2025/01/25

Celestion PowerProX18



2023年に発表された18インチの新機種である。
パワープロックス18って、こういう名称がいい。
無味乾燥な英数字の型番よりも、プロライダー15、ローライダー18、ローマックス18などの名づけの方が好きである。




面構えのいいハイパワーユニットであり、マグネット重量は3.5kg、全体では13.2kg。
4インチボイスコイルはインサイド/アウトサイドタイブ。
Twin demodulation ringsとポリシロキサン層を間に挟んだダブルサスペンションを備え、コーンは両面コーティングされており耐湿性に優れる。
こういうスペックはTSQシリーズのフェライト版という感じもする。
サウンドハウスで45800円(1374ポイント)。

BLは24.38TM、Mmsは229.98g、Vasは188.9Lであり、これも強烈。
WinISDで遊ぶにはなかなか勉強になるユニットだ。
WinISDの基本操作をマスターしているなら、ちょっと遊んでみるといい。

例えば、DIYホーンシステムのサブウーファーに使用しているPeavey 1808-8HPSの代わりに使用することを想定してみる。
実効容積は180L、ダクトは半分封鎖する等の手直しをしてチューニング周波数を26.5Hzを指定、緑線で示す特性を得る。
実際に使用している50Hzの-48dB/oct(8次)のローパスフィルターを加えるとオレンジ線になる。
さらに、低域側を持ち上げるために、パラメトリックイコライザ(24Hz Q1.5 +4dB)を加えると水色線になる訳だ。
20Hzで約7dB落ちだから凄まじい仕上がりだ。
おそらく、JBL Professionalのモニター用サブウーファーであるSUB18とそう変わらないと思う。



優れたスピーカービルダーをめざすならこうしたシミュレーションを繰り返しながら、箱の設計だけではなく帯域別EQによる補正可能範囲を把握することだ。
そして一番大切なことは、こうしたフィルターの効果を実際に聴いて確認することだ。


Specifications
Nominal diameter457mm / 18in
Power rating1200W
Continuous power rating2400W
Rated impedance8Ω
Sensitivity97dB
Frequency range35-1000Hz
Chassis typeCast aluminium
Magnet typeFerrite
Magnet weight3.5kg / 124oz
Voice coil diameter100mm / 4in
Voice coil materialRound copper
Former materialGlass fibre
Cone materialGlass loaded cellulose, water-resistant coating front & back
Surround materialCloth-sealed
SuspensionDual-laminated
Gap height (Hg)11.75mm / 0.46in
VC winding height (Hvc)25mm / 0.98in

Parameters
Sd1210.0cm2 / 187.6in2
Fs34.8Hz
Mms229.98g / 8.1oz
Qms3.147
Qes0.431
Qts0.379
Re5.1Ω
Vas188.9l / 6.67ft3
BI24.38Tm
Cms0.091mm/N
Rms15.96kg/s
Le (at 1kHz)1.61mH
Xmax9.5mm / 0.37in
Xmech48mm / 1.9in
Efficiency η01.8%

Mounting Information
Overall diameter460mm / 18.1in
Overall depth225mm / 8.9in
Cut-out diameter414mm / 16.29in
Mounting hole dimensions11x7mm / 0.43x0.28in
Number of mounting holes8
Mounting hole PCD441-432mm / 17.36-17.31in
Flange & gasket thickness16.2mm / 0.64in
Unit weight13.2kg / 29.1lb




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