2010/09/29

Suntory Hall The 530th Popular Series

読売日本交響楽団の第530回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。






指揮は下野竜也さん。
前半は岡坂慶紀/哀歌、R.シュトラウス/オーボエ協奏曲。

哀歌はショスタコーヴィチの交響曲を連想させる雰囲気がありましたが、独特の間があり、また弦楽器だけという編成もあいまって個性的な曲でした。
作曲家の岡崎氏が客席におられ喝采をうけていました。

オーボエ協奏曲の独奏はフランソワ・ルルーさんです。
素晴らしかったです。
涙がでそうなほど美しい音。
オーボエから零れた音楽が聴衆のひとりひとりの心に触れていく様が見えるようでした。

後半はベートーヴェンの英雄。
オーボエ協奏曲のあとというとこもあってか一本調子に聴こえてしまいました。
ちょっと残念。


 

2010/09/28

DIY Speaker (12)

PeaveyのCH-6。
Constant directivity typeのCircular horn。
定指向性ホーンは、やはりエッジが立ったスタイルがカッコいいです。



車ならこんなイメージ。






















板取りの前にホーンスタンドを設計してみたけど、これが難航。
直径50mmのアルミパイプを使用。







2010/09/26

DIY Speaker (11)

できるかどうかは…









設計だけでも結構大変。
作るのはもっと大変。

これから板取りなどを考えてゆきます。
設計変更がたくさんありそうです。

デザインコンセプトは「コンパクトホーンタワー」。
奥行き58cm。
これは部屋のドアから出入りできるようにするため。
奥行きを除けば全体の大きさはトリオと似たようなものです。






ミッドベースホーンは、直径880mm、ホーン長442mm。
ミッドホーンは、直径620mm、ホーン長490mm。
ハイホーンは、直径200mm、アダプター込みのホーン長は125mm。

ちなみにトリオのミッドベースホーンは、直径950mm、ホーン長650mm。
ミッドホーンは、直径570mm、ホーン長430mm。
ハイホーンは、直径180mm、ホーン長85mm。

ミッドベースホーンのホーン長が大きく異なるのは、トリオが8インチを使用し100Hzまで受持たせているため。
こちらは10インチでせいぜい200Hz~300Hz。
ホーンシステムの設計思想はそれぞれ。
デザインは参考になっても中身は別物。







作りやすさを考えてホーンは分割構造にしていますが、一体型でもいいのではないか。

ツィーター用のホーンは作り直します。







形式は定指向性ホーン。
キール氏の論文を参考にしました。

カットオフ周波数は不明です。
興味ないです。
そういうのは卒業してしまいました。

 

2010/09/23

DIY Speaker (10)

100本(膳)で198円の割り箸を購入。
16本を使用したテストピース用フレームです。
木工ボンドで貼りあわせてあります。





箸の大きさは、長さが203mm、太い方の幅13mm、狭い方の幅8mm、厚さは4mm。
このフレームの上に粘土をのせて、丸棒でならすと粘土の厚さは4mmになります。




反りを防止するために一定の間隔で溝を作りました。





しかし、ご覧のように反ってしまいました。
これは表面が裏面よりも先に乾燥し収縮したため。




そこでもう一つテストピースを作成。
湿ったタオルを表面にのせて乾燥速度を遅らせてみました。





今度は反りません。




裏側にはやや粘土がはみ出します。
昨日届いた2431Hと記念撮影。






2010/09/21

DIY Speaker (9)

京粘土は乾燥すると非常に硬くなりました。
ホーンの隣の白い円板は厚さ4mm程度の京粘土の残りを乾燥させたものです。
かなり力を入れても折れません、というか素手では折ることができません。
これ以上の強度は必要ないです。




しかし新たな問題が発生。
それは粘土の乾燥による収縮です。
ホーンの軸方向におけるホーン面の収縮によりスロート口の厚紙と粘土の間に2.5mmから3mm程度の隙間ができています。
なお、この画像のホーンはひびが少ないため壊さなかった方のホーンです。







