2023/07/02

Loudspeaker Systems Design



20cmウーファーの308PMK2は確かに素晴らしいがもっとアグレッシブなシステムが欲しいとなった場合、308PMK2をサブにして、例えば、メインシステムとしてヤマハのDBR15を導入する手もある。
KS100の生まれ変わりという訳ではないが、38cmウーファーとホーンの2ウェイ構成によるオーディオ用としては大型システムである。
さらに、ウーファー用に400W、ツィーター用に65Wの2台のデジタルパワーアンプを搭載し、これをDSPで総合的に制御している。
これで価格は1本、5~6万円なのだから驚く。




ウーファーユニットは2.5インチボイスコイルであり深めのバスケットを持つ。
このウーファーはヤマハの自社製だろうと思う。
一方、ドライバーはCelestionのCDX1-1445である。
1インチスロート、PETP製の1.4インチダイヤフラム、マグネットはフェライトである。
これらのスピーカーユニットのスペックは、例えば、タンノイのLegacyシリーズのArden(748000円/1本)に匹敵する。




DBR15で特筆すべきは、そのコンパクトなサイズであろう。
15インチクラスの箱をこのサイズでまとめるのは至難の業である。
しかも、海外のレビューではどれもサブウーファーを加える必要はないと報告している。
それだけの低音をこのコンパクトな箱で確保するためには、スピーカーユニットと箱(ダクト)の設計とDSPによる補正(デフォルトでの)機能を組み合わせてトータルでの性能を追及する必要がある。
このような設計手法を採れることがパワードスピーカーのメリットであろう。

DBR15はエンクロージャーがプラスチック製であり、また、4段変速の空冷ファンを備えている。
この点が家庭用のスピーカーシステム等には見られない点である。
まあ、家庭内での音量では箱鳴りがするとか最低速でしか回転しないファンの音が気になるということはないだろう。





2023/06/29

Loudspeaker Systems Design



KS100は、さらにパワードスピーカーに興味をもたせてくれた。
パワードスピーカーとしては、最初にJBLのPebblesを購入し、その後JBL Professionalの305PMK2と308PMK2を購入した。
置き場所などをあちこち変えてみる手間暇は必要だが、家庭用のオーディオシステムとして308PMK2で十分ではないかと思っている。
オーディオ三大鉄則の、文句があるならまずはスピーカー設置場所(位置)変更、である。

最近のモニター用やPA用のハワードスピーカーは、ウーファー用とツィーター用に2台のデジタルアンプを搭載したマルチアンプ方式のものがほとんどである。
さらに、DSPを搭載し、チャンネルディバイダーの機能と周波数レスポンスの補正(デフォルトでの)機能もある。
このため、最初から出音が素晴らしく手間いらずである。
スマホをつなぐだけで、特に不満のないオーディオシステムが完成してしまうのである。




従来のオーディオでは、アンプとスピーカーの組み合わせで音を変化させるということになっていた。
しかし今や、手軽に楽しめるというかまともな価格で入手可能なオーディオ用のスピーカーやアンプはほとんど無いように思う。
昔ほど量産されないので高価なのは仕方がないのかもしれない。
しかし、モニター用のパワードスピーカーは世界中で販売されおり、その量産効果もあってか、性能の割に大変安価である。
また、こうしたパワードモニターは、一流メーカーの最新のオーディオ技術を手軽に体験できるところも魅力である。