2004/06/10

幸せの黄色いホーン 90話 システム構成



PD.2450用のスピーカーネットを製作しました。千円ぐらいのタッカーというのを購入して挑戦。縦横の枠材の中ほどから順に画鋲で仮止めしながら生地を伸ばしてゆき、タッカーでパチンパチンと固定するだけ。すこぶる簡単。出来栄えに満足しつつも、使用した生地が微妙に透けるのが気になります・・・




生地屋さんにて
「伸びる生地はありますか?」
「そこの白と、黒と、黄色のが伸びますよ。」
「端がほつれたりしますか?」
「特殊な編み方なのでほつれたりしません、レオタード用ですから。」
「!」



システム構成は8ウェイマルチアンプ、妄想の果ての寄せ集めシステム。音の良し悪し以前に、ちゃんと音が出るのかしら? 帯域分割の周波数は妄想値。
1.     Sub-bass     PD.2450     ~50Hz
2.     Bass               1808-8HPS          50Hz~100Hz
3.     Mid-bass     1008-8HE×2     100Hz~270Hz
4.     Midrange     2392+2490H     270Hz~900Hz
5.     Upper-midrange     2360A+2446H     900Hz~3kHz
6.     Lower-treble     2332+2451H     3kHz~6kHz
7.     Treble     ME15+DE500     6kHz~10kHz
8.     Upper-treble     2402H-05     10kHz~

9ウェイに発展させる場合には、Sub-Bass、Bass、Upper-bass、Lower-midrange、Midrange、Upper-midrange、Lower-treble、Treble、Upper-trebleになるのでしょうか? だんだん訳が分からなくなってくることだけは確かなようです。

デジタルディストリビューターとしてのSRC2496と3台のDCX2496を使用します。SRC2496のデジタルXLR出力端子とデジタルRCA出力端子からAES/EBU規格のデジタル信号を出力させ、デジタルXLR出力端子にY字型ケーブルを使用すると、全部で3つのデジタル出力に。さらに、デジタルRCA出力端子にもY字型ケーブルを接続したところ、こちらもDCX2496が正常に受信しているため、全部で4台のDCX2496が接続可能だと思います。

恐ろしいことにDCX2496は4台持っており、スライドボリュームを1本買い足せば12ウェイマルチアンプに対応可能・・・1.Sub-Bass、2.Lower-bass、3.Bass、4.Upper-bass、5.Lower-midrange、6.Midrange、7.Upper-midrange、8.Lower-treble、9.Treble、10.Upper-treble、11.Super-treble、これでも一つ足りないですね。

モノラル6ウェイにSRC2496をつなぎ、サンプリングコンバーターの機能を使ってCDの44.1kHzを96kHzにコンバートした場合、明らかに音質が劣化することが分かりました。調べてみるとサンプリングレートは2倍の周波数でコンバートするのがお約束だそうです。CDの場合は88.2kHz、DVDの場合は96kHz。こうすると音質は劣化しなくなったのですが、音質が良くなったりする訳でもありません。う~む。

パワーアンプはいつもの安価な業務用。61cmウーファーと48cmウーファーはベリンガーのEP1500、他はSALのES70にするつもりです。何れのアンプも冷却ファンを停止して使用しても問題がなかったという消極的な理由です。





2004/06/09

幸せの黄色いホーン 89話 TOWER OF POWER



以前にお絵描きしたのをあれこれ見ていると・・・ゴマモンガラヤオヨロズだそうです。こういうのを描いては鬼と一緒にニヤニヤ。



ゴマモンガラを描いていた頃には、2360A+2446Hと2392+2490Hを組み合せることについて現実感がまるでなかったです。まさに絵空事。どちらも大型ホーンと4インチダイアフラムのドライバーなので、そんなに音は違わないだろう・・・ だから、黄色いホーンシステムを別の部屋に移し、例えば、こんなシステムを考えていました。



ところが、聴いているうちに2360A+2446Hと2392+2490Hは全く異なる性格を持っていることが分かってきました。2392+2490Hの低域側は非常にパワフルな上、しっかりした音がします。曖昧さがありません。2本の2490Hはそれぞれ半年ほどのエージングですから未だ本来の音ではないにもかかわらず。

2490Hは、5対1の低いコンプレッションレシオ、2重環状スリットのフェイズプラグを持ち、また、コンプレッションドライバーなのにロングボイスコイル。得意な帯域はせいぜい1kHz位までなのではなかろうかという超ナローレンジ。外観は平凡なのに中身が非常識。こうしたドライバーの構造と2392の大きな開口面積が影響しているのでしょう。

一方、2360A+2446Hは、2392+2490Hと2332+2451Hの組合せに対して良いところがないのかというと、2332+2451Hの帯域については2360A+2446Hの方が圧倒的に素晴らしい。どうも2332+2451Hは線が細く神経質なところがあり、これは残念ながら並みのホーンです。鮮やかでパワフルなのに細部まで丁寧に描ききる2360A+2446Hと比較するのは酷です。

という訳で、2392+2490Hの上の帯域を2360A+2446Hに任せてみたいと思うようになり、結局、黄色いホーンシステムに2192を組み合せる方向で再検討することになりました。



作図していて気付いたのですが、2392+2490Hの奥行き寸法は、2360Aの上下の縁から2446Hの後部までの寸法と同じようです。おそらく映画館のスクリーン裏側にある設置スペースの奥行き寸法をそのままにしたい、だからホーン長を延長することができない、ということでホーン開口とスロート径の拡大で対応したのだと思います。なお、2392のホーンの開口面積は2360Aの開口面積のほぼ2倍です。

ホーンスタンドの板取りをCADで作図しているときに陽気な曲ばかり聴いていました。その中の1枚がTOWER OF POWER LIVEのCD。ノリノリで調子がいいのでどんどん設計が進んだのですが、おかげで考えられないような設計ミスを。ほろ苦い思い出の曲がまたひとつ・・・