さらに、ホーンの円周方向におけるホーン面の収縮によりホーン面が内側に若干膨らんでいます。
円周方向の収縮が、ホーンの円周方向のサイズを小さくしてしまったのでしょう。
下の画像の赤線で示したようなホーン面の変形が生じています。





乾燥に伴う収縮への対応策としては、粘土が乾燥する前に一定の間隔を隔てて複数の溝を形成しておき、乾燥後、広がった溝を液状の粘土で埋める、という方法が考えられます。











粘土について調べていると、京粘土のような石粉粘土(正確には石塑粘土)は様々な種類があることが分かりました。
例えば、PADICOというメーカーからは、プルミエ、ラドール、ラドールプレミックスの3種類の石塑粘土が発売されています。






500gと一番重いラドールは収縮率が4.0%、一番軽い(300g)プルミエは収縮率が6.1%だそうです。
ラドールとプルミエの混合であるプレミックスは4.6%、重さも中間の400gです。

試してみないと分かりませんが、京粘土はラドールと似たような特性を持っていると思います。
重量は軽い方が良いのですが、京粘土は乾燥すると軽くなるため(おそらくラドールも)、それほど重量は問題にならないような気がしています。









石塑粘土に関しては人形製作のサイトが詳しく、下地としてクロスクレイという液状の粘土に4割ほど木工用ボンドを混ぜたものを塗布することが説明されていました。



2010/09/17

DIY Speaker (8)

京粘土はまだ完全に乾燥していませんが、一方が酷くひび割れてしまいました。
ネットで検索してみると、粘土をよく練らないとひび割れをしてしまうそうです。
確かに、ひび割れをおこしている方は、粘土を全く練らずにはりつけていました。






ひび割れ補修の練習でもしようかと思いましたが、ひび割れの酷い方を壊し、その内部を調べてみることにしました。
粘土をはがすと、カチカチに乾燥していた紙粘土と軽石の混合物までもが湿って柔らかくなっています。
う~む、湿気が抜けにくいというのはひび割れよりもかなり深刻。





そこで、紙粘土と軽石の混合物をやめにし、楊枝をバスケット状に並べてみました。
楊枝の両端は木工用ボンドで接着しています。





意外と手間はかかりません。
30分程度の作業です。




楊枝に京粘土を直接はりつければ、楊枝の隙間から湿気が外に逃げられる。





楊枝のほか、大きなホーンには業務用の割り箸なども使えそうな気がしています。
調べてみると、業務用の割り箸、5000本で5000円、1本1円ぐらい。
5000本の割り箸、さぞかし壮観なことでしょう。




2010/09/15

DIY Speaker (7)

スロート口のボール紙の穴の縁を保護するためにカバーをつけました。
カバーはプラ板の2枚重ね。
中央にボール紙と同じように直径38mmの穴があけてあります。
このカバーはセロテープで貼り付けてあるだけです。









紙粘土と軽石の混合物はカチカチに固まったのですが、量が足らないように思えました。
そこで、紙粘土だけをその混合物の表面に被せてゆきました。





紙粘土が乾燥した後、いよいよ京粘土(石粉粘土/stone powder clay)をその上に塗りつけてゆきます。
京粘土の厚さは、約3mmから5mmです。







仕上げには直径30mmの木の棒(画像の太い方)を使用しました。
厚紙の38mmの穴の縁と円板の120mmの穴の縁に軽く押しあて、粘土の表面が放射方向に平らになるように転がしてゆきます。
これは思いのほかうまくゆき、正確なホーン面を形成できました。
なお、円板側の縁の周囲では粘土層が薄いので、その部分を強化するために木工用ボンドを上から少量塗りました。


2010/09/12

DIY Speaker (6)








