2010/10/25

Classic Pro DCP2000

DCP1100に続き、DCP1400DCP2000が発売されました。






DCP2000
■タイプ:パワーアンプ
■ステレオ出力
・650Wx2 / 8ohms
・1100Wx2 / 4ohms
■ブリッジ出力
・2200W / 8ohms
■入力端子:XLRx 2
■出力端子:スピコン
■周波数特性:20Hz~20kHz 
■消費電力:820W
■入力インピーダンス:20kΩ(バランス)、10kΩ(アンバランス)
■ダンピングファクター:200
■寸法、重量:48.2W×30.1D×4.4h cm 6kg




アンプとスピーカーユニットの関係はとても深い。
真空管アンプの時代にはそれに応じたスピーカーユニットが設計された。
トランジスタによるハイパワーアナログアンプが出現すれば、それに対応したユニットが生み出された。
WEの真空管アンプで、ネオジム磁気回路を搭載した最新の21インチウーファーを鳴らそうと考える者はいない。
その時代時代のアンプの特徴を理解しなければスピーカーユニットは語れない。

アンプとスピーカーユニットの歴史は表裏一体。
それこそがオーディオの歴史の根幹とも言える。
だからアンプとスピーカーユニットは同じ時代のものを使いたい。
設計年代が古いユニットを設計年代の新しいアンプで駆動するというなんでもありの姿勢は賛同できない。
そんなことではオーディオを深く理解することなどできはしない。
オーディオに対する姿勢が問われているということだ。

チャンネルディバイダーも同じこと。
古いユニットや古いホーン、フルレンジユニットにデジタルチャンネルディバイダーなんか使っちゃダメだ。
調整の自由度が少なかった時代のユニットの持ち味や設計思想を損なってしまう。
そういうユニットの音は生のままで拝聴すべきだ。
新しいものや複雑なものは頑なに拒否し、趣味人としての矜持を保つべきだ。




振り返ってみると、2000年から2010年にかけての10年間、スピーカーユニットはずいぶん変わった。
こうした新しいユニットをアナログアンプで駆動する気にならない。
新しいユニットには新しいアンプを使わなければならない。
オーディオに対する謙虚な姿勢、そして趣味人としての矜持を保つためである。

普及品クラスにもかかわらずブリッジで2kw級。
こんなデジタルアンプが当たり前になってゆく時代。
スピーカーユニットはどう進化するのだろう。










同じ価格帯のVESTAX VDA-1000 MK2
USBによるデジタル入力が可能とのこと。

デジタルアンプに望むことはデジタル入力ができること。
そうすればPCとデジタルアンプとスピーカーだけの構成が可能となる。

スピーカーユニットのボイスコイルからのフィードバックをPCで処理。
音声周波数を遥かに超える高周波のパルスを流し、その変調をフィードバックとして利用。
フィードバックの処理パラメータもPCで制御可能、これで群遅延問題を解決。

MFBは群遅延を減少させることはできても消滅させることはできない。
パワーアンプとウーファーユニットの間でのみ適用されているからだ。
これを制御系を含めたフィードバックにする。

デジタル技術の利点は時間軸の制御が可能であるという点だ。
全帯域の時間軸をフィードバックにより揃えることができる。
そういう時代を待っている。


<AUDIO SECTION>
■Slew Rate (8W) : 50V/Us
■Gain : 32 dB
■S/N比 : 105 dB/A
■Distortion : <0.5%(THD, DIM, SMPTE)
■Bandwidth : 10 Hz - 30KHz
■インピーダンス : 10 K ohm.
■ダンピングファクター:500Hz/8 ohm > 500


<パワーアンプ>
■Bridged 8ohm = 1000W 16 ohm = 520 W
■Power EIAJ, both channels drivin
・4 ohm= 2× 500W
・8 ohm= 2× 270W
■Power continuous, both channels driven
・4 ohm= 2× 390W(1KHz, 0.5% THD)
・8 ohm= 2× 240W(1KHz, 1% THD)



2010/10/23

DIY Speaker (18)

フリースではうまくいかないので、レオタード用の生地でもうひとつテストピースを作りました。
皺ができないように張り方をいろいろと試してみました。
DIYなんだから、こういうことには時間をかけないとね。

