2017年3月28日、小規模及び中規模映画館用のスピーカーシステムとして、200シリーズが発表されました。
C211は5月ごろ、他機種は2017年の夏ごろに販売が開始されるそうです。
下の画像は、ハイパワー用のC222HP。
小さいスクリーン用なので段積み型ではなくバーチカルツイン的な配置になっています。
各15インチウーファーには、"Acoustic Aperture Technology(アコーステックアパチャーテクノロジー)"と呼ばれるウェーブガイドが装着されています。
15インチの高域側のレスポンス低下と同帯域の指向性を改善しようという目的です。
15インチの高域側は、たいてい800Hzぐらいからレスポンスグラフ上でその荒れを見ることができますが、単に測定結果が荒れているというのではなく、やっぱりすっきりしない。もやつく。
これを解決するためには、3ウェイにして、この帯域を小口径のユニットに任せてしまえば良いのですが、これだとシステムが大掛かりになってしまう。
2ウェイのままでこの問題を解決しました、というのが今回の技術というわけです。
もっとも、15インチの中域問題はもう少し下の帯域ではなかろうか、とも思うのですが…
ツィーターは単にホーンが段積みされているのではなく、上側が遠距離用、下側が近距離用と放射エリアが異なります。
要するに車のハイビームとロービームのような感じ。
耐入力を確保するためにドライバーが2つになった、で、せっかく2つなのだからちょっと工夫してみた、という感じではなかろ~か。
これは周知の技術のような気がするなぁ。
スピーカーユニットは、ウーファーが2275H(上の画像)、ドライバーが2515XP-J。
2275HはSRX815に搭載されており、そのスペックシートには以下のような記載がありました。
"For Low Frequencies, the SRX815 uses a 15-inch woofer with JBL’s patented Differential Drive Technology for reduced weight while maximizing power amp efficiency. 3”voice coils and dual ferrite drivers deliver exceptionally low distortion and ended low frequency response."
このように2275Hはフェライトマグネットベースのディファレンシャルドライブ、3インチボイスコイルということです。
これがJBLのシネマスピーカーシステムにおける2226Hの後継機種になってゆくような気がします。
ドライバーの2515XP-Jについては調べても分かりませんでした。
だいたい2500番ってさぁ、ブラケットだろ?
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