2023/05/18

ARTCISE AS85C



三脚で一番重視するのは信頼性である。
これは感覚的なことなので説明しづらいのだが信頼性が感じられないものは結局は使わなくなってしまう。
その点、このAS85Cの2021年モデルは合格である。

脚部の伸縮用の各ノブは節度があって扱いやすい。
脚部の回動部分はやや固めであるが、簡単に調整できる。
付属の2本の六角レンチを脚の取付け部分の対向する2つのボルトの頭にそれぞれ差し込み、それぞれ反時計回り(画像の矢印方向)に同時にひねれば緩む。
緩めすぎたときには、それぞれ時計回りに同時にひねれば固くなる。




脚部各パイプの剛性は十分であり、しなりとは無縁である。
2段目まで伸長し2段階目に開いた状態で上から押さえつけても全くしならない。
その剛性は055CやG328よりもかなり高く、これらアルミ三脚ではとても太刀打ちできない。
他にもNEEWERの8層カーボンの三脚を持っているのだが、この10層カーボンに比べると残念な三脚に思えてくる。

雲台は滑らかに動き、しっかり止まる。
ボールの締め付けはレバー式ではなくダイヤル式であり、こちらの方が好みだ。
また、クイックシューの部分と雲台底部がそれぞれ回転可能となっており、これはダブルパノラマと呼ばれている。

付属品として、三脚バック、ステンレスのスパイク、予備のクイックリリースプレート、スマートフォン用の保持部材とアーム、六角レンチが3本入っていた。
三脚バックはパットが入っているしっかりとした作りでポケットもついており、このメーカーの良心を感じる。



2023/05/13

ARTCISE AS85C



ジッツオのホームページで現行品をあれこれ眺めていた。
その中でマウンテニアシリーズのG3542が良さそうに思えた。
重さは1.86kg、カーボン脚の直径が21.7-25.3-29-32.9mmであり、しっかりしてそうだ。
全伸高が162cm、エレベーターを伸ばさない状態で134cm、収納高は54cmと過不足なしで使いやすい感じがする。
しかし、定価は19万円である。

amazonでアートサイズというメーカーのカーボン三脚を見つけた。
その中から、AS85Cの2021年モデルを購入した。
ボール径が44mmの立派なボール雲台(MB44)がついて20800円だった。
3本の脚のうち1本を取り外すことができ、一脚として使用できる。
驚異的な低価格であるが、実物を見てその高品質ぶりにさらに驚いた。




重さは1.82㎏、カーボン脚の直径が22-25.5-29-32.5mmであり、東レの10層カーボンを使っているそうだ。
全伸高が175.6cm、エレベーターを伸ばさない状態で147cm(実測)、収納高は50.5cm。
ジッツオのトラベラーシリーズのように脚が180度回動するタイプであり、収納高はボール雲台を取り付けても50.5cmと変わらない。
ボール雲台の重さは0.47kgなので合計で2.29㎏になる。
体重計で計測したところ2.3㎏だった。