2024/07/12

Remodeling Altec System



テレビシステムで使用していたA-S301があったので、2台買い足した。
アバックWEBSHOPから1台32886円(税込み、送料無料)で購入。

御覧の通り、机の下の空いたスペースに設置した。
A-S301は標準的なサイズなので3台積み重ねると視覚的なボリューム感が結構あり、その存在感は改造ALTECシステムと釣り合っている。
このアンプはかってのヤマハCA1000のデザインを元にしており、シルバーのフロントパネルは清潔感があり美しい。
これがモダンなデザインの改造ALTECシステムのクリーンな印象とよくマッチしている。




テレビシステム用のがシルバーだったので3台同色にしたが、A-S301にはブラックフェイスもある。
早瀬文雄氏は、シルバーをやめてブラックフェイスを新たに購入している。
つまらんことを気にする男だなぁと思ったが、この際だから黒色の新品を3台揃えるというのはどうだろう、などとつい考えてしまった。
ヤマハのC1とかC2は妙にカッコよかったしなぁ。
金がもったいないのでもちろん却下であるが、こういう揺さぶりには結構弱いのである。

DEQ2496とDCX2496の耳を取りはずし、膝小僧と干渉しないようにした。
なお、DEQとDCXの足は、トンボ鉛筆のMONO消しゴムのブラックタイプ(PE-04AB)を使用した。
ブラックなので目立たないし、しばらくすると適度に貼り付いてくれると思う。

この部屋は4月にリフォームし、家具なども新調した。
明るくなって大変居心地が良い。
3台のA-S301は1つのリモコンでスイッチオン、ボリューム調整ができる。
モーター駆動のボリュームが3台一斉に回転するのが愉快だ。
また、リモコンのミュートボタンを押すと、CDランプが点滅し、これまた一斉にボリュームが回転して音量が低下してゆくのが楽しい。



2024/06/15

Remodeling Altec System



A-S301はシングルプッシュプルである。
シングルプッシュプルよりも3パラレルプッシュプルとか4パラレルプッシュプルのようにパワートランジスタがずらっと並んでいるアンプの方が力強い音が聴ける。
しかし、これはネットワークを使用した普通のスピーカーシステムを駆動した場合の印象であり、マルチアンプになると話が変わってくる。

業務用の大口径ウーファーや大型ホーンを用いた巨大なマルチアンプシステムの場合、そんなに凄いアンプを持ち出さなくても、力強いなどというレベルをはるかに超えた凄まじい音を聴くことができる。
マルチアンプは各アンプの負担が小さい上に、変換効率の高い業務用ユニットならこれはなおさらだ。
では、そんなマルチアンプシステムに凄いアンプを組み入れるとどんな音になるのか。
この音の感想は人によると思う。
さらに力強くなったと感じるか、それとも、やりすぎであってマルチアンプ特有のすっきり感が損なわれてしまっていると感じるかだ。
後者、である。
なお、こういう感想を持つ方は他にもいる。

こうしたことが生じる原因ははっきりとは分からない。
ただ、マルチアンプシステムではアンプやスピーカーユニットの素の音がもろに出るため、特性の揃ったパワートランジスタを厳選しても解消することができない"にごり"の一種を感知できてしまうのかもしれない。
温度環境や経年変化、複雑な動特性において一糸乱れずというのを期待するのは、どうなのか。
ともかくこうしたことは解像度の高い巨大システムで体験してみると一発で理解できる。

菅原正二さんはJBL SE400Sを使い続けておられる。
これもシングルプッシュプルというか、そのご先祖様だ。
まあA-S301からSE400Sを連想するのはかなりのオーディオ歴、いや、かなりのオーディオ的想像力、いやいや、かなりのオーディオ的ユーモア力が必要になろう。
すっきり系の音がお好みだった早瀬文雄氏がA-S301を愛用されていたのも心強い。




オーディオ高原駅から先はベテランクライマーの世界。
各々独自のアプローチで異なるピークを目指すことになる。