46cmユニットはJBLではなく、PEAVEY社のローライダー18(1808-8HPS)を選びました。一本約2万円でした。残念ながらJBLの46cmウーハーである2241Hや2242Hには手が出ませんでした。これが最新のSRXシリーズに使用されている2268H(単品で販売されていません)なら話が変わってくると思うのですが。
このローライダー18は、アルミダイキャスト製フレーム、4インチ銅リボンボイスコイル、ケブラー繊維入りのコーン紙、重さ10kgと立派なものです。フェライト磁石の大きさもJBLの2242Hとほぼ同等です。また、重さは1808-8SPSよりも1.8kgほど重くなっています。
このユニットは比較的小容積のバスレフ箱と組み合わせるサブウーハー用ユニットです。ブラックウィドウBWXシリーズの上位機種であり、振動系や磁気回路が強化されています。銅ボイスコイルと重めの実効質量から強力な大口径ウーハーの音が期待できそうです。
一方、こういうサブウーハー用のユニットを通常のウーハーとして用いることに不安があります。2360A+2446Hとうまくつながるのかという心配です。2155Hのウーハー部は最低域が伸びていませんが、その代わりにこの「つながり」という点では成功していたように思えるからです。結局、このローライダー18を使用したサブウーハーシステム(QW-118/QW-218)のパンフレットには1.5kHzまで±3dB以内の平坦なレスポンスがあると記載されていたため、賭けてみることにしました。
ローライダーの包装箱は8角柱形状の変わった形でした。今度はハーレーダビッドソンの絵(同名のオートバイの機種があります)でも描いてあるのかな、と思ったのですが、その代わりに「STOP WIMPY(弱虫の)BASS」と大書きされていました。ユーモアのあるメーカーですよね。
フレームが黒色塗装されており仕上げもそんなに悪くないです。1808-8SPSよりも明らかに手がかかっています。このローライダーもエッジがウレタンではなかったのでホッとしました。真っ黒なコーン紙にはコルゲーションがあり独特の面構えです。1808-8SPSと同様、これにもガスケットや取付けネジが付属してきませんでしたので5mm径のネジとT型ナットを購入しました。鬼目ナットは少し締め上げただけで板の内部へ沈み込んでいくため使いません。最初に製作した箱に鬼目を使用し、みごとに失敗しました。