ピアノシステムの音はこのままでも堂々とした個性的な音?を楽しませてくれます。でもさらに調整を進めるとどうなるのでしょう。そこでイコライザを導入することにしました。このイコライザとしてベーリンガーのT1951とDCX2496を検討しました。
T1951は4素子のフルパラメトリックイコライザであり、左右を独立して調整することができます。2Uのパネルにはノブやスイッチがずらっと並び、いかにもという感じです。重量は8kgもあるのに価格は約2万円とリーズナブルです。さらに、UTCチューブインターフェイスという回路を搭載しており、パネルに顔を見せている真空管(選別品の12AX7)によって発生した高次倍音が入力信号に付加されるそうです。シンセサイザーのブライトネスのような効果なのでしょうか?
T1951
この世界ではすっかり有名になってしまったDCX2496はイコライザというよりもSH-D1000と同類のデジタルチャンネルデバイダです。2155Hと1808-8SPSのクロスオーバー周波数を設定もできるため、かなり遊べそうです。デジタル入力もできますが、電子ピアノであるMP9500や音源モジュールであるMU100Bはアナログ出力のみなのでMG10/2のアナログ出力に接続して使うことになります。
DCX2496
最近DCX2496の価格が大幅に値下がりしたためT1951との価格差は問題となりません。T1951は真空管により音が変えられるというのが魅力です。一方、DCX2496は真面目に追い込むにはピッタリの機種です。しかし、T1951の4素子のイコライザとMG10/2の3素子のイコライザを併用すれば7素子のイコライザを構成することができますから、これでもかなり追い込めるはずです。どっちにしましょうか。