2013/03/08

DIY Speaker (65)

三寒四温。
突然20℃を超えたので、もう一方のミッドベースホーンの表面に樹脂を塗りました。
風が強くて樹脂の臭いが停滞しないのは良かったのですが、木の葉が付着してしまい残念なお姿に。


ハイホーンのスロート部はフリースを引っ張りすぎて大きな隙間が。
こちらも残念。


以前のDIY Speakerの記事は、下に表示されている"ラベル: DIY Speaker"か、ここをクリックしてください。





















先日、YouTubeのDIY Linear Tracking Tonearmの動画の来訪者数を久々に見てみると…










国別だと1位はアメリカです。ありがとうございます。
日本の2倍の再生回数となっています。

というわけで、Sさん、ご質問の件は以上のような分析結果から分かるのですよ。
ブロガーのブログでも、国別のほかブラウザ別の分析結果も出ます。
なかなか面白いですよ。
Sさんもブログを始めてみませんか?














2013/03/05

JBL 2332 and 2352 (16)

1975年3月に発表されたDON.B.KEELE,JR.(ドン キール ジュニア)氏の論文「WHAT'S SO SACRED ABOUT EXPONENTIAL HORNS? (どうしてそんなにエクスポネンシャルホーンを崇め奉るの?)」の19頁に、以下のような表が掲載されています。



この表は、周波数fIと、ホーンの寸法の関係を示しています。
右側のY軸はメートル単位、左側のはインチ単位です。
なお、表の左側にある公式は、例の定指向性ホーンの限界周波数を定めるものです。

周波数fIは、"Intercept frequency(遮断周波数)"であり、これは定指向性ホーンが所定のパターンコントロール角度を維持できる低域側の限界周波数(the lower cutoff frequency for pattern control)のことです。
何度も申し上げますが、この遮断周波数とか限界周波数という概念はエクスポネンシャルホーン等のカットオフ周波数とは異なります。

この表は、パターンコントロール角度が小さくなるほど、ホーンの寸法(水平指向性の場>合はホーンの横幅寸法、垂直指向性の場合はホーンの高さ寸法)が急激に大きくなることを示しています。
80°の場合、200Hzまで定指向性を確保しようとすると、ホーンの寸法は1.56mになります。
一方、40°の場合、200Hzまで確保しようとすると、3.12mもの大きさになります。
2352のような定指向性ホーンが、単なるラジアルホーンと比べて、高さ方向の寸法が大きく採られている理由がこれです。



以前、パターン角度を比較した上図のようなウェーブガイドホーンの作図を行ったとき、指向性の狭いホーンのスロート部分の広がり方が緩やかなのが印象に残っています。
指向性が狭いホーンは、デリケートな音波を丁寧に広げてゆき、長い長い助走距離をつけて飛ばしてやる、というイメージでしょうか。



定指向性ホーンで、例えばWE 15Aホーン並のカットオフ周波数を持たせるとどの程度の大きさになるか計算してみましょう。
15Aホーンがギブアップする70Hzまで完璧なパターンコントロールを実現するためには、指向性が80°の定指向性ホーンの場合、ホーン開口の幅、高さが共に4.46m必要になります。
上の図は、グレーのが15Aで大きいのが定指向性ホーンです。
35Hzなら2倍の9m、18Hzなら4倍の18mになります。
定指向性ホーンの低音ホーンは実現不可能、と書いた理由はこれです。











Sさんが、DIY MR94の製作過程の幾つかの画像を追加して送ってくれました。
組立工程がより詳しく理解できます。
こちらをご覧下さい。
Sさん、追加画像を送っていただき、ありがとうございました。