2011/02/25

DIY Speaker (22)

この資料室はもともとミッドベースホーンへの興味から立ち上げた経緯があります。
ご存知でしたか?
なぬ、ご存じない。。。





182cm×91cm、厚さ12mmのMDFを3枚使用。
画像手前右側の板取りのものが2枚、奥の板取りのものが1枚です。

あまり期待しないで下さい。
うまくいかないかもしれない。





渋谷の東急ハンズでカットをお願いした。
MDFが3900円×3枚で11,700円、
直線カットが51本×単価52円で2,652円、
斜めカットが4本×単価105円で420円、
配送料が472円で、合計15,244円、
16,000円をだしてお釣りが756円。

その他に紙管と作業用の皮手袋を購入した。

紙管は外径75mm長さ1m、252円×4本。
それから外径105mm長さ1m、630円×2本。

この紙管、一応、使う予定はあるのだけれど、使わないかもしれない。
この手のもので結局は使わなかったものが山とある。
でも、何故かふらふらと購入してしまうのだ。
おろか者なのである。





トリマーが恐ろしいので、手に馴染みしっかりしたものを購入。
約800円。








BMS社の4592ndの販売に関する検索ワードにより資料室を訪れる方が増えています。
MJ3月号にBMSの同軸ドライバーのレポート(栗原氏から事前にご連絡を頂きました。)が掲載されたからだと思います。

BMS社のユニットは、BMS社の北米代理店であるAssistance Audioから購入するのが、比較的安価ではないかと思っています。
6.2kHzのクロスオーバーネットワークが付属する4592ndが455ドルと表示されています。








英語に自信がある方はAssistance Audioから直接購入されるのがよいでしょう。
そうではない方は個人輸入代行業者にお願いする手があります。
それでも面倒な方は、商品の販売ページを示してサウンドハウスにお願いする手もあります。
詳しくはこちらを。
 

2011/02/24

Suntory Hall Organ Promenade Concert

サントリーホール、お昼のオルガンプロムナードコンサートに行ってきました。






オルガン奏者 近藤 岳さん
ラフマニノフ(1873~1943)/近藤岳編曲:前奏曲 嬰ハ短調 op. 3-2「鐘」
トゥルヌミール(1870~1939):パラフレーズ・カリヨン
J. アラン(1911~40):ドリア旋法のコラール
ヴィエルヌ(1870~1937):幻想曲集 第3巻 op. 54 から「ウェストミンスターの鐘」

サントリーホールのすぐそばに仕事場がある妻を誘って聴きに行きました。
演奏台がステージ上に引き出されており、演奏が良く見えるように最前列下手側の席にしました。
ステージ上の演奏台は演奏者自身が楽しむポジションである、と思います。

やはりこの巨大なパイプオルガンは素晴らしい。
パイプオルガンは音波を合成するアナログシンセサイザーとも言えるため、楽器の中でもオーディオ装置に近い存在。
今度作るミッドベースホーンの板取り図が仕上がっているので、こういう音になるかな、とあれこれ想いをめぐらせました。















細谷信二氏が2月18日に逝去されました。
ご冥福をお祈りいたします。


「JBLのマルチアンプシステムの具体例は4350にある。
15インチウーファー2本に12インチミッドバス、そして中高域用ドライバーとホーン、さらにスーパートゥイーターという組合せだ。
だが、ここではそうした既製システムのユニット構成のコンセプトとは離れ、新しいユニットで構成したい。

まず低域側は15インチダブルウーファーを基本として、これに重心を下げる目的で18インチウーファーを1本加える。

そして、中高域以上の音域をすべてホーン型で構成する。
中高域ユニットは、本来ならばコーン型の12インチ1本か8インチ2本に受持たせるところだが、ここでは250Hzから使うことができるという新しいドライバーユニット2490Hを使う。
これは磁気回路などは2446Jと同じだが、チューニングが低域寄りになっており、これに合うホーンユニット2393は開口が1m角もある巨大なものだ。
これなら中高域を十分に余裕をもって再生できそうだ。