右側が新しいテストピース。






いよいよポリエステル樹脂を塗布しようと思います。
紙コップと安物の刷毛、それから敷物などを買ってこよう。







100円ショップに行き、紙コップ、紙皿、料理用の計量さじ、刷毛、ブルーシート、キッチンタオルなどを買い込みました。

最初に紙コップに50mLの水を入れ、その水面の位置を鉛筆でマーク。
紙コップの水を拭きとり、手袋をする。
紙皿の上に置いた紙コップにスチレンモノマーを計量さじで測りつつ、約5mL弱入れる。
それからポリエステル樹脂を50mLのマークの位置に液面がくるまで注ぐ。
そして、硬化剤を計量さじで測りつつ、約1mL入れた。

割り箸でよくかき混ぜる。
少し黄色い液体。
かまわず刷毛でどんどん塗る。








塗布作業はうまくいきました。
手順を考えておけば簡単だと思います。
丁寧な作業を心がければ、そこらじゅうがベトベトになるようなこともありません。

刷毛はアセトンで洗浄。
再使用できると思います。














数時間後の状態。








完全に樹脂が硬化しているのかが分かりませんが、レオタードの生地の部分はやや弾力性があります。
外側に張りつけてあるフリース片はほぼカチカチ。
白いのはプラ板。
そのほかに塩化ビニール板等にもポリエステル樹脂を塗布、硬化させました。
また、ムラに塗ったり、部分的に塗らなかったりするとどうなるのか、という点なども実験しました。




1日経過。







レオタード生地の部分もかなり硬くなりました。
表面も裏面も問題のない仕上がり。
おそらくサンドペーパーで簡単に下地を作れると思います。

また、硬くなっているので継ぎ目のめくれていた生地もカッターで切除できました。
修正も非常に容易です。

フリース片はカチカチです。
もしかするとガラス繊維の代わりになるのでは?というような硬さです。



2010/10/15

DIY Speaker (17)

フリースの生地が届いたのでテストピースを作ろうとしましたが…
う~ん、皺になります。
というか、このフリースの生地、フリースにしては伸びないような気がします。






筒状にしたものでも生地があまり伸びないためうまくいきません。
やはりホーン面の傾斜が急すぎるからだと思います。








トリマーも届きました。
RELIEFのトリマー、TRS-340です。
amazonから購入、中国製で4434円。
ソフトスタート機能付き。




ラックアンドピニオン機構も付いていました。






同時にRELIEFの超硬刃ルータビット6本組というのもamazonから購入。
2580円。





さらに、E-Valueの木工用7枚刃ホールソーというのもamazonから購入。
757円。






電動工具はおそろしいです。
使用してみて怖かったら、いつものように東急ハンズに加工をお願いしようと思っています。




2010/10/13

DIY Speaker (16)

レオタード用の生地が届いたので試してみました。
タッカーの針でとめてあります。
まだポリエステル樹脂が届かないので、布がはってあるだけです。






穴の開いた円形の板の上に生地をのせ、穴の部分をへこませるようにして生地を伸ばしてゆくやり方はうまくいきませんでした。
どうしても皺ができてしまう。
おそらくホーン面の傾斜角度が急すぎるのだとおもいます。

そこで、生地を筒状にし(継ぎ目はホッチキスで結合)、その両端を広げてとめてみると皺はできません。
ただし、このやり方は継ぎ目ができてしまいます。
この継ぎ目は、塗装の下地を作る際に削り取ることができるのではないかと思っています。





上の画像、ホーン軸方向においてホーン面が弱い曲面になっていることがお分かりになるでしょうか。
これは生地にかかる引っ張り力が起こす現象なので仕方がないのです。
もっともポリエステル樹脂の重さやその重さが加わる方向等の要素も関係すると思われるので、最終的にこの曲面がどのような曲率になるかは予想できません。

フリースの生地が届いたら同じようなテストピースを作り、ポリエステル樹脂を塗布して比較してみようと思います。









FRP関連の物資が届きました。
とりあえず買ってみたものは…

ポリエステル樹脂ワックス入 4kg
硬化剤 100mL
スチレンモノマー 1L
ガラスマット 2kg
アセトン 500mL
使い捨て手袋




ポリエステル樹脂というのが固まる樹脂です。
しかし、これはそのままでは固まらず、少量の硬化剤を混ぜると固まるそうです。
硬化剤の量の多少により、硬化時間が調整できるそうです。
真ん中にある白い小さなボトルが硬化剤です。

