2013/02/06

Mr. Exclusive's DIY MR94


エクスクルーシヴさんDIY MR94です。
初めてこの画像を見たときはうなってしまいました。
大型定指向性ホーンに挑戦するという決意が凄いし、木工技術も凄い!
さらに驚くべきことにJBL 2490Hと2392のスロート部が取り付けてあります。
これには本当に驚きました。
2360にも凄いドライバーが取り付けてある!






以下は、エキサイトの旧資料室における書き込みです。

Commented by エクスクルーシヴ at 2012-12-17 15:26 x
初めまして、エクスクルーシヴと申します。
豊富な資料・情報をよく拝見させて頂いてます。
ところで私、JBL 2490Hを入手したのですがホーンが無く、このページのDIY MR94を参考に自作してみました。音はともかく何とか形は出来たようです。http://ex2009.exblog.jp/18955997/
この記事のおかげと思い感謝致します、ありがとうございます。
今後も幸せの黄色いホーン様の記事拝見させて頂きますので、よろしくお願いします。


Commented by kiirojbl at 2013-01-30 06:58 x
はじめましてエクスクルーシブさん。
ブログ拝見させていただきました。
素晴らしいです!
MR94の採寸をした甲斐がありました。
とてもうれしいです。

一つ質問があります。
2392ホーンのスロート部の大きさに合わせてホーン全体の大きさを拡
張されたのですか?
それから、もしよければ赤いホーンの画像を使用してもよろしいでしょうか?
資料室で紹介したいと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。


Commented by エクスクルーシヴ at 2013-02-02 10:49 x
どうもお返事ありがとうございます。
>MR94の採寸をした甲斐がありました。
実物から採寸されたのですか、勝手に利用させていただき、それはありがとうございました。
>2392ホーンのスロート部の大きさに合わせてホーン全体の大きさを拡張されたのですか?
そうです、縦横だけドライバーに付属していたスロートアダプター開口寸法分拡大しました。前後寸法は同じです。
赤いホーン画像どうぞご使用ください。
ブログリンクさせていただきます。
こちらこそこれからもよろしくお願いします。







赤いホーンが実に印象的。
エクスクルーシヴさん、リンクをありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。




Sさん
ブログ作りましたか?
もし作られていないのならSさんのホーンも紹介したいのですが…

2013/01/30

JBL 2332 and 2352 (12)

ビーム現象を生じているかいないかは、軸上(on-axis)のレスポンスグラフを見ると分かります。
エクスポネンシャルホーン、ハイパボリック、トラクトリックスのようなホーンの場合、それらの軸上のレスポンスグラフはたいてい高域までフラットです。
これは高域のエネルギーがうまく分散せず、ビームが出てしまっていることを示しています。

高域のエネルギーが分散されると、ビームの発生により上昇していた軸方向の音圧は低下し、カバー角の範囲内におけるそれ以外の方向での音圧は逆に上昇します。
このため、定指向性ホーンでは高域の軸上のレスポンスがおおよそ-6dB/octで低下します。
定指向性ホーンにおいて帯域別のEQ補正が必要なのはこうした理由です。




上のグラフはカバー角が90°の2352と、40°の2354の軸上のレスポンスグラフです。
カバー角が小さい2354のレスポンスグラフでは、高域のレスポンスの低下が小さいことがわかります。
これは、超高圧の音の塊がカバー角が広いほど分散されるからです。
2352では音の密度が十分に薄まり、一方、2354においては分散の程度が低く、その音はかなり濃密であると表現できると思います。

ところで2354のような定指向性の40°ホーンは、しかし、ビームを発生しているわけではありません。
カバー角度の範囲内において"濃密"であってもムラなく均一に分散されているからです。
こうしたホーンは、どのような音なのでしょう。
この点については、定指向性の40°ホーンであるALTEC MR2 542ホーンについてのヨハネスさんの感想が参考になります。

"距離をおいて喋っているのにすぐ傍で喋られているように聞こえる。"

90°ホーンが近距離用(short-throw)、60°ホーンが中距離用(medium-throw)、40°ホーンが遠距離用(long-throw)と呼ばれているのが理解できます。
しかし、40°ホーンではリスニングルームでの音楽鑑賞は難しいと思います。
コンプレッションドライバーによってもたらされた超高圧の音の塊は、適切なホーンを使用し、ほどよく薄めてやらないとオーディオマニアが求めるVividな音にはならない、ということです。