2010/06/07

JBL 5732 & 5742 (2)

5732-M/HFのお値段は約1600ドル
5742-M/HFのお値段が約2200ドル

どっちにしよう?
値段的にはそう変わらない。
2発は250Hz、4発は220Hzまで。
この差をどう考えるか。
うむむむむ



5732、現代のA5。








5732-M/HFは、Dance 5を連想させます。
Dance 5は、2452Hではなく2451H。
おそらく、ホーン部も再設計されているような気がします。






2169Hを見ていると、2250Hを思い出します。
2250Hはバスケットを覆うようなカバーを取り付けるようになっているのに、2169Hはバスケットとカバーが一体になっている。
何れも3インチ径ダブルボイスコイルの史上最強の20cmですが、性格はかなり異なるように思います。











5732-M/HFのサイズは、1054x762x450mm。
A5やA7の箱である828が1067x762x610mmですから2発と言えども結構大きいです。

5742-M/HFのサイズは、1544x762x450mm。
巨大なのに奥行きが浅いのがいい。
そして2169Hが4発。
2発ずつの独立制御がおマニア心をくすぐります。
うむむむむ









220Hzクロスにより、18インチダブルとのクロスが可能。
SRX738のように18インチをウーファーに使用。
SRX738は、2169HにフェイズプラグがついたCMCD
2431Hは素晴らしいし、やはり名器だ。
4348が生産中止となったが、このSRX738があるのでまったく問題がない。







5742の横置き。
幅は約150cm、奥行きは約60cm。
見た目のまとまりがあって、なかなかカッコいいです。
サブウーファーを足す必要もない。
ツィーターを加えるだけ。
これで4000ドル以下。
自作が馬鹿馬鹿しくなります。









黄色いホーンシステムの10インチと18インチのバスレフ箱のダクトを塞ぐための板。
10mm厚と5mm厚のアクリル板の間に黄色い画用紙を挟み込んであります。
四隅のスコッチテープは、箱にネジ止めした後にはがします。
ダクト内部にはクッション用の60mm厚のスポンジを詰め込みました。






黄色いホーンシステムは、50Hz以下が24インチ、50Hzから111Hzが18インチ、111Hzから296Hzが10インチという帯域分割になっています。
WinISDによると10インチ密閉の111Hzと296Hzのレスポンス差は4dB~5dB。
18インチ密閉の50Hzと111Hzのレスポンス差は3dB~4dB。
緑がバスレフ、黄色が密閉です。

DCX2496の帯域別のEQを使用して補正。
高BL値のスピーカーユニットについてのキール氏の論文の中の猛烈なレスポンスグラフが印象に残っていたのでEQ補正を試してみました。

10インチの場合、80Hz、+3dB~+5dB、Q1.0~2.0などで低域側の補正カーブを作成。
さらに、330Hz、-0.5dB~-1.5dB、Q0.8~1.3などの高域側の補正カーブを組み合わせる。
この2つのEQの設定値は、SH-D1000のEQCDのソフトでシミュレーションしました。
18インチも同様の考え方で低域側と高域側の2つのEQを組み合わせた。

理論的には低域側をブーストする補正カーブだけで十分なはずですが、これだけだとコントロールが難しい。
低域側のブーストにより高域側のレスポンスもやや上昇してしまうから。
この場合、その帯域全体のレベルをカットすると、今度は低域側のブースト量までもカットされてしまう。
そこで高域側をカットする補正カーブを組み合わせると、低域側と高域側を独立して制御できるようになり、非常にコントローラブルになりました。

この2つのEQによるコントロールは理屈としては当たり前です。
しかし、実際に低音や中低音の姿を思ったとおりに変更できるのはかなりショッキングな出来事でした。
密閉化によって質感は向上したものの細くなってしまった低音が生気を取り戻し見違えるようにパワフルに鳴りだすと、にわかには信じがたい気持ちになりました。
これを他の手段で実現しようとするならばスピーカーユニットや箱の交換が必要になると思います。

密閉化に伴って低域側の失われたレスポンスを取り戻すことができ、さらに、その量感を精密に制御できるようになりました。
ダクトからの音が消え低音のあいまいさがなくなったためにEQの利き具合の判断がしやすい。
また、10インチの高域側のみをコントロールできるため、低域側の量感と切り離して中域との整合を容易に図れます。

密閉箱の特性がどの程度おだやかならば(フラットならば)、この方法が有効になるのかは分かりません。
ちなみに、10インチの密閉箱としてのQ値は約0.48、18インチのは約0.55です。
いずれも標準箱(Q値0.7)に比べると2倍から3倍の容積。
低域側のレスポンス低下が少ない大型の密閉箱ほど有利になることは確かだと思います。



2010/05/23

Suntory Hall The 526th Popular Series

読売日本交響楽団の第526回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。
曲目は、プロコフィエフ交響曲第5番変ロ長調op.100、エルガー創作主題による変奏曲「エニグマ」op.36。
指揮はユーリ・テミルカーノフさん。







楽しみにしていたプロコフィエフの5番。
これは本当に素晴らしかった。
それにタムタムをはじめとして打楽器が充実、ピアノやハープもあって見ていて面白かった。

エニグマ変奏曲のトロイトは、ティンパニがいいのでよくCDで聴く曲。
しかし、何故かティンパニの音色が違った。
CDのは大きな音が出るティンパニを余裕で叩いている感じ。
今回のは無理やり叩いたような音。
生ではこんなものなのかな。

透明の反射板は、照明の少し下まで降ろされていた。
その反射板の位置にオーケストラが浮かび上がる。
くっきりとした初期反射。
まるで鏡像のようでした。









今日のMR94A。
まずは下塗り。
ぬりぬりぬり。
うははははっ!






白ホーンシステムのはMR94。
金属製。
構造はALTECのマルチセルラと非常に似ている。
おそらく塗布されている制振材も同じだと思う。

一方、MR94Aは樹脂製。
樹脂製と言っても、内部に埋め込まれた大きな金属板?とグラスファイバーで強化してある。
94Aの方が強度が高いし鳴かない。






セメダインの穴うめパテ(ホワイト)を使用して小傷を綺麗に修正。
ペンキを塗る前にサンドペーパーで軽く表面を荒らします。
縁が厚いためか、ムラがなくなるにつれ素焼きのような印象に。
アサヒペンのインテリアカラー、ピュアホワイト。
水性ツヤ消しです。







ホーン塗りの話をのせたら、アクセス数が跳ね上がってて…
ちとこわい。







水で薄めて、薄く薄く何度も何度も塗り重ねてゆく。
ドライヤーでバンバン乾かすから、塗り重ねるテンポが早い早い。
これもアサヒペンのインテリアカラー、ヨーロピアンイエロー。
水性ツヤ消しです。
黄色というよりバナナ色。
落ち着いた色、重量感のある仕上がりになりました。







このMR94Aは昨年の3月末に99ドルで購入したもの。
行動開始まで約1年。
CADの作図は数知れず。
うん、いつものペースだ。







 どんどん画像が大きくな~る。









これは白ホーン(MR94)の塗りたて状態のときの画像。
MR94Aは縁に厚みがあるし、実際にホーン全体が肉厚。
こうして比べてみると雰囲気がかなり違うのが分かります。