いつものようにD800を部屋で眺めてご満悦状態になっていると、突然D800がこう言った。
"殿、28-300でお喜びのところ恐縮ではございますが、機が熟しているように思われます。"
"うむ、余もそのように思っていたところである。何かよい策はあるのか。"
"大三元を呼び寄せるのはいかがでしょう。さすれば道が開かれるように思われます。"
"よかろう、すぐに手配せよ。"
ああいうのはプロ用だからと敬遠してきたが、D800の本領発揮を見たいではないか。
という訳で7月の終わりに大攻勢に出ることになった。
ヤフオクで極上品を86200円で購入。
ちなみに販売されていた当時の希望小売価格は294250円と、逆立ちしても購入できなかった高価なレンズである。
猫さんに小判というか、この価格に見合う腕がないから購入を憚ったのである。
今でもこの自覚はあるのだが、こういう言い訳のできないレンズで納得できる写真が撮れるように、今一度、謙虚になろうと思ったのである(これは嘘かもしれない)。
それからVRで失われてしまった緊張感を取り戻そうと(これも嘘だな)。
開放の厳密な世界に立ち返ろうと(大嘘である)。
で、そんなことはどうでもいいが、D800にこの24-70を取付けると唸ってしまった。
全体が一つの剛性体となってビシッと引き締まり、緊迫感が半端ない。
なるほど、これがプロレンズなのかと感心した。
軽くてコンパクト、性能もそこそこで値段が安いレンズばかり使ってきたが、やっぱりちゃんとしないとダメだ。
目が覚めました。
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