高域用は、同じスナウトレス・ドライバーの2451Hと2353ホーン、それに対して超高域は、高域とのつながりを緊密にする2402Hトゥイーターを使う。
それぞれのクロスオーバーポイントは、下から80Hz、350Hz、2.5kHz、8kHzにとりたい。
基本的にはダブルウーファーをベースにした3ウェイシステムに、スーパーバス、スーパートレブルユニットを加えたものである。

EクロスオーバーにはアキュフェーズのF25を2台使ってもよいが、低域以上の4ウェイをF25で一旦分割し、さらに最低域と低域をJBLの5235で分割する方法をとる。
その接続方法は、ブロックダイアグラムに記したとおりだ。

ここに使うアンプシステムだが、プリアンプは、今回の試聴でも幅広い表現能力を聴かせてくれたマークレビンソンNo.38SLを使う。
パワーアンプはまず最低域用としてマッキントッシュMC500の十分なエネルギー感と制御能力の高さを活かす。
低域用には、駆動力と鮮明度の高さでNo.23.5Lとする。
中高域用と高域用には、しなやかさと弾力性に富んだ音をもつグリフォンのS100を2台そろえることで音色の統一感をもたせる。
最高域用は、独特の透明感をもったゴールドムンドのミメイシス6.5とする。
いずれのパワーアンプもゲインが異なるので、レベル合わせが困難を極めることは覚悟しておかなくてはならない。

極端にユニットの数が多く、しかも巨大なホーンを組み合わせたシステムで自然な定位を得るためには、各ユニットの配置が非常に重要になってくる。
まず、最低域のエンクロージュアは縦置きでも横置きでもよく、壁が頑丈ならば、壁に向けて間接音を聴いてもよいくらいだ。
ダブルウーファーのエンクロージュアは縦置きにして、2本のウーファーが縦並びになる状態で使うのが原則だ。
中高域用と高域用ホーンはできる限り近づけて設置したい。
そのためには2393ホーンは4508Aエンクロージュアの横に配置するくらいでちょうどよいだろう。
その2393の上に2353が縦に並ぶように配置し、2402Hは2353に近づけて設置したい。


サブウーファー   JBL 2245H  ¥188,000(ペア)
エンクロージュア  JBL 4518A  ¥220,000(ペア)
ウーファー     JBL 2226H×2 ¥260,000(ペア)
エンクロージュア  JBL 4508A  ¥232,000(ペア)
中高域用ドライバー JBL 2490H  ¥280,000(ペア)
中高域用ホーン   JBL 2393  ¥512,000(ペア)
高域用ドライバー JBL 2451H  ¥380,000(ペア)
高域用ホーン   JBL 2353  ¥102,000(ペア)
スーパートゥイーター JBL 2402H ¥102,000(ペア)
プリアンプ  マークレビンソンNo.38SL ¥1,100,000
E.クロスオーバー   JBL 5235  ¥150,000
+プラグインボード    51-5138   ¥20,000(ペア)
           アキュフェーズF25  ¥360,000
+ラインアンプユニット LA25×2   ¥100,000(2個)
+フィルターアンプユニット DN25×2 ¥100,000(2個)
+周波数ボード      ¥45,000(3枚)
最高域用パワーアンプ ゴールドムンドMimesis6.5 ¥550,000
高域用パワーアンプ  グリフォン  S100 ¥880,000
中高域用パワーアンプ グリフォン  S100 ¥880,000
低域用パワーアンプ  マークレビンソンNo.23.5L ¥1,380,000
最低域用パワーアンプ マッキントッシュMC500 ¥850,000
システム合計               ¥8,691,000 」

(1994年11月30日発行 別冊ステレオサウンド マルチスピーカーマルチアンプ大研究より)


細谷氏の上記記事はずいぶん読み返しました。
このような記事を書くことができる方がほとんどおらずさびしい限りです。

 

2011/02/18

Suntory Hall The 535th Popular Series

読売日本交響楽団の第535回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。






ぼんやりしていてチケットを家に忘れてきてしまいました。
読売日響のチケットセンターに連絡すると仮券というのを発券してくれました。
やれやれ。

指揮はゲルト・アルブレヒトさん、ヴァイオリンが神尾真由子さん。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲と交響曲第2番。