ポリエステル樹脂の「ワックス(パラフィン)入り」とは、ポリエステル樹脂が硬化する際に、樹脂の表面にワックス層を形成するためのワックスが混入されているものです。
このワックス層によりポリエステル樹脂が空気に触れない。
ポリエステル樹脂は空気に触れていると硬化しないのだそうです。

ワックスなしというポリエステル樹脂もあり、これは積層用です。
ワックス層が邪魔してうまく積層できないからだそうです。
ワックス入りでも表面のワックス層をサンドペーパー等により除去すれば積層できるそうです。

スチレンモノマーというのは、ポリエステル樹脂の希釈に使用します。
かならず必要なものではないです。
ガラスマットは、ご存知のガラス繊維です。
アセトンは肌やハケについたポリエステル樹脂を溶かす溶剤だそうです。
このアセトンも必要なものではないです。
手袋は手にポリエステル樹脂がつくのをふせぐもの。

というようなことをネットの検索から学んだのですが、FRPなんてやったことがなく、いまひとつふたつ自信がもてません。
うまくいくのだろうか?





ストーンテクノ様


資料室を引用していただきありがとうございます。
お役に立ててうれしく思っております。
こちらも参考にさせていただいております。
これからもよろしくお願いいたします。

情報のやりとり、情報の無償の商売、これがウェブだと思っています。
めぐりめぐって提供した情報と同じぐらいの情報を得ることができるから、無償というのはちょっとちがうか。
そうした情報は勇気とかやる気が湧くのがいいです。
それに比べると自慢とか崇拝を目的としているサイトは子供っぽい。
そして群れないのがいいです。
 

2010/10/08

Suntory Hall The 531th Popular Series

読売日本交響楽団の第531回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。





指揮はロベルト・ミンチュクさん。

前半はR.シュトラウス/交響詩〈ドン・キホーテ〉でした。
チェロ独奏はヨハネス・モーザーさん、ヴィオラ独奏は鈴木康浩さん。

ドンキホーテの本は読んだことがないのです。
読んでみたい。
とはいえこちらも夢見がちな、というか現実感のないヒトなので、本当は読むのが怖くて読めない。

wikiによると…
「騎士道物語(当時のヨーロッパで流行していた)を読み過ぎて妄想に陥った郷士(下級貴族)の主人公が、自らを伝説の騎士と思い込み、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」(「ドン」は郷士より上位の貴族の名に付く。
「デ・ラ・マンチャ」はかれの出身地のラ・マンチャ地方を指す。
つまり「ラ・マンチャの騎士・キホーテ卿」と言った意味合い)と名乗り、痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを引きつれ遍歴の旅に出かける物語である。」

要するにオーディオ雑誌を読みすぎた男が、果てしのないオーディオ道楽にうつつをぬかし、人生をだいなしにしてしまうお話?

10の変奏曲があるのですが、その変奏の10が"The defeat of Don Quixote by the knight of the White Moon"、
そして、変奏10に続く最後の部分が"The death of Don Quixote"となります。
本を読んでいないので正確なことは分かりませんが、defeatの意味は敗北とか挫折、そして最後のdeathは死。
失意のうちに死ぬ、ことが描かれている。

大抵、何かに負けつつあるというか、逃げ始めるから夢の世界に入り込む。
そして、最後もやっぱり負けちゃう。
何と申しますか、アル中といっしょで救いようがない?
う~む。

R.シュトラウスさんはドンキホーテの人生をどのように評価していたのか?
ドンキホーテの主題は伸びやかでのんびりしていて好きだけど、否定的なあるいは嘲笑的な意味が込められているのかな。
そのR.シュトラウスさん、ドン・ファンの交響詩も作っている。
秘められているエネルギーは共通しますから、ということかいな。


後半はベートーヴェン/交響曲第7番。
素晴らしかったです。
第2楽章のホルン、滅茶苦茶にいい音でした。
こんな音は聴いたことがなかったのでびっくりした。
そして、ロベルト・ミンチュクさん、この方は凄い。


 

2010/10/03

DIY Speaker (15)

