2025/06/08

Nara and Kyoto



入江氏愛用のカメラの続き。

"ヴェスト ポケット コダック
1912年、イーストマンコダック社より発売され、入江が17歳の頃、長兄より譲り受け、初めて手にしたカメラ。
この1台のカメラが、入江を写真の道へ歩ませる契機となった。
現在、このカメラで撮影されたフィルムや作品は戦災等により失われている。

ローライコード
戦前より使用していた二眼レフカメラ。
1940年の世界移動写真展で一等を受賞した「文楽」のシリーズをはじめ、山岳写真(戦災や焼失)や大和路の撮影をはじめた頃に使用していた。
6x6判で、初期のモノクロ作品の多くをこのカメラで撮影している。

ライカ M3
35ミリの大和路モノクロ作品の多くを撮影したカメラ。
このカメラは、1954年のフォトキナ(ドイツでか開かれる世界映像見本市)に発表され、ファインダー及び距離計が当時のカメラに比べて特に優れており、戦後のライカ黄金時代をもたらしたといわれている。"




なんだ、入江氏もM3でしたか。
カメラバカにつける薬の中で、ライカ警察(特高)とかツァイス信者というのが登場する。
ルールを守るのがマニアの証なのかは知らんが、それで楽しいのかね。
オーディオでも結構いるんだ、ケーサツとか信者とか。
まあ、どうでもいいが、ケーサツや信者を名乗るなら、少なくとも青年期にその製品等がセンセーショナルなデビューを果たし、その熱気を肌で感じつつ、それにムネアツの恋しちゃったって経験がないと認めらんないな、いやまじで。
ライカM3は71年前だから、ケーサツ諸氏が18歳の頃だとすると、そのセーネンはいま89歳ということになる。
(おい、ウェスタンエレクトリックって1930年代ってか。全員あの世幸之助だな。)
だからライカを若いのが語っちゃっても、そりゃ他人の受け売りだよねって、ぜんぜんまったく説得力ないなぁ。




2025/06/06

Nara and Kyoto



入江泰吉記念奈良市写真美術館に展示してあった入江氏愛用のカメラ。
それぞれのカメラについて説明があり、それを書き出してみた。
なお、リンホフに装着されていたレンズはいずれもニコンの大判用。

"ハッセルブラッド 2000FC/M
大和路の風景、伝統行事、万葉の花など幅広く撮影に使用されていたカメラ。
行事や万葉の花など、一度の撮影で多くのフィルムを使用する場合などに使っていた。

リンホフスーパーテヒニカ
主に風景の撮影に使用していた。
リンホフ社製のテヒニカシリーズはリンホフの代名詞ともいえるフィールドカメラで、コンパクトな設計の中に充実の機能を備えていた為、入江をはじめとするプロカメラマンが愛用していた。

リンホフカルダン BI-SYSTEM
奈良大和路の仏像や懐石料理「吉兆」の撮影で使用された。"




新橋や銀座の中古カメラ店めぐりを思い出すなぁ。
こういう雰囲気が好きなんだ。
シノゴには手が届かなかったけどタチハラは魅力的だった。
金具、木の種類、蛇腹の色なんかを選べるから、あれこれ考えていたな。