神尾さんのヴァイオリン、第1楽章後半の独奏が素晴らしかったです。
4、5本の楽器を束ねて演奏しているように感じるほど、音色が多彩。
第2楽章が始まると、コンサートホールという小宇宙全体が神尾さんを中心に回っていました。
もし、この第2楽章があと10分ぐらい続いていたら、胸が詰まって窒息死していたかもしれません。
ブラームス特有のもの悲しさと美しさを見事に演奏されていました。

交響曲第2番を聴きながら、マルチアンプの設定などについて考えていました。
やはりこの席で聴ける低音の量感を素直に出した方がいいのではないのか、とか、
弦楽器のうなりのような低音は、不明瞭なものとしてそのまま再現すべきではないのか、とか。
ともかくも、この曲で読売日本交響楽団の交響曲とはしばらくお別れです。
楽しかったしずいぶん勉強になりました。



















Angeloさんの画像あつめも68ページになり、かなり増えました。
メーカー製のホーンや箱はもう見飽きました。
自作のホーンや箱が面白い。
個性的な自作品を通してその方の考え方をうかがうことができるのが楽しい。
一口にホーン好きといってもお国も方向性もバ~ラバラ。
この無手勝流並存状態がじつによろしいのですよ。






素晴らしいデザイン、そして見事な木工技術。

2011/02/12

DIY Speaker (21)

"JBL AUDIO ENGINEERING FOR SOUND REINFORCEMENT"に、JBL2397のBeamwidthのグラフが掲載されていました。
このBeamwidthは軸上のレスポンスから-6dB落ちのレスポンス範囲が広がり角度においてどの程度の角度になるかを示しています。







2397は5つの島により分割された準マルチセルラ部により、カタログでは140度の水平方向の指向性を得ていることになっています。
しかし、すべての周波数帯域で140度というわけではない。
丸印をつないで示されている水平方向の指向性は、500Hzで140度以下、5kHzで90度、10kHzで75度ぐらいでしょうか。

一方、垂直指向性はカタログでは60度と表示されています。
この垂直指向性は、開口部の回折効果により得られ、その効果は3kHz以上で働くそうです。
四角印をつないで示されている垂直方向の指向性は、約3kHzで90度、5kHzで75度、10kHzで50度以下と、どんどん指向性が狭くなっていきます。

ちなみに、こぶしを握り、腕を伸ばすと、そのこぶしの幅が約10度になります。
腕を前方に突き出した位置からこぶし9個分を縦に並べてゆくと、腕は垂直になると思います。
天体観測のやり方。

2397はニアフィールド用(スタジオモニター用)のホーンであり、また推奨ドライバーは2440ですから、7kHzまでのある程度の指向性が確保できれば、その高域側はツィーターに任せることができます。









2397が回折ホーンと言っても、それは垂直方向だけです。
この垂直方向の指向性も2360のような定指向性ホーンに比べると見劣りがする。
2kHzから5kHzにかけて徐々に、さらに5kHz以上になるとどんどんビーム状になっていくことが分かります。
どうしてだろう。

まず考えられるのが、スリットの幅が広すぎること。
内側は1 3/8インチだけど開口部に向かってその幅が広がってしまっている。
回折をおこす周波数は、そのスリット幅と関係している。
高域側まで回折を生じさせるためには、スリットの幅は狭くなければならない。
では、スリット幅は狭ければ狭いほどいいのかと言えば、それは違う。
狭くなれば能率が低下してしまう。

次に考えられることとして、回折した音波が分散してしまうこと。
指向性制御に関するホーンの役割は、ある一定の範囲に音を放射するということと、その一定の範囲内にムラなく音を放射することが求められる。
これを実現するためには、スロートから入ってきた音波が、そのホーンの受持ち帯域の全域において、常にホーン内に均一に拡散されなければならない。

