ドライバー側には厚紙を貼り付けてあります。
水車のような外観。






灰色の部分が京粘土、赤色の部分が軽い紙粘土と軽石を混ぜたもの。






赤線の間の空間が軽い紙粘土と軽石の混合物で充填する部分です。






こんな具合です。
簡単でした。