2024/12/16

Nara and Kyoto



聖林寺に行ったとき、国宝の十一面観音像のビデオによる説明を見た。
製法についての解説があり、木材を粗削りして観音様のおおよその形を作り、それから木粉と漆を混合したものを塗りたくり、それを形成して仕上げたとのこと。
この観音様、側方から見ると大変すらっとしており、お姿が非常に美しいのである。




お次は、興福寺の国宝館に行ったときのこと。
目玉の国宝が非常に有名な阿修羅像である。
こちらの製法は、ちょっと違う。
粘土でおおよその形を作り、それに麻布を貼り、その麻布に漆を塗って固める。
背中の部分のカチカチになった麻布をくりぬくように切断し、内部の粘土を掻き出す。
それから、強度を持たせるために内部から支柱や板で補強し、切り取った麻布部分を縫合して元に戻す。
最後に木粉と漆を混ぜたものを塗りたくり、それを形成して出来上がる。

阿修羅様の方は補強材を除けばがらんどうであり、だからかなり軽いと思う。
火災の際は担いで持ち出せたので今日にまで健在なのであろう。




DIY Horn Speakerでは、木や粘土で型を作らずにすむ方法を探した。
おかげで気楽に作れたような気がするが、ずいぶん失敗したよね。





2024/12/15

Nara and Kyoto



祖母は猿沢池がお気に入りだったそうだ。
それで奈良初日の夜、なんとなく猿沢池をwikiで調べてみた。
猿沢池の七不思議とか釆女神社のことが書いてあり、芥川龍之介の"龍"という作品も紹介されていた。
青空文庫に掲載されている短編なのですぐに読み終えた。
主人公は鼻が大きな恵印という僧であり、その叔母は摂津の国の桜井の尼である。
桜井の尼について調べてみると善信尼とか、桜井寺などの話を見つけた。

翌日は桜井方面に行った。
いくつかの寺を見て回り、卑弥呼の墓と言われている箸墓古墳が正面にある三輪そうめんメーカーの直営店でおいしい鴨そうめんを食べた。
それから長谷寺に向かった。
長谷寺は祖母の菩提寺である。




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