2022/05/31

AKG K240 Studio VS K701



K240STとK701を聴き比べてみた。
あまり抽象的なことを書いても仕方がないので、ソナーワークスの特性グラフを参考にしてみよう。




K240STは低域から高域に向かってレスポンスが徐々に低下する聴きやすい特性を持っている。
中低域の盛り上がりは、厚みと柔らかな雰囲気を感じさせる。
低域はだら下がりなのだが、中低域の盛り上がりがあっても低音が不鮮明になることがないというメリットにもなっている。
高域端は残念ながらレスポンスが急激に低下しており、ワイドレンジという感じではない。
しかし、高域全体のエネルギー量が控えめになっているおかげで、全体としてはナチュラルで穏やかな印象である。




K701はK240STとは逆に、どちらかと言えば高域が勝った印象である。
6kHzにピークがある高域の山は、高域端に向かって裾野を広げており、高域全体のエネルギー量がかなりある。
また、高域端のレスポンス低下が小さいため、この帯域が醸し出す雰囲気のようなものがうまく再現されており、AKGがK701を"Reference class premium headphones"と呼んでいるのが分かるような気がした。
中域や低域側のレスポンスはフラットというか控えめなので、量感や迫力といったものは感じられないが、混濁した感じが全くなく、大変見通しの良い印象を受けた。
全体としては、クリアでワイドレンジな印象である。




2022/05/30

AKG K701 Reference class premium headphones



K701を購入した。
サウンドハウスで16800円だった。
K812は価格よりも重さで躊躇してしまった。
K701は235gなのでK240ST(240g)と同等の重さなのだが、K812は390gもある。
せっかく購入しても重くて使わなくなったらもったいない。




K240STを開封したときはその大きさに驚いたのだが、K701もその大きさに驚いた。
なんとK240STよりもさらに大きいのである。
こんなに大きなヘッドホンは初めて見た。

ホワイトとシルバーの配色とブラウンレザーのヘッドパットの組み合わせが特徴的な大変美しいデザインだ。
これは16800円ではなく499ドルが適正価格ではなかろうかと思った。





2022/05/29

AKG Open-Back Headphones



K240STがとても気に入ったので、同社の開放型の機種を購入することにした。
調べてみると、K701、K702、K712pro、K812という4機種があった。




K701(左)は澪ホンとして有名らしく、ロングセラーのようだ。
K702(中央)はK701の改良型なのだろうか?
K712pro(右)は、低域側を3dB改善したのだそうだ。
AKGの製品ページによるとK701が499ドル、K702が389ドル、K712proは609ドルだった。




K812はフラッグシップということで、上記の3製品とは別格になっている。
価格も1665ドルと飛びぬけて高価である。
こういう場合はフラッグシップを購入しておけば間違いはない。

 


2022/05/28

SONY MDR-900ST



Sonarworks Reference 4 Headphone editionに900STの周波数特性が掲載されている。




低域が伸びておらずというか最低域がない、高域が不自然というか荒れている、というように感じたのはこのグラフを見ると納得する。
しかし、普通のスピーカーの低域側の特性もこんなものだから、これでいいのかもしれない。

とりあえずfoobar2000に付属しているグライコで補正してみた。
"Equalizer enabled"のチェックの有無でイコライザ有り無しを聴き比べできる。




これはなかなか効果があった。
聴きやすくなったのである。
別のヘッドホンのようだ。
こんな雑な補正でフラットになったなんて思わないが、よい経験だったように思う。







2022/05/27

AKG K240 Studio Professional Headphones



K240STを開封して驚いたのは、その大きさだった。
イヤーパッドが大きく、耳を囲むように装着できる。
耳を圧迫しないし、側圧は弱いのにズレない。
それからセルフアジャスト機構により位置決めの手間がかからない。




すっかり気をよくしてベロアのイヤーパッドを購入した。
サウンドハウスで1750円(ペア)だった。
切欠きがあって、それに差し込んでくるりと回すと簡単に装着できる。
これからの季節、暑そうな気がするが、その感触が柔らかくてよい。