カーオーディオ用サブウーファーの製作の解説動画を見つけました。
形状を決める段階ではグラスファイバーでなくてもいいと。










内側をホーン面とするように製作すれば、この方法でホーンが作れます。

まず、電動工具のトリマーを試してみたいです。
正確な円切りができる。

それからFRPの製作も試してみたい。
伸縮する生地としてフリースを使用している。
レオタード用の生地はポリエステル83%、ポリウレタン17%なので、なんとなく心配でした。

このフリースに硬化剤を混ぜたポリエステル樹脂を塗っている。
調べてみるとフリースの材質はポリエステル100%。

トリマーもFRPも練習が必要だな。
ゆっくりやろう。






この方法なら四角形から円形へ徐々に変化する形状を作ることができます。
楕円から円形とか、8角形から円形とかも可能。
見たこともないようないろいろな形状のホーンを作れるかもしれません。

粘土の知識も無駄にはならないと思う。
フリースの伸縮が足らないような部分では粘土を使う予定。
また、ミッドベースホーンの場合、おそらくFRPだけでは重さが足らない。
防振材として粘土を使えるような気がします。






これは別のタイプのホーンスタンドです。
4本の支柱は直径90mmのアルミパイプです。
画像をクリックすると大きくなります。












下の画像は50mm径のアルミパイプを用いたタイプ。
こっちの開発はほぼ終わり。







この50mm径のアルミパイプを使用したホーンスタンドは、90mm径を使用したタイプよりもデザイン的には面白い。
しかし、ホーンを取り替える場合には結構大変ではないかという気がしています。

様々な形状のホーンを作れるだけの技術を開発できれば、90mm径のホーンスタンドを作成し、そうではなく一つのホーンを作るのがやっと、というような状況であれば50mm径のホーンスタンドを作ることになるのかもしれません。









レオタード用の生地のポリエステルとポリウレタンについて調べてみると、ポリウレタンはポリエステルよりも伸縮性に優れ、ストレッチ素材に用いられるのだそうです。
確かにフリースも伸縮しますが、レオタード用の生地に比べると全然ダメです。

さらに、フリースの表面はモコモコしているため、綺麗な表面にするためにはポリパテでがんばらなくてはならないような気がします。
レオタード用の生地ならそういうことはないのではないかと。

レオタードの生地を表面に、そして、裏面側にポリエステルのフリースの生地というのはどうだろう。
フリースの生地をはり込み、その上からレオタードの生地をはり込む。
これなら繊維層の厚さを確保しつつ綺麗な表面に仕上げられるのではないか。
また、ポリエステル樹脂でポリウレタン繊維が溶けるなら、エポキシ樹脂で固めて、そのあとポリエステル樹脂を塗り重ねるとか。

それから生地を重ねるとき、スプレーのりを使用してみる。
タッカーで針を打ち込む位置とか、無限に考えることがあります。





2010/10/02

DIY Speaker (14)

買い物に行ったら文具コーナーのすみにwoodyという粘土を発見。
550gで315円。





パッケージの裏面にはこんなことが記載されています。
「パルプねんどに木粉を配合したユニークなタイプの粘土です。
色ののりに優れているのでおちついた風合いの作品に仕上がります。
木・ビン・紙・針金・プラスチックなどの芯材によく付きます。
乾燥後は、木彫りの様な質感で彫れ、布や竹べらなどでみがくと独特のしっとりとした艶が出ます。」

また、石粉、木粉、合成糊剤、保水剤、パルプ、水、防腐防カビ剤が材質として表示されていました。





これもテストピースと円盤状の板を作成。
やや水分が多く、はりつけてから1、2分待って丸棒を使用しないと丸棒の表面にくっつきます。

重さは石塑粘土である京粘土と同じぐらい。
水分が多いので乾燥するとどうなるか。


























粘土をいじっていると4WDに乗りたくなるね。


2010/10/01

DIY Speaker (13)




こんな具合に張り渡してある布をベースに形状を作れないものか?
二つの異なる直径の穴を利用して円錐状にはり渡したレオタード用の生地FRP用の樹脂を含浸させて硬化する。
硬化後、裏側からガラス繊維を貼り付けFRP層を積層してゆく。
粘土より簡単かもしれない。
う~む。