3つの箱で24mmサブロクシナ合板を5枚使用。カットはいつも親切丁寧な東急ハンズにお願いしました。2155Hの箱を作ったのはちょうど10年前の今ごろだったな、10年たったのに相変わらず似たようなことばかりしているのはどうしたことかいな?なんて思いながら箱を作り始めました。しかも工作技術はヘタクソで当時のまま。進歩の形跡が認められない。今回も数々の小さな失敗に四苦八苦。
最初にバッフル板にウーハーのネジ止め用の穴をドリルで開けます。ホームセンターで売っている5千円ぐらいのドリルガイドを使って垂直を心がけます。緊張のドリル作業の際にはドリル先端が飛び出す面(下側になる面)に使用しない端材等を当てがっておきます。こうしないとドリルが貫通したときにその穴の周囲の突き板がめくれ悲惨な仕上がりになってしまうからです。全部の穴がうまくいったらT型ナットを慎重かつ大胆に打ち込んでゆきます。防護ネットの付属の押え金具のネジ止め用穴も同時に開け、これにも付属のT字型ナットを打ち込む。できあがったらユニットや防護ネットを仮にネジ止めし確認。
次は仮組み。V字型バッフルの箱の場合、底板の上にバッフル板や側板を立ててゆきます。板目や板の反り具合等をチェック。天板ものっけてみて、しばしその勇姿に感動します。仮組みに納得できたら板の組み合せが分からなくならないようにマーキング。接着の順序もここで再三確認。準備ができたらバッフル板や側板に補強材を接着し、それらが硬化したら裏返しにした天板の上に立てるように接着。はみ出した接着剤(木工用ボンド)はすぐにぬれ雑巾でふき取り、それからセロテープでバッフル板や側板の上端同士を軽く固定します。接着剤が半分硬化し接着部分がズレにくくなってから裏返した底板をのせ、その底板の上に雑誌やレンガ等などの重いものを積み上げます。
一番の大敵は板の反りです。隙間の原因。対処方法その1。僅かな隙間なら接着剤を塗りこむだけ。対処方法その2。少し隙間が大きい場合。箱の内側から隙間部分に細材を当てがうように固定し接着剤を流し込む。対処方法その3。板の反りが酷く隙間がかなり大きい場合。隙間ができていない部分のみに接着剤を塗り接着してしまう。1日以上待って完全に接着剤が硬化してから隙間部分に接着剤を適量注入し、隙間部分がぴったりくっつくように一発逆転気合の釘打ち。あっと言う間に板の反り自体を修正してしまいます。
仕上作業は、気温天候風速家族状況午後の予定おなかの減り具合等を指差し確認後、にこやかに決行致します。まず、白色との粉を木口に塗り240番のサンドペーパーをホームセンターで売っている安物電動サンダーに取付けて全体を軽くペーパーがけ。おおっ、だんだん美しくなる! それからきれいな濡れ雑巾で木屑を丁寧にふき取ります。そして、ようやく水性ウレタンクリアの登場。ハケは事前に水洗いしておいて抜け落ちそうな毛は全て抜いておく。薄く塗って乾くのを待ち、また塗っては待つ。これにてめでたく作業終了のはずでしたが、今回は木口に塗った白色との粉がマダラ模様になってしまい悲惨な仕上がりに・・・責任問題だっ!内閣総辞職か?という窮地に立たされたものの、これは木口テープを貼って再塗装。
塗装膜が十分に硬化し、水性ウレタンクリアの強烈な臭いがおさまるまで約1ヶ月待ちました。それに塗料は接着剤の一種ですからユニットが貼り付く等、ロクなことにはなりません(涙の実証済み)。乾くのを待っている間に、箱やはかまの底面にホームセンターで売っている薄いフェルトのようなもの(90cm×1mで800円ぐらい)を板厚の幅に裁断し木工用ボンドで貼り付けました。箱を引きずっても床に傷がつきませんし、今回のサブウーハーの箱では床との間の隙間をふさぐ目的もあります。