2024/08/23

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED



いつものようにD800を部屋で眺めてご満悦状態になっていると、突然D800がこう言った。
"殿、28-300でお喜びのところ恐縮ではございますが、機が熟しているように思われます。"
"うむ、余もそのように思っていたところである。何かよい策はあるのか。"
"大三元を呼び寄せるのはいかがでしょう。さすれば道が開かれるように思われます。"
"よかろう、すぐに手配せよ。"
ああいうのはプロ用だからと敬遠してきたが、D800の本領発揮を見たいではないか。




という訳で7月の終わりに大攻勢に出ることになった。
ヤフオクで極上品を86200円で購入。
ちなみに販売されていた当時の希望小売価格は294250円と、逆立ちしても購入できなかった高価なレンズである。
猫さんに小判というか、この価格に見合う腕がないから購入を憚ったのである。

今でもこの自覚はあるのだが、こういう言い訳のできないレンズで納得できる写真が撮れるように、今一度、謙虚になろうと思ったのである(これは嘘かもしれない)。
それからVRで失われてしまった緊張感を取り戻そうと(これも嘘だな)。
開放の厳密な世界に立ち返ろうと(大嘘である)。

で、そんなことはどうでもいいが、D800にこの24-70を取付けると唸ってしまった。
全体が一つの剛性体となってビシッと引き締まり、緊迫感が半端ない。
なるほど、これがプロレンズなのかと感心した。

軽くてコンパクト、性能もそこそこで値段が安いレンズばかり使ってきたが、やっぱりちゃんとしないとダメだ。
目が覚めました。




2024/08/17

AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR



70-300mm f/4.5-5.6Eと付き合って300mmっていいもんだなぁと思うようになった。
それで標準域と300mmがいっぺんに使えるフルサイズ用の高倍率ズームを7月の終わりに購入した。
ヤフオクで新同品が74880円だった。




今まで高倍率ズームを気楽に使うというスタイルは敬遠してきた。
やっぱり光学性能は劣るだろうし、ズームすると光学機器にあるまじき安っぽい鏡筒がでろでろと先細に伸びるカッコ悪さ、そうしたことが分かっているのに便利さを優先してしまうという、そういう態度をとりたくないと。
しかし、カメラをぶら下げて歩いているヒトはいなくなったし、オワコン間近のカメラ趣味に対する態度なんかをあれこれ考えても仕方なかろうと思うようになった。

で、使ってみるとこれが困ってしまうぐらい便利なのである。
ズームリングには適度に抵抗があり、さらに、ロックボタンがついていて鏡筒が歩行の振動で伸びてしまうことがない。
暗いというのはどうしようもないが、これで明るかったらレンズ交換自体が無意味になる。

縦グリ付きと一緒に使うと電池切れを気にせずほぼ無限に撮れる。
どうせならjpgだけにすればカードの容量も気にする必要がなくなる。
これは、あらゆる状況に対応する無敵カメラなのではないか。
もっとも、使用する本人が散歩中に撮る画像は数枚だけなので、これぞ宝の持ち腐れである。
うはは。




近くのバス停で竜舌欄が咲いた。
高さは6mぐらい、いやもっとあるか、日本では30年から50年かかるらしい。
最上部が見たかったので撮影した。
このレンズに関して画質云々はどうでもよい。
でもGレンズだし、花にたかる昆虫が写っているのでいいのではないか。