Sさんのご友人によるDIY MR94の製作過程です。
さあ皆さん、ディスプレイを穴があくまで見つめてください!
材料は18mm厚のバーチ合板だそうです。
この合板の大きさは1200mm×2400mmでしょうか?
なんだかプロの工房のような雰囲気です!
原寸大の型紙と冶具です。
なるほど、角度がある場合、紐にテンションを与えて圧着するのですね。
接合部分には組み木がしてあります。
凄い木工技術!
組み上がった上下のホーン壁面部材に左右の部材を慎重に組合わせているところです。
う~む、この接合過程が一番難しいような気がします。
おおっ、ベル部分が組みあがりました。
隙間もなく組みあがりました。
完璧な手際!!
ん? これは何をしているのでしょうか??
端の余分をカットしたのですね。
この工具、なんていうのだろう。
見たこともありません。
そして 綺麗に仕上げる。
いつもサンドペーパーをとりつける安価なサンダーを使用していますが、これは別物のようです。
なんだか物凄い迫力の工具です。
これは縁部分ですね。
シロートには到底無理だと思われる凄い木組みです。
この4つの穴はなんでしょう?
おおおおっ!
ダボで組み付けるとな!!
ホーン部がこうして完成。
スリット部の周囲は積層構造!
積層部分も謎の工具できれいにしています。
JBL 2365のスロート部分はちょっと短いので、スロート部分を延長するための延長スロート部分を製作されたようです。
縦にするとこんな具合です。
積層の厚みが凄い。
延長スロート部の貼り合わせにもダボ!
う~む、ダボってやったことないです。
なんと素晴らしい。
美しい仕上がりです。
どうするとこんなにきれいに仕上げられるのでしょう?
JBL 2365のスロート部分の内壁面ともきちんと整合しています。
なんという工作精度の高さ!
JBL 2365のスロート部分を取り付けて完成。
素晴らしい仕上がりですし、とても立派です。
脱帽です。感動しました!
貴重な画像の提供、ありがとうございました。
Sさんにいくつかの質問をしたところお返事のメールを頂きました。
「さてお尋ねの件ですが資料室にてご指摘のとおり以前の写真に写っていましたのが1号機で私が所有しているものです。
そして友人の物は2号機になりまして、もう一台同じ物を保管しておりますので計3組製作しました。
JBL 2365Aのスロート部の2365Tを使用したのは私のモデルだけであり、他のものはそれを参考にしてバーチ合板にて製作されています。」
下の画像は1号機を試されているころのご友人のシステムです。
見事な木製ラジアルホーンもきっとご友人のお手製なのでしょう。
凄いなぁ…
下の画像はそのバーチ合板製のスロート部です。
ドライバーはBMSの4592NDですね。
「友人に製作時に工夫した点は?と聞きましたら特にないという素っ気ない返事でした。
彼は今まで10台以上木製ホーンを作って来ていますので以前の無垢材や集成材を使った大型ホーンに比べると楽だったとのことです。
後ほど製作時の写真を送らせていただきますので参考までに。」
やはりご友人の方はホーン作りのベテランさんだったのですね。
本当に凄い木工技術です!
「ALTEC MR945AとMR94との比較についてですが、MR94の音質レベルを探る為に購入しましたのでまったくの同条件で比較出来ませんでした。
しかし、MR94より945Aの方がかなり元気な音が出ていたような気がしています。
特に高域において。
これは恐らくスリット部の開口寸法の違いからきているのでは無いかと推測しています。
特にスリット部の幅がMR945Aが3cm、MR94が2cmでこれが一番効いているのではないかと。
MR94はkiirojblさんもおっしゃっていますように素直な音質と言うのに尽きると思います。」
下の画像は、MR945Aを試されている頃のSさんのシステムです。
MR945AやMR94の水平指向性の高域側のカットオフ周波数はスリット幅により決定されるため、Sさんのご指摘は正しいと思います。
スリット幅が広がると、能率は上がり、高域の指向性が急激に狭くなる周波数が低くなるからです。
聴き比べてみると着色が無く正確な音を出すのはBMSです。
これほどの高性能ドライバーは他にあまり無いのではと思う程です。
しかし同軸タイプのこのモデル(4592ND)はトゥイーターの音も出してしまうといくらイコライザーで補正しても納得いく音は出ませんでした。
やはりスロート部の長さが影響しているのではないでしょうか?
そこでBMSのトゥイーター部を殺し、私が同時に購入していましたSelenium ST400 TRIOを付け加えてみますと
素晴らしいバランスで鳴りだしました。
オーディオを始めて長いのですがこんなに美しい高域を出すトゥイーターは初めてお目にかかりました!
これには友人も同意見でSeleniumのサイトを覗くとこのモデルが製造中止になったようで二人とも予備にもう1セット購入した程です。」
「D405 TRIOの音には正直、癒されます。
BMSほどの正確さは感じられないのですが、これがフェノリックの音なのでしょうか。
音に潤いがあって手放せません。」
下の画像は、SさんのD405 TRIOとST400 TRIOです。
大規模自作ネットワーク!
確かにST400 TRIOがセレニウムのサイトに表示されていない時期がありました。
Selenium ST400 TRIOは、現在JBL Selenium ST400 BLKになっており、黒色の塗装仕上げになってしまいました。
ST400 TRIOと ST400 BLKのスペックシートのデータは完全に一致しており、外装以外は同一製品のようです。
また、ST400は、JBLのMarquis Dance Club Seriesに搭載されています。
Sさん、そしてご友人の方、貴重な情報、大変ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
さあ皆さん、ディスプレイを穴があくまで見つめてください!