例えば、光の話に置き換えると…
懐中電灯を白壁に向けて点灯した場合、光の届いた円形の範囲が明るくなります。
ホーンから放射された音がこの明るくなった円形の範囲としますと、その明るさが均一であることが求められている、ということです。
暗い部分や、非常に明るい部分ができると困るということです。

ホーンを構成する壁面により囲まれている範囲は、音の放射方向を限定する。
そして、その放射された音は均一の強さをもっていなければならない。
しかし、音の性質として高域側になればなるほど指向性は狭くなるため、ホーンにより囲まれている範囲よりも狭い範囲で音波が進行してしまう。
これはホーン内の空間の中央部のみが強い音波放射しており、ホーン壁面近傍は弱い音波を放射している状態になるということです。
これがビームを感じる状態であり、懐中電灯の例で言えば、明るい円形の範囲の中央部だけが特に明るくなっている状態です。

この強い音波と弱い音波の強さ(音圧)の差が大きくなると、指向性が非常に鋭くなってしまう。
一方、その差が小さければ、指向性は鋭くならないということです。
-6dBの範囲を問題にするのはこういう理由なのです。

2360のスリットは水平方向における回折効果を発揮するためのもの。
この回折により、ベル部内部全体にムラなく音波を拡散する。
そして、その大きなベル部分で囲いこみ、回折により分散された音がホーン外に拡散することを防止する。
このため、軸上の音圧と周辺の音圧との差が小さくなります。

2397の問題は、回折がホーン壁面が終わったところで生じるため、周辺部の音圧が極端に下がってしまう点です。
回折によって周辺部の音は分散してしまい、中央部の音との音圧差が大きくなってしまうため、-6dBの範囲が非常に狭くなってしまう。
このため、指向性が鋭くなってしまうのではないかと考えるわけです。





Lansing HeritageのフォーラムにMr.Widget氏により投稿されていた2397の構造図です。
この投稿には更に細部の図面が掲載されていました。

こういう図面を見ると、2397の素直な素性を生かすべく、2397の縮尺1/2の1インチスロート用ホーンを自作し、2397+2インチスロートのドライバーと3kHzから6kHzぐらいでクロスさせる、などと考えてしまいます。









JBLの回折ホーンとしてはツィーターの2405のほか、2396(水平指向性160度)というホーンがありました。
2397とは異なり、これは2360と同様に水平方向において回折効果を利用しています。






音響レンズについてもグラフ図が掲載されていました。
2397よりもかなり暴れた指向特性。
しかし、モニタースピーカーの下方でのリスニングポジションでは、これらホーンレンズはexcellentであると説明されていました。
なお下方のグラフ図はどの音響レンズのものなのかは不明です。





 

2011/02/03

KAWASAKI W800

W650の生産中止は残念だなぁと思っていたら、W800となって再登場。
何だかうれしいなぁ。
この緑がいい。
アップハンがいいのだけれど。




タンクを除くとXS650Specialというか、TX650と似ていると思う。
少なくともエンジンはW3とは全然似てない。

カワサキのインジェクションといえば、Z750GPに乗ったことがある。
ごく普通という印象だった。






古臭い感じがするけど、こういうのが峠では走りやすい。
流していても十分楽しい。
それにしてもこのビデオの後半はこっぱずかしいではないか。








W800のガレージの天井にはチェーンで1本だけ、錆びの浮いた1803が吊ってあるのが似合うかもね。
それはALTEC製ではなく、ランシングマニュファクチャリング社製の方がいい。






V7 Classic の赤もいいな。
XSはフレームとブレーキがダメだったけど、最近のはそういう点が安心。



V7 Racerもある。
その他、2012年デビュー予定のスクランブラータイプも控えており、かなり売れているのかもしれない。

今年はツインが元気だ。
XR1200もオプションだった足回りが標準となったXR1200Xへ進化した。





XR系はタンクのデザインがワンパターン。
なんとかならんか。





シングルならXT系がいいな。
XT500に乗ったことがあるけどあれは面白かった。
ビッグシングルは持ったことがないんだよね。







GSやtenereタイプに荷物を満載しているのは夜逃げしているように見えて楽しい。