2012/12/01

V12 Engines

V12気筒エンジンに興味を持ち調べてみると…

馴染みのある兵器にはV12エンジンが多いです。
スピットファイアやP51に搭載されたロールスロイスのマーリンエンジン、Me109に搭載されたダイムラーベンツのDB605、戦車では4号戦車のマイバッハHL120TRM、T34のV2エンジン。
T34のV2エンジンはボアが150mm、左シリンダー群のストロークが180mm、右シリンダー群のストロークは186mmだそうです。
高精度のアルミ製エンジンであると聞いていたのですが左右でストロークが違うなんて知らなかったなぁ…
好きな戦闘機であるP47サンダーボルトはV12ではないけど、これは仕方がない。
一番パワフルなというかこの場合はタフなと言うべき戦闘機だったからね。

V12を搭載している現行の自動車はかなり少ないです。
ベンツとマイバッハのV12SOHC3バルブエンジン、M275、M285型。
これらは過給機(ツインターボ)付きエンジン。
一方、フェラーリやランボルギーニの最新型が自然吸気のV12なのだそうです。
骨董品か?というのはだから取り消し。
その他はBMWとロールスロイス、アストンマーチンぐらい。

フェラーリのF12ベルリネッタ、6262ccのV12DOHC4バルブエンジンのボアストロークが94mmx75.2mm。




ランボルギーニのLP700-4 AventadorのV12DOHC4バルブエンジンは6498ccのL539型。
L539型は350GTV(GT)の3.5Lエンジン以来の完全な新作エンジンであり、要するにランボルギーニ社製としては2番目のV12エンジンだそうです。
これのボアストロークが95mmx76.4mm。







760Li(E66)に搭載されているN73B60のボアストロークは89mmx80mm。
ロールスロイスファントムに搭載されているものはこのボアストロークを92mmx84.6mmに拡張したもの。







750iL(E38)に搭載されている先代のM73B54のボアストロークは85mmx79mm。
これがアルピナB12に搭載されると86.4mmx85mmになる。

さらに先代のM70B50では84mmx75mm。
このボアストロークはM70がストレート6のM20B25をベースに開発されたため。
S70/2でもボアは86mm。
アルピナの86.4mmはおそらく限界ぎりぎり。
レースでの耐久性は考慮しなくてもいいからか。

M70やM73ではシリンダーピッチで苦労したようなのでN73では余裕のあるサイズになっているのでしょう。

2012/11/20

Yellow Horn System

2011年の6月から使用してきたDEQ2496を取り外しました。
AUTO EQによる自動補正をやめたのです。
しかし自動補正によるフラットな音は参考になりました。
これからも時々聴いてみようと思います。
自分の音ではない音が自分のシステムから出るというのは貴重な体験。

今回試したのは2392/2490Hのクロスを200Hzにしてみたこと。
いつもは250Hzなのです。
これを218Hzにしたらなかなかいける。
さらに200Hzまで落としてみた。
それから帯域別EQで200Hzのブーストを試す。
測定はこうした試行が落ち着いてからです。

マルチアンプの調整はそのときの心理状態を反映します。
守りにはいるとつまらない音にしかならない。
攻めに転じるといきなり生気に満ちた音になることがある。
だから測定を先行させるとダメ。
測定結果が音を萎縮させてしまうのです。

2392/2490Hのクロスをどうするかで音がかなり変わります。
例えば2392/2490Hを250Hz、Peavey1008-8HE(10インチダブル)を300Hzにして重ねる。
重ねるというよりは1008-8HEで2490Hを迎えにいくという感覚。
甘くナチュラルな音になります。
この設定、8ウェイマルチの「調和」を意識していた頃の話。
今はそうした意識からかなり自由になったような気がします。
 落ち着いてじっくり調整すればちゃんとまとまることが分かったから。



設定はこんなかんじ。
それぞれの値に理由があり、だから結構シンプルな設定だと思ってます。
デジタルはメモに残しておけるのが楽しいね。

PD.2450 -50Hz (L-4dB R-10dB)  EQ OFF DELAY 1.02ms
1808-8HPS 50Hz-121Hz (-1.5dB)  EQ OFF DELAY 1.02ms
1008-8HE 109Hz-200Hz (0dB) EQ OFF DELAY 1.02ms
2490H 200Hz-897Hz (-7.4dB) EQ1 634Hz(-1.5dB/Q3.5) EQ2 200Hz(+5dB/Q2.5) DELAY 0ms
2446H 897Hz-4.02kHz (-11.3dB) EQ1 1.74kHz(-1dB/Q3.2) EQ2 2.79Hz(-3dB/Q6.3) DELAY 0ms
2431H 4.02kHz-8.5kHz (-11.1dB) EQ OFF DELAY 2.04ms
DE500 8.5kHz- (-9.8dB) EQ OFF DELAY 1.89ms
2402-05 10.1kHz- (-12.5dB) EQ OFF DELAY 1.89ms

EP1500 LEVEL18
PS3001 -18dB
  
スロープ特性はすべてL-R48。
2446HのEQ2 2.79Hz(-3dB/Q6.3)と、PD.2450の左右のレベル差は部屋のクセの補正。
2446HのEQ2を見つけるまでは全然音がまとまらなかったという思い出があります。