材料は18mm厚のバーチ合板だそうです。
この合板の大きさは1200mm×2400mmでしょうか?
なんだかプロの工房のような雰囲気です!
原寸大の型紙と冶具です。
なるほど、角度がある場合、紐にテンションを与えて圧着するのですね。
接合部分には組み木がしてあります。
凄い木工技術!
組み上がった上下のホーン壁面部材に左右の部材を慎重に組合わせているところです。
う~む、この接合過程が一番難しいような気がします。
おおっ、ベル部分が組みあがりました。
隙間もなく組みあがりました。
完璧な手際!!
ん? これは何をしているのでしょうか??
端の余分をカットしたのですね。
この工具、なんていうのだろう。
見たこともありません。
そして 綺麗に仕上げる。
いつもサンドペーパーをとりつける安価なサンダーを使用していますが、これは別物のようです。
なんだか物凄い迫力の工具です。
これは縁部分ですね。
シロートには到底無理だと思われる凄い木組みです。
この4つの穴はなんでしょう?
おおおおっ!
ホーン部がこうして完成。
スリット部の周囲は積層構造!
積層部分も謎の工具できれいにしています。
JBL 2365のスロート部分はちょっと短いので、スロート部分を延長するための延長スロート部分を製作されたようです。
縦にするとこんな具合です。
積層の厚みが凄い。
延長スロート部の貼り合わせにもダボ!
う~む、ダボってやったことないです。
なんと素晴らしい。
美しい仕上がりです。
どうするとこんなにきれいに仕上げられるのでしょう?
JBL 2365のスロート部分の内壁面ともきちんと整合しています。
なんという工作精度の高さ!
JBL 2365のスロート部分を取り付けて完成。
素晴らしい仕上がりですし、とても立派です。
脱帽です。感動しました!
貴重な画像の提供、ありがとうございました。
Sさんにいくつかの質問をしたところお返事のメールを頂きました。
「さてお尋ねの件ですが資料室にてご指摘のとおり以前の写真に写っていましたのが1号機で私が所有しているものです。
そして友人の物は2号機になりまして、もう一台同じ物を保管しておりますので計3組製作しました。
JBL 2365Aのスロート部の2365Tを使用したのは私のモデルだけであり、他のものはそれを参考にしてバーチ合板にて製作されています。」
下の画像は1号機を試されているころのご友人のシステムです。
見事な木製ラジアルホーンもきっとご友人のお手製なのでしょう。
凄いなぁ…
下の画像はそのバーチ合板製のスロート部です。
ドライバーはBMSの4592NDですね。
「友人に製作時に工夫した点は?と聞きましたら特にないという素っ気ない返事でした。
彼は今まで10台以上木製ホーンを作って来ていますので以前の無垢材や集成材を使った大型ホーンに比べると楽だったとのことです。
後ほど製作時の写真を送らせていただきますので参考までに。」
やはりご友人の方はホーン作りのベテランさんだったのですね。
本当に凄い木工技術です!
「ALTEC MR945AとMR94との比較についてですが、MR94の音質レベルを探る為に購入しましたのでまったくの同条件で比較出来ませんでした。
しかし、MR94より945Aの方がかなり元気な音が出ていたような気がしています。
特に高域において。
これは恐らくスリット部の開口寸法の違いからきているのでは無いかと推測しています。
特にスリット部の幅がMR945Aが3cm、MR94が2cmでこれが一番効いているのではないかと。
MR94はkiirojblさんもおっしゃっていますように素直な音質と言うのに尽きると思います。」
下の画像は、MR945Aを試されている頃のSさんのシステムです。
定指向性ホーンのカットオフ周波数は水平、垂直指向性のそれぞれ低域側と高域側の4箇所にあります。
MR945AやMR94の水平指向性の高域側のカットオフ周波数はスリット幅により決定されるため、Sさんのご指摘は正しいと思います。
スリット幅が広がると、能率は上がり、高域の指向性が急激に狭くなる周波数が低くなるからです。
「DIY MR94に組合わせているドライバーは、私はSelenium D405 TRIO、友人はBMS 4592NDです。
聴き比べてみると着色が無く正確な音を出すのはBMSです。
これほどの高性能ドライバーは他にあまり無いのではと思う程です。
しかし同軸タイプのこのモデル(4592ND)はトゥイーターの音も出してしまうといくらイコライザーで補正しても納得いく音は出ませんでした。
やはりスロート部の長さが影響しているのではないでしょうか?
そこでBMSのトゥイーター部を殺し、私が同時に購入していましたSelenium ST400 TRIOを付け加えてみますと
素晴らしいバランスで鳴りだしました。
オーディオを始めて長いのですがこんなに美しい高域を出すトゥイーターは初めてお目にかかりました!
これには友人も同意見でSeleniumのサイトを覗くとこのモデルが製造中止になったようで二人とも予備にもう1セット購入した程です。」
「D405 TRIOの音には正直、癒されます。
BMSほどの正確さは感じられないのですが、これがフェノリックの音なのでしょうか。
音に潤いがあって手放せません。」
下の画像は、SさんのD405 TRIOとST400 TRIOです。
大規模自作ネットワーク!
確かにST400 TRIOがセレニウムのサイトに表示されていない時期がありました。
Selenium ST400 TRIOは、現在JBL Selenium ST400 BLKになっており、黒色の塗装仕上げになってしまいました。
ST400 TRIOと ST400 BLKのスペックシートのデータは完全に一致しており、外装以外は同一製品のようです。
また、ST400は、JBLのMarquis Dance Club Seriesに搭載されています。
Sさん、そしてご友人の方、貴重な情報、大変ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
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