使用する部材です。
手前の円板は直径200mm、厚さ12mm、中央の穴の直径は60mm。
その奥の円板も直径200mm、厚さ12mm、穴の直径は120mm。
四角い板は、全部で16個。
サイズは横40mm、縦55mm、厚さ12mmです。






隙間ができてしまいました。
紙粘土で封鎖しよう。






ドライバー側には厚紙を貼り付けてあります。
水車のような外観。






灰色の部分が京粘土、赤色の部分が軽い紙粘土と軽石を混ぜたもの。






赤線の間の空間が軽い紙粘土と軽石の混合物で充填する部分です。






こんな具合です。
簡単でした。






2010/09/11

DIY Speaker (5)

ためしにツィーター用の円形ホーンを作ってみようと思います。
うまくいかなかったら、これでおしまい。
うまくいったら、大きなホーンを作ります。






定指向性ホーンです。
スロート部分は、JBLのスロートアダプタを使用します。
このスロートアダプタは、ねじ込みタイプの1インチを1.5インチスロート径へ変換します。
取付けるドライバーは2408Hの予定。





このホーンには、直径120mm、高さ79mmの内側円錐部分と、直径200mm、23mmの外側円錐部分があります。
下の円筒形の枠体は、内側円錐部分の外壁を構成するものです。
直径は120mm、高さ55mm。
芯材として、0.5mm厚のプラ板を2.5回巻いたものを作成。






プラ板の芯材の内側と外側に厚紙を貼り付けました。
内側の厚紙は京粘土との密着性、外側の厚紙はペンキとの密着性を向上させるため。





いろいろと作り、準備を進めます。





紙粘土と軽石の組み合わせ、乾燥後に評価が変わりました。
軽石を含んでいるため硬いのです。
全部が紙粘土の場合には乾燥後も表面がなんとなく柔らかいのですが、軽石を混ぜるとそれが骨材となってそうした柔らかさがない。
それに乾燥が速い。
しかも、この紙粘土は100円と安価なのです。
内側にこの紙粘土と軽石の組み合わせを使い、表面を京粘土で仕上げる、です。




「軽い紙粘土」の特徴

 とても軽くてじょうぶ、しっかりと形づくれます。
 柔らかく手につきにくいので作業が楽です。
 ペットボトルやカンなどを芯材として利用できます。
 絵具やマーカーで着色したり、粘土に直接色をつけることもできます。






京粘土が3つ、紙粘土が6つ、そして、紙粘土と同じ量の軽石。
こんな割合になるのではないかと。

「軽い紙粘土」は普通の紙粘土よりもかなり軽いです。
乾燥すると発泡スチロールのような軽さになります。

京粘土は普通の粘土の重さでした。
直径30cmまでのホーンであればこの京粘土だけでも作れそうですが、大きなホーンでは重くなりすぎるような気がします。
最悪の場合、重さに耐えかねホーンが変形、ひび割れが生じて、そして崩壊。
軽い紙粘土と軽石を利用することで大きなホーンでも作れそうな気がしてきました。




2010/09/10

DIY Speaker (4)

紙粘土があまっていたので遊んでみました。
なお、本番では紙粘土は使いません。





重い荷物はあなたが~
軽いジョークはわたしが~






頓挫した075計画。
丸い棒を転がすと、滑らかな表面を作れる。
なるほどなぁ…







すべてを粘土で埋めつくすとお金がかかる上に重すぎる。
何か混ぜものが必要である、と考える。
安くて軽くて硬い粒子状のもの。

ホームセンターで売っている園芸用の軽石(pumice)を紙粘土に混ぜて実験。
粘土と同じかそれ以上の体積の軽石を混ぜることができるようです。








石粉粘土(stone powder clay)は軽石の粉が原料らしいです。
だから相性はいいのではないか?
また、購入した軽石は乾燥しているので、粘土の水分を吸い粘土の乾燥を早めるような気がします。

軽石はひとつずつ粘土に練りこむのが早いです。