デジタルアンプ(Behringer A800)を導入しようかどうか迷っていたころ、デジアンのレイテンシーってどうなんだろう?と思い、ヨハネスさんにたずねてみたことがありました。
ヨハネスさんはデジアンをお使いになっていたようなので。
「マルチアンプでデジアンを混用すると問題ないの?」
「ホームオーディオでは気になるかもね。一番嫌なのは最初は気にならず、でもいつまでたっても落ち着かないなんてことがおこりそう。」
「う~む」
「デジチャンならレイテンシーをそろえる機能があったと思うよ。」
DCX2496にはそんな機能なかったような…と思いつつ、後日、取扱説明書を確認してみると、おおっ、あるではないですかオートアライン。
これは楽しそうです。早速、試してみました。
黄色いホーンシステムや改造ALTECシステムでは、CADで描いたユニット配置からディレイの距離を設定していたので、こうした作業は初めてです。
ECM8000をDCX2496のC入力に接続。"SET UP"の2ページ目にオートアラインがありました。
比べる出力を選び、中央の大きなダイヤルを回して音量調整。
ザッザ、というようなノイズが出て、あっという間に調整完了です。
1. SUB 1808-HPS 600mm
2. LOW LOWER 1508-8ALCP 518mm
3. LOW UPPER 1508-8ALCP 580mm
4. MID LOW 1008-8HE 0mm (DLY OFF)
5. MID 2451H 0mm (DLY OFF)
6. MID HIGH 2431H 428mm
7. HIGH 2407H 498mm
サブウーファーは、自動調整で得られた数値ではなく、こちらの都合で変更させていただきました。
また、ホーンタワーの両ユニットについては位置を合わせて作ったつもりなので、いずれもディレイはゼロです。
初期調整の際にレーザー距離計でざっくりあわせておいたので、それほど変化はありませんでしたが、気持ちすっきりしたように思いました。
ディレイの設定がうまくいってないと、高域の鮮やかさが後退します。
例えば、このDIYホーンシステムの場合、大型ホーンの2451Hに500Hz以上を全部再生させたときの音と、ディレイの設定をせずに2451Hと2431Hと2407Hとをならした音を比べるとすぐにわかります。
2451Hに500Hz以上を全部再生させるときには、2451Hの高域側のLR48をOFFにし、2431Hと2407Hをミュートします。
一方、低域側は高域側と比べると分かりにくいというのが感想です。
また、サブウーファーは群遅延の領域での設定になるので、クロス周辺の周波数で合わせこまないとダメなんじゃないのか、なんて考えています。
オートアラインではマイクの位置で結構数値が変わります。
しかし、ディレイの設定がうまくいっていると、リスニングポジションから外れている場所でも音の鮮やかさが後退することがありません。
これは結構不思議なことだと思っています。
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