2022/05/25

AKG K240 Studio Professional Headphones



AKGのセミオープン型のK240 Studioを購入した。
クラシックプロの電源を購入したときの1605ポイントがあったので5980円だったのが4375円(+1605ポイント)で購入できた。

MDR-CD900ST(2013年12月、14380円で購入)、ATH-M20x(2020年12月、5800円で購入)、ATH-M30x(2022年2月、7300ポイントで購入)に続く4台目である。
ATH-M20xは妻にあげたので、900ST、M30x、K240STの3台を使うことになった。




これで900STとK240STという代表的なモニターヘッドホンが揃った。
このK240STは、その装着感といい、ナチュラルな音といい、素晴らしいヘッドホンである。
また、そのクラシックなデザインにすっかり魅了されてしまった。





2022/05/20

SONY MDR-900ST



900STのイヤーパッドとウレタンリングを交換した。
サウンドハウスでイヤーパッドは1180円、ウレタンリングは140円だった。
何れも純正品で一つあたりの価格。
交換により新品のようになった。

画像中央は、ELPAのミニプラグ/標準プラグの変換アダプタである。
amazonで503円だった。
これで新しいサウンドカードのSound Blaster Z SEのミニプラグ出力端子に対応できる。




イヤーパッド等を交換して聴いてみると、少しすっきりしたように聴こえる。
また、低音も以前より出ているような気がした。
イヤーパッドはかなりつぶれていたのでその影響だと思う。
きれいになって愛着がわいた。




2022/05/12

YAMAHA W102BW



初回の無料調律をしてもらった。
マフラーペダル使用時にダンパーペダルを使用するとミョーンという変な付帯音が聴こえることを質問した。
4枚あるマフラーフェルトの両端部が浮いているため、その部分が解放状態になっている近くの弦を叩いてしまうからだそうだ。
マフラーペダルのついているピアノは初めてだったので知らなかった。

調律師さんによるとピアノの状態は良好だそうだ。
アクションの木製の各パーツにシミや汚れがなく、ハンマーの間隔もそろっており、これは環境の良い場所に置かれていたと思われるとのこと。




pf70とMOX6は別の部屋に移動した。
W102BWはインテリアとうまく調和したようだ。




2022/05/01

YAMAHA W102BW



1985年製のヤマハW102BWを購入した。
高さ131cmの大型アップライトだ。
半艶消しのアメリカンウォルナット外装。
妻の実家のアップライトが黒だったので木目にした。

本体は495000円で運送/搬入料(クレーン車使用)が57200円だった。
椅子やクリーナー等の小物はサービスでついていた。
インシュレーターはamazonでイトマサのピアキャッチ(3980円)というのを買っておいた。




販売店が遠く電話で注文したため、自宅に運び込んでから初めて弾いた。
ヤマハピアノの専門店から購入したのでアクションなどはおおむね大丈夫だろうと。
肝心の音の方は電話で少し聴かせてもらったのだが、電話の音が悪くてあまりよく分からなかった。
が、気になるような音は出ておらず問題はなかろうと判断した。

搬入後、最初にアラベスク1番を弾いてみた。
思い入れのある大切な曲だ。
それに、この曲は何かを始めるときの新鮮な気持ちが表現されているように思っている。

ヤマハの音にはキラキラしたイメージがあったのだが、これは音がわりと太くまろやかな傾向。
ピアノは使い込んでゆくとハンマーフェルトが固くなり金属的な硬い音になっていく。
そういう音はしなかった。

とりあえず上前板と下前板を取り外して内部を見てみた。
内部は綺麗で、マフラーフェルトは交換されており、ブライドルテープも大丈夫そうだった。
ハンマーファイリングはされておらず、しかし、弦溝は浅かった。
ピアノを試弾せずに購入するとは夢にも思っていなかったが、素晴らしいピアノを入手できてよかった。